文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善に伴い、緩やかな景気回復基調にあるものの、相次ぐ自然災害の国内経済への影響や海外の政治や経済情勢の不確実性の高まりもあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社の属するネイル業界におきましては、労働需給逼迫による人件費上昇に加え、働き方改革等の社会構造の変化や消費嗜好の多様化等による業界を越えた競争が一層激化する等、引き続き厳しい経営環境となりました。
このような環境の中、当社グループは『「いつもキレイ」を「私らしく」選べる』をコンセプトに、ネイルサロン業界で最高のおもてなしを提供する圧倒的なリーディングカンパニーになるべくネイルサロン「ファストネイル」を主軸に展開し、引き続き堅調な成長を続けております。
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)におきましても、当社はさらなる事業拡大のため、積極的な各種施策を展開いたしました。
店舗展開においては、商業施設への出店を進め、4月に「ファストネイル ジョイナステラス二俣川店」、6月に中国地方への初出店となる「ファストネイル 広島パルコ店」、10月に「ファストネイル フレンテ仙川店」の3店舗を出店いたしました。当第3四半期連結累計期間末における店舗網は50店舗(内1店舗はフランチャイズ)となっております。
この店舗網を基盤として、自社予約システムである“FASTNAIL TOWN”の利用促進、POSデータ等に基づいた科学的マーケティングの実行、店舗内でのネイリストによる提案をはじめとする様々な施策、アプリ等を介した来店後のタッチの実施等、一連のストーリーを重視した取り組みを進めました。また、新デザインや新色の投入、物品販売におけるキャンペーンの実施等でも成果を収めることができました。加えて、積極的なコスト圧縮策にも注力いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上収益は1,716百万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は131百万円(同2.0%減)、税引前四半期利益は128百万円(同1.5%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は80百万円(同1.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(店舗数)
(注)( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。
(新規出店)
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間においても、引き続き堅調な需要に支えられて、堅実に店舗運営を行ってまいりました。売上面では、2018年3月期に新規出店した8店舗が順調に推移したことに加え、当第3四半期連結累計期間に出店した3店舗につきましても、いずれも順調な立ち上がりとなりました。また、サマーシーズンや年末等の急激に高まる需要に対して、効率的な店舗運営を推進し、来店客数、平均単価共に向上させることができ、売上を構成する来店客数は前年同期比9.1%増、平均客単価は同3.7%増となりました。
しかしながら一方で、度重なる台風や集中豪雨、地震等の天候不順・自然災害による予約キャンセルや客足への影響が大きかった地域もありました。また、旺盛な需要に対してネイリストの人数が充足するには至っておらず、顧客を完全に取り込み切れない状況なども発生しております。
2018年12月31日現在における自社のWEB予約サイトとスマホ用アプリからなる“FASTNAIL TOWN”の会員数は35万人超となり、顧客との接点を増やすチャネルとして機能しました。また、これらを基盤として予約経路の効率改善をさらに進めました。その結果、自社アプリや自社WEBサイトを経由しての予約の割合は全客数の約85%を維持し、来店客に占めるリピーターの割合も86%を超えるに至っております。
単価向上策については、店舗内でのネイリストによる各種提案を積極的に行い、新デザインや限定カラー、物品販売等で大きな効果を発揮いたしました。
利益面では、4月の新規株式公開(IPO)に伴って発生した一過性の費用や人件費上昇等の費用増加要因に加えて、需要に対して充足には至っていないネイリストの獲得状況や天候不順・自然災害によって、規模拡大に伴う費用増加を十分に吸収しにくい状況となっております。
しかし、今後の需要については、ジェルネイルの社会的認知の高まりと共に引き続き利用者の裾野は着実に広がっていくことが予想され、今後も安定した成長が見込まれます。
これらの結果、売上収益は1,704百万円(前年同期比13.6%増)、セグメント利益は128百万円(同3.8%減)となりました。
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間においては、営業体制のさらなる強化と店舗網の拡大、株式公開による当社グループの知名度向上、同業他店舗をネットワーク化するという新たな取り組み等により、着実にクライアントへの浸透を図ることができました。
ネイル施術中は両手が使えず、そのためスマートフォンも操作できないことから、店内に設置したディスプレイに放映する広告の視聴時間はとりわけ長く、広告効果も一定程度の高さがあることから、広告主から強い関心をいただいております。加えて、来店客に対するサンプル商品の配布といった派生商品に対しても関心を集めることができました。これを自社ブランド「ファストネイル」の枠を超えて同業他社の店舗も巻き込んだネットワークを構築したことで広告媒体としての価値が向上し、大きな手応えを得ると共に、さらなる拡大に向けた足場固めが着実に進む結果となりました。
これらの結果、売上収益は14百万円(前年同期比61.3%増)、セグメント利益は3百万円(同425.7%増)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ46百万円増加し、295百万円となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権が18百万円、棚卸資産が11百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ2百万円減少し、1,392百万円となりました。これは主に、無形資産が5百万円減少したことなどによるものであります。その結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ44百万円増加し、1,687百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ28百万円減少し、449百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が31百万円、未払法人所得税等が19百万円それぞれ減少した一方で、その他の流動負債が16百万円増加したことなどによるものであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ75百万円減少し、356百万円となりました。これは主に、借入金が74百万円減少したことなどによるものであります。その結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ102百万円減少し、806百万円となりました。
資本は、株式の発行及び四半期利益の計上により、前連結会計年度末に比べ146百万円増加し、881百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ10百万円増加し、109百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動の結果得られた資金は51百万円(前年同期比41百万円の収入減)となりました。これは主に、税引前四半期利益を128百万円、減価償却費及び償却費を32百万円それぞれ計上した一方で、法人所得税等の支払額を66百万円、営業債務及びその他の債務の減少額を26百万円それぞれ計上したことによるものであります。
投資活動の結果使用した資金は35百万円(前年同期比14百万円の支出減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出を28百万円計上したことによるものであります。
財務活動の結果使用した資金は6百万円(前年同期比37百万円の支出減)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出を183百万円、長期借入金の返済による支出を75百万円それぞれ計上した一方で、短期借入れによる収入を192百万円、株式の発行による収入を63百万円それぞれ計上したことによるものであります。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上対処すべき課題について重要な変更はありません。
当社グループでは、ネイル素材の研究等に取り組んでおります。
なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発費の実績はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した経営成績に重要な影響を与える要因はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金需要
主として運転資金、設備投資、長期借入金の返済、法人税等の支払に資金を充当しております。
運転資金のうち主なものは、人件費、地代家賃、材料費等であります。
設備投資は主に、ネイルサロン「ファストネイル」の新規出店にかかる有形固定資産の取得、敷金及び保証金の差入等であります。
② 資本の財源
営業活動によるキャッシュ・フローにより得た資金を基本としておりますが、運転資金につきましては、状況に応じて取引銀行から短期借入れを行っております。
③ 資金の流動性
当社グループは、これまで安定的に営業活動によるキャッシュ・フローを得ており、事業活動に必要な資金を賄っております。
今後のさらなる事業拡大に向けて十分な流動性を確保し、機動的かつ効率的な資金調達を可能とするため、取引銀行5行との間で貸越極度額合計3億5千万円の当座貸越契約を締結しております。