第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

2016年7月

2017年7月

2018年7月

2019年7月

売上高

(千円)

937,267

1,196,589

1,587,520

2,173,845

経常利益

(千円)

5,659

51,829

115,508

131,263

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

4,987

34,646

77,308

84,203

包括利益

(千円)

4,556

35,400

77,012

83,855

純資産額

(千円)

145,015

277,559

653,341

713,382

総資産額

(千円)

657,576

1,132,351

2,146,486

2,855,297

1株当たり純資産額

(円)

149.19

259.89

536.41

579.86

1株当たり当期純利益

(円)

5.13

35.35

69.15

68.62

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

66.01

66.75

自己資本比率

(%)

22.05

24.51

30.44

24.98

自己資本利益率

(%)

3.49

16.40

16.61

12.32

株価収益率

(倍)

80.19

53.19

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

63,977

9,884

123,064

171,599

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

11,495

23,415

4,824

208,290

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

107,393

310,951

769,766

241,120

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

386,319

666,633

1,554,933

1,759,261

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

12

3

16

5

22

5

25

6

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.当社は第11期より連結財務諸表を作成しております。

3.2018年2月8日付で普通株式1株につき60株の割合で株式分割を、2019年2月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っておりますが、第11期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

4.第11期及び第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場のため期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。

5.当社株式は2018年4月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第13期連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から連結会計年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

6.第11期及び第12期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。


 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第10期

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

2015年7月

2016年7月

2017年7月

2018年7月

2019年7月

売上高

(千円)

694,700

937,267

1,179,718

1,572,071

2,150,506

経常利益

(千円)

60,323

5,659

51,209

116,202

134,617

当期純利益

(千円)

37,953

3,143

34,205

78,182

88,468

資本金

(千円)

83,500

83,500

132,072

281,457

286,836

発行済株式総数

(株)

8,100

8,100

8,900

609,000

1,243,800

純資産額

(千円)

140,458

143,170

275,274

651,931

716,237

総資産額

(千円)

447,929

651,072

1,126,723

2,144,626

2,725,105

1株当たり純資産額

(円)

144.51

147.30

257.75

535.25

582.18

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益

(円)

194.54

3.24

34.90

69.93

72.10

潜在株式調整後1株
当たり当期純利益

(円)

66.76

70.13

自己資本比率

(%)

31.36

21.99

24.43

30.40

26.28

自己資本利益率

(%)

39.35

2.22

16.35

16.86

12.93

株価収益率

(倍)

79.29

50.63

配当性向

(%)

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

8

2

12

3

16

5

22

5

25

6

株主総利回り
(比較指標:

配当込みTOPIX)

(%)

65.8

(%)

(―)

(―)

(―)

(―)

(91.4)

最高株価

(円)

15,800

4,090

(12,370)

最低株価

(円)

9,380

2,150

(2,052.5)

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.2015年6月23日付で普通株式1株につき20株の割合で株式分割を、2018年2月8日付で普通株式1株当たり60株の割合で株式分割を、2019年2月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第10期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益、潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

3.第10期、第11期及び第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場のため期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。

4.当社株式は2018年4月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第13期事業年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から事業年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.第10期、第11期及び第12期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

6.当社は2018年4月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしましたので、それ以前の株主総利回り、比較指標については記載しておりません。

7.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所マザーズ市場におけるものです。ただし、当社株式は、2018年4月25日から東京証券取引所マザーズ市場に上場されており、それ以前の株価については該当事項はありません。また、当社は2019年2月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っており、第14期の株価については、当該株式分割後の最高株価及び最低株価を記載し、( )内に株式分割前の最高株価および最低株価を記載しております。

8.第11期以降の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1963年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任 あずさ監査法人により監査を受けております。なお、第10期については会社計算規則(2006年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定による監査証明を受けておりません。

 

2 【沿革】

当社の創業者である米山実香(現 取締役管理部長)は2005年9月に国内外のクルーズ乗船券の販売を目的とした株式会社ベストワンドットコムを設立いたしました。その後、2012年2月に代表取締役社長を米山実香から現 代表取締役社長である澤田秀太に変更し、現在に至っております。

当社設立以後の当社グループに係る沿革は、次のとおりであります。

 

年  月

事  項

2005年9月

国内外のクルーズ乗船券の販売を目的とした株式会社ベストワンドットコムを渋谷区松濤に資本金1,050万円で設立

2005年12月

東京都へ第3種旅行業登録(東京都知事登録旅行業第3-5693号)

2006年1月

オンライン旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」運用開始

2009年7月

本社を港区六本木5丁目に移転

2013年7月

資本金を3,350万円へ増資

2013年7月

本社を新宿区新宿6丁目移転

2014年9月

資本金を8,350万円へ増資

2014年9月

ハネムーンクルーズ専門サイト「HUNEMOON」オープン

2014年12月

観光庁へ第1種旅行業に変更登録(観光庁長官登録旅行業第1980号)し、自社企画旅行を販売開始

一般社団法人日本旅行業協会(JATA)へ加盟

2015年6月

本社を新宿区新宿5丁目に拡大移転

2016年3月

株式会社ファイブスタークルーズ(現連結子会社)を完全子会社化

2017年7月

資本金を1億3,207万円へ増資

2017年8月

本社を新宿区富久町に拡大移転

2017年11月

株式会社アドベンチャーと販売業務提携

2018年4月

東京証券取引所マザーズに当社株式上場

2018年5月

株式会社NTTドコモと販売業務提携

2018年12月

株式会社えびす旅館(現連結子会社)を完全子会社化

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社(株式会社ベストワンドットコム)及び当社の連結子会社2社(株式会社ファイブスタークルーズ、株式会社えびす旅館)によって構成されております。当社および株式会社ファイブスタークルーズは、クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社として、主に個人顧客をターゲットに、海外・国内クルーズの乗船券やパッケージ旅行の販売を行っております。

また、顧客のニーズに応えるべく、クルーズ旅行に必要な航空券、ホテル、送迎、オプショナルツアーなど様々な旅行商品を提供しております。

株式会社えびす旅館は、京都駅前にて宿泊施設の運営を行っております。9室の宿泊特化型ホテルとして、主に外国人旅行客に向けた予約販売を行っております。

当社グループは、全セグメントの売上高の合計額、営業損益の合計額に占める「旅行業」の割合がいずれも90%を超えるため、セグメント情報は記載せず主要な事業についてその特徴を記載します。

 

(当社グループの特徴)

(1) インターネット販売

当社グループでは、国内を含む世界中のクルーズ乗船券やパッケージ旅行を、当社WEBサイトへの掲載、WEBサイトへの集客によって販売しており、店舗を運営しておりません。

販売チャネルをインターネットに限定し、お客様とのやり取りについては、メール及び電話を主な手段とすることで店舗運営にかかる固定費等のコスト削減を図っております。

 

(2) オンライン予約対応

当社グループでは、専門スタッフによるお客様のサポートに加え、24時間対応のオンライン予約を強化しており、クルーズ乗船券やパッケージ旅行の空室料金照会と予約が24時間いつでも可能です。

空室や料金の問い合わせを行い、その回答を以て検討を始める、という従来の検討行動では、営業時間や連絡手段、場所による制約がありましたが、オンラインでの空室料金照会と予約受付は、曜日や時間を問わず検討、予約したいというお客様のニーズに対応しております。

 

(3) 多様な商品ラインナップとAPI連携

当社グループでは、お客様が検索できる商品の拡充を図るため、国内外の61社(2019年7月31日時点)の船会社と契約し、当社WEBサイトへのコース登録総数は約26,000コース(2019年7月31日時点)となっております。また、複数の船会社とのAPI連携(注)を行うことにより、従来のコース登録に必要とした作業時間削減と、提携船会社が掲載している全てのコースが当社WEBサイトへ自動で掲載され、リアルタイムな空室状況及び料金の反映が実現しており、API連携によるコース登録数は5,995コース(2019年7月31日時点)となっております。

また、当社グループでは、クルーズ乗船券の取扱い(手配旅行)により、価格帯や期間などのお客様の多様なニーズへの対応が可能であり、パッケージツアー(募集型企画旅行)が主体の他社との差別化を図っております。

 

 

 

船会社とのAPI契約(2019年7月31日時点)

提携船会社

掲載コース数

ロイヤルカリビアンインターナショナル(アメリカ)

1,027

MSCクルーズ(イタリア)

927

コスタクルーズ(イタリア)

601

ウインドスタークルーズ(アメリカ)

571

セレブリティクルーズ(アメリカ)

488

ノルウェージャンクルーズライン(アメリカ)

470

オーシャニアクルーズ

414

シルバーシークルーズ(モナコ)

361

カーニバルクルーズ(アメリカ)

334

アザマラクルーズ(アメリカ)

333

カンパニードゥポナン(フランス)

331

プルマントゥールクルーズ(スペイン)

133

セレスティアルクルーズ(ギリシャ)

5

合計

5,995

 

(注) API連携とは、Application Programming Interfaceの略で、ソフトウェアコンポーネントが互いにやり取りするのに使用するインターフェースのこと。具体的には船会社各社が持つ予約システムの機能や情報を当社WEBサイトで利用することをいいます。

 

(4) 独自商品

当社は、旅行業法に基づく第一種旅行業者に登録しており、自社でクルーズツアーを企画しております。

国内外の多くの船会社との契約を背景にしたコース選択の多様さや、インターネット販売ならではの機動力を生かし、船会社特別料金を反映した期間限定ツアーなどを発表し、多くのお客様にご利用を頂いています。

また、2020年4月出発予定で当社初のチャータークルーズを企画し、予約受付を開始しております。

 

(5) 専門スタッフによる接客・提案

当社グループは、クルーズ旅行に関して、提案経験の豊富なスタッフがお客様のサポートを行っております。

近年、インターネットの普及により、個人が能動的に様々な情報を検索、取得、発信することが可能となりましたが、クルーズ旅行に関する情報が普及しておらず、購買経験が無いお客様も多いことから、旅行会社によるアドバイスや商品提案に一定のニーズがあると把握しております。

このニーズに応えるため、24時間対応のオンライン予約と、専門スタッフによるメールや電話対応を2つの柱とすることで、初めてクルーズを検討するお客様にも安心のサポートを提供しています。

多店舗運営ではなく1拠点ですべての接客対応を行うことにより、商品知識や接客・提案に関する知識が共有蓄積されやすく、専門性を高めやすい販売体制となっております。

また、取引船会社による社内研修会の定期開催や、入社後半年以内の乗船研修など、教育訓練にも注力し、他社との差別化を図っております。

 

(6) IT・マーケティングの強みとその内製化

インターネット販売を支えるのが、技術力とマーケティング力であります。そのため、旅行の企画や手配等の業務だけでなく、WEBサイト構築やWEBマーケティングに関わる主要業務を内製化しております。

開発経験豊富なエンジニアの採用により、当社WEBサイトのユーザビリティや各種機能について日常的に向上を図るとともに、船会社とのAPI連携や、その他の商品登録のスピード化などに取り組んでおります。

また、マーケティングについても広告代理店等を利用せず、自社で蓄積した経験・知識を活用して、WEBマーケティングによる集客や利用顧客のリピーター化の向上を図っております。

(当社グループの主な運営サイト)

(1) ベストワンクルーズ

ベストワンクルーズは、国内外のクルーズ乗船券とパッケージツアーをオンラインで検索、予約可能なサイトであります。乗船券、自社企画ツアーの販売に加え、各提携旅行会社企画のパッケージツアーを販売する為、取扱いコース数は約26,000コース(2019年7月31日時点)が登録されております。

 

(2) フネムーン

ハネムーンを検討しているカップルへ向けたクルーズ専門サイトです。ハネムーンにかける日数、予算などの調査に基づき、若年層でも楽しめるクルーズコースに限定して紹介しております。

ベストワンクルーズとは別サイトとして独自のマーケティングを行うことで、当初クルーズを検討していなかったハネムーナーへもアプローチし、クルーズ旅行認知の向上を図っております。

 

(3) ファイブスタークルーズ

高級船専門のクルーズ旅行会社として、子会社(株式会社ファイブスタークルーズ)が運営しております。「すべてのお客様に初めての感動体験を」を謳い、クルーズ旅行を身近な旅行スタイルとして提案する当社とは対照的に、社名通り5つ星のラグジュアリー客船(注)と、その他の客船のスイートに限定して富裕層、シニア向けに販売を行っております。

これにより様々な顧客属性、嗜好に対応できる販売体制をグループで構築しております。

 

(注) 具体的には以下の船会社を指します。(「クルーズ教本」日本外交客船協会/日本旅行業協会 より)

キュナードライン、シーボーンクルーズライン、リージェントセブンシーズ、クリスタルクルーズ、シルバーシークルーズ、ハパグロイドクルーズ

 

[事業系統図]

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業

の内容

議決権の所有

(又は被所有)

割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社ファイブスタークルーズ

東京都新宿区

20,000

旅行業

100.0

役員の兼務3名

管理業務の業務受託

株式会社えびす旅館

京都府京都市南区

1,000

旅館業

100.0

役員の兼務1名

 

(注) 1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.特定子会社に該当する会社はありません。

3.2018年12月26日に当社が株式会社えびす旅館の株式を取得したことに伴い、同社を連結子会社にしております。

 

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

当社グループは旅行業の単一セグメントであるため、部門別に記載しております。

2019年7月31日現在

部門の名称

従業員数(名)

旅行部

20

(6) 

経営企画部

 

管理部

 

合計

25

(6) 

 

(注) 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間平均雇用人数を外数で記載しております。

 

(2) 提出会社の状況

2019年7月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

25

(6) 

28.6

3.0

3,270

 

 

2019年7月31日現在

部門の名称

従業員数(名)

旅行部

20

(6) 

経営企画部

 

管理部

 

合計

25

(6) 

 

(注) 1.従業員数は就業人員(使用人兼務役員の人数を含みます)であり、臨時従業員数は( )内に年間平均雇用人数を外数で記載しております。

2.平均年齢及び平均勤続年数は、一般従業員におけるものであり、臨時従業員を含めてのものではありません。

3.平均年間給与は、一般従業員におけるものであり、臨時従業員を含めてのものではありません。なお、平均年間給与には賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。