第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間会計期間(自 2024年10月1日 至 2025年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などにより緩やかな回復基調での動きがみられるものの、インフレの継続や円安進行による物価上昇の影響は大きく、米国新政権の通商政策の動向、中国経済の先行き懸念などから、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

こうした環境下、当社は、クリスマス、バレンタインなどのイベントをはじめ、新企画や新商品の提案に積極的に取り組み、主要顧客である100円ショップ各社に向けてライフスタイル雑貨の販売に注力した結果、前年同期を上回る実績を達成しました。また、損益につきましては、円安環境が継続する中でも売場提案力の強化や売れ筋商品の集中などによる販売と継続した原価低減、また、販売費及び一般管理費の削減により、前年同期を大きく上回る結果となりました。

以上の結果、当中間会計期間の経営成績の概要は以下の通りであります。

 

 

 

 

(千円)

 

売上高

営業利益

経常利益

中間純利益

当中間会計期間

5,138,028

235,264

211,413

111,621

前中間会計期間

4,932,881

82,492

70,824

48,868

増減額

205,147

152,772

140,589

62,752

増減率(%)

4.2

185.2

198.5

128.4

 

 

売上高は、前年同期比205,147千円増(4.2%増)の5,138,028千円となりました。

これは、クリスマス、バレンタインなどのイベント関連商品の販売が前年同期を堅調に上回る水準で進捗したこと、ライフスタイル雑貨、ラッピング等の販売が好調に推移したことによるものです。

なお、当中間会計期間におけるライフスタイル雑貨の商品群別累計売上高は、下表の通り、「ワンプライス商品」が4,765,540千円(前年同期比1.6%増)、「プチプライス商品」が372,487千円(前年同期比53.9%増)となり、「プチプライス商品」が大きく前年同期を上回りました。

 

 

 

(千円)

 

ワンプライス商品

プチプライス商品

合計

当中間会計期間

4,765,540

372,487

5,138,028

前中間会計期間

4,690,774

242,106

4,932,881

増減額

74,766

130,380

205,147

増減率(%)

1.6

53.9

4.2

 

 

営業利益は、前年同期比152,772千円増(185.2%増)の235,264千円となりました。

これは、為替が円安に推移した影響や商品評価損の増加に伴う原価率の上昇がありましたが、売上高の増加による増益効果に加え、売場提案力の強化や売れ筋商品の集中などによる販売と継続した原価低減、販売費及び一般管理費の削減により、前年同期を大きく上回りました。

 

経常利益は、前年同期比140,589千円増(198.5%増)の211,413千円となりました。

営業外収支は、前中間会計期間には為替差損8,610千円を計上しましたが、当中間会計期間は為替差損20,203千円と増加したことにより、経常利益の増益幅は営業利益の増益幅に比べ縮小しました。

 

以上の結果、中間純利益は、前年同期比62,752千円増(128.4%増)の111,621千円となりました。

 

なお、当社の事業は、ライフスタイル雑貨事業の単一セグメントであるため、セグメントの記載をしておりません。

 

 

② 財政状態の状況

(資産)

当中間会計期間末における流動資産は3,257,117千円となり、前事業年度末に比べ296,070千円減少いたしました。これは主に現金及び預金が406,665千円増加、受取手形及び売掛金が40,313千円増加した一方、棚卸資産が745,419千円減少したことによるものです。固定資産は190,067千円となり、前事業年度末に比べ65,855千円減少いたしました。これは主に投資その他の資産が56,805千円減少したことによるものです。

この結果、総資産は、3,447,184千円となり、前事業年度末に比べ361,926千円減少いたしました。

 

(負債)

当中間会計期間末における流動負債は824,093千円となり、前事業年度末に比べ511,235千円減少いたしました。これは主に未払法人税等が99,501千円増加した一方、買掛金が94,349千円減少、短期借入金が300,000千円減少、未払金が55,053千円減少、その他流動負債が161,626千円減少したことによるものです。固定負債は594,075千円となり、前事業年度末に比べ3,770千円増加いたしました。

この結果、負債合計は、1,418,169千円となり、前事業年度末に比べ507,464千円減少いたしました。

 

(純資産)

当中間会計期間末における純資産合計は2,029,015千円となり、前事業年度末に比べ145,538千円増加いたしました。これは主に中間純利益111,621千円がありましたが、配当金支払72,445千円により利益剰余金が39,175千円増加、繰延ヘッジ損益が106,363千円増加したことによるものです。

この結果、自己資本比率は前事業年度末に比べて9.5ポイント増加し、58.9%となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前事業年度末に比べ406,665千円増加し、1,125,736千円となりました。当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動で獲得した資金は、801,155千円(前年同期は665,602千円の収入)となりました。これは主に売上債権が74,608千円増加、仕入債務が94,349千円減少、未払金が45,836千円減少しましたが、税引前中間純利益211,413千円、棚卸資産の減少745,419千円、法人税等の還付27,071千円等により大きく改善しました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用した資金は、17,399千円(前年同期は40,762千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5,952千円、無形固定資産の取得による支出11,436千円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動に使用した資金は、372,140千円(前年同期は472,795千円の支出)となりました。これは、短期借入金の返済による支出300,000千円、長期借入の実施による収入100,000千円、長期借入金の返済による支出99,799千円、配当金の支払額72,340千円によるものです。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

当社は、海外より委託生産品の輸入取引を行っておりますが、これら輸入品は主としてUSドル建てで決済を行っているため、為替相場の変動により仕入価格が上昇した場合には、当社の業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。前事業年度から続いている円安による輸入商品価格の上昇が、経営成績に影響を与える要因と認識しております。

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

①資金需要及び財政政策

当社の運転資金需要のうち主なものは、委託生産商品の購入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要の主なものは、システム、物流、事務所関係等の投資によるものです。事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としており、運転資金は自己資金を基本としておりますが、当事業年度も売上が急拡大した前事業年度と同水準の運転資金需要に対応するため、当座貸越契約に基づく短期借入金及び長期借入金を調達する方針であります。

②キャッシュ・フローの状況について

当中間会計期間におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)財政状態及び経営成績の状況③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。