第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、株式会社フュートレックの株式を公開買付により取得し関連会社化したことに伴い、新たな事業等のリスクの発生は以下のとおりです。

当社は、今後の成長に向けた競争力強化のため企業買収等を行っており、また、将来行うことがあります。

当社としては、個々の案件の規模等に応じて、取締役会及び各種の会議体での審議並びに投資先に対するデューデリジェンスを十分に実施することにより、企業買収等の検討を進めるとともに、買収先の資産効率の向上及び利益の最大化に努めてまいります。

なお、買収先企業の業績が買収時の想定を下回る場合、又は事業環境の変化や競合状況等により期待する成果が得られないと判断された場合には、関係会社株式評価損が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行したことから大幅に制限が緩和され、観光分野でのインバウンド需要や人出の増加により景気は緩やかに持ち直しつつあるものの、継続する物価高や人手不足、ウクライナ情勢により、回復傾向には鈍りがみられる状態であります。

当社を取り巻く環境においては、売上は全体的に低調に推移しつつも大型案件が全体を牽引した結果、前第1四半期累計期間をやや下回ったものの概ね期初計画通り進捗し、黒字を計上いたしました。

また、第1四半期累計期間においては株式会社フュートレック(以下「フュートレック社」という。)の株式取得及びコエステ株式会社(以下「コエステ社」という。)の株式譲渡契約締結を行い、音声合成及びその周辺領域における業務提携を進めるとともに、ChatGPTを用いた法人向けサービス「AIPal™ Chat」の構築を進め、新たな分野に向けての取り組みを強化しております。インバウンド需要に向けては、Cerence社多言語音声合成製品「Cerence Software Development Kit(CSDK)」の正規販売代理店契約に基づくプロダクト開発を進めております。

この結果、当第1四半期会計期間末の財政状態及び当第1四半期累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

(資産)

当第1四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末と比較して170,130千円増加し、1,563,643千円となりました。これは主に現金及び預金が858,256千円減少したものの、フュートレック社の株式を取得したことによる関係会社株式が926,328千円、流動資産のその他に含まれるコエステ社株式取得代金の前払いが141,700千円増加したことによるものであります。

(負債)

当第1四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して166,690千円増加し、369,144千円となりました。これは主に短期借入金が150,000千円増加したことによるものであります。

(純資産)

当第1四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して3,440千円増加し、1,194,498千円となりました。これは四半期純利益3,440千円により利益剰余金が3,440千円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は76.4%(前事業年度末は85.5%)となりました。

 

②経営成績

当第1四半期累計期間の売上高は153,161千円(前年同期比5.3%減)、営業利益は4,870千円(前年同期は営業損失9,848千円)、経常利益は4,689千円(前年同期は経常損失9,867千円)、四半期純利益は3,440千円(前年同期は四半期純損失7,288千円)となりました。

なお当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりませんが、特性に応じた3つの区分別の売上高につきましては、法人向け製品65,784千円(前年同期比5.0%減)、法人向けサービス47,044千円(同2.2%増)、コンシューマー向け製品40,332千円(同13.2%減)となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、18,562千円であります。なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)従業員数

当第1四半期累計期間において、当社の従業員数について重要な変更はありません。

 

(6)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

②受注実績

当社は、提供する主要なサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。

③販売実績

当社は音声合成事業の単一セグメントのため、当第1四半期累計期間の販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。

サービスの名称

当第1四半期累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年6月30日)

前年同期比(%)

法人向け製品      (千円)

65,784

95.0

法人向けサービス    (千円)

47,044

102.2

コンシューマー向け製品  (千円)

40,332

86.8

合計      (千円)

153,161

94.7

 

(7)主要な設備

当第1四半期累計期間において、当社の主要な設備について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

(1)公開買付応募契約及び資本業務提携契約

 当社は、2023年5月11日開催の取締役会決議に基づき、同日付で、フュートレック社と資本業務提携契約及び同社の既存株主であるグローリー株式会社(以下「グローリー社」という。)と公開買付応募契約をそれぞれ締結いたしました。各契約の内容は以下のとおりであります。

 なお、同取締役会決議により2023年5月12日より実施したフュートレック社普通株式の金融商品取引法に基づく公開買付けは2023年6月8日をもって終了し、当第1四半期会計期間末において、フュートレック社は当社の関連会社となっております。

相手方の名称

契約書名

契約締結日

契約内容

契約期間

グローリー㈱

公開買付応募契約

2023年5月11日

グローリー社が所有するフュートレック社株式 3,793,200 株(所有割合:40.54%)の全部を本公開買付けに応募する旨の合意

公開買付期間:

2023年5月12日から2023年6月8日

㈱フュートレック

資本業務提携契約

2023年5月11日

フュートレック社を当社の関連会社とすることでフュートレック社のノウハウの共有や、販売戦略の共同企画、人事交流の強化等を行うもの

契約締結日から期間の定めなし

 

 

(2)株式譲渡契約及び吸収合併契約

 当社は、2023年6月29日開催の取締役会において、エイベックス株式会社及び東芝デジタルソリューションズ株式会社からコエステ株式会社の株式を取得し、子会社化することについて決議いたしました。また、同年7月13日開催の取締役会にて、2023年9月1日を効力発生日として当社の完全子会社であるコエステ株式会社を吸収合併することについて決議いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。