当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復しております。
先行きについては、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果が奏功し、堅調な回復が続くことが期待されますが、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響や、通商政策などアメリカの政策動向による影響などが、わが国の景気を下押しするリスクとなっており、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
当社グループの属する教育サービス業界におきましては、少子化が進むなかで、様々な教育制度改革が進行しております。また、あらゆる産業でアナログからデジタルへの転換、サービスの在り方が見直されるなか、IT技術の活用等による新たな教育・指導形態の必要性も一層高まってきております。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は17,223百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は1,135百万円(前年同期比14.7%増)、経常利益は1,149百万円(前年同期比13.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は703百万円(前年同期比19.1%増)、EBITDA(=営業利益+支払利息+のれん償却額+減価償却費)は1,608百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
セグメント情報は次の通りです。
「森塾」
中核事業である個別指導形式の学習塾「森塾」におきましては、当中間連結会計期間末において241教室(前年同期比20教室増)展開しております。生徒数が堅調に推移した結果、当中間連結会計期間末における「森塾」在籍生徒数は45,777人と、前年同期比5,388人増となりました。
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前中間 連結会計期間 |
当中間 連結会計期間 |
前年同期比 |
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売上高(注1) |
8,331百万円 |
9,126百万円 |
9.5%増 |
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セグメント利益(注1、2) |
2,236百万円 |
2,383百万円 |
6.6%増 |
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EBITDA(注3) |
2,304百万円 |
2,461百万円 |
6.8%増 |
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教室数 |
221教室 |
241教室 |
20教室増 |
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生徒数 |
40,389人 |
45,777人 |
5,388人増 |
注1)売上高は外部顧客への売上高、及びセグメント利益は、セグメント間取引の相殺前の数値であります。
注2)セグメント利益は、無形固定資産の償却費を反映しております。
注3)EBITDAは、営業利益+支払利息+のれん償却額+減価償却費であります。
「湘南ゼミナール」
集団指導形式の学習塾「湘南ゼミナール」におきましては、当中間連結会計期間末において204教室(前年同期比4教室増)を展開しております。小学生のコンテンツ拡充およびマーケティング強化を図った結果、当中間連結会計期間末における「湘南ゼミナール」在籍生徒数は18,732人(前年同期比266人増)となりました。
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前中間 連結会計期間 |
当中間 連結会計期間 |
前年同期比 |
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売上高 |
4,678百万円 |
4,772百万円 |
2.0%増 |
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セグメント利益 |
552百万円 |
608百万円 |
10.2%増 |
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EBITDA |
774百万円 |
733百万円 |
5.3%減 |
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教室数 |
200教室 |
204教室 |
4教室増 |
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生徒数 |
18,466人 |
18,732人 |
266人増 |
「河合塾マナビス」
講義映像とチューターを用いた大学受験指導を行う学習塾である「河合塾マナビス」におきましては、当中間連結会計期間末において株式会社湘南ゼミナールがフランチャイジーとして51教室(前年同期比増減なし)を展開しております。全学年の生徒数が4四半期連続で前年同期比増加した結果、当中間連結会計期間末における「河合塾マナビス」在籍生徒数は6,505人(前年同期比542人増)となりました。
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前中間 連結会計期間 |
当中間 連結会計期間 |
前年同期比 |
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売上高 |
1,232百万円 |
1,301百万円 |
5.6%増 |
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セグメント損失(△) |
△114百万円 |
△84百万円 |
- |
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EBITDA |
△2百万円 |
21百万円 |
- |
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教室数 |
51教室 |
51教室 |
増減なし |
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生徒数 |
5,963人 |
6,505人 |
542人増 |
「その他」
「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、「新規事業(研究開発費等を含む)」、「自立学習RED」、「そら塾」、教育関連サービス(フォレスタシリーズの販売、「東京ダンスヴィレッジ」、「和陽日本語学院」、「プログラミング能力検定」の運営)等を含んでおります。
「自立学習RED」は、教育ITを利用した学習塾であり、当中間連結会計期間末において直営6教室(前年同期比増減なし)、FC210教室(前年同期比6教室増)を展開しております。
また、「その他」に含まれる教育関連サービスにおきましては、個別指導用教材「フォレスタシリーズ」、ICTを活用した映像教材「楽しく学べるシリーズ」、塾講師募集webサイト「塾講師JAPAN」などの既存事業がいずれも堅調だったことに加え、AIタブレットで基礎学力を養成する「SPRIX LEARNING」「DОJО」や、サイバーエージェントグループと協業中の「キュレオプログラミング教室」「プログラミング能力検定」などの新規事業も順調に拡大しております。
財政状態の状況については以下のとおりです。
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は、21,107百万円(前連結会計年度末比659百万円増)となりました。主な要因は、現金及び預金が529百万円増加したことなどによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債は、11,157百万円(前連結会計年度末比271百万円増)となりました。主な要因は、前受金が623百万円減少したものの、未払金が909百万円増加したことなどによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、9,950百万円(前連結会計年度末比388百万円増)となりました。主な要因は、配当金の支払いにより331百万円減少したものの、親会社株主に帰属する中間純利益703百万円により増加したことなどによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、5,889百万円(前連結会計年度末比529百万円増)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動の結果として得られた資金は、1,528百万円(前年同期は得られた資金1,765百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益1,151百万円、未払金の増加額836百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動の結果として使用した資金は、794百万円(前年同期は使用した資金1,326百万円)となりました。これは主に、有形および無形固定資産の取得による支出518百万円、非連結子会社株式の取得による支出192百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動の結果として使用した資金は、345百万円(前年同期は使用した資金317百万円)となりました。これは主に、短期借入れによる収入1,219百万円があったものの、配当金の支払額331百万円、短期借入金の返済による支出1,068百万円があったことなどによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、663百万円となりました。
なお、当中間連結会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。