当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、5月より新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され、行動制限がなくなり、社会経済活動の回復傾向が鮮明になってきました。しかしながら、ウクライナ情勢の影響等によるエネルギー価格や原材料価格の上昇、及び円相場の急変動や世界的な金融引き締め政策により、先行きは依然として不透明な状況となっております。
また、経済産業省「特定サービス産業動態調査」(サンプル調査、速報)によりますと、2023年4~9月の結婚式場業の取扱件数は前年同期比11.5%減の33,101件、売上高は前年同期比4.4%減の110,659百万円となっております。一方、葬儀業の同期間の取扱件数は前年同期比0.6%減の231,010件、売上高は前年同期比4.6%増の277,753百万円となっております。
このような状況下におきまして、主要事業において、ご葬儀のご用命数が堅調に推移したこと、ご婚礼やご宴席が増えたこと、介護施設の入居率の改善とサービスご利用件数が増加したことにより、売上高は前年同四半期比8.0%増の6,387百万円、営業利益は前年同四半期比58.3%増の477百万円、経常利益は前年同四半期比52.7%増の523百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は294百万円(前年同四半期は126百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①ホテル事業(ホテル・ブライダル事業)
ホテル事業では、2023年4月20日公表の「固定資産の譲渡に関するお知らせ」のとおり、当社グループの事業ポートフォリオの見直しを図る一環として、八王子ホテルニューグランドの閉業と当該事業における固定資産を売却することといたしました。行動制限緩和に伴い、積極的な新規獲得活動を行った結果、ご婚礼組数、ご宴会件数が増加し、さらにはローコストオペレーションを推進したことにより、売上高は前年同四半期比28.1%増の570百万円、営業利益は3百万円(前年同四半期は71百万円の営業損失)となりました。
②式典事業(葬祭・法要事業)
式典事業では、競合環境の激化、儀式儀礼の小規模化の流れの中、お客様からご用命いただけるよう企業基盤を強化していくことが求められております。ご葬儀、仏壇仏具、法事法要、埋葬や相続などのアフターフォローのご用命数を増やすため、集客型イベントの開催、広告による認知度向上策、ご相談体制の強化、人材教育を強化してまいりました。施設のご利用価値向上のため2023年5月にサカエヤ・ホール(神奈川県平塚市)のご安置室の改装を行いました。引き続き、施設の新規開設のほか既存施設のリニューアルを積極的に行い、ご利用者様の利便性を高めてまいります。
その結果、ご葬儀件数は増加し、売上高は前年同四半期比6.5%増の4,530百万円、営業利益は人的資本の育成・定着への投資、広告宣伝費の増加や次世代システム開発の費用が発生したため、前年同四半期比0.4%減の897百万円となりました。
③介護事業(介護事業・有料老人ホーム事業)
介護事業では、サービス利用者の増加とサービス品質向上に努めました。施設の入居率、サービスご利用件数が回復したことにより、売上高は前年同四半期比7.6%増の1,010百万円、営業利益は33百万円(前年同四半期は54百万円の営業損失)となりました。
④その他事業(少額短期保険他)
その他の事業では、少額短期保険収入の増加等があったものの、各種手数料が減収したため、売上高は前年同四半期比0.6%減の276百万円、営業利益は施設修繕費用が減少したため前年同四半期比72.0%増の12百万円となりました。
財政状態に関する状況については、次のとおりであります。
①資産
資産合計は34,952百万円(前連結会計年度末比0.6%減)となりました。
流動資産は10,717百万円(前連結会計年度末比0.4%減)となりました。これは、現金及び預金の減少等が主たる要因であります。
固定資産は24,235百万円(前連結会計年度末比0.6%減)となりました。これは、のれんの減少による無形固定資産の減少、投資有価証券の減少による投資その他の資産の減少等が主たる要因であります。
②負債
負債合計は29,691百万円(前連結会計年度末比1.3%減)となりました。
流動負債は2,120百万円(前連結会計年度末比11.3%減)となりました。これは、未払金及びその他流動負債の減少等が主たる要因であります。
固定負債は27,571百万円(前連結会計年度末比0.4%減)となりました。これは、前払式特定取引前受金減少等が主たる要因であります。
③純資産
純資産合計は5,260百万円(前連結会計年度末比3.7%増)となりました。これは、配当金の支払104百万円とその他有価証券評価差額金が3百万円減少した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益294百万円の計上による利益剰余金が190百万円増加したこと等によるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ146百万円増加し9,087百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は517百万円となりました。収入要因として税金等調整前四半期純利益489百万円、減価償却費265百万円があった一方、支出要因として、法人税等の支払額182百万円、前払式特定取引前受金の減少額122百万円があったことが主たる要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果得られた資金は17百万円となりました。これは、有形及び無形固定資産の取得による支出297百万円があった一方、定期預金の払戻による収入330百万円があったことが主たる要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果支出した資金は392百万円となりました。これは配当金の支払額104百万円及び短期借入金の返済による支出288百万円があったことが主たる要因であります。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。