当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復傾向にあるものの、物価上昇や円安、中東やウクライナをめぐる情勢等の影響が懸念され、先行き不透明な状況が続いております。一方で当社グループが属する情報サービス業界では、顧客企業における事業拡大や競争力強化、業務効率化等を目的としたIT投資需要は力強く、また生成AIやIoT、クラウドサービスといった新技術の利用領域の多様化の流れが継続しております。
当社グループにおきましては、新たな3ヶ年中期経営計画「ローリングプラン(2024年6月期~2026年6月期)」を策定し2023年8月9日に公表しています。同計画では、社是および経営理念に基づいた経営の継続とともに、「成長と更なるイノベーションの創出」を中期テーマ、「顧客・社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「ESG経営の強化」を基本方針として掲げました。
このような状況の中で、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、中期経営計画で重点分野としているクラウドインテグレーション事業を中心に新規及び既存顧客の受注が好調に推移し、売上高は10,635百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益は883百万円(同19.0%増)、経常利益は899百万円(同18.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は614百万円(同20.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高については、外部顧客への売上高を記載しております。
(クラウドインテグレーション事業)
顧客企業のDX需要の高まりを背景にAmazon Web Services(AWS)やServiceNow等のクラウドサービスの移行・利用に係る技術支援が好調に推移し、またクラウドサービスへの移行後のリセール(ライセンス等の再販)が拡大した結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は3,340百万円(前年同期比39.5%増)、セグメント利益は497百万円(同32.8%増)となりました。
(システムインテグレーション事業)
ERPパッケージ利用支援分野が堅調に推移した一方、販売費及び一般管理費の配賦額が増加した影響で、当第2四半期連結累計期間における売上高は5,784百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は111百万円(同30.5%減)となりました。
(アウトソーシング事業)
データセンター業務で月額利用料等のストック売上や顧客1社あたりの利用料が増加した結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,015百万円(前年同期比17.9%増)、セグメント利益は171百万円(同56.3%増)となりました。
(プロダクト事業)
建て役者(建築業向け工事情報管理システム)及び就業役者(勤怠・作業管理システム)等の販売が堅調に推移した結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は378百万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益は94百万円(同3.5%増)となりました。
(海外事業)
北米で展開しているシステムインテグレーションやアウトソーシング、メディア運営事業等については、当第2四半期連結累計期間における売上高は115百万円(前年同期比72.8%増)、セグメント利益は31百万円(同22.8%増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ699百万円増加し、9,569百万円となりました。これは主に現金及び預金が533百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が156百万円増加したことによります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ199百万円増加し、4,945百万円となりました。これは主に短期借入金が830百万円増加し、流動負債のその他に含まれる未払費用が643百万円減少したことによります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ499百万円増加し、4,624百万円となりました。これは主に利益剰余金が438百万円増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ532百万円増加し、3,519百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は93百万円(前年同期は298百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益922百万円、未払費用の減少額643百万円、法人税等の支払額200百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は85百万円(前年同期は113百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出41百万円、有形固定資産の取得による支出30百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は526百万円(前年同期は338百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額830百万円、配当金の支払額176百万円、長期借入金の返済による支出128百万円等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、33百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営成績に重要な影響を与える要因について」及び「経営戦略の現状と見通し」についての重要な変更はありません。
(7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」についての重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。