第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

回次

第2期

第3期

第4期

第5期

決算年月

2016年8月

2017年8月

2018年8月

2019年8月

売上高

(千円)

371,789

経常利益

(千円)

37,185

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

9,176

包括利益

(千円)

9,176

純資産額

(千円)

34,253

総資産額

(千円)

219,601

1株当たり純資産額

(円)

4.07

1株当たり当期純利益金額

(円)

1.09

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

15.60

自己資本利益率

(%)

30.93

株価収益率

(倍)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

36,137

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

26,551

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

21,768

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

78,799

従業員数
〔外、平均臨時
雇用者数〕

(名)

25

2

 

(注) 1.当社は、第2期より連結財務諸表を作成しております。

2.当社は、第3期連結会計年度において、連結子会社であったC-studio株式会社を吸収合併したことにより、第3期連結会計年度末において連結子会社が存在しなくなったため、連結財務諸表を作成しておりません。そのため、第3期から第5期までの連結会計年度に係る主要な連結経営指標等の推移については記載しておりません。

3.売上高には、消費税等は含まれておりません。

4.第2期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

5.第2期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

6.第2期の連結財務諸表については、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けております。

7.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を〔 〕外数で記載しております。

 

8.2018年5月15日開催の取締役会決議により、2018年6月5日付で普通株式1株につき40株の株式分割を、2019年7月12日開催の取締役会決議により、2019年8月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。第2期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

9.当社は、第3期連結会計年度において、連結子会社であったC-studio株式会社を吸収合併しております。参考情報として、2017年8月期の連結経営指標の数値を掲げると以下のとおりであります。なお、以下の連結経営指標の各数値は、2016年9月1日から2017年7月31日までの連結損益計算書に、2017年8月1日から2017年8月31日までの当社の損益計算書を合算して算出したものであります。下記の売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益に係る各数値については、EY新日本有限責任監査法人による監査を受けておりません。

 

 

第3期

2017年8月

売上高

(千円)

765,243

経常利益

(千円)

192,209

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

158,243

 

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

回次

第1期

 

第2期

第3期

第4期

第5期

決算年月

2015年8月

 

2016年8月

2017年8月

2018年8月

2019年8月

売上高

(千円)

112,011

 

245,028

688,612

1,916,130

3,916,746

経常利益又は
経常損失(△)

(千円)

41,989

 

12,021

223,393

360,790

484,200

当期純利益又は
当期純損失(△)

(千円)

42,763

 

6,461

173,882

260,563

327,918

持分法を適用した場合の
投資利益

(千円)

 

資本金

(千円)

34,420

 

34,420

34,420

34,420

543,263

発行済株式総数

(株)

105,263

 

105,263

105,263

4,210,520

9,494,640

純資産額

(千円)

25,076

 

18,614

192,496

453,060

1,798,123

総資産額

(千円)

135,195

 

183,048

593,593

1,322,668

3,040,236

1株当たり純資産額

(円)

2.98

 

2.21

22.86

53.80

189.39

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

(―)

 

(―)

(―)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額
又は当期純損失金額(△)

(円)

5.25

 

0.76

20.65

30.94

34.77

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

 

33.33

自己資本比率

(%)

18.55

 

10.17

32.43

34.25

59.14

自己資本利益率

(%)

 

164.73

80.73

29.13

株価収益率

(倍)

 

67.16

配当性向

(%)

 

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

 

45,788

515,922

114,945

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

 

93,811

131,358

415,747

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

 

129,780

115,714

1,211,132

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

 

172,217

672,495

1,352,934

従業員数
〔外、平均臨時
雇用者数〕

(名)

8

 

17

41

65

90

1

2

3

13

48

株主総利回り

(%)

 

(比較指標: ― )

(%)

(―)

 

(―)

(―)

(―)

(―)

最高株価

(円)

 

5,680

最低株価

(円)

 

2,003

 

(注) 1.第2期以降の売上高には、消費税等は含まれておりません。第1期は、消費税について税込処理を採用していたため、売上高には消費税等が含まれております。

2.第4期までの潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

3.第1期及び第2期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため、記載しておりません。

4.第4期までの株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

5.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

6.当社は、第3期において連結子会社であったC-studio株式会社を2017年8月1日付で吸収合併しております。第3期の業績においては、吸収合併の会計処理に伴い、当社の損益計算書に合併時の抱合せ株式消滅差損が計上されております。

7.当社は2014年9月16日設立のため、第1期の会計期間は、2014年9月16日から2015年8月31日までとなっております。

8.第2期以降の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けております。

9.主要な経営指標等のうち、第1期については会社計算規則(平成18年法務省令第13号)の規定に基づき算出した各数値を記載しており、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づくEY新日本有限責任監査法人の監査は受けておりません。

10.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を〔 〕外数で記載しております。 

11.第1期、第3期から第5期に係る持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社を有していないため記載しておりません。

12.第2期は連結財務諸表を作成しておりますので、第2期の持分法を適用した場合の投資利益、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー並びに現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。キャッシュ・フローに係る各項目については記載しておりません。

13.2014年10月1日付で普通株式1株につき1,000株の株式分割を、2018年5月15日開催の取締役会決議により、2018年6月5日付で普通株式1株につき40株の株式分割を、2019年7月12日開催の取締役会決議により、2019年8月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。第1期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額又は当期純損失金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。

14.第1期から第5期の株主総利回り及び比較指標は、2018年9月6日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。

15.最高株価及び最低株価は東京証券取引所マザーズにおけるものであります。ただし、当社株式は、2018年9月6日から東京証券取引所マザーズに上場されており、それ以前の株価については該当事項がありません。

 

 

2 【沿革】

当社は、2014年9月に、株式会社famousの100%子会社として設立されました。
 株式会社famousは、広告代理事業を目的として、当社代表取締役会長小原崇幹らによって2012年5月に立ち上げられました。その後、株式会社famousを運営していく中で、スマートフォンアプリ事業に商機を見出した小原によって、同事業を本格的に行うため、スマートフォンアプリ事業に注力する子会社として、当社が設立されました。

そして、2014年10月に、さらなるスマートフォンアプリ事業の拡大及び親会社から独立した自主的な経営が不可欠であるとの考えから、小原を中心とした当社取締役らが株式会社famousから株式を買い取り、事業範囲を拡大し、現在に至っております。

 

年月

概要

2014年9月

東京都渋谷区神宮前六丁目に当社を設立

2014年10月

株式会社イグニスよりスマートフォンアプリ『どこでもミラー』を取得し、Smartphone APP事業を開始

 

スマートフォンゲームアプリの攻略及びマルチプレイ(注)のパートナー募集掲示板アプリ「最強シリーズ」のiOS版を提供開始

2015年4月

株式会社イグニスと資本提携

2015年6月

東京都渋谷区神宮前三丁目に本社移転

2015年10月

新規事業開発を目的としてC-studio株式会社(2017年8月当社が吸収合併したことにより消滅)を設立

2016年8月

最先端IoTデバイスを集結させたスマートホステル『&AND HOSTEL』を福岡に開設し、IoT事業を開始

2016年10月

東京都目黒区に本社移転

2017年1月

株式会社スクウェア・エニックスとの協業によりスマートフォン向けのマンガアプリ『マンガUP!』iOS版・Android版をリリース

2017年4月

『&AND HOSTEL ASAKUSA NORTH』を開設

2017年5月

『&AND HOSTEL UENO』を開設

2017年6月

横浜市、株式会社NTTドコモとの協業により、IoTスマートホームを活用した「未来の家プロジェクト」の運営を開始

2017年8月

当社がC-studio株式会社を吸収合併

 

株式会社白泉社との協業によりスマートフォンアプリ『マンガPark』iOS版・Android版をリリース

2018年2月

『&AND HOSTEL AKIHABARA』を開設

2018年3月

『&AND HOSTEL KANDA』を開設

2018年3月

宿泊予約管理システム『innto』のサービスを開始

2018年4月

宿泊施設専用タブレットサービス『tabii』を開始

2018年8月

『&AND HOSTEL ASAKUSA STATION』を開設

2018年9月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2018年10月

東京電力エナジーパートナー株式会社との業務提携を実施

2018年11月

株式会社集英社との協業によりスマートフォンアプリ『マンガMee』iOS版・Android版をリリース

2018年11月

テプコカスタマーサービス株式会社との業務提携を実施

2018年12月

株式会社ビーグリーとの協業によりスマートフォンアプリ『コミックevery』iOS 版・Android 版をリリース

2019年2月

『&AND HOSTEL ASAKUSA』『&AND HOSTEL MINOWA』を開設

2019年4月

株式会社日本文芸社との業務提携を実施

2019年6月

占いアプリ『uraraca』iOS版・Android版をリリース

2019年7月

株式会社小学館との業務提携を実施

2019年7月

株式会社スクウェア・エニックスと資本業務提携を実施

2019年7月

株式会社スクウェア・エニックスと共同開発したスマートフォンアプリ『FFBEデジタルアルティマニア』iOS版・Android版をリリース

2019年8月

株式会社小学館との協業によりスマートフォンアプリ『サンデーうぇぶり』iOS 版・Android 版をリリース(フルリニューアル)

2019年8月

『&AND HOSTEL HOMMACHI EAST』を開設

 

(注)マルチプレイとは、スマートフォンゲームアプリで他のアプリユーザーと一緒にプレイすることであります。

 

3 【事業の内容】

当社は、Smartphone Idea Companyとして、「日常に&を届ける」こと、つまり人々の生活を豊かにするサービスを提供することをミッションとしており、様々な領域でSmartphoneの持つ事業可能性に対して真摯に取り組んでおります。スマートフォンは世界的に見ても爆発的に普及し、モバイルによるインターネット利用時間も大幅に増加しており、私たちの生活に欠かせないものとなっております。そして日々進化するテクノロジーと共に、スマートフォンを介して成立するビジネスも飛躍的に増えております。

そのような事業環境の下で、当社は、「Smartphone APP事業」、「IoT事業」及び「その他の事業」を展開しております。

 

2014年9月の創業以来、当社は、Smartphone APP事業を中核に事業を展開し、スマートフォンアプリ開発によって培った、当社の強みであるUI/UX(*1)デザインの構築力によって、事業規模を急速に拡大させてまいりました。優れたUI/UXデザインの構築は、ユーザーが何らかの行動を起こすに当たって快適なデザインが何かを追求することで、より快適なユーザー体験を提供することを可能にします。スマートフォンアプリに関係するビジネスを展開するに際して、UI/UXデザインの構築力は欠かせないものとなっており、他社との優位性という点で重要な要素であります。

当社の主要事業である、Smartphone APP事業及びIoT事業は、いずれもスマートフォンアプリを基礎として運営されている事業であります。当社がSmartphone APP事業の運営において培ったUI/UXデザインの構築力は、IoT事業におけるアプリ・サービス開発にも展開され、事業間の垣根を越えたシナジー効果を生んでおり、当社の強みであると同時に、当社の事業運営の基盤となっております。

以下に当社が運営する各事業の具体的な内容を記載いたします。なお、以下に示す事業区分は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

(1) Smartphone APP事業

当社は、株式会社スクウェア・エニックスと共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ「マンガUP!」や株式会社白泉社と共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ「マンガPark」などは当社が主に開発・運用を行っておりますが、協業先のアプリとしてApple Inc.の運営する「App Store」やGoogle Inc.の運営する「Google Play」等の配信プラットフォームを通じて提供しております。また、他社が運営する人気スマートフォンゲームアプリの攻略及びマルチプレイ(*2)のパートナーを募集する掲示板アプリ「最強シリーズ」を開発・運用し、Apple Inc.の運営する「App Store」等の配信プラットフォームを通じて提供しております。

 

マンガアプリの主な収益構造は、アプリ内で販売する電子マンガのダウンロード課金及びアドネットワークを通じて得る広告収入となっております。

「最強シリーズ」の主な収益構造は、アプリの運営によって得られる広告収入であります。広告収入は主にアドネットワーク(*3)を通じて、アプリ内に掲載する広告バナーのクリックに応じて得られる収入であります。当社では、スマートフォンアプリ内の広告設計を最適化する仕組みやユーザーのニーズに合わせたコンテンツを制作・提供する等、広告収益を高めるノウハウを有しております。ここで言う広告設計とは、ユーザーのアプリの利用頻度や広告収益の変動等に応じてアプリ内の広告の差し替えや広告位置の調整等を行うことを指します。

 

当社は、スマートフォンアプリ市場の中でビジネスが大きく成長している分野にリソースを投下して、事業を創り出すことを事業方針としており、現在は、マンガアプリ市場の成長が著しく、スマートフォンアプリの中で大きな市場となっております。株式会社インプレスの「電子書籍ビジネス調査報告書2019」によりますと、2018年度の電子書籍の市場規模は2,826億円で、前年度の2,241億円から26.1%増加し、そのうちの84.5%にあたる2,387億円をコミックが占めております。

マンガアプリは、参入する事業者が多くユーザー獲得のための競争が激化しており、また他社との差別化を図るため、オリジナルタイトルの開発・作成も必要であるが、当たり外れの大きいオリジナルタイトルの開発・作成をするのではなく、大手出版社等と連携する戦略を採っております。これにより大手出版社が有する人気タイトルを提供できること、両社で開発やプロモーション等の役割分担をすることで事業リスクを分散することを可能にしております。当社は、今後も連携先となる大手出版社を開拓することで、更に多くのマンガアプリを開発・リリースしていく方針であります。

  

2019年8月31日現在で、当社が運営する主なスマートフォンアプリのタイトルは以下のとおりであります。

カテゴリー(注)

分類

アプリタイトル

内容


マルチプレイ

攻略掲示板アプリ

最強シリーズ

スマートフォンゲームアプリの攻略及びマルチプレイのパートナー募集のための掲示板アプリ

スマートフォン向けゲームサポートアプリ

FFBE デジタル アルティマニア

株式会社スクウェア・エニックスと共同開発したスマートフォン向けゲーム『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』のサポートアプリ

占いアプリ

uraraca

スマートフォン向け占いアプリ。星占いや占い師によるコンテンツ占いの配信に加え、電話相談も可能


マンガアプリ

マンガUP!

株式会社スクウェア・エニックスと共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ。「コミックガンガン」といったマンガ雑誌の掲載コンテンツに加え、マンガUP!オリジナルのコンテンツを配信

マンガPark

株式会社白泉社と共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ。「ヤングアニマル」、「花とゆめ」といったマンガ雑誌の掲載コンテンツに加え、マンガParkオリジナルのコンテンツを配信

マンガMee

株式会社集英社と共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ。「りぼん」、「マーガレット」、「別冊マーガレット」といったマンガ雑誌の掲載コンテンツに加え、マンガMeeオリジナルのコンテンツを配信

コミックevery

株式会社ビーグリーと共同開発したスマートフォン向けマンガアプリ。国内最大級のコンテンツ量を誇り、「まんが王国」オリジナルコンテンツやコミックeveryオリジナルの作品を配信

サンデーうぇぶり

株式会社小学館と共同で運営を行うスマートフォン向けマンガアプリ。「週刊少年サンデー」、「ゲッサン」、「サンデーGX」といったマンガ雑誌の掲載コンテンツに加え、サンデーうぇぶりオリジナルのコンテンツを配信

 

  (注) 当社が運営するスマートフォンアプリのサービスカテゴリーの名称であります。

 

 

Smartphone APP事業における「最強シリーズ」「マンガアプリ」の収益源は、上述のとおり各アプリの運営において得られる広告収入及び課金収入であり、MAU(*4)の規模が収益の獲得規模に大きく影響いたします。
 そのため、競争の激化するスマートフォンアプリの事業環境において、事業基盤の核となるものであります。
 当社のSmartphone APP事業において運営するスマートフォンアプリのうち、「最強シリーズ」及び「マンガアプリ」の四半期毎の平均MAU数の推移は下表のとおりであります。

 

                            (単位:万人)

年月

平均MAU数

マンガアプリ

最強シリーズ

2015年11月末

26

2016年2月末

25

2016年5月末

25

2016年8月末

26

2016年11月末

59

2017年2月末

70

2017年5月末

31

71

2017年8月末

65

67

2017年11月末

108

92

2018年2月末

150

70

2018年5月末

204

53

2018年8月末

238

47

2018年11月末

279

51

2019年2月末

362

39

2019年5月末

430

30

2019年8月末

532

29

 

(注)上記の平均MAU数は、各四半期における平均値を記載しております。

 

 

Smartphone APP事業 事業系統図

 


 

 

(2) IoT(*5)事業

当社は、複数のIoTデバイス(*6)の操作を可能とするIoTプラットフォーム(*7)アプリの開発を行い、宿泊領域を皮切りに当該技術を展開し、IoTサービスを提供しております。また、宿泊領域でのIoTサービス提供の実績を活かし、足元では住宅領域及びヘルスケア領域まで、サービス提供範囲を拡大しております。
 IoTの活用は、日本経済におけるいわゆる第4次産業革命(*8)の起点となるものとして注目され、「令和元年版情報通信白書」によれば、世界的に見てもIoTデバイスは、2017年の約274億個から2021年には447億個と大幅な増加が予想されております。また、日本の労働力人口(*9)の減少への対策として、IoT活用を含めたICT(*10)は、人手不足を解消し生産性を向上させるソリューションとして期待されております。一方で、日本企業においては、IoT活用が他国と比べて遅れており、企業のIoT推進の意識も他国と比べて低く、IoTの普及が課題となっております。また、IoTデバイスの操作について、デバイスごとに個別の操作用アプリが必要となり、煩雑性を伴うため、誰に対しても分かりやすく、使いやすいUI/UXが求められております。
 当社では、このような背景の下、IoTデバイスメーカー各社よりデバイスのAPI(*11)の提供を受けて、各IoTデバイスを連携させることで個別の操作アプリを一つのアプリに集約して操作性を向上させるとともに、ユーザーの利用シーンに応じて、快適環境(注)を提供できるプラットフォームアプリ「&IoT」を2016年8月に開発し、提供を開始いたしました。「&IoT」は、これまで当社のアプリ開発で培ったUI/UXデザインの構築力を活かし、直感的な操作性、利便性を実現しております。

当社では、IoT事業として、「&IoT」をベースとして、以下の事業を展開しております。

 

(注)「快適環境」とは、例えば、起床シーンにおいてはスイッチ一つで、電気やテレビが点灯し、エアコンが起動し、カーテンが開くなど、ユーザーにとって特定のシーンにおける最適な環境のことを指します。

 

① スマートホステル「&AND HOSTEL」

当社は、「&IoT」を活用し、様々なIoTデバイスを備えたIoT空間を楽しめるスマートホステル「&AND HOSTEL」の企画、開発を行っております。「&AND HOSTEL」は、「『世界とつながる』スマートホステル」をブランドコンセプトに、IoTのある暮らし、そして、文化、国籍、価値観などの境界線を超えた空間の提供を目指すホステルであります。「&AND HOSTEL」では、客室及び共有スペースに各種IoTデバイスを設置し、「&IoT」と連携させることで、宿泊客があらゆるシーンでIoT体験が可能なスマートホステルとして、宿泊自体をひとつの観光目的として価値を創造しております。

「&AND HOSTEL」の展開方法については、主に、他者が保有する不動産に関して、当社が当該不動産を「&AND HOSTEL」として企画、開発を行うことで新規店舗として展開する方法、及び当社が取得した不動産を「&AND HOSTEL」として企画・開発し、販売することで新規店舗として展開する方法によっております。
 「&AND HOSTEL」の収益構造について、コンサルティング、不動産の仲介等による「&AND HOSTEL」の企画、開発に係る対価を収受しており、また、「&AND HOSTEL」を販売した際には、不動産販売による対価を収受しております。その他、ホステル運営に当たってはホステルオーナーより運営受託に係る対価を収受しております。

 

2019年8月31日現在における「&AND HOSTEL」の開設状況は以下のとおりであります。

名 称

所在地

&AND HOSTEL FUKUOKA

福岡県福岡市

&AND HOSTEL ASAKUSA NORTH

東京都台東区日本堤

&AND HOSTEL UENO

東京都台東区東上野

&AND HOSTEL AKIHABARA

東京都千代田区神田

&AND HOSTEL KANDA

東京都千代田区岩本町

&AND HOSTEL ASAKUSA

東京都台東区西浅草

&AND HOSTEL MINOWA

東京都台東区竜泉

&AND HOSTEL HOMMACHI EAST

大阪府大阪市中央区

 

 

 

② 宿泊施設向けIoTソリューションサービスの提供

宿泊業務全体のICT化という需要に応えるため、当社は、外部の宿泊施設に対しても、「&IoT」をベースとしたIoTサービスの提案、導入推進を行っております。
 また、当社では、「&IoT」との連携を見据え、宿泊管理システム「innto」及び宿泊施設専用タブレットサービス「tabii」の開発及びサービス提供を行っております。

 

ⅰ)宿泊予約管理システム「innto」

「innto」は、当社がオープンイノベーション(*12)パートナーと共同開発した、宿泊施設の予約や販売価格、残室数、料金といった客室に関する情報の一元的管理を行う簡易宿所向けの宿泊管理システム(PMS)であります。PMSは、IoT分野において、宿泊管理のみならず客室のマネジメントシステムと連携することで、個々の宿泊客の嗜好を反映した客室サービスの提供をするものとして期待されております。
 PMSは、宿泊施設運営に係る業務効率化、省リソースを支援するツールでありますが、従来のPMSは、中~大規模の宿泊施設向けのものが多く、また、オンプレミス(*13)型の導入形態が一般的であったため、初期導入費用が高く、契約から利用までの期間も長いことから、簡易宿所が導入するにはハードルが高いことが課題となっておりました。「innto」は、簡易宿所向けに特化したクラウド型システムであることから、契約後すぐに利用が可能であり、導入やランニングコストが低く抑えられ、また、当社のUI/UXデザインの構築力を活かし、直感的な操作性、利便性を実現しております。
 当社は、2018年3月より「innto」のサービス提供を開始し、2019年8月31日現在、232施設に導入しております。
 収益構造について、パートナー企業を通じた「innto」の販売に係るレベニューシェア(*14)及びパートナー企業からのシステム保守・運用料を収受するストック型のビジネスモデルとなります。

 

ⅱ)宿泊施設専用タブレットサービス「tabii」

「tabii」は、当社が独自に開発した、客室備え付けのタブレットを通じて、宿泊施設の館内案内、周辺情報、動画視聴等のサービス提供を行うシステムであります。
 タブレットサービスは、宿泊施設において、客室の集中管理システムの端末として、客室内の様々なIoTデバイスのコントロールを一元管理するターミナルデバイスとしての役割も期待されております。また、客室配布物の電子化を行ったり、フロント業務の効率化を図ることで、コスト削減が見込めることから、従来より相当の需要はありましたが、導入費用やランニングコストがサービス導入の障壁となっておりました。当社がサービス提供する「tabii」は、ランニングコストをタブレット内に掲載する広告掲載料でまかなうことから、初期導入費用のみでのタブレットサービスの利用を可能とし、更に、コスト削減に加えて、客室における顧客サービスを強化することで、客室の付加価値を向上させております。また、「innto」同様に、直感的な操作性、利便性を実現しております。
 当社は、2018年4月より「tabii」のサービス提供を開始し、2019年8月31日現在、2,853台の導入に関する契約を締結しております。
 収益構造について、「tabii」のサービス導入に係る対価、客室備え付けのタブレット内における広告出稿に伴う広告掲載料等を収受しております。

 

 

③ 宿泊領域以外へのIoTソリューションサービスの提供

当社は、宿泊領域におけるIoTサービス展開の実績と知見を活かし、シェアハウスなどの宿泊以外の領域に対するIoTサービスの提供にも取り組んでおります。その他、主な取組み内容は下記のとおりです。

取組み名称

概要等

未来の家プロジェクト

横浜市、株式会社NTTドコモと立ち上げた、住宅の様々なところに設置されたIoTデバイスやセンサーで、住む人の生活を丸ごとスキャンすると共に、収集された各種時系列データに基づいたAI技術によりIoT機器を自動制御することで、快適な生活をサポートし、健康管理もしてくれる未来型の住宅を目指すプロジェクトであります。当社は、未来型住宅として見立てたスマートトレーラーハウスのUI/UXデザイン、施工、IoTサービスの導入作業を請負っております。

現在では、参画者が15者となり、当社は事務局運営も行っております。

 

 

IoT事業 事業系統図

 


 

(3) その他事業

上記のほか、当社は他社が運営するスマートフォンアプリやメディアを掲載媒体とした広告配信サービスに関する広告代理店事業等を運営しております。

 

 <用語解説>

注書き

用語

用語の定義

*1

UI/UX

UIはUser Interfaceの略称で、デザインやフォント、外観などユーザーの視覚に触れる全ての情報のこと

UXはUser Experienceの略称で、ユーザーが製品・サービスを利用する一連の行動の中で得た経験、感じたこと

*2

マルチプレイ

スマートフォンゲームアプリで他のアプリユーザーと一緒にプレイすること

*3

アドネットワーク

複数の広告媒体(Webサイトやソーシャルメディア、ブログ等)を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組み

*4

MAU

Monthly Active Userの略称であり、1カ月に一度でもアプリを利用したユーザーの数を指します。

*5

IoT

IoTは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略称であらゆる物がインターネットを通じて繋がることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称

あらゆるモノがインターネットに接続することで、モノから得られるデータの収集・分析等の処理や活用が容易に行えるようになり、これまで実現できなかったような高度で付加価値の高い機能・サービスの提供が見込まれている。

*6

IoTデバイス

いわゆるインターネットにつながるモノのこと。

「令和元年版情報通信白書」によれば「IoTデバイスとは、固有のIPアドレスを持ち、インターネットに接続が可能な機器を指す。センサーネットワークの末端として使われる端末から、コンピューティング機能を持つものまで、エレクトロニクス機器を広範囲にカバーするもの」とされおり、世界的に見てIoTデバイスの数は、2017年の約274億個から2021年には447億個と大幅な増加が予想されている。

*7

プラットフォーム

アプリケーションが動作するための土台や環境

*8

第4次産業革命

「IoT」、「ビッグデータ」及び「人工知能(AI)」がコアとなる技術革新のこと。

「ビッグデータ」とは、従来のデータベース管理システム等では記録や保管、解析が困難な大規模なデータの集合のことであり、「人工知能(AI)」とはArtificial intelligenceの略称であり、学習・推論・認識・判断などの人間の知能的な振る舞いを行うコンピューターシステムのこと

*9

労働力人口

15歳以上で、労働する能力と意思をもつ者の数

*10

ICT

Information and Communication Technologyの略称であり、情報・通信に関する技術の総称

*11

API

Application Programming Interfaceの略称で、アプリケーションとプログラムの間のインタフェースのこと。自己のソフトウエアを一部公開して、他のソフトウエアと機能を共有できるようにしたもので、これにより、アプリケーション同士の連携が可能になる。

*12

オープンイノベーション

新技術・新製品の開発に際して、組織の枠組みを越え、広く知識・技術の結集を図ること

*13

オンプレミス

サーバーやソフトウエアなどの情報システムを利用者が管理する設備内に設置し運用する形態を指す

*14

レベニューシェア

獲得した収益をパートナー企業とあらかじめ定めた基準で収益を分配すること

 

 

 

4 【関係会社の状況】

該当事項はありません。

 

5 【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

 

 

 

2019年8月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

90

(48)

31.4

1.8

5,788

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

Smartphone APP事業

50

(10)

IoT事業

28

(38)

その他

(―)

全社(共通)

12

(―)

合計

90

(48)

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であり、使用人兼務役員を含んでおりません。

2.アルバイト、派遣社員は、期中平均人員数を( )内に外数で記載しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属する従業員の数であり、BA/HR Div.及びCorporate Strategy Div.の所属従業員数を記載しております。

5.前事業年度末に比べ従業員数が25名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

(2) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。