第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営環境及び経営方針

今後のわが国の経済情勢の見通しにつきましては、まだまだ不透明な状況がくすぶっており、生命保険市場におきましても、高水準である保険加入率や、高齢化・少子化の進展、高額保障商品のニーズの減少等を背景として、保険料収入全体はほぼ横ばいで推移するものと思われます。ただ、消費者の保険に求めるニーズが変化しつつあるなか、来店型保険ショップや通信販売、金融機関の窓口販売等、さまざまなチャネルを通じて、消費者が自ら保険商品を比較・選択する傾向は一段と強まっております。

また、平成28年5月29日に施行となった改正保険業法は、複雑化及び多様化した保険商品・販売形態に対応し、顧客保護を主眼としたものであり、保険募集人に対して情報提供義務、意向把握義務及び体制整備義務等が課されるようになりました。当社をはじめ全国の多くの保険代理店は既に態勢整備を終え、新しい募集マニュアル等の運用を行い、PDCAサイクルによる改善活動に取り組んでおります。この動きを受けて、同規制に対応できる機能を搭載した、当社グループが独自開発したシステム(『保険IQシステム』、『ASシステム』及び『AS-BOX』)の重要性の高まりから引き合い件数が増加しており、当社グループにおける成長ドライバーの一つになっております。

そのような中、当社グループは、企業理念として、お客様、保険会社(メーカー)及び代理店(ディーラー)の「三者利益の共存」を目指します。「三者利益の共存」とは、お客様を保険会社と当社が協力して支え、お客様利益を最大限確保し、それを実現するために代理店としての生産性を高め、質量共に高いレベルを維持することで保険会社への収益に貢献することにより、実現を目指すものです。

また、中長期的な経営ビジョンとして、下記の通り3つの目標を設定しております。

①「お客様基点」を原点に、お客様満足度の高いサービスを提供し、お客様から選ばれる保険ショップNO.1となることを目指します。

②保険業界のあらゆる角度において最大の貢献をし、業界発展や保険流通革命実現に全力を尽くすことを約束します。

③全従業員の物心両面の幸せを追求し、全従業員が誇りをもてる会社であり続けます。

更に、「人と保険の未来をつなぐ~Fintech Innovation~」という企業テーマを掲げ、独自開発したシステム等を活用し、店舗網及びシステムユーザーを拡大する事で、「売り手」と「買い手」を結ぶフィンテックサービスを提供する等、保険分析・販売支援におけるプラットフォーマーとしての事業展開を推進しております。

 

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは事業拡大と企業価値の向上のために、売上高、営業利益、店舗数及びシステムID数を重要な指標としております。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

①『保険クリニック』ブランドの認知度向上

保険販売チャネルの変革期において、金融機関や異業種の大手企業は新たな収益源としての保険販売に力を入れており、また独立系の保険代理店の中でも積極的な広告宣伝によって認知度を上げてきている会社が見受けられます。そのような環境下、当社グループは来店型保険ショップ『保険クリニック』186店舗(直営店及びFC店の合計、平成30年8月31日現在)を全国展開しているものの、一般的な認知度において同業他社にやや遅れを取っている面も否めず、認知度・知名度の向上を喫緊の最重要課題と認識しております。したがって、当社グループでは、広報宣伝活動を更に積極化させるとともに、運営代理店との連携を強化しながら、ブランド価値向上に取り組んでおります。

 

②システム強化

当社グループは、『保険IQシステム』、『ASシステム』及び『AS-BOX』等、既存システムの機能強化や新規システムの開発を重要な課題と認識しており、当社グループのソリューションサービス及びコンサルティングサービスの独自性・優位性を維持・向上させることが、店舗網拡大及びサービス利用会社数増加に繋がるものと考えております。また今後は、世界的に進展するフィンテック革命を受けて、お客様及びシステムユーザー様に対し、①可視化("わかりにくい"をわかりやすくする)、②透明性(お客様のご要望から最適な選択を行う)、③標準化(どの店舗でも・どのコンサルタントでも)、④利便性(いつでも・どこでも)を更に向上させるシステムやサービスの開発に取り組んでまいりたいと考えております。

具体的には、下記のシステム開発・機能強化を進めております。

 

a.AIを活用した「生命保険証券の自動分析サービス」の更なる精度向上及び機能強化

同サービスの特長は以下の通りです。

・生命保険募集人が、生命保険証券をスマートフォンやタブレット等の「保険証券カメラ」アプリで撮影。

・AI(人工知能)を搭載し、ディープラーニング技術(深層学習、人間が自然に行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法の一つ)を活用した、次世代型の構造化OCR技術による「スマートOCR」を使用し、撮影された画像データから、保険の概要を把握。保険証券に記載の保険種類、保障内容、保険期間、保険金額、保険料等のデータをデジタル化(特許出願中)。今までの手入力に比べてお客様の待ち時間を短縮。

・アプリに取り込んだ情報を『保険IQシステム』にデータ連携し、保険の内容をビジュアルで分かりやすくした「分析シート」を生成。

・現状の保障内容と新たに加入を検討している保険との過不足がないかをチェックし、効果的な保険の見直しが可能。

同サービスは、平成30年2月9日より『保険クリニック』直営店にて、また5月30日より一部のFC店にて、当社独自開発の保険分析・検索システム『保険IQシステム』と連携した運用を開始しております。実際の運用を通じ、お客様や営業担当者の要望等を活かして、更なる精度向上及び機能強化を目指して行きたいと考えております。

平成30年5月18日、当社100%子会社である株式会社インフォディオは、住友生命保険相互会社と、上記「構造化OCR技術」による「スマートOCR」を応用し、同社による健康サポートプログラムが「Vitality」にて取り扱う「健康診断書」画像のデータ化技術を共同検討し、今後の検証を経て業務に利用する方向で合意しましたが、同社のプログラムに正式採用されるよう、また同様の採用が増えるよう、更なる精度向上及び機能強化を目指して行きたいと考えております。

なお、同「スマートOCR」は、業務効率化等を目的とし、請求書やその他一般書類をターゲットとした、非定型帳票対応サービスとして開発を進めております。

また、この「生命保険証券の自動分析サービス」は、平成30年6月14日より、『ASシステム』のオプション、「証券分析AIアシスト機能」としてリリース、6月15日には株式会社三重銀行が、同オプションを導入することで合意いたしましたが、多くの導入ユーザーが増えるよう、更なる精度向上及び機能強化を目指して行きたいと考えております。

 

b.『保険フォルダ』アプリの更なる精度向上及び機能強化

同アプリのサービスにより、保険証券をスマートフォンのカメラで撮影すると、AI(人工知能)技術を活用した「構造化OCR技術」を使用し、撮影された画像データから、保険の概要を把握するために必要な情報(保険会社名、保険代理店名、保険種類、証券番号、契約者名、保険期間、保険金額、保険料等)が自動でデジタル化され、一括管理することができます。

また、「おすすめの保険」からはインターネットで加入できる商品を、「保険のご相談」からは『保険クリニック』の保険相談を利用することができます。アプリ内で、現在加入している保険の保障内容を把握しておくことで、新たに加入を検討している保険との過不足がないかをチェックし、効果的な保険の見直しができます。

同アプリを通じて、スマートフォンのユーザーに対する様々なサービスを提供できるよう、機能強化を目指していきたいと考えております。

 

c.「IQリモ・コン~どこでもリモート保険相談~」によるリモートコンサルティング・サービスの更なる精度向上及び機能強化

同サービスでは、店舗もしくはお客様の自宅にて店舗スタッフ(サポーター)が同席し、保険クリニック本部の専門スタッフ(リモートコンサルタント)がWeb面談し、店舗と本部で2人の保険募集人がお客様のご相談に対応します。実績豊富なコンサルタントが常に対応可能となるため、店舗間でのサービスの質を標準化する事で、お客様満足度を向上する事ができ、コンサルタント育成に欠かせないOJTの教育ツールとしても効果的と考えております。また、採用がうまく行かず出店出来なかったようなケースでも、同サービスを活用する事で、相談しやすい店舗環境を守りつつ、より身近な場所への出店を加速し利便性を高めることができます。

新たに来店型保険ショップ事業に参入したいと考えている保険代理店や金融機関、企業代理店に対し、様々なサポートサービスを提供できるよう、機能強化を目指していきたいと考えております。

 

③優秀な人材の確保・育成、営業力の強化

当社グループの経営基盤を安定的に維持するためには、優秀な人材の確保や育成が重要であると認識しております。新入社員研修及びブラッシュアップ研修、外部による研修会、勉強会等を積極的に強化していくことで人材の育成に努め、更なる営業力の強化に邁進したいと考えております。

 

2【事業等のリスク】

以下につきましては、当社グループの将来的な事業展開その他に関し、リスク要因の可能性があると考えられている主な事項を記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を確認した上で、発生の回避及び発生した場合の早期対応に努める方針であります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)保険会社との関係について

当社グループにおいて、第23期における保険販売事業の売上高(保険会社からの売上高)は連結売上高の64.8%を占めております。今後、取引保険会社による審査基準の強化等に伴って保険契約の成約率が低下する可能性、または取引保険会社の営業政策の変更や財政状態の悪化等の理由により代理店手数料率が見直される可能性も否定できません。万一、取引保険会社の財政状態が悪化し、または破綻したとき等には、当該保険会社に係る当社グループの保有保険契約が失効・解約されること等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当社グループはシステムを利用した商品比較及び顧客の意向に基づいた絞り込み等によるコンサルティング営業を展開しておりますが、顧客ニーズの変化や商品力の優劣変動により、特定の保険会社への依存度が上昇し、その結果、特定の保険会社の営業政策等の影響を受ける可能性があります。

 

(2)FC店及び当社システム提供先について

第23期におけるソリューション事業の売上高(FC店及び当社システム提供先と当社グループとの間に発生する取引の売上高)の連結売上高に占める割合は29.1%であり、FC店もしくは当社システム提供先に発生した想定外の事態等によって『保険クリニック』や当社システム等のブランドが毀損し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(3)システムセキュリティについて

当社グループの運営している『保険IQシステム』、『ASシステム』及び『AS-BOX』は、サーバーに顧客情報をはじめとする様々な情報が蓄積されるため、これらの情報の保護が極めて重要になります。そのため、当社グループではこれらの情報の消失や外部への漏洩がないよう、ファイヤーウォールシステムによる不正アクセスの防止を行っています。また、定期的にデータバックアップを実施しデータの喪失を防いでおります。しかし、自然災害や事故、当社グループ社員の過誤、不正アクセスやコンピュータウィルス等の要因によって、データの漏洩、データの破壊や誤作動が起こる可能性があります。このような場合には、当社グループの信頼性を失うばかりでなく、顧客等からの損害賠償請求、訴訟により責任追及され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(4)システムダウンについて

当社グループの事業はコンピュータシステムを結ぶインターネットに依存しており、自然災害や事故等により、インターネットが切断された場合には、当社グループの運営しているシステムのサービス提供は不可能になります。また、一時的な過負荷によって当社グループの通信機器が作動不能に陥る場合や、外部からの不正な侵入犯罪や社員の誤操作によってネットワーク障害やシステムダウンが発生する可能性があります。また、定期的にバックアップを実施しており、システム障害によるデータの喪失を極力少なくする運用が行われておりますが、これらの障害が生じた場合には当社グループに対する訴訟や損害賠償請求等により、当社グループの事業の信頼性、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(5)個人情報保護について

個人情報保護法は、当社グループの運営する『保険クリニック』やシステム開発・販売にも影響があると考えられ、それに対する取り組みを誤れば、企業の存続に影響する可能性があります。

当社グループでは、従来からこの問題を特に重視し、以下の通りの取り組みを行っております。

・個人情報保護について

当社グループは、お客様に信頼いただけるよう、全てのお客様の大切な個人情報及び顧客情報の保護を、重要な社会的責務であると認識しております。

当社グループは、個人情報の保護に関する法律その他の規範を遵守するため、「個人情報保護マネジメントシステム運用規程」を始めとする様々な諸規程を作成して、役職員に遵守させております。また、FC店についても、保険募集人指導事業者として、内部監査により個人情報保護の取り組みの適正性を確認しております。

・個人情報の収集について

当社グループは、お客様ご本人の同意なくお客様の個人情報及び顧客情報を第三者に提供することはありません。また、個人情報については保護方針を明示し、その範囲に関して事前にお客様や取引先の承諾をとっております。

・個人情報に係るセキュリティについて

当社グループでは個人情報に対する不正なアクセスを防止するために、ファイヤーウォールシステムを導入するとともに、情報を伝達する際にはIPSecやSSL等の暗号化された通信経路を利用する等、セキュリティの向上に努めております。また当社グループが提供するサービスやトラブルに対しては、必要に応じて当社グループの責任者が対応する体制をとっております。なお、当社はプライバシーマーク(Pマーク)を取得し、平成30年5月7日に第4回目の更新審査をクリア、認証継続に注力しております。また、平成26年7月29日に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を取得し、「保険ソリューション提供業務及びメンテナンス」を認証範囲としての適用を受けております。

当社グループは、上記の通り個人情報の取り扱いには細心の注意を払っておりますが、個人情報の漏出を完全に防止できるという保証は存在しません。今後、個人情報の一部が当社グループもしくは外部委託会社から漏洩する等、何らかの理由によって、個人情報が社外に漏出した場合には、当該取引先からの損害賠償請求もしくはブランドイメージの毀損等により、当社グループの事業及び経営成績が影響を受ける可能性があります。

 

(6)法的規制・自主規制について

当社グループは、損害保険代理店及び生命保険募集人として、「保険業法」に基づく登録を行っており、同法及びその関係法令並びにそれに基づく関係当局の監督等による規制、更には一般社団法人日本損害保険協会及び一般社団法人生命保険協会による自主規制を受けた保険会社の指導等を受けて、サービス活動及び保険募集を行っております。保険業法に基づく損害保険代理店及び生命保険募集人としての登録の有効期限は特に定められておりませんが、同法第300条に定められた虚偽説明及び不告知教唆ならびに告知妨害等の保険募集に関する禁止行為に違反した場合等、内閣総理大臣は代理店登録の取り消し、業務の全部または一部の停止、業務改善命令の発令等の行政処分を行うことができると定められています。仮に当社が上記行政処分を受けた場合には保険販売事業における営業活動が困難となり、ブランド毀損・信頼性低下によりソリューション事業における営業活動にも支障が出て来る恐れもあり、当社の事業及び経営成績等に影響を与える可能性があります。なお、当社グループでは、本書提出日現在において当該登録の取消事由に該当する事象及び行政処分の対象となる事象はないものと認識しております。

 

その他、保険募集に際しては、「金融商品の販売等に関する法律」(金融商品販売法)、「消費者契約法」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景表法)、「金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律」(本人確認法)、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)等の関係法令を遵守する必要があります。また、平成28年5月29日に施行となった改正保険業法により、保険募集人に対して情報提供義務、意向把握義務及び体制整備義務等が課される事となったため、当社グループでは保険募集の方法等に関する社内管理体制の整備を既に終えており、法令遵守に努めております。

しかしながら、万が一保険契約者、関係当局その他の第三者から、当社グループのサービス活動及び保険募集の方法等が、「保険業法」、「金融商品販売法」、「消費者契約法」またはその他の関係法令等に抵触すると判断された場合には、保険申込者もしくは保険契約者による保険契約の申し込みの撤回、保険契約の取消しもしくは解約等による保険契約数の減少や保険申込者、保険契約者その他の第三者からの損害賠償請求等により、当社グループの事業及び経営成績が影響を受ける可能性があります。

 

また今後、保険業法等の関係法令、関係当局の解釈、自主規制等の制定、改廃等があった場合には、一方ではサービス活動及び保険募集の際に遵守すべきルール、保険申込者または保険契約者の権利等が明確化され、サービス活動及び保険募集のための環境が整備される側面がありますが、他方で当社グループのサービス活動及び保険募集の方法等が制限を受ける可能性があります。かかる場合には、当社グループはその都度それに適合する形でのサービス活動及び保険募集を行っていく所存でありますが、従来のサービス活動及び保険募集の方法等に制限が課され、または保険料率が変更されること等により、新規保険契約数の減少、利益率の減少等を招来し、当社グループの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。

なお、当社グループの事業等に影響を与える可能性がある法的規制等は以下の通りです。

法令等名

監督官庁

法的規制の内容

保険業法

金融庁

保険業全般に関する基本的な法律。保険業を行う者及び保険募集人の健全で適切な運営や、保険募集に関する規制その他公正な保険募集を確保する措置等について定めたもの。

保険業法施行令

金融庁

保険業法における「政令で定める場合」の事項を定めたもの。

保険業法施行規則

金融庁

保険業法における「内閣府令で定める場合」の事項を定めたもの。

保険会社向けの

総合的な監督指針

金融庁

金融庁の保険会社に対する監督事務に関し、基本的な考え方、評価項目、事務処理上の留意点等を整理したもの。

保険会社に係る

検査マニュアル

金融庁

金融庁が、保険会社や募集代理店の検査を適切に実施するために使用する手引書であり、被監査者への監査内容の告知書である。

金融分野における個人情報保護

に関するガイドライン

金融庁

個人情報保護法遵守について、金融庁管轄分野における個人情報取扱業者の適切かつ有効な取扱措置確保を図るための指針。

金融分野における個人情報保護

に関するガイドラインの安全管理措置等についての実務指針

金融庁

金融分野における個人情報保護に関するガイドラインが定める「安全管理措置」、「従業者の監督」及び「委託先の監督」の実施に関する細則的指針。

保険募集人の体制整備に関するガイドライン

生命保険協会

保険業法で乗合代理店向けに規定された「保険募集人の体制整備義務」に関して、保険会社が該当する保険募集人へ適切な指導を行う際の参考として作成されたもの。(内容的には損保でも利用可能。)

生命保険商品に関する適正表示ガイドライン

生命保険協会

生命保険商品に関する表示を行う際の参考となるように作成されたもの。(「不当景品類及び不当表示防止法」対応)

生命保険商品の募集用の資料等の審査等の体制に関する

ガイドライン

生命保険協会

生命保険商品の募集用の資料等の体制を整備する際の参考とするため作成されたもの。(「不当景品類及び不当表示防止法」対応)

募集文書等の表示に係る

ガイドライン

日本損害保険協会

保険商品の販売に関わる募集文書およびマス媒体による広告の環境整備に資すること、ならびに、一般消費者の保険商品に対する理解促進を図るために作成されたもの。

損害保険商品の

比較ガイドライン

日本損害保険協会

損害保険商品について、消費者が十分理解できるような比較をするための指針として作成されたもの。

 

(7)税務当局による保険商品の税務取り扱いの見直しについて

税務当局が特定の保険商品における税務の取り扱いを見直す可能性があり、そのような事態が発生した場合には、保険会社間もしくは保険代理店間での契約者の流動性を促し、当社グループにとってビジネスチャンスになりうるという側面もありますが、顧客ニーズの変化や商品力の優劣変動等により、当社グループの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります

 

(8)知的財産権について

当社グループは、平成17年9月16日に『保険クリニック』のロゴマークの商標権を取得し、平成20年2月22日に『保険クリニック』、平成21年11月27日に当社商号「株式会社アイリックコーポレーション」を、平成21年12月4日には『保険IQシステム』の商標権を取得いたしました。今後についても、取得済の商標権以外にも、新規事業、新サービスの提供を開始する場合には商標権等を積極的に取得する方針であります。現段階において当社グループによる第三者への知的財産権侵害は存在していないものと認識しておりますが、今後知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(9)競合及び保険業界の市場規模について

当社グループは、生命保険の分析サービスを開始するために、『保険IQシステム』の開発を行い、来店型ショップによる保険事業を行っておりますが、有力な競合会社が存在しております。

特に、来店型保険販売サービスにおいては、平成19年10月1日付で民営化された株式会社かんぽ生命保険や平成19年12月22日に全面解禁された銀行窓口販売に加え、異業種からの新規参入も増加しており、依然として競争が激化しております。当社グループは、保険販売代理店設立当初から来店型に特化した営業を行ってきた結果、この分野における経験やノウハウを蓄積してまいりました。この強みをもって今後も来店型保険販売サービスを拡大していく方針でありますが、当社グループが魅力的なサービスを提供できずに顧客が減少した場合やFC店が減少もしくは想定通りに増加しない場合、もしくは競争の激化等により業務協力費が想定以上に嵩んだ場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、少子高齢化や人口減少問題等の影響により、保険業界全体の市場規模が伸び悩んでおります。ただ、最近の顧客の傾向としては、死亡リスク型から生存リスク型(具体的には、医療保険や年金保険等)へと選好がシフトしつつあり、当社グループとしてはその動きを確実に捉えるべく、システムを利用した商品比較及び顧客の意向に基づいた絞り込み等によるコンサルティング営業を展開しておりますが、業界全体の伸び悩み傾向が継続する場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(10)広告宣伝活動について

当社グループは、『保険クリニック』事業を拡大するためや『保険クリニック』のブランド認知を浸透させる目的で、インターネットを中心とした広告宣伝活動やアフィリエイトによる集客活動を積極的に行っております。

しかし、今後媒体費の逓増等により費用対効果が悪化し、またはアフィリエイト業務の提携が想定通りに進まず、当初想定した顧客数が確保できなくなる可能性は否定できません。このような場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(11)保険契約継続による保険手数料収入について

当社グループにおける個人契約者の保有保険契約の継続率は、中長期的なトレンドとして90%台半ばで推移しておりますが、保険業界における不祥事等の発生や保険契約者による行動・思考の変化、景気動向の変動等により、失効や解約の増加、期間満了後の保険金支払事由の発生等により、継続率が悪化した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(12)直営店及びFC店の新規出店について

直営店につきましては、現在、関東を中心に展開しておりますが、今後は関東のみならず、それ以外の地域についても更なる出店を前向きに検討していきたいと考えております。ただ、出店に相応しい候補地の確保や適切な人材の確保・育成次第では、店舗展開が想定通りに進まず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

また、FC店につきましては、全国的な店舗網の更なる拡大を目指しておりますが、新たな登録候補代理店の確保や運営代理店の脱退等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(13)経営成績の季節的な変動について

保険手数料収入については、保険契約者が法人の場合、決算月に保険を検討するケースが多いため、3月頃に集中しやすく、個人の場合は年末の12月または年度末である3月に集中するという季節性が見られます。また、ソリューション事業FC部門におけるロイヤリティ収入についても、各FC店の売上高が当社と同じ季節性を有するため、総じて当社グループの売上高は、上期より下期の方が高くなる傾向があります。したがって、当該時期において当社グループの経営成績が不調となる場合には、当社グループの通期の経営成績に影響を与える可能性があります。

なお、第23期の四半期連結会計期間ごとの連結売上高及び連結営業利益は以下の通りです。

(単位:千円)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

連結売上高

630,281

782,621

861,927

818,671

連結営業利益

△5,835

86,045

118,674

68,097

(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

 

(14)中期経営計画を策定する上での様々な前提が想定通りにならないリスク

当社グループは、原則として、中期経営計画を毎期ローリングしております。中期経営計画の策定においては、多くの不確定要素があるため、策定時において適切と考えられる情報収集及び分析等に基づき、様々な前提条件を設定しております。しかしながら必要な情報を全て収集できるとは限らないことや、事業環境の変化その他様々な要因等により、前提条件が想定通りにならず、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(15)保険会社による保険手数料率変更のリスクについて

保険販売事業の主たる収入は保険手数料収入です。当社は、保険契約の媒介及び代理行為に伴い、各保険会社との契約及び手数料規程に基づき保険手数料を受領しております。保険手数料には、保険商品の種類(生命保険・損害保険、契約期間(1年・複数年)、保険料支払方法(年払い・月払い)、その他)、保険会社毎の契約及び規程により様々な受領形態があり、一括又は分割ならびにその受領割合等が異なるものが存在しております。

当社は、保険契約成立後の初年度に受領する初年度手数料と、その後の契約継続期間中に受け取る次年度以降手数料を保険会社から受領しており、保険料に対する保険手数料の比率は初年度手数料の方が高い形態を選択しております。なお、手数料については、お客様本位の業務運営の趣旨に則り、品質を評価基準として支払われる手数料体系が導入されております。保険会社が手数料規程に関する施策を変更し、当社が受領する保険手数料率が変動した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(16)事業体制について

当社グループは、平成30年8月31日現在、役員及び従業員(臨時雇用者を含む)を合わせて283名(うち役員12名)と、小規模組織で事業展開しており、内部管理体制も規模に応じた形で運用しておりますが、今後の業容の拡大にも対応できるよう、組織改革並びに社内規則の見直しを進め、内部管理体制の充実に努めており、組織的な経営基盤の強化、従業員の育成、管理の強化等、一層の充実を図っていく必要があると認識しております。しかしながら当社グループの事業拡大に伴い適切な人材の確保が計画通りに進行しない場合には、事業規模に適した組織体制の構築に遅れが生じ、当社グループの事業の効率性及び業務運営に影響を与える可能性があります。

 

(17)特定人物への依存について

当社グループは、株式会社アイリックコーポレーション代表取締役社長勝本竜二が、経営戦略の決定をはじめ、企画開発、資本政策、営業等、当社グループの事業推進において重要な役割を果たしております。現在、事業の拡大に伴い外部からの能力の高い人材を確保し、同氏に対し過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、このような経営体制が構築される前に、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(18)繰越欠損金について

第23期連結会計年度末時点において、当社グループには税務上の繰越欠損金51,966千円が存在しております。当社グループの業績が事業計画に比して順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。

 

(19)投資会社等による出資について

本書提出日現在、当社の株主構成において、投資を事業目的とする会社であるNihon IFA Partners Ltdの持株比率は37.43%となっております。当社株式公開後にこれらの株式が売却されることは、流動性の向上に繋がるものではありますが、一度に大量の株式売却が行われた場合には、当社株式の市場価格に影響を与える可能性があります。

 

(20)ストック・オプションについて

当社グループは、新株予約権によるストック・オプション制度を採用しております。本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は200,000株であり、発行済株式総数の4.94%に相当しております。今後も、優秀な人材の獲得及び確保を主たる目的としてこのようなストック・オプションの付与を継続する方針でありますが、これらストック・オプションの行使がなされた場合、当社株式上場後の株価動向によっては需給バランスに変動が生じ、適正な株価形成に影響を与える可能性があります。

 

(21)配当政策について

当社は、経営基盤の一層の強化と積極的な事業展開による企業成長のため、内部留保の充実を図ることを重視し、第23期事業年度におきましては配当を実施しません。

しかしながら、今後は株主に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして位置づけ、業績の推移・財務状況、今後の事業・投資計画等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりながら、配当の実施を検討していく方針です。実施時期は、現時点では未定となっております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度(平成29年7月1日~平成30年6月30日)におけるわが国経済は、原油価格の上昇や米中の貿易摩擦懸念等、海外の政治経済動向に不透明感が燻っていたものの、好調な企業業績及び設備投資に加えて、雇用・所得環境にも明るい兆しが見え始め、景気は緩やかな回復基調で推移しました。

このような外部環境の下、当社は、「人と保険の未来をつなぐ~Fintech Innovation~」という企業テーマを掲げ、独自開発した保険分析・検索システム『保険IQシステム』、生命保険の現状把握・検索提案システム『ASシステム』及び保険申込ナビゲーションシステム『AS-BOX』等を活用し、店舗網及びシステムユーザーを拡大する事で、保険分析・販売支援におけるプラットフォーマーとしての事業展開を推進しております。

直営店については、集客力の高いショッピングモール等の物件から、収益性が高いと見られるものを精査・選別、4店舗を新規オープンし、また渋谷店と新宿店を統合したため、直営店舗数は前期末の29店舗から32店舗に増加しました。既存店についても、2店舗の移転を実施しました。また、Webを活用したPR活動や各種イベントの実施等、効率的な広告宣伝活動を展開、OJTによる新しい研修制度も開始しました。AS部門は、銀行による新規導入が15行に到達したうえ、大手企業系の保険代理店による新規導入もありました。FC部門は、FC店舗数が前期末152店舗から6月末現在148店舗と、4店舗の減少となったものの、大手企業系の保険代理店等へのアプローチを強化しております。

来店型保険ショップ『保険クリニック』は直営店・FC店合わせて平成30年6月末現在180店舗となり、『ASシステム』及び『AS-BOX』のID数は同4,840IDとなりました。

 

 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

保険販売事業

直営店におきましては、集客力の高いショッピングモール等の物件から、収益性が高いと見られるものを精査・選別し、平成29年8月に川崎アゼリア京急口店、9月にイオンモール神戸南店、平成30年4月にジョイナステラス二俣川店、6月にnonowa東小金井店を新規オープンし、渋谷店と新宿店を統合したため、直営店舗数は前期末の29店舗から32店舗に増加しました。既存店についても、平成29年10月に船橋フェイスビル店、11月にサッポロファクトリー店の移転を実施しました。

Webを活用したPR活動や各種イベントの実施等、効率的な広告宣伝活動を展開、教育・研修の強化による質の高いコンサルティングサービスの提供を行うことに引き続き注力しつつ、新たに導入したOJTによる研修制度も実施し、成約率等の向上に効果が見られました。

法人向け保険販売売上については、業務協力者による紹介案件の増加に加えて、直営店やAS事業部等、社内他部署との連携強化に伴う協力案件の増加により、好調に推移しました。

この結果、同事業の当連結会計年度の売上高は2,004,323千円(前期比6.6%増)、セグメント利益は361,692千円(同13.2%増)となりました。

 

ソリューション事業

FC部門は、FC店舗数が前期末152店舗から平成30年6月末現在148店舗と、4店舗の減少となったものの、大手企業系の保険代理店等に対するアプローチを強化しております。

AS部門は、銀行による新規導入が15行に到達したうえ、大手企業系の保険代理店による新規導入もありました。『ASシステム』及び『AS-BOX』の平成30年6月末時点でのID数は4,840IDと、前期末に比べて19.9%増加しました。今後、保険会社及び全国規模の金融機関による大型導入や追加導入も見込まれる等、引き続き当社の成長ドライバーとして高い成長性・収益性が期待される分野となっております。

この結果、同事業の当連結会計年度の売上高は901,525千円(同2.7%増)、セグメント利益は297,124千円(同3.7%増)となりました。

 

システム事業

システム事業につきましては、子会社である株式会社インフォディオにおいて、当社グループ外部からのシステム開発受注等が好調に推移しました。AI(人工知能)を搭載した非定型帳票対応「スマートOCR」等への引き合いも多く、この事業も当社の成長ドライバーとして高い成長性・収益性が期待される分野となっております。

この結果、同事業の当連結会計年度の売上高は187,653千円(同104.9%増)、セグメント利益は18,894千円(同6.9%増)となりました。

 

以上により、当社グループにおける当連結会計年度の経営成績は、売上高は3,093,502千円(同8.6%増)、営業利益は266,981千円(同15.1%増)、経常利益251,122千円(同17.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益174,580千円(同6.2%減)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11,101千円増加し、当連結会計年度末には937,888千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は197,698千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益250,194千円、減価償却費122,153千円、売上債権の増加額32,308千円、未払金の減少額82,725千円、法人税等の支払額35,960千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は181,916千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出58,378千円、無形固定資産の取得による支出106,167千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は4,621千円となりました。これはリース債務の返済等による支出によるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

b.受注実績

当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成29年7月1日

至 平成30年6月30日)

前年同期比(%)

保険販売事業

2,004,323

6.6

ソリューション事業

901,525

2.7

システム事業

187,653

104.9

合計

3,093,502

8.6

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 平成28年7月1日

至 平成29年6月30日)

当連結会計年度

(自 平成29年7月1日

至 平成30年6月30日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

オリックス生命保険株式会社

364,544

12.8

266,702

8.6

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性のため、実際の結果はこれらの見積りとは異なる場合があります。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。

②財政状態の分析

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は1,370,753千円となり、前連結会計年度末に比べ20,945千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が11,101千円、売掛金が29,250千円増加し、繰延税金資産が36,737千円減少したことによるものであります。固定資産は761,520千円となり、前連結会計年度末に比べ57,329千円増加いたしました。これは主に有形固定資産が19,494千円、ソフトウエアが23,667千円、保証金が12,147千円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、2,132,273千円となり、前連結会計年度末に比べ78,275千円増加いたしました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は366,509千円となり、前連結会計年度末に比べ85,084千円減少いたしました。これは主に未払金が96,129千円減少したことによるものであります。固定負債は25,671千円となり、前連結会計年度末に比べ511,220千円減少いたしました。これは主に長期未払金が14,266千円、新株予約権付社債が500,000千円減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は、392,181千円となり、前連結会計年度末に比べ596,304千円減少いたしました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は1,740,092千円となり、前連結会計年度末に比べ674,580千円増加いたしました。これは資本金が250,000千円、資本剰余金が250,000千円、利益剰余金が174,580千円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は81.5%となりました。

 

③経営成績の分析

(売上高)

当社グループの売上高の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。

 

(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度の売上原価は、業務協力者への外注費の支払いやシステム開発に係る原価等により、397,065千円(同13.7%増)となりました。

また、当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、広告宣伝費が前連結会計年度に比べ4,197千円減少したものの、給料手当及び賞与が82,044千円増加したことや、地代家賃が51,506千円増加したこと等により、2,429,208千円(同7.2%増)となりました。

この結果、当連結会計年度の営業利益は、266,981千円(同15.1%増)となりました。

 

(営業外損益、経常利益)

当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べ2,954千円増加し、8,732千円(同51.1%増)となりました。また、営業外費用は、前連結会計年度に比べ129千円増加し、24,590千円(同0.5%増)となりました。

この結果、当連結会計年度の経常利益は、251,122千円(同17.8%増)となりました。

(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の特別利益は、固定資産売却益の計上により、933千円(同2,926千円の減少)となりました。また、特別損失は、固定資産除却損1,552千円等により、1,862千円(同10,464千円の減少)となりました。

この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は174,580千円(同6.2%減)となりました。

 

なお、当社グループの当連結会計年度における売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益については、いずれも順調な結果となりました。

 

④キャッシュ・フローの分析

当社グループのキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

⑤資本の財源及び資金の流動性

当社の運転資金需要につきましては、売上原価並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。

設備資金需要の主なものは、来店型保険ショップ『保険クリニック』の店舗展開や、当社グループのシステムを販売・提供するためのシステム・ソフトウエア開発(無形固定資産を含む)であります。当連結会計年度において、これらの設備投資は168,772千円となりました。

また、翌連結会計年度の資金需要については、引き続き、店舗展開及びシステム・ソフトウエア開発による設備投資を137,173千円予定しております。

運転資金につきましては、自己資金を基本としており、必要に応じて金融機関から短期借入を実施しております。設備投資資金につきましては、自己資金を基本としております。

なお、平成30年9月25日の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴い、公募による新株式の発行及び自己株式の処分により、1,009,608千円の資金調達を行いました。

今後も収益構造の強化と成長性の維持のため継続的な設備投資が必要となりますので、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローを指標としながら、安定的な自己資金の確保を目指していきます。

 

⑥経営戦略の現状と見通し

当社グループが今後も持続的に成長していくためには、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載した課題に対応していくことが必要であると認識しております。経営者は外部環境の変化についての情報入手及び分析を継続的に行い、適切な対応策を策定し実施していく方針であります。

 

⑦経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

⑧経営者の問題意識と今後の方針について

当社経営陣は、現時点での当社グループを取り巻く事業環境及び入手可能な情報等により、迅速かつ最善な経営戦略・事業戦略の立案と、戦略に基づく各施策の確実かつ効率的な実施に努めております。当社グループが今後も持続的な成長を維持するためには、新たなシステム及びサービスの開発、事業規模の拡大に合わせた人材の確保、知名度の向上並びに組織体制の継続的な強化等が重要であると認識しており、各項目の強化・改善により、更なる企業価値の向上を目指してまいります。

 

4【経営上の重要な契約等】

(1) 代理店業務委託契約

①  生命保険会社

代理店業務委託契約を締結している生命保険会社は次の通りです。当該契約の概要は、保険募集の媒介を行い、契約締結に至ったものにつき代理店手数料を受けるというものです。

エヌエヌ生命保険株式会社

アクサ生命保険株式会社

アクサダイレクト生命保険株式会社

朝日生命保険相互会社

アフラック生命保険株式会社

FWD富士生命保険株式会社

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社

オリックス生命保険株式会社

ジブラルタ生命保険株式会社

ソニー生命保険株式会社

第一生命保険株式会社

チューリッヒ生命

T&Dフィナンシャル生命保険株式会社

東京海上日動あんしん生命保険株式会社

日本生命保険相互会社

SBI生命保険株式会社

富国生命保険相互会社

マスミューチュアル生命保険株式会社

マニュライフ生命保険株式会社

三井住友海上あいおい生命保険株式会社

明治安田生命保険相互会社

メットライフ生命保険株式会社

メディケア生命保険株式会社

ネオファースト生命保険株式会社

※上記各契約の大層は、有効期間を1年間とし、当事者から何等の申し出がない場合には更に1年間自動延長され、以後も同様です。

 

②  損害保険会社

代理店業務委託契約を締結している損害保険会社は次の通りです。当該契約の概要は、保険募集の代理等を行い、契約締結に至ったものにつき代理店手数料を受けるというものです。

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

アイペット損害保険株式会社

アクサ損害保険株式会社

楽天損害保険株式会社

AIG損害保険株式会社

Chubb損害保険株式会社

SBI損害保険株式会社

共栄火災海上保険株式会社

スター・インデムニティ・アンド・ライアビリティ・カンパニー

セコム損害保険株式会社

ソニー損害保険株式会社

損害保険ジャパン日本興亜株式会社

そんぽ24損害保険株式会社

東京海上日動火災保険株式会社

日新火災海上保険株式会社

三井住友海上火災保険株式会社

※上記各契約の有効期間は無期限もしくは1年間であり、当事者の双方の合意もしくは当事者の一方の申し出により解約できます。期間のある契約は、当事者から何等の申し出がない場合には更に1年間自動延長され、以後も同様です。

 

(2) 『保険クリニック』FC店を運営する運営代理店との間で締結する契約

①  保険クリニック基本契約

保険クリニック基本契約は、保険代理店に対し、『保険クリニック』FC店舗を開設・運営し、当社のシステムを利用することを許諾するための契約です。また同契約により当社は、保険業法施行規則に定める保険募集人指導事業者として、運営代理店の経営及び運営等に対し指導及び監査等を行うことが出来ます。

②  生命保険および損害保険共同募集契約

生命保険および損害保険共同募集契約は、運営代理店への送客に伴う共同募集を行い、当社が受け取る保険手数料の比率等を定めたものです。

③  ロイヤリティ契約

ロイヤリティ契約は、保険会社より運営代理店に手数料が支払われた場合、その手数料の一部に一定の率を乗じた額をロイヤリティとしてFC本部である当社に対して支払うことを取り決めた、当社と当該運営代理店の間で締結される契約です。

 

※上記①の契約に基づき、運営代理店から受け取る各種手数料等は以下の通りです。

・初期登録料(新規登録時のみ

・基本料金(1代理店ごと。毎月受領)

・店舗料金(1店舗ごと。毎月受領)

※上記②の契約に基づく共同募集は、原則、保険手数料の折半部分を保険会社から受け取っております。

※上記③の覚書に基づくロイヤリティについては、保険会社から運営代理店に手数料が支払われた場合、その手数料の一部に一定の率を乗じた額が当該運営代理店より支払われます。

 

5【研究開発活動】

当連結連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4,754千円であります。これは、システム事業に係るものであり、その主な内容は、AIを使ったOCRに関する研究開発活動であります。具体的には業務効率化等を目的とした「構造化OCR」で開発したOCRエンジンを使用、株式会社インフォディオのOCR開発チームが、請求書やその他一般書類をターゲットとした自社サービス向け「スマートOCR」として開発を進めております。