第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う行動制限の緩和を受け、経済活動の正常化に向けた動きが見受けられました。その一方で、ロシアのウクライナ侵攻によるさらなる原油価格の高騰や世界的な物価上昇、各国の金融引き締めによる急激な為替変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

国内におけるオフィスビル賃貸市場においては、東京ビジネス地区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)で解約の影響が少なかった一方、新築ビルで大型成約が見られたことや拡張移転等の動きも出ていたことから、2023年9月時点の平均空室率は6.15%(2023年3月時点6.41%)と減少いたしました(出所:三鬼商事株式会社「オフィスマーケットデータ」)。また、テレワークやオンラインミーティングの増加などに伴い、働く環境に対する考えや目的が大きく変化しており、ワークプレイスの適正化を図るとともに働く人々のエンゲージメントの向上を目指す企業が増加しております。

このような経済環境のもと、当社グループにおきましては、成長企業や働き方の見直しに積極的な企業を中心に営業活動を行い、「ワークデザイン」(働く環境や働き方のデザイン)に関連するサービスをワンストップで提供することにより、企業価値の向上や働く人々のエンゲージメントの向上に貢献してまいりました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高6,400百万円(前年同期比6.8%減)、営業利益526百万円(同20.3%減)、経常利益518百万円(同20.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益328百万円(同24.6%減)となりました。

また、当第2四半期連結会計期間末における財政状態は、総資産8,158百万円(前連結会計年度末比2.5%増)、負債3,000百万円(同1.5%増)、純資産5,158百万円(同3.1%増)となりました。

 

各セグメントの経営成績の状況は、次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

① ブランディング事業

ブランディング事業では、オフィスデザイン・ウェブデザイン・グラフィックデザインなどのオフィスに存在するすべてのデザインをワンストップで提供しており、多様なマーケティング手法により新規顧客の獲得及び既存顧客へのフォローを継続して行ったことで、高成長企業を中心に受注獲得を行ってまいりました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は6,179百万円(前年同期比4.4%減)、セグメント利益(営業利益)は605百万円(同13.7%減)となりました。

 

② データソリューション・プレイスソリューション事業

データソリューション・プレイスソリューション事業では、組織改善サーベイ「ココエル」の提供に加え、2023年4月に株式会社ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)が開発した、ワークプレイス構築に必要な数値を可視化するサービス「ワークデザインプラットフォーム」をリリースいたしました。

また、フレキシブルオフィス「The Place」の運営エリア拡大を行い、2023年5月には東京都渋谷区に「The Place Shibuya」を開設いたしました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は220百万円(前年同期比44.9%減)、セグメント損失(営業損失)は20百万円(前年同期は8百万円のセグメント利益(営業利益))となりました。

 

(2) 当第2四半期連結累計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

① 経営成績の分析

(売上高)

当第2四半期連結累計期間における売上高は、前年同期と比較して466百万円減少し、6,400百万円となりました。これは主に既存顧客への継続的なフォローによる特命案件の増加等により、受注率が向上した一方で、前期大型案件の特需の影響で減少したことによるものであります。

 

(売上総利益)

当第2四半期連結累計期間における売上原価は、前年同期と比較して412百万円減少し、4,689百万円となりました。これは主に売上高に対する外注費の増加及び、The Place Shibuya開設費用の計上によるものであります。

この結果、当第2四半期連結累計期間における売上総利益は、前年同期と比較して54百万円減少し、1,710百万円となりました。

 

(営業利益)

当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、前年同期と比較して79百万円増加し、1,183百万円となりました。これは主に東京オフィス移転費用と、それに伴う地代家賃の増加によるものであります。

この結果、当第2四半期連結累計期間における営業利益は、前年同期と比較して134百万円減少し、526百万円となりました。

これにより、当社が重視する経営指標である売上高営業利益率については、前年同期と比較して1.4ポイント減少し、8.2%となりました。

 

(経常利益)

当第2四半期連結累計期間における営業外収益は、前年同期と比較して0百万円減少し、0百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における営業外費用は、前年同期と比較して0百万円増加し、8百万円となりました。これは主に投資事業組合運用損6百万円を計上したことによるものであります。

この結果、当第2四半期連結累計期間における経常利益は、前年同期と比較して134百万円減少し、518百万円となりました。

 

(親会社株主に帰属する四半期純利益)

当第2四半期連結累計期間における特別損益は計上しておりません。

当第2四半期連結累計期間における法人税等は、前年同期と比較して27百万円減少し、190百万円となりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期と比較して107百万円減少し、328百万円となりました。

 

 

② 財政状態の分析

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して200百万円増加し、8,158百万円となりました。

流動資産は247百万円減少し、5,171百万円となりました。これは主に現金及び預金45百万円増加した一方で、売掛金308百万円仕掛品36百万円減少したことによるものであります。

固定資産は448百万円増加し、2,987百万円となりました。これは主に建物及び構築物で315百万円、工具、器具及び備品で41百万円土地16百万円ソフトウエア19百万円投資有価証券76百万円増加した一方で、敷金及び保証金19百万円減少したことによるものであります。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して43百万円増加し、3,000百万円となりました。

流動負債は110百万円減少し、2,815百万円となりました。これは主に未払金169百万円前受金258百万円賞与引当金82百万円増加した一方で、買掛金498百万円未払法人税等67百万円未払消費税等69百万円減少したことによるものであります。

固定負債は153百万円増加し、184百万円となりました。これは主に、資産除去債務142百万円、その他に計上している長期預り保証金で10百万円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して156百万円増加し、5,158百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益328百万円を計上した一方で、配当金172百万円を支払ったことによるものであります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して45百万円増加し、4,214百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、468百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益518百万円、売上債権の減少308百万円、前受金の増加258百万円があった一方で、仕入債務の減少498百万円、法人税等の支払額253百万円により減少したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、250百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出146百万円、投資有価証券の取得による支出82百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、171百万円となりました。これは主に配当金の支払額172百万円によるものであります。

 

④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当社グループは、「はたらく人々を幸せに。」をパーパス(存在意義)とし、「ワークデザイン」(働く環境や働き方のデザイン)に関連するサービスをワンストップで提供しております。コンサルティング領域を拡大するため、2023年4月に株式会社ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)が開発した、ワークプレイス構築に必要な数値を可視化するサービス「ワークデザインプラットフォーム」をリリースし、今後も継続的に研究開発活動等を行ってまいります。

当第2四半期連結累計期間における研究開発費は5百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。