第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用環境や所得環境が改善傾向にあり、各種政策の効果も手伝い、景気は緩やかな回復が続くものと予想されています。一方で、中国経済の先行き懸念や、地域紛争の発生による影響により、海外景気の下振れや物価上昇等が我が国の景気を下押しするリスクとなっており、引き続き市場の動向を注視していく必要があると考えられています。

当社グループの属する人材育成業界においては、感染拡大防止の観点から、多くの企業において在宅・テレワークが推進され、オンラインでの研修実施やeラーニングの利用が定着し市場が活性化しつつある傍ら、時間や職務に影響を受けることが少ない新人研修においては、一か所に集合して行う集合研修の実施のニーズが底堅くあり、集合研修の実施が復調してきております。

このような環境の中、当社グループでは、「夢が溢れる世界のために、人のあらゆる可能性を切り拓きます。‐ all the possibilities ‐」というMissionのもと、第2四半期に集中する新人研修の準備に注力しながら、eラーニングの拡大やetudesの機能強化等、事業基盤の強化に取り組み、事業規模の拡大を図ってまいりました。

なお、当社グループは、人材育成事業の単一の報告セグメントでありますが、経営成績の概況についてはセグメントに代えてサービス別に記載しております。

 

1.法人向け教育

法人向け教育の当第1四半期連結累計期間における売上高は、既存顧客の入れ替わりをカバーする新規の顧客数や単価の上昇が想定に比べ伸び悩んでいることを受けた推移となりました。

以上の結果、法人向け教育の売上高は439,920千円(前年同期比4.5%減)となりました。

 

2.etudes

クラウド型eラーニングシステム「etudes」の当第1四半期連結累計期間における売上高は、eラーニングの利用が堅調に推移したほか、昨年度にリリースしたetudes Plusが順調に成長したことからetudes全体の売上高は堅調に推移しました。

以上の結果、etudesの売上高は、92,759千円(前年同期比17.8%増)となりました。

 

3.海外教室型研修

当社の海外子会社が現地法人向けに提供している海外教室型研修の当第1四半期連結累計期間における売上高は、前年同期では、新型コロナウイルス感染症拡大による渡航制限や現地での移動制限が緩和されたことを受けた大型案件の実施があった一方、当期につきましては、例年に比べ順調であるものの前年と比較すると低く推移しました。

以上の結果、海外教室型研修の売上高は、31,565千円(前年同期比14.6%減)となりました。

 

これらの結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高は、564,245千円(前年同期比2.1%減)と前年同期に比べ12,116千円減少いたしました。

 

当第1四半期連結累計期間の利益面においては、実地での集合研修や海外渡航研修の増加に伴い売上原価の上昇があったほか、売上高の低下を受け売上総利益は前年同期に比べ減少いたしました。

また、販売費及び一般管理費においては、前年より継続しております人員強化に伴い人員数が増加したことにより、人件費や採用費が増加しております。

 

これらの結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における営業損失は157,925千円と前年同期と比べ74,444千円の増加、経常損失は157,593千円と前年同期と比べ76,385千円の増加、親会社株主に帰属する四半期純損失は111,004千円と前年同期と比べ53,525千円の増加となりました。

当社グループは単一の報告セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

 

 

 

 財政状態については、当第1四半期連結会計期間末では以下のとおりとなりました。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

2023年12月31日

当第1四半期連結会計期間

2024年3月31日

増減

流動資産

1,526,928

1,302,107

△224,820

固定資産

195,357

249,964

54,607

資産合計

1,722,285

1,552,072

△170,213

 

 

 

 

流動負債

409,053

398,935

△10,118

固定負債

54,984

15,385

△39,599

負債合計

464,038

414,320

△49,717

 

 

 

 

純資産合計

1,258,247

1,137,751

△120,495

 

 

 

 

負債純資産合計

1,722,285

1,552,072

△170,213

 

 

主な変動理由は以下のとおりです。

流動資産

当第1四半期連結会計期間末における流動資産残高は、1,302,107千円となり、前連結会計年度に比べて224,820千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が28,987千円減少したこと及び、売掛金が217,877千円減少したことによるものです。

 

固定資産

当第1四半期連結会計期間末における固定資産残高は、249,964千円となり、前連結会計年度に比べて54,607千円の増加となりました。これは主に、当第1四半期連結会計期間において親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことに伴い、税務上の繰越欠損金が発生したこと等の結果、繰延税金資産が48,042千円増加したことによるものです。

 

流動負債

当第1四半期連結会計期間末における流動負債残高は、398,935千円となり、前連結会計年度に比べて10,118千円の減少となりました。これは主に、未払金が8,614千円減少したことによるものです。

 

固定負債

当第1四半期連結会計期間末における固定負債残高は、15,385千円となり、前連結会計年度に比べて39,599千円の減少となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金への振替により、長期借入金が39,599千円減少したことによるものです。

 

純資産

当第1四半期連結会計期間末における純資産残高は、1,137,751千円となり、前連結会計年度に比べ120,495千円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び、配当金の支払により利益剰余金が128,777千円減少した一方で、為替換算調整勘定が8,281千円増加したことによるものです。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、3,486千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 主要な設備

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 (株式譲渡契約)

当社は、2024年1月31日開催の取締役会の決議に基づき、2024年4月1日付で株式会社エナジースイッチの全株式を取得する契約を2024年1月31日に締結いたしました。
 詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)(取得による企業結合)」に記載のとおりです。