【連結財務諸表注記】

1.報告企業

ポート株式会社(以下「当社」という。)は日本に所在する株式会社であります。登記上の本社の住所は、当社ウェブサイト(https://www.theport.jp/)で開示しております。2025年3月31日に終了する当社の連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下「当社グループ」という。)、並びに当社の関連会社に対する持分により構成されております。

当社グループは、「社会的負債を、次世代の可能性に。」をパーパスに掲げ、テクノロジー×リアルのアプローチにより社会課題を解決していくことを目指し、人材採用、販促における成約支援事業を展開しております。

 

2.作成の基礎

(1) 連結財務諸表がIFRSに準拠している旨

当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2第1号に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。

本連結財務諸表は、2025年6月19日に取締役会によって承認されております。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの連結財務諸表は、注記「3.重要性のある会計方針」にて別途記載している場合を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円(百万円単位、単位未満切捨て)で表示しております。

 

(4) 公表済みだが未適用のIFRSの新基準

当社グループの連結財務諸表の承認日までに公表されている基準書及び解釈指針の新設又は改訂のうち、当社グループが早期適用していない主なものは以下のとおりです。なお、当社グループに与える影響は現在評価中であります。

基準書

基準名

強制適用時期

(以降開始年度)

当社グループの

適用時期

新設・改訂の概要

IFRS第9号
IFRS第7号

金融商品の分類

及び測定に関する基準の改訂

2026年1月1日

2027年3月期

金融商品の分類の明確化、金融負債の認識中止要件の追加及びその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融商品に関する開示の改訂

IFRS第18号

財務諸表における

表示および開示

2027年1月1日

2028年3月期

財務諸表における表示及び開示に関する現行の会計基準であるIAS第1号を置き換える新基準

 

 

(5) 会計方針の変更

該当事項はありません。

 

(6) 表示方法の変更

連結キャッシュ・フロー計算書

前連結会計年度において区分掲記しておりました「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「敷金の預入による支出」(当連結会計年度△91百万円)については、金額が僅少となったため、当連結会計年度においては「その他」に含めて表示しております。

また、前連結会計年度において区分掲記しておりました「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「敷金の返還による収入」(当連結会計年度14百万円)については、金額が僅少となったため、当連結会計年度においては「その他」に含めて表示しております。

この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書の組替えを行っております。

この結果、前連結会計年度において「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「敷金の預入による支出」に表示していた△126百万円、及び「敷金の返還による収入」に表示していた11百万円は、「その他」△159百万円に含めて表示しております。

 

前連結会計年度において区分掲記しておりました「財務活動によるキャッシュ・フロー」の「自己株式の取得による支出」(当連結会計年度-百万円)については、金額が僅少となったため、当連結会計年度においては「その他」に含めて表示しております。

この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書の組替えを行っております。

この結果、前連結会計年度において「財務活動によるキャッシュ・フロー」の「自己株式の取得による支出」に表示していた△0百万円は、「その他」5百万円に含めて表示しております。

 

3.重要性のある会計方針

以下に記載されている会計方針は、本連結財務諸表に記載されているすべての期間に継続して適用しております。

(1) 連結の基礎

① 子会社

子会社とは、当社グループにより支配されている企業であります。当社グループがある企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーにより当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当社グループは当該企業を支配していると判断しております。

子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結の対象に含めております。

当社グループ会社間の債権債務残高及び取引高、並びに当社グループ会社間取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成にあたり消去しております。

 

② 関連会社

関連会社とは、当社グループが当該企業に対し、財務及び営業の方針に重要な影響力を有しているものの、支配又は共同支配をしていない企業をいいます。当社グループが他の企業の議決権の20%以上50%以下を保有する場合、当社グループは当該他の企業に対して重要な影響力を有していると推定されます。

関連会社については、当社グループが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失するまで、持分法によって会計処理しております。関連会社に対する投資には、取得に際して認識されたのれん相当額が含まれております。

関連会社が適用する会計方針が当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該関連会社の財務諸表に調整を加えております。

連結財務諸表には、他の株主との関係等により、決算日を統一することが実務上不可能であるため、決算日が異なる関連会社及び共同支配企業への投資が含まれております。決算日の差異により生じる期間の重要な取引又は事象については必要な調整を行っております。

 

(2) 企業結合

企業結合は支配獲得日に取得法を用いて会計処理しております。

取得対価は、被取得企業の支配と交換に譲渡した資産、引き受けた負債及び当社グループが発行する持分金融商品の取得日の公正価値の合計として測定しております。

取得対価が識別可能な資産及び負債の公正価値を超過する場合は、のれんとして認識しております。反対に下回る場合には、差額を純損益として認識しております。

企業結合の当初の会計処理が、企業結合が生じた連結会計年度末までに完了していない場合は、完了していない項目を暫定的な金額で報告しております。測定期間中、取得日時点で存在し、それを知っていたならば取得日時点で認識した金額の測定に影響したであろう事実及び状況について入手した新しい情報を反映するために、取得日時点で認識した暫定的な金額を遡及修正しております。新たに得た情報が資産と負債の新たな認識をもたらす場合には、追加の資産と負債を認識しております。測定期間は1年を超えない期間であります。

仲介手数料、助言、法律、会計、評価、その他の専門家又はコンサルティングの報酬等の取得関連コストは、発生してサービスが提供された期間に費用として処理しております。

 

 

(3) 現金及び現金同等物

現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヵ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成しております。

 

(4) 金融商品

①  非デリバティブ金融資産
(a) 当初認識及び測定

当社グループは金融資産を、当社グループがその金融資産に関する契約の当事者となった時点で当初認識しております。

当社グループは、金融資産について、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

すべての金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する区分に分類される場合を除き、公正価値に取引コストを加算した金額で測定しております。純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の取引コストは、純損益で認識しております。

金融資産は、以下の要件をともに満たす場合に償却原価で測定する金融資産に分類しております。

・契約上のキャッシュ・フローを回収するために金融資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて、金融資産が保有されている。

・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払いのみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる。

償却原価で測定する金融資産以外の金融資産は、公正価値で測定する金融資産に分類しております。

公正価値で測定する金融資産のうち、当初認識時に事後の公正価値の変動をその他の包括利益で表示するという取消不能の選択をした資本性金融資産につきましては、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。

償却原価で測定する金融資産又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産以外の金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。

(b) 事後測定

金融資産の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。

(ⅰ)償却原価で測定する金融資産

償却原価で測定する金融資産については、実効金利法による償却原価により測定しております。利息は金融収益として当期の純損益に認識しております。

(ⅱ)公正価値で測定する金融資産

公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動額は、純損益として認識しております。ただし、資本性金融資産のうち、その他の包括利益を通じて公正価値で測定すると指定したものについては、公正価値の変動額はその他の包括利益として認識しております。なお、当該金融資産からの配当金については、金融収益として当期の純損益に認識しております。

(c) 認識の中止

当社グループは、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅する、又は当社グループが金融資産の所有のリスクと経済価値のほとんどすべてを移転する場合において、金融資産の認識を中止しております。当社グループが、移転した当該金融資産に対する支配を継続している場合には、継続的関与を有している範囲において、資産と関連する負債を認識しております。

(d) 減損

償却原価で測定する金融資産については、予想信用損失に対する損失評価引当金を認識しております。当社グループは、期末日ごとに各金融資産に係る信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかどうかを評価しており、当初認識時点から信用リスクが著しく増加していない場合には、12ヶ月の予想信用損失を損失評価引当金として認識しております。一方で、当初認識時点から信用リスクが著しく増加している場合には、全期間の予想信用損失と等しい金額を損失評価引当金として認識しております。ただし、重大な金融要素を含んでいない営業債権及びその他債権については、信用リスクの当初認識時点からの著しい増加の有無にかかわらず、常に全期間の予想信用損失と等しい金額で損失評価引当金を認識しております。

 

② 非デリバティブ金融負債
(a) 当初認識及び測定

当社グループは、金融負債について、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債と償却原価で測定する金融負債のいずれかに分類しております。この分類は、当初認識時に決定しております。

当社グループは、金融負債に関する契約の当事者になった時点に当該金融商品を認識しております。

すべての金融負債は公正価値で当初測定しておりますが、償却原価で測定する金融負債については、金融負債の発行に直接起因する取引コストを控除した金額で測定しております。

(b) 事後測定

金融負債の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。

(ⅰ)純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債の公正価値の変動額は、純損益として認識しております。

(ⅱ)償却原価で測定する金融負債

償却原価で測定する金融負債については、実効金利法による償却原価により測定しております。実効金利法による償却及び認識が中止された場合の利得については金融収益の一部として、損失については金融費用の一部として当期の純損益として認識しております。

(c) 金融負債の認識の中止

金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し、又は失効となった時に、金融負債の認識を中止しております。

 

(5) 有形固定資産

有形固定資産の認識後の測定については、原価モデルを採用しており、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。

取得原価には、資産の取得に直接関連するコスト及び資産の原状回復コストが含まれております。

各資産の減価償却費は、それぞれの見積耐用年数にわたり、主として定額法で計上しております。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりであります。

建物               3~15年

工具、器具及び備品         3~10年

機械装置             13~14年

なお、見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、各連結会計年度末日に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。

処分時又は継続した資産の使用から将来の経済的便益が期待できなくなった時点で、有形固定資産の認識を中止しております。有形固定資産の認識の中止から生じる利得又は損失は、処分対価と帳簿価額との差額として算定され、純損益として認識しております。

 

(6) のれん

当初認識時におけるのれんの測定については、注記「3.重要性のある会計方針 (2) 企業結合」に記載しております。

のれんは、当初認識時においては、取得原価から減損損失累計額を控除して測定しております。のれんの償却は行わず、各連結会計年度における一定時期及び減損の兆候がある場合に減損テストを実施し、該当する場合は減損損失を認識しております。なお、のれんの減損損失の戻入は行いません。

 

(7) 無形資産

無形資産については、原価モデルを採用し、無形資産を取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で計上しております。

個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しております。

企業結合により取得した無形資産は当初認識時にのれんとは区分して認識し、支配獲得日の公正価値で測定しております。

 

各資産の償却費は、耐用年数を確定できない無形資産を除いて、それぞれの見積耐用年数にわたり、定額法で計上しております。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりであります。

ソフトウエア   5年

顧客関連資産 4~20年

なお、見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。また、商標権については、事業を継続する限り基本的に存続するため、耐用年数を確定できないと判断し、償却しておりません。

 

(8) リース

借手としてのリース取引については、リース開始日に使用権資産及びリース負債を認識しております。リース負債は未払リース料の現在価値で、使用権資産はリース負債の当初測定額に当初直接コスト等を加えた額で測定しております。

使用権資産は、見積耐用年数又はリース期間のいずれか短い方の期間にわたって定額法により減価償却しております。リース料は、利息法に基づき、金利費用とリース負債の返済額とに配分しております。金利費用は、金融費用として純損益で認識しております。

ただし、リース期間が12ヵ月以内の短期リース及び原資産が少額のリースについては、使用権資産及びリース負債を認識せず、当該リースに関連したリース料を、リース期間にわたり定額法により費用として認識しております。

貸手としてのリース取引については、ファイナンス・リース取引においては、リース開始日に、正味リース投資未回収額を債権として計上しております。

 

(9) 非金融資産の減損

繰延税金資産及びのれんを除く当社グループの非金融資産については、各報告期間の末日現在ごとに資産が減損している可能性を示す兆候の有無を検討しております。そのような減損の兆候のいずれかが存在する場合は、当該資産の回収可能価額を見積っております。のれんについては、減損の兆候の有無に係わらず各連結会計年度における一定時期に回収可能価額を見積っております。

資産又は資金生成単位の回収可能価額は、資産又は資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額とされます。使用価値の算定においては、将来キャッシュ・フローの見積りは、貨幣の時間価値及び当該資産固有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割り引きます。

個別資産の回収可能価額の見積りが可能でない場合は、当該資産を含み、他の資産又は資産グループからのキャッシュ・インフローから概ね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の資産グループである資金生成単位について、回収可能価額を見積ります。のれんは、企業結合のシナジーから便益を得ることが期待される資金生成単位に配分しております。

全社資産は、独立したキャッシュ・インフローを発生させないため、全社資産が減損している可能性を示す兆候がある場合は、全社資産が属する資金生成単位について回収可能価額を算定しております。

減損損失は、資産又は資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合に、純損益として認識しております。資金生成単位に関連して認識した減損損失は、まずその単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額し、次に、当該資金生成単位内の各資産の帳簿価額に基づいた比例按分によって当該資産の帳簿価額を減額するように配分しております。

のれんについて認識した減損損失は戻し入れません。その他の資産について過去に認識した減損損失は、連結会計年度末日において、もはや存在しないか又は減少している可能性を示す兆候の有無を検討しております。回収可能価額の算定に用いた見積りに変更があった場合は、減損損失を戻し入れております。この場合には、減損損失がなかったとした場合の(償却又は減価償却控除後の)帳簿価額を超えない金額を上限として、純損益として戻し入れております。

持分法適用会社に対する投資の帳簿価額の一部を構成するのれんは区分して認識しないため、個別に減損テストを実施しておりません。持分法適用会社に対する投資が減損している可能性が示唆されている場合には、投資全体の帳簿価額を回収可能価額と比較することにより単一の資産として減損テストを行っております。

 

 

(10) 引当金

引当金は、過去の事象の結果として、当社グループが、現在の法的又は推定的債務を有しており、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に認識しております。

貨幣の時間価値の影響が重要な場合には、引当金額は債務の決済に必要と見込まれる支出の現在価値で測定しております。現在価値の測定には、将来キャッシュ・フローの発生期間に応じた税引前の無リスクの割引率を使用しており、引当対象となる事象発生の不確実性については、将来キャッシュ・フローの見積りに反映しております。時の経過に伴う割引額の割戻しは金融費用として認識しております。

 

資産除去債務

賃借契約終了時に原状回復義務のある賃借物件の原状回復費用見込額について、各物件の状況を個別に勘案して将来キャッシュ・フローを見積り、認識しております。

 

(11) 従業員給付

短期従業員給付については、割引計算は行わず、関連するサービスが提供された時点で費用として認識しております。

賞与については、当社グループが、従業員から過去に提供された労働の結果として支払うべき現在の法的又は推定的債務を負っており、かつその金額を信頼性をもって見積ることができる場合に、それらの制度に基づいて支払われると見積られる額を負債として認識しております。

有給休暇については、将来の有給休暇の権利を増加させる勤務を従業員が提供した時点で負債として認識しております。

 

(12) 収益認識

当社グループは、IFRS第9号「金融商品」(以下「IFRS第9号」という。)に基づく金融収益を除き、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。

ステップ1:顧客との契約を識別する

ステップ2:契約における履行義務を識別する

ステップ3:取引価格を算定する

ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する

ステップ5:履行義務の充足時に又は充足するにつれて収益を認識する

具体的な収益認識の基準は注記「19.売上収益」に記載しております。

 

当社グループは、顧客との契約獲得のための増分コストのうち、回収可能であると見込まれる部分について資産として認識しており、連結財政状態計算書上は「無形資産」として表示しております。契約獲得のための増分コストとは、顧客との契約を獲得するために発生したコストで、当該契約を獲得しなければ発生しなかったであろうものであります。

 

(13) 金融収益及び金融費用

金融収益は主として、受取利息等から構成され、受取利息は実効金利法に基づき発生時に認識しております。

金融費用は主として、借入金に対する支払利息等から構成され、支払利息は実効金利法に基づき発生時に認識しております。

 

 

(14) 法人所得税

法人所得税費用は、当期税金費用及び繰延税金資産及び負債の変動である繰延税金費用から構成されております。これらは、企業結合に関するもの、及び直接資本又はその他の包括利益に認識する項目を除き、純損益に認識しております。

当期税金費用は、当期の課税所得について納付すべき税額で測定しております。これらの税額は期末日において制定、又は実質的に制定されている税率に基づき算定しております。

繰延税金資産及び繰延税金負債は、資産及び負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との一時差異等に対して認識しております。繰延税金資産は、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金や繰越税額控除のような、将来の税務申告において税負担を軽減させるものについて、それらを回収できる課税所得が生じる可能性の高い範囲内で認識しております。一方、繰延税金負債は、将来加算一時差異に対して認識しております。ただし、以下の一時差異に対して繰延税金資産又は繰延税金負債を認識しておりません。

(ア)のれんの当初認識から生じる一時差異
(イ)企業結合取引を除く、会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引によって発生する資産及び負債の当初認識により生じる一時差異
(ウ)子会社に対する投資に係る将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合

子会社に係る将来減算一時差異については、当該将来減算一時差異が予測し得る期間内に解消し、使用解消となる課税所得が稼得される可能性が高い範囲でのみ繰延税金資産を認識しております。

繰延税金資産及び負債は、期末日において制定、又は実質的に制定されている法人所得税法令に基づいて、繰延税金資産が回収される期又は繰延税金負債が決済される期に適用されると見込まれる税率に基づいて算定しております。

繰延税金資産及び負債は、当社グループが当期税金資産と当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ法人所得税が同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、又はこれら税金資産及び税金負債が同時に実現することを意図している場合には、連結財政状態計算書において相殺して表示しております。

 

(15) 1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した発行済普通株式の期中平均株式数で除して計算しております。希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有するすべての潜在株式の影響について、親会社の所有者に帰属する当期利益及び発行済株式の加重平均株式数を調整することにより算定しております。

 

(16) 資本

① 普通株式

当社が発行した普通株式は、発行価額を資本金及び資本剰余金に認識し、直接発行コスト(税効果考慮後)は資本剰余金から控除しております。

② 自己株式

自己株式は取得原価で評価し、資本から控除しており、自己株式の購入、売却又は消却において利得又は損失を純損益として認識しておりません。なお、帳簿価額と処分時の対価との差額は資本剰余金として認識しております。

 

(17) 株式報酬

当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブ制度として持分決済型のストック・オプション制度を導入しております。株式報酬の付与日における公正価値は、付与日から権利が確定するまでの期間にわたり、人件費として認識し、同額を資本剰余金の増加として認識しております。付与されたオプションの公正価値は、オプションの諸条件を考慮し、モンテカルロ・シミュレーション等を用いて算定しております。また、条件については定期的に見直し、必要に応じて権利確定数の見積りを修正しております。

なお、当社グループは、IFRS第1号の免除規定を採用し、移行日(2020年4月1日)より前に権利確定したストック・オプションについて、IFRS第2号「株式に基づく報酬」を遡及適用しておりません。

 

4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断

当社グループは、連結財務諸表の作成において、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定は、過去の経験及び利用可能な情報を収集し、決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら、その性質上、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間及び将来の期間において認識しております。

当社グループの翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の判断、見積り及び仮定に関する主な情報は、以下のとおりであります。

・のれんの減損(注記「3.重要性のある会計方針 (6) のれん」及び注記「10.のれん及び無形資産」)

・金融商品の公正価値(注記「3.重要性のある会計方針 (4) 金融商品」及び注記「28.金融商品」)

 

5.セグメント情報

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

なお、当社グループは、成約支援事業の単一セグメントであります。

 

(2) セグメント収益及び業績

当社グループは、成約支援事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

(3) 製品及びサービスに関する情報

提供している製品及びサービス並びに収益の額については、注記「19.売上収益」に記載のとおりであります。

 

(4) 地域別に関する情報

当社グループは、外部顧客からの国内売上収益が、連結損益計算書の売上収益の大部分を占めるため、地域別の売上収益の記載を省略しております。

また、国内所在地に帰属する非流動資産の帳簿価額が、連結財政状態計算書の非流動資産の大部分を占めるため、地域別の非流動資産の記載を省略しております。

 

(5) 主要な顧客に関する情報

当社グループの売上収益の10%以上を占める顧客グループが存在しており、当該顧客グループから生じた売上収益は前連結会計年度において2,612百万円(エネルギー領域)、当連結会計年度において6,133百万円(エネルギー領域)であります。

 

6.企業結合及び非支配持分の取得

(1) 前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(取得による企業結合

(1) 被取得企業の名称及び説明

被取得企業の名称:株式会社Five Line及び株式会社ADVANX

被取得企業の事業の内容:ユーザー向け電気ガス比較サービス他

 

(2) 取得日

2023年7月3日

 

 

(3) 取得した議決権付資本持分の割合

 

株式会社Five Line

株式会社ADVANX

取得日直前に所有していた議決権比率

0.0

0.0

取得日に追加取得した議決権比率

60.0

100

取得後の議決権比率

60.0

100

 

 

(4) 企業結合の主な理由

電力・ガス事業者への当社グループとしての成約支援総数が大幅に増加し、エネルギー領域におけるプレゼンスが高まることや、価格交渉力においても優位性が生まれることで、さらなるWebマーケティング、パートナー戦略が推進され、ユーザー集客数の増加を見込んでおります。また、株式会社Five Lineは電力のみの成約でなく、ガス等の付帯率が高いことや、各サービスにおけるストック収益も大きく積み上げており、当社グループのストック収益強化においても大きな貢献が期待できるためであります。

 

(5) 被取得企業の支配を獲得した方法

株式取得

 

(6) 取得対価、取得資産及び引受負債の公正価値及び非支配持分

2023年7月3日現在

 

(単位:百万円)

取得対価の公正価値

 

現金

340

自己株式処分

266

取得対価合計

606

取得資産及び引受負債の公正価値

 

流動資産

319

非流動資産

51

資産合計

370

流動負債

94

非流動負債

236

負債合計

331

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

39

非支配持分

28

のれん

596

 

 

取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得した資産に配分しております。

取得した資産及び負債の公正価値は、第三者によるデュー・デリジェンスを通じて精査した財務・財産の状況及び企業価値等を総合的に勘案のうえ、算定しております。

非支配持分は、取得日における被取得企業の識別可能純資産額に、非支配株主の持分比率を乗じて測定しております。

のれんの主な内容は、将来の超過収益力の合理的な見積りのうち、個別の資産として認識されなかったものであります。認識されたのれんは税法上、損金算入できないものであります。

 

(7) 企業結合により認識した無形資産の耐用年数

該当事項はありません。

 

 

(8) 取得した債権の公正価値

営業債権及びその他の債権の公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。

 

(9) 連結損益計算書に認識されている取得日以降の被取得企業の売上収益及び当期利益

売上収益

1,170

百万円

当期利益

80

百万円

 

 

(10) 取得日が当連結会計年度の期首であったとした場合の結合後企業の当連結会計年度における売上収益及び当期利益

売上収益

1,443

百万円

当期利益

109

百万円

 

(注) 当該金額については、監査証明を受けておりません。

 

(11) 取得関連コスト

15百万円(連結損益計算書の販売費及び一般管理費に含まれております。)

 

(12) 取得に伴うキャッシュ・フロー

 

(単位:百万円)

 

金額

取得により支出した現金及び現金同等物

340

取得時に被取得会社が保有していた現金及び現金同等物

275

子会社の取得による支出

64

 

 

(非支配持分の取得に伴う親会社の所有持分の変動

当社は、当社グループのエネルギー事業のより一層の強化・拡大を図るため、2023年7月3日付で株式会社INEの非支配株主が保有する普通株式の49.09%を追加取得しました。この結果、当社の同社に対する議決権比率は50.91%から100%に増加しました。

追加取得の対価1,932百万円(現金1,571百万円及び当社自己株式処分361百万円)と、追加取得に際して減少した非支配持分の帳簿価額823百万円との差額である1,109百万円を資本剰余金の減少として処理しております。

 

当社は、当社グループのエネルギー事業のより一層の強化・拡大を図るため、2024年1月4日付で株式会社Five Lineの非支配株主が保有する普通株式の40.0%を追加取得しました。この結果、当社の同社に対する議決権比率は60.0%から100%に増加しました。

追加取得の対価295百万円と、追加取得に際して減少した非支配持分の帳簿価額56百万円との差額である238百万円を資本剰余金の減少として処理しております。

 

(子会社の売却

(1) 支配喪失の概要

当社は、2023年6月30日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるポートエンジニアリング株式会社(以下「ポートエンジニアリング」という。)の全株式を、株式会社ココナラに譲渡すること(以下「本株式譲渡」という。)を決議し、同日付で株式譲渡契約を締結しております。

なお、ポートエンジニアリングの株式譲渡は、2023年7月3日に完了しており、同社に対する支配を喪失しております。

 

 

(2) 支配喪失日現在の資産及び負債の主な内訳

 

(単位:百万円)

 

金額

支配喪失時の資産の内訳

 

流動資産

155

非流動資産

0

資産合計

155

流動負債

91

非流動負債

負債合計

91

 

 

(3) 支配喪失に伴うキャッシュ・フロー

 

(単位:百万円)

 

金額

現金による受取対価

250

支配喪失時の資産のうち、現金及び現金同等物

4

子会社の取得による支出

245

 

 

(4) 当該子会社の概要

ポートエンジニアリングに対する支配の喪失に伴って認識した利益186百万円を、連結損益計算書上、その他の収益に計上しております。

 

(2) 当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(取得による企業結合

(1) 被取得企業の名称及び説明

被取得企業の名称:みん就株式会社

被取得企業の事業の内容:新卒採用企業向け広告事業及び、人材会社向け送客事業

 

(2) 取得日

2024年4月1日

 

(3) 取得した議決権付資本持分の割合

取得日直前に所有していた議決権比率

0.0

取得日に追加取得した議決権比率

100

取得後の議決権比率

100

 

 

(4) 企業結合の主な理由

楽天グループみん就事業を取得することで、新卒採用支援市場のtoC(エンドユーザー)向けプロダクトで圧倒的なポジションを獲得することができ、現在の求人サイト型のビジネスモデルが寡占状態となっている新卒採用支援市場において第三極として、求職者と企業との情報の非対称性の解消を推進すること、また、当社事業拡大のための補完やシナジー効果が大きく期待できると考えたためであります。

 

(5) 被取得企業の支配を獲得した方法

株式取得

 

 

(6) 取得対価、取得資産及び引受負債の公正価値

2024年4月1日現在

 

(単位:百万円)

取得対価の公正価値

2,281

取得資産及び引受負債の公正価値

 

流動資産

125

非流動資産

616

資産合計

742

流動負債

72

非流動負債

218

負債合計

291

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

451

のれん

1,829

 

当社グループは子会社株式の取得に際して、原則として社内で株式価値を算定し、取得価額の決定の基礎としております。株式価値は直近の事業計画等の純利益を、事業形態の類似性等の一定の仮定を織り込んで選定した類似公開企業の株価と財務指標を用いて算出した倍率に乗じて算定しております。

また、当社グループは企業結合日において識別可能と判断した無形資産を識別しておりますが、この算定にあたり、識別した無形資産は一定の仮定を織り込んだロイヤリティ免除法等の評価モデルを用いて公正価値を算定しております。

なお、取得原価の配分が完了した結果、暫定的に算定された金額からのれんが398百万円減少しております。当初の暫定的な金額からの受け入れた資産及び負債の主な変動は、非流動資産の増加616百万円、非流動負債の増加218百万円であります。

 

(7) 企業結合により認識した無形資産の耐用年数

該当事項はありません。

 

(8) 取得した債権の公正価値

営業債権及びその他の債権の公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。

 

(9) 連結損益計算書に認識されている取得日以降の被取得企業の売上収益及び当期利益

売上収益

978

百万円

当期利益

180

百万円

 

 

(子会社の売却

(1) 支配喪失の概要

当社は、2024年5月13日開催の取締役会において、当社の連結子会社である株式会社ドアーズの全株式をニフティライフスタイル株式会社に売却することを決議しました。当該決議に基づき同日付で株式譲渡契約を締結し、2024年5月31日付で同社の株式を譲渡いたしました。

 

 

(2) 支配喪失日現在の資産及び負債の主な内訳

 

(単位:百万円)

 

金額

支配喪失時の資産の内訳

 

流動資産

508

非流動資産

37

資産合計

546

流動負債

129

非流動負債

負債合計

129

 

 

(3) 支配喪失に伴うキャッシュ・フロー

 

(単位:百万円)

 

金額

現金による受取対価

1,750

支配喪失時の資産のうち、現金及び現金同等物

375

子会社の売却による収入

1,374

 

 

(4) 当該子会社の概要

ドアーズに対する支配の喪失に伴って認識した利益25百万円を、連結損益計算書上、非継続事業からの当期利益に計上しております。

 

7.現金及び現金同等物

現金及び現金同等物の内訳は以下のとおりであります。なお、現金及び現金同等物の連結財政状態計算書上の残高と連結キャッシュ・フロー計算書上の残高は一致しております。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

現金及び預金

3,797

2,543

合計

3,797

2,543

 

 

8.営業債権及びその他の債権

営業債権及びその他の債権の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

売掛金

2,970

4,041

未収入金

169

66

損失評価引当金

△6

△87

合計

3,133

4,020

 

 

 

9.有形固定資産

増減表

有形固定資産の帳簿価額の増減及び取得原価、減価償却累計額は以下のとおりであります。

① 帳簿価額

(単位:百万円)

 

建物

機械装置

工具、器具
及び備品

土地

建設仮勘定

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

208

107

316

取得

168

275

135

137

1

718

企業結合

22

0

22

売却又は処分

△8

△0

△8

科目振替

0

1

△1

0

減価償却費

△24

△6

△63

△94

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

367

269

181

137

955

取得

70

10

118

13

508

721

企業結合

△2

△2

△4

売却又は処分

△0

△0

科目振替

26

15

△60

△18

減価償却費

△38

△22

△90

△151

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

423

258

222

151

448

1,503

 

(注) 有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「非継続事業からの当期利益」に含まれております。

 

② 取得原価

(単位:百万円)

 

建物

機械装置

工具、器具
及び備品

土地

建設仮勘定

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

219

176

395

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

406

275

310

137

1,129

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

482

286

429

151

448

1,798

 

 

③ 減価償却累計額

(単位:百万円)

 

建物

機械装置

工具、器具
及び備品

土地

建設仮勘定

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

△10

△69

△79

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

39

6

129

174

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

59

28

207

295

 

 

 

10.のれん及び無形資産

(1) 増減表

のれん及び無形資産の帳簿価額の増減、取得原価並びに償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりであります。

① 帳簿価額

(単位:百万円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

商標権

顧客関連

無形資産

その他

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

3,399

374

163

68

0

607

取得

278

412

691

企業結合

596

0

0

売却又は処分

△2

△2

償却費

△100

△17

△26

△144

減損損失

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

3,995

552

145

454

0

1,152

取得

542

1,291

1,833

企業結合

559

△26

616

△60

529

売却又は処分

△2

△2

償却費

△119

66

△156

△209

減損損失

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

4,554

946

828

1,527

0

3,303

 

 

② 取得原価

(単位:百万円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

商標権

顧客関連

無形資産

その他

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

3,399

523

212

87

0

823

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

3,995

800

212

499

0

1,513

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

4,554

1,301

829

1,703

0

3,835

 

 

③ 償却累計額及び減損損失累計額

(単位:百万円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

商標権

顧客関連

無形資産

その他

合計

前連結会計年度期首
(2023年4月1日)

△148

△48

△19

△216

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

248

66

45

360

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

355

0

175

531

 

 

償却費は、連結損益計算書上、「販売費及び一般管理費」に含めて表示しております。

 

(2) のれんの減損テスト

のれんの減損テストについては、連結会計年度末及び減損の兆候が存在する場合にはその都度実施しており、各資金生成単位の回収可能価額を測定し、帳簿価額と回収可能価額とを比較しております。当社グループは、各資金生成単位の回収可能価額を、使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうち、いずれか高い金額としております。

使用価値は、取締役会が承認した過去の実績や将来の売上高成長率等の一定の過程を織り込んで算定した事業計画を基礎としたキャッシュ・フローの見積額を、事業形態の類似性等の一定の仮定を織り込んで選定した類似公開企業の財務情報を基に算定した当該資金生成単位の加重平均資本コストにより現在価値に割り引いて算定しております。

処分コスト控除後の公正価値は、2025年3月期の実績を基礎とした純利益を、事業形態の類似性等の一定の仮定を織り込んで選定した類似公開企業の株価と財務指標を用いて算出した倍率に乗じて算定しております。

なお、減損テストに用いた仮定が合理的に予測可能な範囲に変化したとしても、回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しております。

各資金生成単位グループに配分されたのれんの帳簿価額は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

資金生成単位又は
資金生成単位グループ

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

就活会議株式会社

638

638

株式会社ドアーズ

1,270

株式会社INE

1,490

1,490

株式会社Five Line及び

株式会社ADVANX

596

596

みん就株式会社

1,829

合計

3,995

4,554

 

 

使用価値の算定に用いた重要な仮定は以下のとおりであります。

 

資金生成単位又は
資金生成単位グループ

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

税引前割引率(%)

成長率(%)

税引前割引率(%)

成長率(%)

就活会議株式会社

17.6

0.0

13.9

1.0

株式会社ドアーズ

16.4

0.0

株式会社INE

13.8

0.0

14.9

1.0

株式会社Five Line及び

株式会社ADVANX

21.0

0.0

14.9

1.0

みん就株式会社

14.2

1.0

 

 

(3)耐用年数が確定できない無形資産

上記の無形資産のうち耐用年数を確定できない資産は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ145百万円及び828百万円であります。このうち、主なものは企業結合時に取得した商標権であり、事業が継続する限り存続するため、耐用年数を確定できないものと判断しております。

 

 

11.法人所得税

(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債

① 増減表

繰延税金資産及び繰延税金負債の主な発生原因別の内訳及び増減は、以下のとおりであります。

繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異の将来課税所得に対する利用可能性、将来課税所得の十分性及びタックスプランニングを考慮しております。

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

2023年

4月1日

純損益を
通じて認識

その他の
包括利益に
おいて認識

企業結合

その他

2024年

3月31日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

 

資産調整勘定

31

△18

13

未払金

14

14

未払費用

30

19

49

未払事業税

9

7

8

25

返金負債

9

12

21

リース負債

212

△129

83

その他

30

8

38

繰延税金負債との相殺

△212

50

△162

小計

111

△35

8

84

繰延税金負債

 

 

 

 

 

 

識別可能な無形資産

△88

△115

△203

有形固定資産

△67

△67

使用権資産

△212

129

△83

その他

0

△29

△29

繰延税金資産との相殺

212

△50

162

小計

△87

△133

△221

合計

24

△169

8

△136

 

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:百万円)

 

2024年

4月1日

純損益を
通じて認識

その他の
包括利益に
おいて認識

企業結合

その他

2025年

3月31日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

 

資産調整勘定

13

△10

3

未払金

14

239

253

未払費用

49

16

66

未払事業税

25

22

48

返金負債

21

62

83

リース負債

83

28

112

その他

38

△4

34

繰延税金負債との相殺

△162

△28

△190

小計

84

326

410

繰延税金負債

 

 

 

 

 

 

識別可能な無形資産

△203

△570

△773

有形固定資産

△67

△10

△78

使用権資産

△83

△55

△138

その他

△29

6

△22

繰延税金資産との相殺

162

28

190

小計

△221

△601

△822

合計

△136

△274

△411

 

 

② 未認識の繰延税金資産
a.将来減算一時差異

繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

将来減算一時差異

327

1,078

 

 

b.税務上の繰越欠損金

繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の金額及び繰越期限は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

1年以内

1年超5年以内

5年超

13

77

合計

13

77

 

 

③ 未認識の繰延税金負債

該当事項はありません。

 

 

(2) 法人所得税費用

純損益を通じて認識された法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。

日本国内の法人所得税費用は主に法人税、住民税及び事業税から構成されており、その他はその所在地における税法等に従い、一般的な適用税率により計算しております。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当期税金費用

 

 

当期課税

631

984

過年度修正

小計

631

984

繰延税金費用

 

 

一時差異の発生及び解消

169

74

小計

169

74

合計

800

1,059

 

 

(3) 税率の調整

適用税率と平均実際負担税率との差異要因は、以下のとおりであります。

当社グループは、主に日本国の税法に基づき法人税、住民税及び損金算入される事業税を課されており、これらを基礎として計算した当連結会計年度の法定実効税率は31.5%(前連結会計年度は30.6%)であります。

(単位:%)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

適用税率

30.6

31.5

交際費等永久に損金に算入されない項目

0.3

1.3

事業税付加価値割

0.9

1.0

連結子会社の税率差異

1.9

2.1

評価性引当額の増減

1.2

1.8

法人税額の特別控除

△1.9

△2.2

その他

△1.0

0.6

平均実際負担税率

31.9

36.1

 

 

 

12.社債及び借入金

(1) 社債及び借入金の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

平均利率

(%)

返済(償還)
期限

短期借入金

92

316

1.2

 

1年内償還予定の社債

200

117

0.5

1年内返済予定の
長期借入金

1,169

1,416

1.3

社債

285

168

0.8

2025年9月
~2030年1月

長期借入金

3,573

5,110

1.4

2025年5月
~2036年3月

合計

5,321

7,129

 

流動負債

1,462

1,850

 

非流動負債

3,858

5,278

 

合計

5,321

7,129

 

 

(注) 1.平均利率については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。

2.「社債及び借入金」は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

 

一部の借入金については財務制限条項が付されておりますが、当該条項を遵守しております。当該条項につきましては、要求される水準を維持するようにモニタリングしております。

 

(2) 社債の発行条件の要約は以下のとおりであります。

 

 

 

 

(単位:百万円)

会社名・銘柄

発行年月日

発行残高

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

利率(%)

償還期限

ポート株式会社第1回無担保社債

2020年
9月10日

750

222

74

0.34

2025年
9月

ポート株式会社第2回無担保社債

2023年
1月31日

300

253

211

0.24

2030年
1月

株式会社INE

第1回無担保社債

2020年
1月27日

50

10

0.42

2025年
1月

合計

486

285

 

 

 

(3) 担保に供している資産及び対応する債務

一部の長期債務の一般的な契約条項として、銀行の要請がある場合には現在及び将来の負債に対し担保差入及び債務保証をすること、並びに銀行は返済期日において又は債務不履行が生じた場合に、債務を預金と相殺する権利を有していることが規定されております。

担保に供している資産及び対応する債務は、以下のとおりであります。

 

担保に供している資産

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

営業債権及びその他の債権

1

有形固定資産

186

土地

52

機械及び装置

133

合計

188

 

 

対応する負債

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2024年3月31日)

当事業年度

(2025年3月31日)

短期借入金

216

1年内返済予定長期借入金

15

長期借入金

150

合計

381

 

 

 

13.リース

(借手側)

当社グループは、オフィスビルをリースしております。オフィスビルの賃貸借契約は通常2年から5年で締結しております。リースは、リースされた資産が当社グループによって利用可能となる日付時点で、使用権資産及び対応する負債として認識しております。

各リース料の支払いは、負債の返済分と金利費用に分配しております。金利費用は、各期間において負債残高に対して一定の期間利子率となるように、リース期間にわたり純損益において費用処理しております。

リース期間を決定する際に、延長オプション、解約オプション、経済的インセンティブを創出するようなすべての事実及び状況を検討しております。

(1) 連結財政状態計算書に認識された金額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

使用権資産

 

 

建物及び建物附属設備

811

1,233

合計

811

1,233

リース負債

 

 

流動負債

222

353

非流動負債

639

963

合計

861

1,317

 

 

 

(2) 連結損益計算書に認識された金額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

使用権資産の減価償却費

 

 

建物及び建物附属設備を原資産とするもの

214

306

減価償却費合計

214

306

リース負債に係る金利費用

12

9

リースに関連する費用合計(純額)

12

9

 

(注) 前連結会計年度に213百万円、当連結会計年度に334百万円のリースによるキャッシュ・アウトフローを認識しております。

 

(貸手側)

当社グループは、ファイナンス・リースとして設備の賃貸を行っております。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末のファイナンス・リースに係るリース投資未回収総額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

1年以内

96

96

1年超5年以内

332

236

合計

428

332

 

 

ファイナンス・リースに係る正味リース投資未回収額に対する金融収益は、重要性がありません。

 

 

14.持分法で会計処理されている投資

関連会社に関する投資

① 重要な関連会社

当社グループにとって重要性がある関連会社は以下のとおりであります。

名称

主要な事業の内容

所在地

持分割合

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

株式会社HRteam

(注)

人材紹介サービスほか

東京都渋谷区

20.0%

 

(注) 2024年11月末に株式の追加取得を行い、持分法適用会社としております。

 

株式会社HRteamの要約財務諸表及び当該関連会社に対する持分の帳簿価額との調整表は以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

流動資産

1,958

非流動資産

888

資産合計

2,846

流動負債

1,749

非流動負債

617

負債合計

2,366

資本合計

479

資本合計のうち当社グループの持分

95

のれん相当額及び連結調整

743

持分の帳簿価額

839

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

  至 2025年3月31日)

売上収益

1,331

当期利益

198

当期利益に対する持分取込額

39

当期包括利益

198

当期包括利益に対する持分取込額

39

 

 

② 個々には重要性がない関連会社

該当事項はありません。

 

15.営業債務及びその他の債務

営業債務及びその他の債務の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

買掛金

42

82

営業未払金

104

147

合計

146

229

 

 

 

16.引当金

引当金の内訳及び増減は、以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

 

資産除去債務

前連結会計年度期首(2023年4月1日)

101

期中増加額(繰入)

124

期中増加額(企業結合による増加)

20

期中減少額(目的使用)

△3

期中減少額(戻入)

その他

前連結会計年度末(2024年3月31日)

243

期中増加額(繰入)

44

期中増加額(企業結合による増加)

期中減少額(目的使用)

△4

期中減少額(戻入)

その他

当連結会計年度末(2025年3月31日)

282

流動負債

16

非流動負債

266

 

 

資産除去債務

資産除去債務は建物の不動産賃貸借契約に伴う原状回復義務等であります。支出の時期は、将来の事業計画等により影響を受けます。

 

17.資本及びその他の資本項目

(1) 授権株式数及び発行済株式数

授権株式数及び発行済株式数の増減は以下のとおりであります。

(単位:株)

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

 至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

 至 2025年3月31日)

授権株式数

 

 

普通株式

42,908,600

42,908,600

発行済株式数

 

 

期首残高

12,130,220

13,816,090

期中増加(注)2

1,685,870

230,900

期中減少

期末残高

13,816,090

14,046,990

 

(注) 1.当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面普通株式であり、発行済株式は全額払い込済みとなっております。

2.第三者割当増資による新株の発行、有償一般募集による増資、及び新株予約権の行使によるものであります。

 

 

(2) 資本剰余金

① 資本準備金

日本における会社法では、株式の発行に対しての払込み又は給付に係る額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されております。また、会社法では、資本準備金の額は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。

② その他資本剰余金

一定の資本取引並びに資本金及び資本準備金の取崩しによって生じる剰余金及び自己株式処分差益であります。

③ 新株予約権

当社グループの役員及び従業員等に対して付与した新株予約権であります。

 

(3) 利益剰余金

会社法では、剰余金の配当により減少する剰余金の額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されております。

積み立てられた利益準備金は、欠損填補に充当できます。また株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことができることとされております。

当社における会社法上の分配可能額は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成された当社の会計帳簿上の利益準備金の金額に基づいて算定されております。

また、会社法は分配可能額の算定にあたり一定の制限を設けており、当社はその範囲内で利益剰余金の分配を行うこととしております。

 

(4) 自己株式

自己株式の増減は、以下のとおりであります。

(単位:株)

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

 至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

 至 2025年3月31日)

期首残高

1,002,159

744,103

期中増加(注)1

44

期中減少(注)2

△258,100

△25,700

期末残高

744,103

718,403

 

(注) 1.2022年5月13日開催の取締役会の決議による取得及び単元未満株式の買取によるものであります。

2.第三者割当による自己株式処分によるものであります。

 

(5) その他の資本の構成要素

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産の取得価額と公正価値の評価差額であります。

 

 

18.配当金

(1) 配当金の支払額

配当金の支払額は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2024年6月20日

定時株主総会

普通株式

利益剰余金

26

2.00

2024年3月31日

2024年6月21日

 

 

(2) 配当金の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるものは、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2024年6月20日

定時株主総会

普通株式

利益剰余金

26

2.00

2024年3月31日

2024年6月21日

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

2025年6月20日開催の第14期定時株主総会の議案として、次のとおり付議する予定です。

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2025年6月20日

定時株主総会

普通株式

利益剰余金

33

2.50

2025年3月31日

2025年6月23日

 

 

 

19.売上収益

(1) 収益の分解

当社グループは、単一セグメントの成約支援事業を展開しております。顧客との契約から認識した収益の分解は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

① 人材領域

5,357

7,331

② エネルギー領域

6,687

10,737

③ 新規・その他

3,535

3,895

合計

15,580

21,963

 

(注) 2024年5月31日付で当社の連結子会社である株式会社ドアーズの全株式をニフティライフスタイル株式会社に譲渡したため、当該事業を非継続事業に分類しております。また、販売支援サービスに含めていたカードローン領域、リフォーム領域を当連結会計年度より新規・その他に変更しております。これに伴い、前連結会計年度の当該売上収益を組み替えて表示しております。

 

① 人材領域

人材支援サービスでは、主に、就職活動を中心に全ての人のキャリア選択に役立つ、国内最大級の就活ノウハウ情報サイト「キャリアパーク!」の運営等を行っております。

(i)アライアンスサービス

アライアンスサービスにおいては、契約に基づき、主として、「キャリアパーク!」等のメディアにおいて顧客の広告を掲載し、ユーザーを顧客へ送客することによって顧客が定める成果条件を達成する義務を負っております。当該履行義務は、ユーザーが顧客への資料請求やユーザー登録、申込み等の一定の行為に至り、その成果が顧客に承認された時点で充足すると判断し、当該時点で収益を認識しております。収益を認識後、概ね1ヵ月以内に支払いを受けております。

(ⅱ)人材紹介サービス

人材紹介サービスにおいては、契約に基づき個々の採用の成立に関するサービスの提供を行う義務を負っております。当該履行義務は、個々の紹介者の内定承諾時点で充足すると判断し、同時点で収益を認識しております。収益を認識後、概ね1ヵ月以内に支払いを受けております。なお、紹介者が契約に定める一定の期間内に内定辞退する場合には、対価の一部を顧客に返金することが定められていることから、当該返金相当額を返金負債として認識し、契約に定められた対価から返金負債を控除した金額に基づき、収益を計上しております。返金に係る負債の見積りは、過去の返金実績等に基づいた期待値法により行い、収益は重大な戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲でのみ認識しております。

 

② エネルギー領域

エネルギー領域では、主に新電力に関するマッチングDXメディアである「エネチョイス」「引越手続き.com」の運営等を行っております。

当領域における送客サービスにおいては、契約に基づき、主として、電力等の切替のニーズがあり、顧客の定める成果条件を満たすユーザーを送客する義務を負っております。当該履行義務は、ユーザーを顧客へ取り次いだ時点(顧客データベースへの登録等)で充足すると判断し、同時点で収益を認識しております。収益を認識後、概ね3ヵ月以内に支払いを受けております。

なお、事後的な取次の否認等の対価の変動を含む取引契約については、契約に定められた対価から変動対価を控除した金額に基づき、収益を認識しております。事後的な否認等の変動対価の見積りは、過去の事後的な否認等に基づいた期待値法により行い、収益は重大な戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲でのみ認識しております。

 

 

③ 新規・その他

新規・その他では、主に、カードローンに関するプロの解説とみんなの口コミが集まるカードローン情報サイト「マネット」の運営等及び新規事業開発を行っております。

当領域における送客サービスにおいては、契約に基づき、主として、マネット等のメディアにおいて顧客の広告を掲載し、ユーザーを顧客へ送客することによって顧客が定める成果条件を達成する義務を負っております。当該履行義務は、ユーザーが顧客への申込み等の一定の行為に至り、その成果が顧客に承認された時点で充足すると判断し、当該時点で収益を認識しております。収益を認識後、概ね1ヵ月以内に支払いを受けております。

 

(2) 契約残高

顧客との契約から生じた債権、契約負債の残高は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度期首

(2023年4月1日)

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

顧客との契約から生じた債権

 

 

 

売掛金

1,748

2,970

4,041

契約負債

40

27

86

 

 

連結財政状態計算書において、顧客との契約から生じた債権のうち、売掛金は営業債権及びその他の債権に含まれております。前連結会計年度及び当連結会計年度に認識された収益について、期首時点で契約負債に含まれていた金額はそれぞれ40百万円及び 27百万円であります。契約負債は、主に採用支援サービスにおいて顧客から受け取った前受対価に関連するものであります。

 

(3) 残存履行義務に配分した取引価格

当社グループにおいては、個別の予想契約期間が1年を超える重要な取引がないため、実務上の便法を使用し、残存履行義務に関する情報の記載を省略しております。また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれていない重要な金額はありません。

 

(4) 顧客との契約の獲得又は履行コストについて認識した資産

① 内訳

顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産の内訳は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

契約獲得のためのコスト

412

1,236

 

 

当社グループにおいて資産計上されている契約獲得のための増分コストは、主に顧客獲得時に発生する代理店等への手数料や成果報酬型の広告宣伝費であります。当該コストは、対応する顧客からの収益の発生が継続すると予想される期間にわたって、定額法で償却しております。

 

② 償却及び減損損失

顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産について認識した償却及び減損損失は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

償却

19

155

減損損失

 

 

20.販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

広告宣伝費

5,418

7,490

給料及び手当

1,498

2,123

減価償却費及び償却費

284

348

その他

3,637

6,187

合計

10,839

16,150

 

 

21.その他の収益及びその他の費用

(1) その他の収益

その他の収益の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

助成金収入

71

0

受取手数料

50

42

子会社株式売却益

186

247

雑収入

7

15

その他

0

13

合計

315

319

 

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において区分掲記しておりました「固定資産売却益」(前連結会計年度0百万円)については、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っております。

 

(2) その他の費用

その他の費用の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

支払手数料

24

36

支払報酬料

3

固定資産除却損

6

0

事務所移転費用

14

11

その他

0

1

合計

50

49

 

 

 

22.金融収益及び金融費用

(1) 金融収益

金融収益の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

受取利息

 

 

償却原価で測定する金融資産:

 

 

現金及び現金同等物

0

14

受取配当金

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で評価する

資本性金融資産

0

0

投資事業組合運用益

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

13

合計

0

28

 

 

(2) 金融費用

金融費用の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

支払利息

 

 

償却原価で測定する金融負債:

 

 

社債

6

4

借入金

51

69

リース負債

13

9

合計

71

83

 

 

 

23.非継続事業

(1)非継続事業の概要

当社は、2024年5月31日付で、当社の連結子会社である株式会社ドアーズの全株式をニフティライフスタイル株式会社に譲渡いたしました。

そのため、当連結会計年度における株式会社ドアーズの事業に関連する損益及びキャッシュ・フローを、非継続事業として分類するとともに、前連結会計年度についても修正再表示し、当該非継続事業を区分して表示しております。

 

(2)非継続事業の損益

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

非継続事業の損益

 

 

 

収益

1,043

 

227

費用

858

 

171

非継続事業からの税引前利益

185

 

56

法人所得税費用

△54

 

△47

非継続事業からの当期利益

130

 

8

 

(注)当連結会計年度において、株式会社ドアーズの全株式を譲渡したことによる売却益25百万円が含まれています。

 

(3)非継続事業からのキャッシュ・フロー

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

非継続事業からのキャッシュ・フロー

 

 

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

73

 

11

投資活動によるキャッシュ・フロー

△9

 

△6

財務活動によるキャッシュ・フロー

△135

 

△201

合計

△71

 

△197

 

 

24.その他の包括利益

その他の包括利益の各項目別の当期発生額及び純損益への組替調整額、並びに税効果の影響は以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
資本性金融資産

 

 

当期発生額

19

△323

組替調整額

税効果調整前

19

△323

税効果額

税効果調整後

19

△323

純損益に振り替えられることのない項目合計

19

△323

その他の包括利益合計

19

△323

 

 

25.1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は以下のとおりであります。

 

 

 

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

基本的1株当たり当期及び希薄化後1株当たり当期利益の
計算に使用する当期利益(百万円)

 

 

親会社の所有者に帰属する当期利益

1,456

1,887

親会社の普通株主に帰属しない当期利益

基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益

1,456

1,887

継続事業

1,325

1,878

非継続事業

130

8

当期利益調整額

希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益

1,456

1,887

継続事業

1,325

1,878

非継続事業

130

8

期中平均普通株式数(株)

12,315,971

13,247,590

普通株式増加数

 

 

新株予約権(株)

458,051

278,981

希薄化後の期中平均株式(株)

12,774,022

13,526,571

基本的1株当たり当期利益(円)

 

 

継続事業

107.62

141.83

非継続事業

10.61

0.67

基本的1株当たり当期利益

118.23

142.50

希薄化後1株当たり当期利益(円)

 

 

継続事業

103.76

138.91

非継続事業

10.23

0.65

希薄化後1株当たり当期利益

113.99

139.56

希薄化効果を有しないため、希薄化後1株当たり
当期利益の計算に含めなかった金融商品

第7回新株予約権

第10回新株予約権

第10回新株予約権

第11回新株予約権

 

 

 

26.キャッシュ・フロー情報

(1) 重要な非資金取引(現金及び現金同等物を使用しない投資及び財務取引)は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

新たなリース契約または更新により取得した使用権資産

380

453

リース契約の解消に伴い減少した使用権資産

41

23

 

 

(2) 財務活動から生じる負債の変動

財務活動から生じる主な負債の変動は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

社債

短期借入金

長期借入金

前連結会計年度期首
 (2023年4月1日)

684

4,018

キャッシュ・フロー

△203

92

464

非資金取引

 

 

 

企業結合

269

その他

4

△10

前連結会計年度末
(2024年3月31日)

486

92

4,742

キャッシュ・フロー

△203

223

1,773

非資金取引

 

 

 

その他

3

10

当連結会計年度末
(2025年3月31日)

285

316

6,527

 

 

 

27.株式報酬

(1) 株式報酬制度の内容

当社グループは、株式に基づく報酬として、ストック・オプション制度を採用しております。

当社又は子会社の株主総会又は取締役会において承認された内容に基づき、当社グループの役員及び従業員に対して付与されております。権利行使期間は新株予約権割当契約書に定められており、その期間内に行使されない場合は、当該オプションは失効します。

当社グループの株式報酬制度は、持分決済型株式報酬として会計処理されております。株式報酬に係る費用は以下のとおりであります。

① 株式報酬に係る費用

該当事項はありません。

 

② 当社が発行しているストック・オプション

当社が発行しているストック・オプションは以下のとおりであります。

当社は、当社及び子会社の取締役及び従業員を対象として、持分決済型のストック・オプションを付与しております。ストック・オプションの行使により付与される株式は、当社が発行する株式であります。

 

付与数

(株)(注1)

付与日

行使期間

行使価格

(円)

付与日の
公正価値(円)

第2回(注2、3)

56,400

2016年1月24日

自  2018年1月25日

至  2025年12月25日

218

137

第4回(注2、3)

67,300

2017年3月31日

自  2019年4月1日

至  2026年3月1日

230

127

第5回(注2、4)

336,540

2017年7月18日

自  2019年7月19日

至  2027年7月18日

230

122

第5回②(注2、3)

381,460

2018年3月13日

自  2020年3月14日

至  2028年3月13日

230

123

第6回(注5)

640,000

2019年9月4日

自  2022年7月1日

至  2024年8月25日

938

7

第7回(注5)

112,800

2021年2月12日

自  2023年5月15日

至  2024年5月14日

625

1

第8回(注5)

118,000

2021年2月12日

自  2023年5月15日

至  2025年5月14日

625

1

第9回(注2、5)

40,000

2021年2月12日

自  2023年5月15日

至  2025年5月14日

625

1

第10回(注5、6)

229,700

2023年8月18日

自  2026年5月15日

至  2028年5月14日

2,084

18

第11回(注5、7)

482,600

2024年3月26日

自  2030年5月15日

至  2038年5月14日

2,099

1

 

(注1) ストック・オプションの数については、株式数に換算して記載しております。

(注2) 権利行使時において、当社又は当社関係会社の取締役又は従業員であることを要します。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合はこの限りではありません。

(注3) 当社株式がいずれかの証券取引所に上場した日から起算して1年を経過した日以降に、割当数の2分の1を上限として行使でき、2年を経過した日からは割当数のすべてを行使することができます。

(注4) 当社株式がいずれかの証券取引所に上場することが行使の条件となっております。

(注5) 権利確定条件の詳細は、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2) 新株予約権等の状況 ①ストック・オプション制度の内容」に記載しております。

(注6) 割当日から2025年7月1日までの期間において、当社又は当社関係会社の取締役又は従業員であることを要します。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合はこの限りではありません。2025年7月2日から行使期間終期までの期間においては、当社又は当社関係会社の取締役又は従業員であることを要しません。

(注7) 割当日から2029年9月1日までの期間において、当社又は当社関係会社の取締役、監査役又は従業員であることを要します。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合はこの限りではありません。2029年9月2日から行使期間終期までの期間においては、当社又は当社関係会社の取締役又は従業員であることを要しません。

 

 

(2) ストック・オプションの数及び加重平均行使価格

当社が発行しているストック・オプション

ストック・オプションの数量及び加重平均行使価格は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

株式数

(株)(注1)

加重平均行使価格

(円)

株式数

(株)(注1)

加重平均行使価格

(円)

期首未行使残高

1,237,230

658

881,060

925

付与

229,700

2,084

482,600

2,099

行使

585,870

815

230,900

795

失効

2,900

2,084

満期消滅

112,800

625

期末未行使残高

881,060

925

1,017,060

1,541

期末行使可能残高

538,560

494

307,660

267

加重平均残存契約年数

2.5年

7.7年

期末現在の未行使のストック・

オプションの行使価格の範囲

218円~2,084円

218円~2,099円

 

(注1) ストック・オプションの数については、株式数に換算して記載しております。なお、第2回~第5回②ストック・オプション1個に対して付与される株式数は10株、第6回~第11回ストック・オプション1個に対して付与される株式数は100株であります。

(注2) 権利行使時における加重平均株価は、前連結会計年度において1,760円、当連結会計年度において1,993円であります。

 

(3) ストック・オプションの公正価値及び公正価値の算定方法

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

第10回新株予約権

公正価値

18円/株

使用した評価技法

モンテカルロ・シミュレーション

付与日前日の株価  (注)1

2,084円

行使価格

2,084円

株価変動性     (注)2

70.71%

予想残存期間    (注)3

4.74年

予想配当      (注)4

無リスク利子率   (注)5

0.072%

 

(注)1.東京証券取引所における当社普通株式の終値であります。

2.当社普通株式のヒストリカル・ボラティリティに基づき算定しております。

3.割当日から権利行使期間満了日までの期間であります。

4.配当実績がないため、記載しておりません。

5.予想残存期間に対応する期間に対応する国債の利回りであります。

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

第11回新株予約権

公正価値

1円/株

使用した評価技法

モンテカルロ・シミュレーション

付与日前日の株価  (注)1

1,977円

行使価格

2,099円

株価変動性     (注)2

68.24%

予想残存期間    (注)3

14.1年

予想配当      (注)4

2.00円/株

無リスク利子率   (注)5

1.243%

 

(注)1.東京証券取引所における当社普通株式の終値であります。

2.当社普通株式のヒストリカル・ボラティリティに基づき算定しております。

3.割当日から権利行使期間満了日までの期間であります。

4.2024年3月期の配当予想額によっております。

5.予想残存期間に対応する期間に対応する国債の利回りであります。

 

28.金融商品

(1) 資本管理

当社グループは、持続的な成長を通じて、企業価値を最大化することを目指して資本管理をしております。事業規模の拡大と新規事業を通じた収益基盤の多様化に取り組んでおり、その資金需要は手元資金で賄うことを基本方針とし、必要に応じて資金調達を実施しております。

当社グループが資本管理において用いる指標は以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

有利子負債

5,321

7,129

現金及び現金同等物

3,797

2,543

純有利子負債(差引)

1,523

4,586

自己資本額

6,752

8,511

自己資本比率(%)

41.6

37.4

 

(注) 有利子負債:社債及び借入金

自己資本額:親会社の所有者に帰属する持分合計

自己資本比率:自己資本額/負債及び資本合計

 

(2) 財務上のリスク管理

当社グループは経営活動を行う過程において、財務上のリスク(信用リスク、流動性リスク、市場リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、リスク管理を行っております。

また、当社グループは、投機的な取引は行わない方針であります。

① 信用リスク
(ⅰ)信用リスク管理活動

信用リスクは、取引先の債務不履行により、当社グループに財務上の損失を発生させるリスクであります。当社グループは、与信管理規程等に基づいて、取引先に対して与信限度額を設定し、管理しております。なお、当社グループは単独の相手先又はその相手先が所属するグループについて、過度に集中した信用リスクを有しておりません。

(ⅱ)信用リスクに対する最大エクスポージャー

当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財政状態計算書に表示している金融資産の減損後の帳簿価額であります。

 

(ⅲ)信用リスク管理実務

営業債権及びその他の債権、その他の金融資産については、回収可能性や信用リスクの著しい増加等を考慮して、将来の予想信用損失を測定して、損失評価引当金を認識しております。信用リスクが著しく増加しているか否かについては、債務不履行発生リスクの変動により評価しております。そのために、取引先の財務状況、過去の貸倒損失計上実績、過去の期日経過情報などを考慮して判断しております。

営業債権には重要な金融要素が含まれていないため、営業債権に係る損失評価引当金は、常に全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しており、取引内容や取引規模に応じ、全期間の予想信用損失を個別に測定する場合と集合的に測定する場合があります。集合的に測定する場合であっても、営業債権の見積将来キャッシュ・フローに不利な影響を与える、以下のような1つ又は複数の事象が発生している場合には、信用減損した営業債権は個別債権ごとに予想信用損失を測定しております。

・債務者の重大な財政的困難

・債務不履行又は期日経過などの契約違反

・債務者が破産又は他の財務上の再編を行う可能性が高くなったこと

その他の金融資産(その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産を除く)に係る損失評価引当金は、12ヵ月の予想信用損失に等しい金額で測定しております。営業債権と同様の判断基準で見積将来キャッシュ・フローに不利な影響を与える、一つ又は複数の事象が発生している場合には、信用減損したその他の金融資産として個別債権ごとに予想信用損失を測定しております。また、信用減損した金融資産について、信用調査の結果、その全部又は一部を回収するという合理的な予想を有しておらず、直接償却することが適切と判断された場合には、直接償却を行っております。

なお、当社グループの顧客は信用力の高い企業等が多いため、信用リスクは限定的であり、営業債権の減損への影響は軽微であるため、信用リスクのエクスポージャー及び損失評価引当金の増減の記載を省略しております。

 

② 流動性リスク

流動性リスクは、当社グループが期限の到来した金融負債の返済義務を履行するにあたり、支払期日にその支払いを実行できなくなるリスクであります。当社グループは、適切な返済資金を準備するとともに、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保し、継続的にキャッシュ・フローの計画と実績をモニタリングすることで流動性リスクを管理しております。

金融負債の期日別残高は以下のとおりであります。

前連結会計年度(2024年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上のキャッシュ・フロー

1年以内

1年超
2年以内

2年超
3年以内

3年超
4年以内

4年超
5年以内

5年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他
の債務

146

146

146

社債及び借入金

 

 

 

 

 

 

 

 

社債(注)1

486

491

203

118

43

43

43

40

借入金(注)2

4,835

4,909

1,286

1,016

864

739

334

669

リース負債

861

861

222

197

182

175

75

8

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

未払金

1,724

1,724

1,657

66

その他

4

4

4

合計

8,058

8,139

3,520

1,397

1,090

958

452

719

 

(注) 1.1年内償還予定の社債を含んでおります。

2.短期借入金及び1年内返済予定の借入金を含んでおります。

 

 

当連結会計年度(2025年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上のキャッシュ・フロー

1年以内

1年超
2年以内

2年超
3年以内

3年超
4年以内

4年超
5年以内

5年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他
の債務

229

229

229

社債及び借入金

 

 

 

 

 

 

 

 

社債(注)1

285

288

118

43

43

43

40

借入金(注)2

6,843

6,907

1,755

1,324

1,271

934

651

971

リース負債

1,317

1,317

353

355

350

236

21

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

未払金

2,883

2,883

2,878

5

その他

5

5

5

合計

11,564

11,631

5,335

1,728

1,664

1,213

713

976

 

(注) 1.1年内償還予定の社債を含んでおります。

2.短期借入金及び1年内返済予定の借入金を含んでおります。

 

③ 市場リスク

当社グループは、運転資金確保、有形固定資産取得等のため金融機関からの借入又は社債発行を通じて資金調達を行っており、金利変動リスクに晒されております。

(ⅰ)金利変動リスク

当社グループは、事業活動の中で様々な金利変動リスクに晒されており、特に金利の変動は借入コスト等に大きく影響致します。借入金等に係る支払金利の変動リスクを抑制するために、金融機関より金融商品に関する情報を収集し、定期的に借入残高及び契約内容の見直しを実施しております。

(ⅱ)金利感応度分析

各報告期間において、金利が0.1%上昇した場合に、連結損益計算書の税引前当期利益に与える影響は以下のとおりであります。なお、金利が0.1%下落した場合の、当社グループの税引前当期利益に与える影響額は、以下の表と同額で反対の影響があります。

ただし、当分析においては、その他の変動要因は一定であることを前提としております。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至 2025年3月31日)

税引前当期利益

5

7

 

 

 

④ 金融商品の分類

金融商品(現金及び現金同等物を除く)の分類内訳は、以下のとおりであります。

金融資産

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

償却原価で測定する金融資産

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

合計

償却原価で測定する金融資産

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

合計

流動資産

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債権及びその他の債権

3,133

3,133

4,020

4,020

その他の金融資産

 

 

 

 

 

 

 

 

預入期間3ヵ月超の定期預金

7

7

前払金

7

7

28

28

その他

0

0

1

1

非流動資産

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

 

 

 

 

貸付金

40

40

未収入金

68

68

株式

828

828

2,395

2,395

出資金

316

316

221

221

敷金

277

277

350

350

差入保証金

120

120

33

33

その他

0

0

7

7

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において「その他の金融資産」の「その他」に含めていた「前払金」は金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表注記の組替えを行っております。

この結果、前連結会計年度の連結財務諸表注記において「その他」に表示していた7百万円は、「前払金」7百万円、「その他」0百万円として組替えております。

 

金融負債

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

償却原価で測定する金融負債

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

合計

償却原価で測定する金融負債

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

合計

流動負債

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他の債務

146

146

229

229

社債及び借入金

 

 

 

 

 

 

社債

200

200

117

117

借入金

1,262

1,262

1,733

1,733

リース負債

222

222

353

353

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

未払金

1,657

1,657

2,835

2,835

その他

2

2

非流動負債

 

 

 

 

 

 

社債及び借入金

 

 

 

 

 

 

社債

285

285

168

168

借入金

3,573

3,573

5,110

5,110

リース負債

639

639

963

963

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

未払金

66

66

47

47

その他

2

2

5

5

 

 

⑤ 金融商品の公正価値

(1) 公正価値の測定方法

当社グループの主な金融資産及び金融負債の公正価値の測定方法は、以下のとおりであります。

(ⅰ)現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務

これらは短期間で決済されるものであるため、公正価値は帳簿価額と近似していることから、帳簿価額を公正価値とみなしております。

(ⅱ)その他の金融資産

敷金は、償還予定時期を見積り、安全性の高い長期の債券の利回りで割り引いた現在価値により測定しております。

上場株式は、期末日の取引所の価格によって測定しております。

非上場株式及び出資金は、将来キャッシュ・フロー、将来収益性及び純資産等に基づいた適切な評価モデルにより測定しております。

上記以外のその他の金融資産は、主に短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

(ⅲ)社債及び借入金

借入金は、元利金の合計額を、新規に同様に借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しております。なお、短期間で決済される借入金については、公正価値は帳簿価額と近似していることから、帳簿価額を公正価値とみなしております。

社債は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の社債発行又は借入契約を実行した場合に想定される利率で割り引いた現在価値により測定しております。

(ⅳ)その他の金融負債

その他の金融負債は、主に短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

 

(2) 金融商品の帳簿価額及び公正価値

連結財政状態計算書上、公正価値で測定されていない金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。

なお、借入金を除く帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっている金融商品(現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、敷金以外のその他の金融資産、営業債務及びその他の債務、その他の金融負債)は含めておりません。

経常的に公正価値で測定する金融商品についても、公正価値と帳簿価額が一致することから含めておりません。

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当連結会計年度

(2025年3月31日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

償却原価で測定する金融資産

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

敷金

277

276

358

335

償却原価で測定する金融負債

 

 

 

 

社債及び借入金

 

 

 

 

社債

486

488

285

283

借入金

4,835

4,810

6,843

6,601

 

(注) 上記の金融商品の公正価値ヒエラルキーは、すべてレベル2であります。

 

 

(3) 金融商品の公正価値ヒエラルキー

当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性及び重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーを以下の3つのレベルに分類しております。

レベル1:同一の資産又は負債の活発な市場における市場価格により測定した公正価値

レベル2:レベル1のインプット以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを用いて測定した公正価値

レベル3:観察可能でないインプットを用いて測定した公正価値

公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、四半期末ごとに判断しております。

なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間における振替はありません。また、非経常的に公正価値で測定している金融資産及び金融負債はありません。

前連結会計年度(2024年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する

資本性金融資産

 

 

 

 

 

株式

828

33

795

828

純損益を通じて公正価値で

測定する金融資産

 

 

 

 

 

出資金

316

316

316

 

 

当連結会計年度(2025年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて

公正価値で測定する

資本性金融資産

 

 

 

 

 

株式

2,395

1,522

873

2,395

純損益を通じて公正価値で

測定する金融資産

 

 

 

 

 

出資金

221

221

221

 

 

 

(4) レベル3に分類した金融商品

(ⅰ)レベル3に分類した金融商品の調整表

公正価値ヒエラルキーレベル3に分類した経常的な公正価値測定について、期首残高から期末残高への調整表は、以下のとおりであります。これらの金融商品については適切な権限者に承認された公正価値測定の評価方針及び手続に従い、担当部署が対象金融商品の評価方法を決定し、公正価値を測定しております。公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する
資本性金融資産

純損益を通じて

公正価値で測定する

金融資産

非上場株式

出資金

期首残高

178

利得又は損失合計:

 

 

純損益(注)1

その他の包括利益(注)2

31

包括利益

31

購入

645

316

売却

△60

発行

償還又は決済

期末残高

795

316

 

(注) 1.連結損益計算書における「金融収益」に含まれております。

(注) 2.連結包括利益計算書における「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」に表示しております。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する
資本性金融資産

純損益を通じて

公正価値で測定する

金融資産

非上場株式

出資金

期首残高

795

316

利得又は損失合計:

 

 

純損益(注)1

その他の包括利益(注)2

△0

包括利益

△0

購入

388

6

売却

発行

償還又は決済

△25

△100

レベル3からの振替(注)3

△276

その他

△9

△1

期末残高

873

221

 

(注) 1.連結損益計算書における「金融収益」に含まれております。

(注) 2.連結包括利益計算書における「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」に表示しております。

(注) 3.投資先を持分法適用会社化したことによる振替であります。

 

(ⅱ)重要な観察可能でないインプット

レベル3に分類した経常的な公正価値測定について、観察可能でないインプットのうち重要なものは、以下のとおりであります。

・企業結合による条件付対価

重要な観察可能でないインプットは被取得企業の業績達成可能性であり、業績達成可能性が高くなれば負債の公正価値は増加し、低くなれば公正価値は減少します。

(ⅲ)観察可能でないインプットにおける感応度分析

レベル3に分類した金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合に重要な公正価値の増減は見込まれておりません。

 

29.重要な子会社

当社の重要な子会社は「第一部 企業情報 第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載のとおりであります。

 

30.関連当事者

(1) 関連当事者との取引

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

種類

会社等の名称
又は氏名

所在地

資本金又は
出資金
(百万円)

事業の内容
又は職業

議決権等の

所有(被所有)

割合(%)

関連当事者
との関係

取引の内容

取引金額
(百万円)

科目

期末残高
(百万円)

役員

春日 博文

当社取締役

(被所有)

33.86

新株予約権の権利行使

393

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

種類

会社等の名称
又は氏名

所在地

資本金又は
出資金
(百万円)

事業の内容
又は職業

議決権等の

所有(被所有)

割合(%)

関連当事者
との関係

取引の内容

取引金額
(百万円)

科目

期末残高
(百万円)

役員

丸山 侑佑

当社取締役

(被所有)

4.12

新株予約権の権利行使

148

 

 

(2) 経営幹部に対する報酬

当社グループの主要な経営幹部に対する報酬は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

短期従業員給付

50

61

合計

50

61

 

 

 

31.重要な後発事象

(資本金の額の減少)

当社は、2025年5月14日開催の取締役会において、資本金の額の減少(以下、「本減資」といいます。)について2025年6月20日開催予定の第14期定時株主総会に付議することを決議いたしました。

1.本減資の目的

当社は持続的な成長と企業価値向上を実現するための経営戦略の一環として、適切な税制の適用を通じて財務健全性を維持し、資本政策の柔軟性及び機動性を確保することを目的として、会社法第447条第1項の規定に基づき、資本金の額を減少し、その他資本剰余金に振り替えるものであります。

 

2.資本金の額の減少の内容

(1) 減少する資本金の額

2025年3月31日現在の資本金額に期末日以降2025年5月14日までの新株予約権行使による資本金の増加額を加えた2,569,979,150円を、2,544,979,150円減少して25,000,000円といたします。

なお、当社が発行している新株予約権が、減資の効力発生日までに行使された場合、資本金の額及び減少後の資本金の額が変動いたします。

(2) 資本金の額の減少の方法

払戻を行わない無償減資とし、発行済株式総数の変更は行わず、減少する資本金の額をその他資本剰余金に振り替えます。

 

3.今後の日程

債権者異議申述公告日

2025年6月20日(予定)

債権者異議申述最終期日

2025年7月22日(予定)

減資の効力発生日

2025年7月23日(予定)

 

 

(投資有価証券の売却)

当社は、2025年5月16日付で、当社保有のENECHANGE株式会社の株式370万株を売却しました。

売却の内容は次のとおりであります。

対象株式

ENECHANGE社普通株式

売却株式数

3,700,000株(発行済み株式総数に対する比率8.69%)

売却株価

1株当たり320円

売却総額

1,184,000,000円

売却日

2025年5月16日

売却先

Briarwood Capital Partners LP

 

 

また、2025年5月16日時点での累計売却株式数と売却後の保有株式数は次のとおりであります。

売却開始前の保有株式数

6,315,400株(発行済み株式総数に対する比率14.83%)

今回の売却を含めた

累計売却株式数

5,036,100株(発行済み株式総数に対する比率11.82%)

売却後の保有株式数

1,279,300株(発行済み株式総数に対する比率3.00%)

 

 

 

(自己株式の取得)

当社は、2025年6月10日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式を取得することを決議しました。なお、本書提出日(2025年6月19日)までの取得状況につきましては、「第4提出会社の状況 2自己株式の取得等の状況 (2)取締役会決議による取得の状況」をご参照ください。

  1. 自己株式の取得を行う理由

    現状の株価水準を鑑み、資本効率の向上による株主価値の向上を図るとともに、今後のM&A等の積極的な

   コーポレートアクションに備えるために、自己株式の取得を行います。

  2. 取得対象株式の種類:普通株式

  3. 取得する株式の総数:200,000株(上限)

  4. 株式の取得価額の総額:300,000,000円(上限)

  5. 取得期間:2025年6月11日~2025年7月17日

  6. 取得方法:東京証券取引所における市場買付

 

(自己株式の取得)

当社は、2025年6月19日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式を取得することを決議しました。

  1. 自己株式の取得を行う理由

    現状の株価水準を鑑み、資本効率の向上による株主価値の向上を図るとともに、今後のM&A等の積極的な

   コーポレートアクションに備えるために、自己株式の取得を行います。

  2. 取得対象株式の種類:普通株式

  3. 取得する株式の総数:166,000株(上限)

  4. 株式の取得価額の総額:300,000,000円(上限)

  5. 取得期間:2025年6月20日~2025年9月30日

  6. 取得方法:東京証券取引所における市場買付