第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、自動車生産の回復や企業の業績改善を背景に投資意欲の強さが維持されていることにも加え、個人消費も定額減税などの各種政策の効果と相まって持ち直すことが予想されるなど回復基調が鮮明となった期間でありました。この結果、4月から6月期のGDP速報値が2四半期ぶりのプラス成長となりました。また、世界経済においてもインフレが一服し成長の底堅さをみせています。

当社グループが属する情報サービス分野においては、人口減少や少子高齢化に伴い人手不足が恒常化する中、経済社会活動を維持・発展させていくため、人手の代替だけでなく、革新的なサービスの提供にもつながるデジタルの力を活用し生産性の改善、持続可能性技術への投資という流れのもと、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」推進が加速しており、IoT、AI、クラウド、5G、RPA(Robotic Process Automation、ロボットによる業務の自動化)、FinTech、エッジコンピューティングなどの先端技術を活用したIT投資への需要が引き続き堅調に推移しました。

このような状況の中で当社グループは、顧客ニーズや企業意識の変化による、問題や不安の解決に対して製品やサービスの可能性を新たな形にし、発信してまいりました。これらの利用状況は、順調に推移しております。

<製品・サービスについて>

・クラウドマネージドサービス「RickCloud」のサービス内容拡充(2024年7月)

・アトラシアン社が提供する「Confluence」「Jira」などを利用する企業に向けた運用伴走支援サービス「サポートプラス」のプランメニューを刷新(2024年5月)

・アトラシアン社が提供するSaaS「Atlassian Cloud(アトラシアン・クラウド)」のEnterprise(エンタープライズ)プラン利用企業限定の支援サービスを開始(2024年4月)

<市場からの評価について>

・アトラシアン社が最も優れたパートナーを表彰する「Atlassian Partner of the Year Awards 2023」で、「クラウド移行部門」を受賞(2024年5月)

・『High-Growth Companies Asia-Pacific 2023』アジア太平洋地域の急成長企業500社に6年連続で選出(2024年3月)

また、社内においてもDXの推進、働き方改革の実施により、さらなる生産性の向上、コストダウン等を目指し、情勢に順応した社内改革を推し進めております。今後も全役職員が一丸となり、既存顧客の深耕と新規顧客の獲得による受注拡大に加えDXの推進を図ってまいります。

 以上の結果、当中間連結会計期間における当社グループの経営成績は、売上高4,309,985千円(前年同期比23.9%増)、営業利益223,092千円(前年同期比23.6%減)、経常利益231,621千円(前年同期比21.4%減)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益177,015千円(前年同期比は親会社株主に帰属する中間純損失38,968千円)となりました。

なお、当社グループは「ツールソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載をしておりません。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ622,603千円増加し、6,588,429千円(前連結会計年度比10.4%増)となりました。主な要因は、現金及び預金が284,180千円、前払費用が459,378千円増加した一方で、売掛金及び契約資産が209,727千円減少したことによります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ463,192千円増加し、3,661,153千円(前連結会計年度比14.5%増)となりました。主な要因は、契約負債が430,187千円、買掛金が22,541千円増加したことによります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ159,411千円増加し、2,927,276千円(前連結会計年度比5.8%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上により利益剰余金が177,015千円増加したことによります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ284,180千円増加し、当中間連結会計期間末には3,442,136千円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、355,470千円(前年同期は231,483千円の使用)となりました。これは主に、契約負債の増加額430,187千円、税金等調整前中間純利益231,621千円、前払費用の増加額459,413千円、売上債権の減少額208,741千円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、63,890千円(前年同期は16,489千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出11,646千円、敷金及び保証金の差入による支出45,117千円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、5,772千円(前年同期は7,414千円の獲得)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出5,772千円があったことによるものであります。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は127,377千円であり、ツールソリューション事業において発生したものであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。