当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、当社は、飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
なお、前中間会計期間は中間連結財務諸表を作成し、中間財務諸表を作成していないため、「(1) 経営成績の状況」並びに「(3) キャッシュ・フローの状況」において前年同中間期との比較分析は行っておりません。
これまでの事業年度における当社の取り組みにつきましては、経営理念である「“食”を通じて、社会に貢献していく」に基づき、お客様にびっくりしてもらう、をゴールに事業を推進してまいりました。目指す姿としましては、店舗人員を少なくしながらも、お客様から「サービスが良くなったね」と自然に仰っていただくことです。しかしながら、目下のところ、トレーニングが追いついておらず、店舗のQSC(商品品質・接客サービス・清潔さ)についてのクレームを多くいただくようになってしまい、これが来店客数の戻りが鈍い原因ではないかと考え、前期以降引き続き、クレームの改善と、サラダバーの充実を優先課題として取り組んでまいりました。
45品目に拡充したサラダバー、温菜メニューである「ホットバー」並びに体験型デザートを導入した結果、お客様アンケートでは、これらの施策が顧客満足度につながっており、喜んでいただけている手ごたえを少しずつ感じております。来店客数につきまして、2024年6月以降は新型コロナウイルス感染症流行前の2019年を上回る水準となりました。この結果、「ステーキのあさくま」業態全店舖では2025年7月末まで32カ月連続の増収を達成しております。一方で課題としましては、サラダバーの品目数増加やホットバー導入といったハード面の充実だけでは、補充作業及び清掃が不十分な場合、顧客満足度を十分に確保できない、反対に“がっかりさせてしまう”ということが分かりました。このため、徹底することが非常に難しいのですが、補充と清掃のチェックとトレーニングを諦めずに全力で取り組みながら、更なるサラダバーの充実を図って、お客様にびっくりしてもらえるものを目指して今後も取り組んでまいります。
商品施策におきましては、「ステーキのあさくま」で“ステーキ”をやっぱり食べてもらいたいと思い、毎月行っております「肉の日イベント」の内容を、金額そのままで“サーロインステーキ50%増量”といたしました。この結果、ステーキ分類の喫食率は3倍近くになり、客単価アップにも貢献でき、多くのお客様にステーキを食べていただき、満足していただけたものと思っております。また、スリープユーザーの掘り起こしをテーマに“また来てもらう”ための“食べ放題イベント”を「ステーキのあさくま 小牧店」(愛知県小牧市)にて行いました。その結果として、平日開催にもかかわらずたくさんのお客様にお越しいただき、通常の同曜日に比べ4倍近くの売上となり、イベント実施後のお客様数につきましても、実施前と比べかなり増えており、多くのお客様に引き続きお越しいただくことに成功いたしました。今後も多くの地域にて実施店舗を増やしてまいります。お近くの店舗にて実施されている時はぜひ覗いてみてください。
採用・教育につきましては、外国人スタッフの採用・育成を積極的に進め、2025年7月~8月にはミャンマー人特定技能生14名が入社、更にこれから13名の採用が決まっております。これらの人材を店長候補として早期に育成し、今後のあさくまを担っていけるよう店舗運営体制の強化を図ってまいります。
出店と改装につきまして、2025年6月30日に「ステーキのあさくま 桑名店」(三重県桑名市)をオープンいたしました。店舗面積は約70坪とステーキのあさくま63店舗中では4番目に小さい店舗でありますが、坪売上が全店舗1位とたくさんのお客様に支持されております。また、「厳選もつ酒場エビス参 青物横丁店」(東京都品川区)のリデザインでの改装も行いました。その結果、売上はそれまでの150%となり、新しい層のお客様の獲得にも成功し、手ごたえを感じております。この新デザインを生かして、8月23日には「厳選もつ酒場エビス参 幡ヶ谷店」(東京都渋谷区)もオープンいたしました。また、当社初のカレー業態「カレーのあさくま 大須店」(愛知県名古屋市中区)を7月30日にオープンいたしました。この業態は、「ステーキのあさくま」のウリでもあるサラダバーの中でも人気の商品であるカレーを中心とした店舗となっております。また、これまで「ステーキのあさくま」業態にて郊外型の大型店舗を中心に展開してまいりましたが、今後は「カレーのあさくま」のような都市型の小型店舗での出店も併せて行ってまいります。今回の新業態の出店はオープン前から、マスコミの方も含めたくさんの方に注目頂き、オープン初日から毎日たくさんの方に開店前から並んで頂きました。大変感謝しております。この結果8月は、同店において40万円を超える坪売上となる見通しです。今期10店舗の出店を掲げておりますが、今後も事業拡大のために引き続き店舗開発に取り組んでまいります。
当社は引き続き、顧客満足度及び企業価値の向上、社会貢献を両立させ、持続的な成長を実現してまいります。
以上の結果、当社の当中間会計期間における業績は、売上高が4,606,014千円、営業利益が179,018千円、経常利益が181,262千円、中間純利益が125,952千円となりました。
当中間会計期間における店舗展開につきましては、直営店を2店舗出店したことにより72店舗となり、FC店4店舗を加えて76店舗となっております。
流動資産は、前事業年度末に比べて113,687千円増加し、2,715,177千円となりました。主な要因は現金及び預金が140,301千円増加したことによります。
固定資産は、前事業年度末に比べて41,334千円増加し、1,795,577千円となりました。主な要因は繰延税金資産が67,370千円減少したことに対して、有形固定資産が99,053千円増加したことによります。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べて155,021千円増加し、4,510,755千円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて35,487千円増加し、1,143,374千円となりました。主な要因は賞与引当金が32,521千円、株主優待引当金が21,055千円それぞれ増加したことによります。
固定負債は、前事業年度末に比べて6,035千円減少し、170,921千円となりました。主な要因は長期借入金が7,296千円減少したことによります。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて29,452千円増加し、1,314,296千円となりました。
純資産は、前事業年度末に比べて125,569千円増加し、3,196,459千円となりました。主な要因は利益剰余金が125,952千円増加したことによります。
この結果、自己資本比率は70.9%(前事業年度末は70.5%)となりました。
当中間会計期間における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末と比較して140,300千円増加し、2,202,337千円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は315,116千円となりました。これは主に、税引前中間純利益181,262千円、減価償却費56,112千円、法人税等の還付額60,987千円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は167,137千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出153,664千円を計上したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は7,678千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出7,296千円を計上したことによるものであります。
当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
(7) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。