当第3四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動など、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は発生しておらず、また、前事業年度の有価証券報告書に記載している「事業等のリスク」について、重要な変更はありません。
(新型コロナウイルス感染症に係る事業等のリスク)
新型コロナウイルス感染症の影響つきましては、「2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ④ 新型コロナウイルス感染拡大による影響」をご参照ください。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
① 経済状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、緊急事態宣言などの感染拡大防止策に伴って経済活動が抑制された結果、景気の急速な悪化が進みました。段階的に経済活動再開の動きがあるものの、再び感染者数が増加に転じるなど、先行き不透明な状況が続いております。
② 市場環境
当社グループの事業が関わる医療・看護・介護の環境につきましては、高齢者の増加と共に市場が拡大し需要が増加する一方で、社会保障費の抑制を目的として、病院を中心とした施設から在宅を中心とした医療へのシフトが進み、医療と介護の連携や地域単位でのケア体制の整備等が促進されると予想しております。
③ 2020年7月~9月におけるホスピス施設の状況
このような状況の中、当社グループは「すべては笑顔のために」というコーポレートスローガンを掲げ、在宅での看取りを前提とした、在宅ホスピスの事業を推進してまいりました。当第3四半期連結会計期間においては、2020年7月に「ファミリー・ホスピス江田ハウス(神奈川県横浜市)」を開設し、2020年12月開設予定の「ナーシングホームOASIS藤が丘(名古屋市名東区)」の準備を進めております。
④ 新型コロナウイルス感染拡大による影響
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項 目 |
利益に与えた影響 |
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a. 満床に至る過程にある施設(新規施設含む)稼働率 |
マイナス影響 |
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b. 既存施設稼働率 |
影響なし |
a. 満床に至る過程にある施設(新規施設含む)
当社グループのホスピス施設は、その立ち上げ時期において、病院からの受け入れ(病院を退院してホスピスへ入居する利用者)が8割以上を占めるところに特徴があります。その後、時間の経過とともに、地域でのブランドイメージや評判が確立し、ケアマネージャーからの情報や、在宅療養者からの直接問い合わせが増えてまいります。
当第2四半期連結累計期間までは、この一連の流れが変わる事がなかったのですが、新型コロナウイルス感染拡大により、病院の新規入院者数が減ったことで、病院のベッド稼働率が低下(=退院数が減少し、病院から当社ホスピス施設への受入数が減少)しました。この影響が、当第3四半期連結会計期間に入り、立ち上げ期のホスピス施設において顕著に現れ始め、加えて、新型コロナウイルスの影響により営業活動が制限されたことで地域からの受け入れルート拡大が遅れ、月次入居者数のペースアップを十分に図ることが出来ませんでした。
また、病院のベッド稼働率が低下した影響から、退院時期が遅くなり、ホスピス入居後の予後(ホスピス入居期間)が短くなって、退居数が一時的に増加する傾向もみられました。
具体的には、満床に至る過程にある施設(=病院からの受け入れが主流)である、「ファミリー・ホスピス池上ハウス」「ファミリー・ホスピス二子玉川ハウス」「ファミリー・ホスピス茅ヶ崎ハウス」「ファミリー・ホスピス鴨宮ハウス弐番館」「ファミリー・ホスピス江田ハウス」の5施設で、その影響を受けました。
b. 既存施設・・・当年予想と前年同期を上回る結果
既存施設も、新型コロナウイルスにより病院からの利用者情報が減少した事を受け、病院からの受け入れ人数が減少しましたが、上述したとおり、既存施設は既に地域に根付いているため利用者の受け入れルートが分散していること、また、既に満床になっているので、入居したくても出来ない待機者数が一時的に減る事はあっても、満床であるため稼働率には影響なく、当初の損益予想を上回る結果となっております
⑤ 新規施設開設(ホスピスチーム作り)に向けた投資・先行費用
コロナ禍で病院を退職した優秀な看護師が増加したため、これを採用の機会と捉え、来期以降に開設を予定している施設の施設長又は管理者候補として、前倒し採用しました。
それに伴い教育研修も追加で実施しているため、人件費と教育研修コストが嵩みましたが、ホスピス開設の前提としている「ホスピスチーム作り」のコアとなる施設長又は管理者候補を前倒しで採用できていることから、今後の着実な立ち上がりのための準備が出来ております。
これらの状況を踏まえて、来期2021年12月期は、2020年2月13日付の「中期経営計画」において公表している施設開設数「8」を上回る開設数を検討しております。
⑥ デジタル投資
上述したとおり、新型コロナウイルスにより病院からの利用者情報が減少した事を受け、この変化に施設立ち上げ時期から対応すべく、病院からの退院支援及び在宅療養者を含めた地域の潜在的なホスピス利用者とのコミュニケーションを支援し、入居につなげるための利用者情報の集積システムを導入しました。
また、優秀な看護師の情報が転職マーケットに増加したため、採用事務の効率化と強化を目的として、求職者に関する人材情報を管理するためのシステムを導入しました。
⑦ 全体損益の状況
前年同期において開設後満床に至る過程又は開設準備過程にあった施設(「ファミリー・ホスピス池上ハウス」、「ファミリー・ホスピス東林間ハウス」及び「ファミリー・ホスピス二子玉川ハウス」)が、当期では稼働開始から時間が経過したことで、対前年同期比で利益貢献した一方で、新型コロナウイルスによる、満床に至る過程にある上述5施設の稼働率へのマイナス影響大きく、また、ホスピスチーム作りの前倒しや、積極的なデジタル投資による費用負担増により、全体として前年同期で利益額は減少しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、3,588,051千円(前年同期比17.5%増)となりました。利益に関しては、営業利益が223,563千円(前年同期比34.5%減)となり、支払利息113,720千円を営業外費用として計上した結果、経常利益は112,498千円(前年同期比56.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は61,899千円(前年同期比68.5%減)となりました。
当社グループは、在宅ホスピス事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) 財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産5,663,277千円となり、前連結会計年度末に比べて974,794千円増加しました。これは主に、現金及び預金が214,030千円、リース資産が690,187千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は4,448,879千円となり、前連結会計年度末に比べて809,594千円増加しました。これは主に、未払法人税等が112,434千円減少した一方で、流動及び固定負債の長期借入金が計196,180千円、固定負債のリース債務が661,989千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,214,398千円となり、前連結会計年度末に比べて165,199千円増加しました。これは主に、新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ49,680千円増加したことによるものであります。
以上の結果、当3四半期連結会計期間末における自己資本比率は21.3%となり、前連結会計年度末の22.3%に比べて1.0ポイント減少しております。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。