当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大は、今後の経過次第では、当社顧客の業績悪化に伴い受注額が減少するリスクや当社グループ内で感染者が確認された場合に開発リソースが不足するリスクなど当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間は、米中貿易問題や欧州経済の不安材料に加え、新型コロナウイルス感染症の急速な拡大などにより世界的な景気減速感が強まり、我が国の経済にも多岐に渡り影響が出ております。新型コロナウイルス感染症においては未だ収束の目途は立っておらず、様々な経済活動の縮小が避けられない状況にあり、今後さらなる国内経済の下振れが懸念されます。このような環境の下、中国や欧州での自動車及び工作機械の販売は低迷しており、当該地域への事業比率が高い一部の当社主要顧客において業績が悪化しております。
当社グループの主たる事業分野である自動車関連の組込ソフトウェアは主要顧客の業績に影響を受けやすく、新製品開発などに一部影響が出ております。一方、自動車技術は変革期にあり、引き続きCASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)対応に伴う研究開発などへの積極的な投資が見込まれます。特に CASE 対応の Autonomous(自動運転)に関連した自動運転/先進安全シミュレータ開発などの需要は高止まりの状況であります。
なお、新型コロナウイルス感染症は、当社グループの経営成績に影響を及ぼし得る潜在的なリスクではあるものの、未だ顕在化しておらず経営成績や業績予想に重要な影響を及ぼす状況には至っておりません。
このような事業環境を背景に、当第2四半期連結累計期間におきましてもCASE対応の自動運転/先進安全シミュレータ開発や組込セキュリティサービスの積極的な提案を進め、売上及び利益の維持・拡大に努めてまいりました。
また、外注施策の厳格化、高付加価値事業へのシフトなど利益管理を強化することや受注審議会による受注案件の精査などにより不採算案件の発生を防止する体制を強化すること等によって利益率の向上を図ってまいりました。
さらに今後の成長に向け、地方自治体と連携して、CASE対応の Services に関連した移動弱者を支援する地域密着型 Town MaaS(Mobility as a Service)への積極的な研究投資を推進し、新事業の創成に向けた取組を行っております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,058,796千円(前年同期比8.9%減)、営業利益 139,429千円(前年同期比25.3%増)、経常利益 141,690千円(前年同期比28.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益 90,577千円(前年同期比25.4%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
1. 組込システム事業
当セグメントにおいては、自動車・産業製品向けの制御ソフトウェア、リアルタイムオペレーティングシステムなどのソフトウェアプラットフォーム提供、組込セキュリティなどの受託案件を行っております。経営成績の状況としましては、一部の主要顧客における開発縮小などの影響を受け売上高は前年同期比微減となりましたが、前期上期において抱えていた不採算案件が解消されたことなどによりセグメント利益は大幅に改善されました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高は607,309千円(前年同期比4.1%減)、セグメント利益は 166,268千円(前年同期比94.1%増)となりました。
2. システムズエンジニアリング事業
当セグメントにおいては、自動車関連のシミュレーション及びモデルベース開発技術の提案・開発・提供とデジタルコンシューマ機器向けの基盤技術提供を行っております。経営成績の状況としましては、期初における人事異動等により当セグメント内の一部のプロジェクトが組込システム事業に移管したため前年同期比で減収となったものの、利益率の改善施策などにより微増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高は349,871千円(前年同期比8.4%減)、セグメント利益は 124,335千円(前年同期比1.6%増)となりました。
3. 機能安全開発事業
当セグメントにおいては、近年の電子機器装置の安全性を担保するために必要なコンサルティング・安全性分析支援と安全性の高いソフトウェア開発を行うためのソフトウェア開発プロセス作成の支援を行っております。経営成績の状況としましては、当セグメントの事業が市場経済の縮退の影響を先行的に受けやすいことに伴い、受注に至るまでの期間の長期化や受注規模の縮小などの影響を受けたため、前年同期比で大幅な減収減益となりました。なお、営業引合いの件数はあるため、提案件数を増加させることや業務管理を徹底すること等により、若干ではありますが利益は回復傾向にあります。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高は69,062千円(前年同期比42.8%減)、セグメント利益は 18,042千円(前年同期比57.5%減)となりました。
4. その他
当セグメントにおいては、株式会社アトリエ、株式会社ヴィッツ沖縄が含まれております。株式会社アトリエにおきましては、自動車向け案件が縮小したために前年同期比で減収減益となりました。また、株式会社ヴィッツ沖縄におきましては、当社の一部の主要顧客における開発縮小などの影響を受けたことや株式会社ヴィッツ沖縄の人員の今後の活用に向けて採用人員を増加したことなどにより、前年同期比で減収減益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高は70,364千円(前年同期比3.8%減)、セグメント利益は 5,581千円(前年同期比79.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
流動資産は、1,996,652千円(前連結会計年度末比1.3%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金1,496,221千円(前連結会計年度末比8.1%減)、受取手形及び売掛金268,731千円(前連結会計年度末比80.9%増)、仕掛品165,689千円 (前連結会計年度末比12.9%増) であります。
固定資産は、267,818千円(前連結会計年度末比2.1%増)となりました。主な内訳は、有形固定資産32,145千円(前連結会計年度末比36.5%増)、無形固定資産11,336千円(前連結会計年度末比18.8%減)、保険積立金112,155千円(前連結会計年度末比7.0%増)であります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における総資産は、2,264,471千円(前連結会計年度末比1.4%増)となりました。
(負債)
流動負債は、291,895千円(前連結会計年度末比14.9%減)となりました。主な内訳は、買掛金63,360千円(前連結会計年度末比1.5%増)、未払法人税等54,868千円(前連結会計年度末比11.7%減)、賞与引当金74,376千円(前連結会計年度末比17.6%減)であります。
固定負債は、214,099千円(前連結会計年度末比3.6%増)となりました。主な内訳は、長期未払金84,767千円(前連結会計年度末同額)、退職給付に係る負債120,244千円(前連結会計年度末比6.3%増)であります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、505,994千円(前連結会計年度末比7.9%減)となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、1,758,476千円(前連結会計年度末比4.5%増)となりました。主な内訳は、資本金583,789千円(前連結会計年度末同額)、資本剰余金518,278千円(前連結会計年度末同額)、利益剰余金638,515千円(前連結会計年度末比13.2%増)であります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,496,221千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果支出した資金は101,676千円となりました。この主な要因は、税金等調整前四半期純利益の計上135,159千円等による資金の増加があったものの、売上債権の増加額120,156千円、たな卸資産の増加額23,137千円、賞与引当金の減少額15,842千円等による資金の減少があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は13,764千円となりました。この主な要因は、保険積立金の解約による収入9,687千円による資金の増加があったものの、有形固定資産の取得による支出11,132千円、保険積立金の積立による支出11,169千円等による資金の減少があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は17,254千円となりました。この主な要因は、配当金の支払額16,186千円等による資金の減少があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6,949千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、前事業年度の有価証券報告書「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは、事業上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を銀行借入等により調達しております。なお、当第2四半期連結会計期間末日における現金及び現金同等物の残高は、1,496,221千円となっており、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しております。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。