第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 なお、当第3四半期連結会計期間以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、新たな開発案件において計画縮小や中止、開始時期の延期などが発生しており、今後の経過次第では、当社グループの業績への影響が拡大するリスクがあります。また、当社グループ企業内で感染者が確認された場合には開発リソースが不足するリスクなどがあります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における経済環境は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題等を巡る世界経済の先行き不透明感に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴う生産活動の停滞や個人消費の失速など経済活動の大幅な落ち込みにより、厳しい状況が続きました。

 このような経済環境の悪化を受け、主たる事業分野である自動車関連の組込ソフトウェアの業績に影響が出ている他、新型コロナウイルス感染症の影響により海外向けの開発の一部において、縮小、中止、延期等が発生しております。しかし、昨今の自動車技術の変革期においてCASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)対応に伴う自動運転を中心とした各種開発への需要は高止まりの状況にあり、CASE対応の自動運転/先進安全シミュレータ開発や組込セキュリティサービス等の先進・高付加価値事業へ集中して提案を進めてまいりました。

 また、外注施策の厳格化、受注審議会による受注案件の精査などにより不採算案件の発生を防止する体制を強化すること等によって利益率の向上を図ってまいりました。

 さらに今後の成長に向け、地方自治体と連携して、CASE対応の Services に関連した移動弱者を支援する地域密着型 Town MaaS(Mobility as a Service)への積極的な研究を推進し、新事業の創成に向けた取組を行っております。

 

  この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,647,362千円(前年同期比6.6%減)、営業利益 246,009千円(前年同期比11.5%増)、経常利益 245,105千円(前年同期比20.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益 159,278千円(前年同期比21.6%増)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

1. 組込システム事業

 当セグメントにおいては、自動車・産業製品向けの制御ソフトウェア、リアルタイムオペレーティングシステムなどのソフトウェアプラットフォーム提供、組込セキュリティなどの受託案件を行っております。経営成績の状況としましては、一部の主要顧客における開発縮小などの影響を受け売上高は前年同期比減となりましたが、前期上期において抱えていた不採算案件が解消されたことなどによりセグメント利益は改善されました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は903,253千円(前年同期比4.4%減)、セグメント利益は 240,364千円(前年同期比36.4%増)となりました。

 

2. システムズエンジニアリング事業

 当セグメントにおいては、自動車関連のシミュレーション及びモデルベース開発技術の提案・開発・提供とデジタルコンシューマ機器向けの基盤技術提供を行っております。経営成績の状況としましては、期初における人事異動等により当セグメント内の一部のプロジェクトが組込システム事業に移管したため前年同期比で減収となったものの、利益率の改善施策などにより増益となりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は557,350千円(前年同期比4.0%減)、セグメント利益は 203,019千円(前年同期比5.6%増)となりました。

 

3. 機能安全開発事業

 当セグメントにおいては、近年の電子機器装置の安全性を担保するために必要なコンサルティング・安全性分析支援と安全性の高いソフトウェア開発を行うためのソフトウェア開発プロセス作成の支援を行っております。経営成績の状況としましては、当セグメントの事業が市場経済の縮退の影響を先行的に受けやすいことに伴い、受注に至るまでの期間の長期化や受注規模の縮小などの影響を受けたため、前年同期比で減収減益となりました。

  この結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は127,215千円(前年同期比38.1%減)、セグメント利益は 39,202千円(前年同期比60.4%減)となりました。

4. その他

 当セグメントにおいては、株式会社アトリエ、株式会社ヴィッツ沖縄が含まれております。主に株式会社ヴィッツ沖縄における工作機械向け案件の受注増のため前年同期比で増収となりましたが、一方で、両子会社において、将来のグループ全体の収益性向上に向けて人材の育成・増強や業務体制の改善コストを増加させており減益となりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間においては売上高は116,314千円(前年同期比15.1%増)セグメント利益は 13,055千円(前年同期比53.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 流動資産は、2,099,017千円(前連結会計年度末比6.5%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金1,724,145千円(前連結会計年度末比5.8%増)、受取手形及び売掛金184,057千円(前連結会計年度末比23.9%増)、仕掛品155,693千円 (前連結会計年度末比6.1%増) であります。

 固定資産は、270,517千円(前連結会計年度末比3.2%増)となりました。主な内訳は、有形固定資産31,749千円(前連結会計年度末比34.9%増)、無形固定資産11,678千円(前連結会計年度末比16.4%減)、保険積立金116,689千円(前連結会計年度末比11.4%増)であります。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は、2,369,535千円(前連結会計年度末比6.1%増)となりました。

 

(負債)

 流動負債は、324,569千円(前連結会計年度末比5.4%減)となりました。主な内訳は、買掛金52,868千円(前連結会計年度末比15.3%減)、未払法人税等37,646千円(前連結会計年度末比39.4%減)、賞与引当金50,313千円(前連結会計年度末比44.2%減)であります。

 固定負債は、216,990千円(前連結会計年度末比5.0%増)となりました。主な内訳は、長期未払金84,767千円(前連結会計年度末同額)、退職給付に係る負債122,994千円(前連結会計年度末比8.7%増)であります。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、541,560千円(前連結会計年度末比1.5%減)となりました。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、1,827,974千円(前連結会計年度末比8.6%増)となりました。主な内訳は、資本金583,789千円(前連結会計年度末同額)、資本剰余金518,278千円(前連結会計年度末同額)、利益剰余金707,215千円(前連結会計年度末比25.4%増)であります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、7,553千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、前事業年度の有価証券報告書「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループは、事業上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、一部資金を銀行借入等により調達しております。なお、当第3四半期連結会計期間末日における現金及び現金同等物の残高は、1,524,145千円となっており、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。