当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
我が国経済は、雇用や所得環境の改善を背景に、引き続き緩やかな回復基調にあります。一方、米国の通商政策をはじめとする海外要因の不透明感や、物価上昇による消費者マインドへの影響が、景気の下押しリスクとして意識される状況が続いています。また、金融・資本市場の変動等にも引き続き注意が必要です。
当社グループのサービスを展開するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、2029年度にはSMSの配信数が11,375百万通にも及ぶという調査結果(出所:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2024年11月号」)があります。SMSのビジネス利用が、本人認証や未入金の督促等だけでなく、SMSの次世代規格である、「RCS(Rich Communication Services)」が適したプロモーション等の顧客コミュニケーション領域での活用が進むことで、関連市場は高い成長を続けていくものと予測されております。
このような事業環境の中、当社グループは 「Smart Work, Smart Life」をミッションとし、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するため、メッセージングサービスであるSMS配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」及びRCS配信及びチャットボットプラットフォーム「絶対リーチ!RCS」を展開し、配信数を拡大しております。また、収益性の高い国内顧客への注力及び金融や人材関連サービスを中心とした業界特化施策の実施、SMSサービスにAI技術を組合せ多様化する顧客ニーズへ対応した統合型ソリューションを提供しSMSの提供価値を進化させることで収益性を向上しております。
なお、当社の連結子会社であるAIX Tech Ventures株式会社が保有する投資有価証券のうち、簿価に比べて実質価額が著しく下落したものについて投資有価証券評価損7,185千円を計上いたしました。
これらの結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高1,921,991千円(前年同期比8.4%増)、営業利益166,592千円(前年同期比22.6%減)、経常利益168,039千円(前年同期比20.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益68,468千円(前年同期比45.5%減)となりました。
なお、当社グループはSmart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて61,190千円減少し、2,329,065千円となりました。
これは主に、繰延税金資産が30,823千円、現金及び預金が25,423千円減少したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べて146,690千円減少し、534,421千円となりました。
これは主に、買掛金が37,951千円増加した一方で、未払金が82,577千円、未払法人税等が75,381千円それぞれ減少したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて85,500千円増加し、1,794,643千円となりました。
これは主に、利益剰余金が68,468千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ25,423千円減少し、1,538,108千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は4,788千円(前年同期は106,763千円の収入)となりました。
これは主に、増加要因として税金等調整前中間純利益160,854千円、減少要因として、未払金の減少額86,704千円、法人税等の支払額134,910千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は27,527千円(前年同期は18,690千円の支出)となりました。
これは主に、無形固定資産の取得による支出23,677千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は2,685千円(前年同期は4,524千円の支出)となりました。
これは、短期借入金の返済による支出2,685千円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間連結会計期間において、該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。