当社は、2024年4月12日開催の取締役会において、株式会社エンバウンドの全株式を取得し、子会社化すること(以下「本件株式取得」という。)を決議いたしました。本件株式取得は、特定子会社の異動を伴う子会社取得に該当する見込みとなりましたので、金融商品取引法第24条の5第4号並びに企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第3号及び第8号の2の規定に基づき提出するものであります。
1.子会社取得の決定(企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号の2に基づく報告内容)
(1) 取得対象子会社の概要
①特定子会社の商号、本店の所在地、代表者の氏名、資本金、純資産の額、総資産の額及び事業の内容
②最近3年間に終了した各事業年度の売上高、営業利益、経常利益及び当期純利益
③提出会社との間の資本関係、人的関係及び取引関係
(2) 取得対象子会社に関する子会社取得の目的
当社は、「未来の予定を晴れにする」を経営理念として、天気予報専門メディア「tenki.jp」を運営しております。AIやビッグデータ等の技術革新を背景に、気象情報と現実社会を結びつけた新たな価値を提供する「天気3.0」へ向けて、事業拡大を図り、競争優位性を創出することで持続的な成長を目指しております。特に、天候や気温などによって影響を受けるライフスタイル領域において、気象情報と連携する新たな事業展開を模索しております。
株式会社エンバウンドは、2016年9月に設立され地域活性化プロジェクトとして「温泉むすめ」のコンテンツプロデュースを行っております。「温泉むすめ」は、約3,000カ所ある日本の温泉地の中から129人のキャラクターが存在(2024年4月12日現在、うち台湾の温泉地のキャラクター1人)し、そのすべてのイラストレーターと担当する声優が別々という特徴を有しております。プロジェクト開始以降、そのキャラクター、声優のファンを温泉地へ送客してきており、温泉地の活性化へ繋がる事業に取り組んでまいりました。また、温泉むすめのIPは、アニメやゲームのコンテンツのIPと比較して、オールライツで権利を管理していることから、相対的に短期間で事業提携が可能であり、また、低コストで開発が実現できています。そのため、継続的に地域経済とユーザーを繋ぐハブ機能を担うことができる点で優位性を有していると考えられます。
本件株式取得により、「温泉むすめ」を運営する株式会社エンバウンドを連結子会社化し、同社が構築してきた全国の温泉地との取引関係を維持発展させることで、新たな事業機会の創出を見据えております。また、「温泉むすめ」のビジネスモデルは、アナログな要素が多く含まれているため、「tenki.jp」事業で培ったメディア開発・運営の技術・ノウハウを組み入れることで、収益力の向上を図ることができると判断しております。さらには、当社グループ独自でIPを開発しプロデュースすることも可能となります。「温泉むすめ」をはじめとする当社グループ独自のIPは、ユーザーのエンターテインメント体験の向上やユーザーとのコミュニケーションの強化が図れ、気象情報とライフスタイル領域の結びつきを強化するゲートウェイとして機能する可能性が高いと考えております。
以上より、当社の新たな事業展開を加速させ、競争力強化に資するものと判断し、株式会社エンバウンドの全株式を取得することといたしました。
(3) 取得対象子会社に関する子会社取得の対価の額
株式取得価額 250,000千円
アドバイザリー費用等 26,300千円
合計 276,300千円
2.特定子会社の異動(企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第3号に基づく報告内容)
(1)当該異動に係る特定子会社の名称、住所、代表者の氏名、資本金及び事業の内容
上記「1.子会社取得の決定(企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号の2に基づく報告内容)(1)取得対象子会社の概要」に記載のとおりです。
(2)当該異動の前後における当社の所有にかかる当該特定子会社の議決権の数及び当該特定子会社の総株主等
の議決権に対する割合
① 当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数
異動前 : -個
異動後 :250個
② 当該特定子会社の総株主等の議決権に対する割合
異動前 : -%
異動後 :100%
(3)当該異動の理由及びその年月日
① 異動の理由
当社が株式会社エンバウンドの全株式を取得することになり、同社の資本金の額が当社の資本金の額の100分の10以上に相当するため、特定子会社に該当することとなります。
② 異動の年月日
2024年5月10日(予定)