当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する中、緩やかな回復が期待されるものの、中国経済を含む海外景気の下振れリスクや金融資本市場の変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは、自動車・ロボット事業において大口顧客の在庫調整の影響によって売上が大きく減少したものの、継手事業において海外顧客向け売上が増加し増益となったこと、防災・工事事業において利益率の高い大型案件が大幅な増益に寄与したこと等により、当社グループ全体として減収増益となりました。
以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高10,318百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益1,034百万円(前年同期比22.2%増)、経常利益971百万円(前年同期比15.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益615百万円(前年同期比14.9%増)となりました。
各セグメントの経営成績につきましては、次の通りであります。
(継手事業)
国内市場は半導体・水道向け売上が低調、かつ円安による利益率への悪影響があったものの、海外市場は好調で海外顧客向けの売上が増加したこと等により、当事業全体としては増収増益となりました。
その結果、当事業の売上高は5,828百万円(前年同期比3.1%増)、セグメント利益は747百万円(前年同期比10.3%増)となりました。
(防災・工事事業)
前期の大型の不採算工事案件の反動で売上は減少したものの、今期は利益率の高い工事案件が発生したこと等により、当事業全体としては減収増益となりました。
その結果、当事業の売上高は2,598百万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益は571百万円(前年同期比82.4%増)となりました。
(自動車・ロボット事業)
前期の下期に引き続き、大口顧客の在庫調整の影響によって売上が減少したこと等により減収減益となり、当事業の損益は赤字となりました。
その結果、当事業の売上高は968百万円(前年同期比24.9%減)、セグメント損失は19百万円(前年同中間期は59百万円のセグメント利益)となりました。
(介護事業)
当事業全体の売上は微減となりましたが、販管費の削減等により増益となりました。
その結果、当事業の売上高は872百万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益は54百万円(前年同期比68.1%増)となりました。
(その他)
不動産賃貸事業は、業績に特段の変化は見られませんでした。
その結果、当事業の売上高は50百万円(前年同期比0.0%減)、セグメント利益は17百万円(前年同期比14.5%減)となりました。
② 財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産については、主に現金及び預金1,009百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産273百万円の減少、仕掛品146百万円の増加、未収消費税等を含むその他流動資産301百万円の増加、建物及び構築物(純額)4,370百万円の増加、建設仮勘定2,675百万円の減少等により、前連結会計年度末と比較して2,849百万円増加し、35,300百万円となりました。
負債については、短期借入金1,800百万円の増加、未払法人税等112百万円の増加、未払金を含むその他流動負債397百万円の減少、長期借入金486百万円の増加等により、前連結会計年度末と比較して2,052百万円増加し、12,063百万円となりました。
純資産については、主に親会社株主に帰属する中間純利益615百万円、配当494百万円による利益剰余金120百万円の増加、為替換算調整勘定633百万円の増加等により、前連結会計年度末と比較して796百万円増加し、23,237百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して1,009百万円増加し、5,031百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,349百万円となりました。これは主に仕入債務の減少110百万円、法人税等の支払額90百万円により資金が減少したものの、税金等調整前中間純利益964百万円、減価償却費451百万円により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,404百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出2,381百万円により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、1,870百万円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出329百万円、配当金の支払額494百万円により資金が減少したものの、短期借入金の純増額1,800百万円、長期借入れによる収入894百万円により資金が増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度末の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は29百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当中間連結会計期間に完了したものは次のとおりです。
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会社名 |
事業所名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資総額(百万円) |
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有形固定資産 |
無形固定資産 |
合計 |
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建物及び構築物 |
その他 |
その他 |
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株テクノフレックス |
千葉工場 (千葉県船橋市) |
継手事業 |
継手製品の製造 |
4,407 |
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- |
4,407 |
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。