当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、社会経済活動の正常化が進み、人手不足感の強まりや物価上昇を背景に雇用や所得環境が改善するなど、景気は緩やかな回復傾向となりました。一方で世界的な金融引き締めや地政学的リスク、円安や物価高の影響など、先行きは依然として不透明な状況が続くものと思われます。
このような状況の中、国内企業における人手不足はますます深刻になっており、企業内のITシステム構築や運用、ITを切り口とした経営課題への取り組み、社内のユーザーサポートといった社内向けのIT(コーポレートIT)を担う人材は、特に中小企業にとって獲得が非常に困難な状況が継続しております。当社グループでは、こうしたコーポレートIT部門・コーポレートIT人材に関する高い需要に応え、企業が抱える課題の解決に向けて支援するべく、継続して人材採用及び人材育成に力を入れ、新たな特化型サービスの開発にも取り組んでまいります。
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高687,935千円(前年同期比20.5%増)、営業利益85,985千円(前年同期比28.8%増)、経常利益86,703千円(前年同期比29.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益64,122千円(前年同期比32.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを従来の「コーポレートIT総合支援」、「コーポレートIT内製開発支援」及び「キャッシュレスセキュリティ・コンサルティング」から、「コーポレートIT総合支援」及び「コーポレートIT内製開発支援」に変更しており、当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、セグメント変更後の区分に基づいております。
中堅・中小企業のコーポレートIT部門を対象とした人と知識をシェアする会員制の「シェアード社員サービス」を提供しております。
当第1四半期連結会計期間においては、新規会員及び既存会員からの受注がともに堅調に推移しました。新規引き合いは、成長企業を中心に紹介や当社ウェブサイトからの問い合わせが多数を占める状況が続いております。採用については、全社員が適時採用面談に参加する「みんなで採用」を開始し、社員一人ひとりが仲間を増やす活動に関わり活性化を図っております。
会員数は720社(前年同期比56社増)、そのうち実働会員は220社(同2社増)、実働会員の関連会社支援社数は123社に増加し、実質支援社数は343社となっております。また、シェアード社員数は209人(同39人増)となり、シェアード社員の稼働1時間あたりの売上高は8,504円(同7.0%増)となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間においては、売上高654,712千円(前年同期比27.7%増)、セグメント利益222,651千円(同15.7%増)となりました。
シェアード社員サービスを基盤として、ローコード開発ツールを活用した各種社内システムの内製開発を支援しております。保守メンテナンスを充実させ、内製開発に特化することによりノウハウを蓄積し、顧客側にもノウハウを残すことを目的としております。
コーポレートIT内製開発支援はコーポレートIT総合支援とのシナジーが高く、シェアード社員サービスの既存会員より、社内システムの企画推進や既存システムの改修といった内製開発の要望をいただき、支援の範囲を拡大しております。今後も既存会員を中心に、ローコードツールベースのシステム構築等、案件を拡大するべく、社内においても内製開発支援のサービス理解をより深めるための勉強会等を実施しております。
シェアード社員数は10人(前年同期比6人増)であり、コアメンバー以外にコーポレートIT総合支援のシェアード社員9人が案件に関与しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間においては、売上高33,223千円(前年同期比49.5%増)、セグメント利益10,623千円(同4.9%減)となりました。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は2,571,040千円となり、前連結会計年度末に比べ41,139千円減少いたしました。
流動資産については、前連結会計年度末に比べ23,444千円減少し、2,269,681千円となりました。これは主に、現金及び預金32,505千円の減少、その他流動資産9,001千円の増加によるものであります。
固定資産については、有形固定資産が72,258千円、無形固定資産が167,793千円、投資その他の資産が61,306千円となり、前連結会計年度末に比べ17,694千円減少し、301,358千円となりました。これは主に、ソフトウエア9,378千円及び繰延税金資産5,694千円の減少によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は747,410千円となり、前連結会計年度末に比べ18,342千円減少いたしました。
流動負債については、前連結会計年度末に比べ19,649千円減少し、715,926千円となりました。これは主に、未払金30,306千円及び未払法人税等59,812千円の減少、契約負債46,186千円の増加によるものであります。
固定負債については、前連結会計年度末に比べ1,307千円増加し、31,484千円となりました。これは主に、株式給付引当金1,873千円の増加、その他固定負債574千円の減少によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,823,629千円となり、前連結会計年度末に比べ22,796千円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益64,122千円の計上及び利益剰余金86,919千円の配当によるものであります。
当第1四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。