第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が一段と薄れて各地域で人流が回復し、国内の経済・消費活動の正常化が進んでまいりました。その一方で、不安定な国際情勢の中、原材料価格やエネルギー価格の高騰、諸物価の上昇や為替相場の急激な変動など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。

 当社の事業領域であるシェアリングエコノミー領域においては、2024年4月からライドシェアが国内の一部地域で解禁され、シェアリングエコノミー領域がより活性化される事が期待されております。

 このような外部環境の中、当社グループにおいては、「チャレンジを生み出し、世の中を面白くする」というビジョンのもと、「スペースシェアをあたりまえに」というミッションを掲げており、当社のマーケットプレイス「スペースマーケット」を運営してまいりました。
 当中間連結会計期間においては、検索エンジンへの奏功効果の継続、掲載スペース数の増加により、当社の主要KPIの構成要素である利用スペース数は堅調に推移しております。

 また、公共施設予約管理システム「Spacepad」の自治体への導入も進んでおり、アナログ管理されていた施設の予約管理をデジタル化する事で煩雑な管理業務の効率化を見込んでおります。キャッシュレス決済や、予約システムと連携したスマートロック導入も進める事で更なる業務効率化と住民の利便性向上を実現してまいります。

 なお、2025年4月1日に3社(株式会社クルトン、株式会社エミーナ、株式会社システリア)を新たに子会社化し、当中間連結会計期間より連結範囲に含めております。

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は1,108,397千円(前年同期比27.5%増)、営業利益は75,935千円(同367.1%増)、経常利益は71,618千円(同380.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は83,009千円(同198.8%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(流動資産)

当中間連結会計期間末における流動資産は2,257,712千円となり、前連結会計年度末に比べ107,355千円増加いたしました。これは主に、長期借入により現金及び預金が326,532千円増加した一方で、季節的要因によりスペース利用が増加する12月と比較し、相対的にスペース利用が減少したことに伴い未収入金が減少したことによるものです。

 

(固定資産)

当中間連結会計期間末における固定資産は895,411千円となり、前連結会計年度末に比べ515,273千円増加いたしました。これは主に、新規連結子会社の増加によるものです。

 

(流動負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は1,522,629千円となり、前連結会計年度末に比べ172,611千円減少いたしました。これは主に、季節的要因によりスペース利用が増加する12月と比較し、相対的にスペース利用が減少したことに伴う掲載ホストへの未払金減少によるものであります。

 

(固定負債)

当中間連結会計期間末における固定負債は769,409千円となり、前連結会計年度末に比べ696,854千円増加いたしました。これは主に、新規借入れによる長期借入金の増加548,862千円によるものです。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は861,084千円となり、前連結会計年度末に比べ98,385千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益83,009千円によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ326,532千円増加し、1,237,865千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動の結果、獲得した資金は73,106千円となりました。これは主に未収入金が269,512千円減少したことを主要因としております。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動の結果、使用した資金は215,843千円となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出117,051千円、無形固定資産の取得による支出46,334千円、有形固定資産の取得による支出42,023千円を主要因としております。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動の結果、増加した資金は469,269千円となりました。これは長期借入れによる収入480,240千円を主要因としております。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。