当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
当社の事業は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進み、設備投資や個人消費の持ち直しが見られるなど景気は緩やかな回復基調にありました。
一方で、資源・エネルギー価格の高騰、世界的な金融引き締めによる影響と円安の進行、地政学リスクの高まりなど、企業の経営環境は依然として不透明な状況が続いております。
このような中、当第3四半期累計期間の売上高については、コロナ禍で先送りされた設備投資の再開、生産体制の国内回帰に伴う国内設備投資需要を取り込めたことにより堅調に推移しました。産業分野においては、暑熱対策および空気質改善気運の高まりにより、工場用ゾーン空調機およびルーフトップ外調機を中心に導入が増加しました。商業分野においては、「換気」「省エネ」対策のため、オフィスビルおよび店舗を中心に熱回収外調機の導入が増加しました。
利益面については、当社独自製品の売上が大幅増加したことに加え、生産工程の見直しや部品調達の多様化によるコスト低減などにより営業利益率が順調に改善し、対前年において増加となりました。
製造部門においては、生産力増強のための八尾製作所内の建て替えが進捗しており、さらに、試験研究棟の建設を決議しました。
また、全製作所においてCO2フリー電力の導入を達成しました。カーボンニュートラルに寄与する製品開発とともに製造過程に発生するCO2排出削減にも積極的に取り組んでおります。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高10,809,492千円(前年同期比36.6%増加)、営業利益2,191,022千円(同191.9%増加)、経常利益2,193,648千円(同194.1%増加)、四半期純利益1,546,201千円(同214.4%増加)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は20,127,460千円となり、前事業年度末に比べ2,457,428千円増加いたしました。これは主に、売上債権の増加1,098,046千円、現金及び預金の増加493,853千円、建物の増加349,619千円、棚卸資産の増加314,502千円等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は11,003,359千円となり、前事業年度末に比べ1,087,915千円増加いたしました。これは主に、借入金の増加628,981千円、未払消費税等の増加278,069千円、未払費用の増加225,767千円等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は9,124,100千円となり、前事業年度末に比べ1,369,512千円増加いたしました。これは主に、四半期純利益の計上による増加1,546,201千円、剰余金の配当による減少143,495千円等によるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、90,968千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
前事業年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期累計期間において、八尾製作所高井田工場における建物等501,500千円を取得しました。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。