文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」の事業を展開しております。カーブスを通じて「健康の大切さ」「運動の大切さ」「筋トレの大切さ」を世の中に広め、一人でも多くの方に「正しい運動」を始めていただき、続けていただく、そして運動を習慣化した先に「お客様の豊かな人生を実現していただくこと」を使命として担っております。
(2) 中長期的な経営戦略
正しい運動習慣を広めることを通じて、国民の健康寿命延伸、医療費や介護費を抑制するなど、超高齢社会の課題解決に貢献する「社会課題解決型事業」として期待を受けるようになってきました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、健康二次被害(外出自粛による運動不足、交流不足などによって、持病や関節痛の悪化、認知機能の低下、フレイル悪化などの二次的な健康被害がおきること)の進行は、重大な社会課題となりつつあります。さらに、2025年には、65歳以上の人口比重は3割を超え、かつ人口ボリュームゾーンである団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる(「令和元年版高齢社会白書」より)など高齢化が急激に進む社会の中で、このような期待に応え使命を果たしていくには、現在の会員数では不十分であります。
「運動の大切さ」をあまり意識しない方々に運動習慣の大切さを理解して身につけていただく手法の開発と、市場を更に深掘りするためのフランチャイズ本部並びに各加盟企業の経営力の強化に加えて、健康維持のために市民の運動習慣を広めることを試みる地方自治体との連携を拡げることにより、会員数を更に増やしていく方針であります。
また、国内事業においては既存カーブス事業で培ったカーブスチェーンを活用し、新たなターゲット向けの「社会課題解決型事業」も展開していく方針であります。直近では、男性向けサービスの「メンズ・カーブス」の出店、オンライン体操教室「おうちでカーブス」の開発といった新たな分野・ターゲットに対するサービス提供を開始しており、社会課題解決に向けて、店舗とオンラインを融合した新しい予防・健康産業の創造を推進してまいります。
海外においては、高齢化が進む欧州を重点地域と位置付け、事業基盤確立を目指してまいります。引き続き、日本で独自に開発してきた「高い顧客支持を実現する店舗オペレーション」「マーケティング」「フランチャイズチェーン開発と運営」などのノウハウを活かしつつ、withコロナにおける海外の成功モデルを構築、グローバルに展開し、海外市場の拡大も目指してまいります。
(3) 目標とする経営指標
当社グループが重視する経営指標は、経営資源の有効活用と成長性の持続を図るため、ROA(総資産経常利益率)及び経常利益成長率としております。確実に利益を獲得できると見込めることに資本を投下するとともに、その利益を継続的に拡大するための経営戦略を推進してまいります。
(4) 会社の優先的に対処すべき課題
新型コロナウイルス感染症による社会・経済状況への影響が続いており、健康二次被害の進行は重大な社会課題となりつつあります。高齢化も急速に進む社会の中で、国民の健康寿命延伸、医療費や介護費の抑制を実現し、超高齢社会の課題解決に貢献する「社会課題解決型事業」として期待に応え使命を果たしていくためには、現時点での会員数では不十分であります。
コロナショックでの健康二次被害拡大や「自分の健康は自分で守る」との健康意識の高まり、非接触型サービスの需要の増大等マーケットの量的質的変化は加速しており、この潜在市場を顕在化させ取り込む戦略の展開を着実に行ってまいります。
オンライン体操教室「おうちでカーブス」を含めた会員数増大を実現するべく、事業開発やマーケティングへの戦略的投資を進めてまいります。
今後の見通しについて、2022年末までの約2年間での事業回復と新しい経営環境下でのビジネスモデル確立を目指してまいります。
2021年8月期(2020年9月1日~2021年8月31日)は、その確かな道筋を創る年度と位置づけております。
同期間の連結業績見通しは、売上高は235億円(当連結会計年度比6.3%減)、営業利益は10億円(同14.3%減)、経常利益は9億40百万円(同19.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億10百万円(同20.2%減)を見込んでおります。
なお、新型コロナウイルス感染症による社会経済状況への影響は徐々に改善するものの、年度を通じて継続するものと仮定しております。詳細は以下のとおりであります。
(国内)
・新規出店数は20店舗、コロナショックの影響が大きいFC店の閉店・統合を100店舗予定しており、店舗数は80店
舗純減の期末1,940店舗と予想しております。
・20年2月末83万名であった会員数はコロナショックの影響により20年8月末60万名(実質会員数)となり、ロイ
ヤルティ売上などのベース収入が大きく減少しております。21年8月期においては、新規入会の復調は年度後半
以降を見込んでおり、期末の実質会員数を66万会員と予測しております。
・会員向け物販は会員数増に応じた契約数、販売数の増加を見込んでおります。
・オンライン体操教室「おうちでカーブス」などの新規事業の収益貢献は予想には折り込んでおりません。
・コロナショックでの健康二次被害拡大や「自分の健康は自分で守る」との健康意識の高まり、非接触型サービス
の需要の増大等マーケットの量的質的変化は加速しており、この潜在市場を顕在化させ取り込む戦略の展開を着
実に行ってまいります。22年8月期以降にオンライン体操教室「おうちでカーブス」を含めた会員数増大を実現
するべく、事業開発やマーケティングへの戦略的投資を進めていく計画です。
(海外)
・重点地域である欧州(イギリス、イタリア、スペインなど)においては、ロックダウン解除後の20年6月以降、
7割程度の店舗が営業を再開しており会員数も回復途上にあります。しかしながら、依然として予断を許さない
状況が続くことを想定しております。社会経済状況が落ち着いてきた地域から徐々に、オンラインフィットネス
の提供など新しいビジネスモデルの実験を積み重ねながら、新しい経営環境に適応した戦略の立案と実行をして
いく計画です。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。当社グループでは、これらリスクの発生可能性を認識した上で、当該リスクの発生に伴う影響を極力回避するための努力を継続してまいります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)基幹事業の経営環境に係わるもの
① 事業の運営について
当社グループは、2018年3月31日付でカーブス事業のグローバルフランチャイザーであるCurves International Holdings, Inc.他の株式を取得し、Curves International, Inc. (以下、「CI」という。)を存続会社とする吸収合併を実施したことにより、同事業を世界約60カ国(2020年8月末現在)で展開しております。また、株式会社カーブスジャパンはCIとの間でマスターフランチャイズ契約を締結し、日本国内においてカーブス事業の運営を行っております。また、2019年7月1日付で、西ヨーロッパのフランチャイズ事業本部であるCFW International Management B.V.(現・Curves Europe B.V.)を買収し、同地区でのカーブス事業の展開を今後強化してまいります。
(ⅰ) 日本国内においてはフランチャイズ加盟事業者に対して経営指導、事業運営において必要なシステムの導入及びノウハウ、機材、商品、印刷物等の提供、販売を行うとともに、当社グループの事業拡大のため、フランチャイズ加盟店の出店を継続的に進めておりますが、これらの実現のために、加盟事業者による協力や資金負担等が必要で、予め理解を得ておく必要があります。従って、加盟事業者とのトラブルの発生、フランチャイズ加盟契約の解約、加盟事業者から本部への訴訟の発生などの場合や出店立地として適切な候補物件が継続的に不足する場合など、出店が計画と乖離する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、ますます強くなる消費者保護の流れを反映し、行政やマスコミあるいは消費者団体などによる企業批判、更には様々な風評による被害を受けてしまうリスクは大きくなりつつあります。カーブス事業は会員制の事業であり、そのようなリスクを顕在化させてしまう事象が発生した場合には、会員数の維持・拡大に支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(ⅱ) 海外においては、CIがグローバルフランチャイザーとして各国のマスターライセンシー(以下、「マスター」という。)に課しているロイヤルティの回収遅延が発生する場合、CIとマスターとの間のトラブルが発生する場合、マスターがマスターフランチャイズ契約を解約する場合、さらにCIを含む当社グループとの間の訴訟の発生などが生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、Curves Europe B.V.は欧州圏(スペイン、イギリス、イタリア、フランス、アイルランド、スウェーデン、スイス、ベルギー)においてフランチャイズ本部事業を運営しており、日本国内と同様に加盟事業者との連携が重要であると認識し、定期的にミーティング等でのコミュニケーションを図っております。しかしながら、加盟事業者とのトラブルの発生、フランチャイズ加盟契約の解約、加盟事業者から本部への訴訟の発生などの場合や出店立地として適切な候補物件が継続的に不足する場合など、出店が計画と乖離する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」を展開することで、病気と介護の不安と孤独のない生きるエネルギーにあふれる社会を創ることを経営目的としております。しかしながら、景気の悪化や消費環境の大きな変化により健康に対する投資意欲が減退した場合には、単一業態であるがゆえに他業態でカバーすることが困難であるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの主要な販売商品であるプロテインは、その原材料を海外から輸入しており、為替が円安に変動した場合や輸入先の天候不順等により供給量が減少するなどの要因により原材料の価格高騰が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの当連結会計年度におけるショッピング売上高は140億34百万円であり、連結売上高の56.0%(2020年8月期)を占めており、当社グループの重要な収益源となっております。
ショッピング売上高の中でも主要な販売商品であるプロテインは、日成共益株式会社との製造委託契約に基づきOEM生産を行っており、その生産を当該委託先に依存しております。製造委託先と代替の生産拠点の確保に向けた準備を行い、リスク回避の努力を継続しておりますが、自然災害等の不可抗力及び工場内の事故等の発生により現在の工場での生産が停止した場合には、一時的に安定供給が出来なくなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④の製造委託契約では、薬事法上問題がある場合等、一定の事由に該当した場合、ただちに当該契約及び個別契約の全部又は一部を解除できることを定めておりますが、現時点において当該事由又は契約更新の支障の発生ならびにその認識はしておりません。しかしながら、上記の解除事由に該当する事象の発生や契約更新ができない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、日成共益株式会社との製造委託契約については、「第2 事業の状況 4 経営上の重要な契約等」をご参照ください。
当社グループは、多店舗展開を行う接客サービス業であり、お客様にご満足のいただける接客と会員数の獲得を継続して実現させていくためには、人材の確保と育成が重要であり、計画的に募集・採用活動を行い人材の確保を行うとともに、事業毎に教育制度を設けて人材の育成に努めております。
しかしながら、採用がますます難しくなる場合あるいは退職者が増加する場合には、店舗の管理を行う店長及びマネージャーにふさわしい優秀な人材を十分に確保できなくなるおそれがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、企業価値向上や新業態の事業展開を目的に他社からの事業の譲り受け、他社との提携、もしくは他社への出資やM&A等、あるいは子会社・関連会社の設立等により組織形態の変更を行う可能性があります。しかしながら、全ての経営施策が計画通りの成果が実現される保証はなく、市場環境等の急激な変動による想定外の損失の発生や取得した事業もしくは子会社等の業績不振等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)財政状態及び経営成績に係るもの
当社グループは、直営店の出店に当たっては賃貸借契約に基づく店舗出店を基本としており、店舗の賃借に際しては家主へ敷金・保証金を差し入れております。
当社グループは、賃貸借契約の締結に際しては、物件所有者の信用状況を確認する等、回収可能性について十分に検討を行い決定しております。しかしながら、物件所有者の財政状況が悪化した場合には、敷金・保証金の回収が困難となる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループが所有する商標権、その他の固定資産並びに当社が有する子会社株式や金銭債権等につきましては、減損処理に関する会計基準及び減損処理に関する社内規程に基づいて、毎期減損の判定を行っております。これにより営業活動から生じる損益が継続的にマイナスとなる店舗に対する減損が認識された場合や店舗を閉鎖することとなった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末における商標権は179億97百万円となりました。また、各子会社の業績に基づく株式価値等の評価結果による減損損失の計上により、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)法的規制について
当社グループが運営する店舗は「消防法」による規制を受けており、不慮の火災等により会員の方々に被害が及ばぬように、防火対策についてはマニュアルを整備し社員教育を施し、年に2回の消防訓練を行い、法令遵守に努めております。「消防法」における問題が生じぬように、法律改正への対応及び行政上の指導については、全ての事項について必要な改善及び届出を済ませており、その後も継続運用しております。
しかしながら、不測の事態によって、当社店舗において火災による死傷事故が発生した場合には、当社グループの信用低下や損害賠償請求等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループが運営するカーブス事業は、その品質管理・製造、表示・広告、販売において各関係法令によって規制を受けております。
品質管理・製造においては、食品・添加物・器具容器の規格等を定める「食品衛生法」の規制を受け、表示・広告においては、主に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」「食品表示法」「健康増進法」「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」の規制を受けており、虚偽または誇大な表示・広告が禁止されております。
当社グループでは、各関係法令のチェック及び改正への対応等、体制を整備し法令遵守を図っておりますが、予期せぬ法律規制強化があった場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループが運営するカーブス事業は、国内外において会員制度を採用しているため、お客様の個人情報を取得しており、日本国内だけではなく海外も含めて個人情報の保護に関連する法律を遵守する必要があります。そのため各国ガイドラインに従い、社内教育や顧客情報の保管管理等を徹底し、個人情報の流失防止を図っております。
しかしながら、不測の事態によって、個人情報の外部流出が発生した場合には、当社グループの信用低下や損害賠償請求等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)新型コロナウイルス感染症の感染拡大による事業リスクについて
当社グループでは、日頃よりお客様が安心・安全に運動できる環境の整備、社員教育を施しております。此度の新型コロナウイルス感染症流行下においては、専門の医師の方々や行政機関等より情報を収集し、2020年1月より店舗(直営店、FC店)内外での感染予防のための様々な取り組みを徹底するとともに、オンライン体操教室「おうちでカーブス」の開発と展開を進めております。
しかしながら、今後再度国内および欧州において感染が拡大した場合、それに伴う経済活動、消費活動の停滞に起因した新規入会数減少や退会数増加による会員数の減少、緊急事態宣言の発令、ロックダウンを受けての店舗休業等によるロイヤルティなどの収入の減少、新規出店の延期もしくは中止による売上高の減少、フランチャイズ加盟事業者への経営支援コスト等が増加する可能性があります。
また、資金につきましては、長期化することを前提としたキャッシュポジション向上策を打っております。当連結会計年度(2019年9月~2020年8月)において金融機関との間でシンジケート方式タームローン(一括実行)契約を締結し、2020年7月3日に実行しております。また、別途50億円のコミットメントライン契約を締結しており、当面の間の運転資金が十分に賄える状況であり、資金繰りの懸念はありません。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の収束時期によっては当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a 財政状態
(資 産)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ26億13百万円増加し368億37百万円(前連結会計年度末比7.6%増)となりました。
流動資産は39億94百万円増加し152億75百万円(同 35.4%増)となりました。これは主に、現金及び預金が41億83百万円、商品が6億12百万円増加したことなどによるものです。
有形固定資産は3百万円増加し3億26百万円(同 0.9%増)となりました。これは主に、建物及び構築物が8百万円増加した一方で、工具、器具及び備品(純額)が5百万円減少したことなどによるものです。
無形固定資産は12億93百万円減少し207億89百万円(同比5.9%減)となりました。これは主に、商標権が10億22百万円、その他の無形固定資産が2億41百万円およびのれんが63百万円減少したことなどによるものです。
投資その他の資産は90百万円減少し4億46百万円(同比16.8%減)となりました。これは主に、繰延税金資産が1億17百万円減少した一方で、投資有価証券が20百万円増加したことなどによるものです。
固定資産の総額は13億81百万円減少し215億62百万円(同比6.0%減)となりました。
(負 債)
流動負債は7億56百万円減少し72億62百万円(同比9.4%減)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が5億43百万円、未払法人税等が5億76百万円、預り金が1億47百万円減少した一方で、未払金が4億26百万円増加したことなどによるものです。
固定負債は29億68百万円増加し214億32百万円(同比16.1%増)となりました。これは主に、長期借入金が31億60百万円増加した一方で、繰延税金負債が2億66百万円減少したことなどによるものです。
負債の総額は22億12百万円増加し286億95百万円(同比8.4%増)となりました。
(純資産)
純資産は4億円増加し81億42百万円(同比5.2%増)となりました。これは主に、公募増資等により資本金が8億28百万円、資本剰余金が8億28百万円増加した一方で、為替換算調整勘定が5百万円減少し、また、剰余金の配当により20億16百万円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益7億64百万円の計上により、利益剰余金が12億51百万円減少したことによるものです。
b 経営成績
当社グループは主力事業である「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」などを通じて健康長寿社会の実現に寄与し、超高齢社会の課題の解決に貢献する「地域の健康インフラ」「社会課題解決型事業」として、店舗数の拡充及び顧客サービス強化による会員の満足度向上に努めております。
当連結会計年度(2019年9月~2020年8月)は、引き続き「病気と介護の不安と孤独のない生きるエネルギーがあふれる社会をつくる」べく、より一層の顧客サービスの強化に注力してまいりました。
年度後半は新型コロナウイルス感染症による社会・経済状況への影響が続く中、withコロナにおける顧客サポート、加盟店支援に取り組んでまいりました。コロナショックによる健康二次被害(外出自粛による運動不足、交流不足などによって、持病や関節痛の悪化、認知機能の低下、フレイル悪化などの二次的な健康被害がおきること)の進行は重大な社会課題となりつつあり、この予防啓発とともに、安心・安全に運動ができる場を守るべく、感染予防対策を徹底しての店舗運営を行っております。
2020年8月5日公表の「東北大学加齢医学研究所、当社子会社株式会社カーブスジャパンによる共同研究発表に関するお知らせ」の通り、30分のサーキットトレーニングをたった1回実施しただけでも「認知機能(抑制能力)」と「活力」が即時に向上することが初めて明らかになりました。創業当初より、「エビデンス・ベースト・エクササイズ」~科学的根拠がある運動を世の中に広めることを掲げ、現在までにカーブスの運動プログラムの複数のエビデンス(科学的根拠)を得ております。
また、withコロナにおける取り組みとして、オンライン体操教室「おうちでカーブス」の開発、事業化の準備を進めてまいりました。来期には本格展開をスタートいたします。
これらによって、当連結会計年度末の国内カーブス店舗数(メンズ・カーブスを除く)は前連結会計年度末比29店舗増加し(前連結会計年度末比1.5%増)2,020店舗(内グループ直営店70店舗)に、会員数は121千人減少し700千人(同比14.8%減)となりました。但し、特別休会制度の利用会員が当連結会計年度末で99千人おり、当該会員には対象期間の会費を全額返金しているため、実質的な会員数は当連結会計年度末600千人となっております。
この結果、当連結会計年度の経営成績は以下の通りとなりました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比して、29億53百万円減少し、250億82百万円(前年同期比10.5%減)となりました。これは、主にコロナショックの影響によるロイヤルティ等収入が減少したことによるものであります。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比して、42億69百万円減少し、11億67百万円(前年同期比
78.5%減)となりました。これは、主にコロナショックの影響による売上高の減収とともに、経常的なオペレーションコストのコストダウンを着実に行った一方、中長期的な観点から戦略的な投資を行ったことによるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比して、40億77百万円減少し、11億65百万円(前年同期比77.8%減)となりました。これは、主にコロナ禍における雇用調整助成金収入があった一方、上場手続き等の支払手数料が発生したことによるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、29億42百万円減少し、7億64百万円(前年同期比 79.4%減)となりました。
なお、当社グループはカーブス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して41億83百万円の増加となり、95億33百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。
当連結会計年度における営業活動の結果、18億82百万円の資金増加となりました。前連結会計年度は53億21百万円の資金増加であり、34億39百万円増加額が減っております。これは主に、税金等調整前当期純利益が37億26百万円、法人税等の支払額が15億39百万円および仕入債務の減少額が6億10百万円減少した一方で、たな卸資産の増加額が6億42百万円増加したことなどによるものです。
当連結会計年度における投資活動の結果、4億64百万円の資金減少となりました。前連結会計年度は4億18百万円の資金減少であり45百万円減少額が増えております。これは主に、無形固定資産の取得による支出が3億11百万円、有形固定資産の取得による支出が1億12百万円だったことなどによるものです。
当連結会計年度における財務活動の結果、27億65百万円の資金増加となりました。前連結会計年度は58億56百万円の資金減少であり、86億21百万円減少額が減っております。これは主に、配当金の支払額が20億16百万円だった一方で、長期借入による収入が49億64百万円、株式の発行による収入が16億57百万円増加したことなどによるものです。
a.生産の実績
該当事項はありません。
b.仕入の実績
(注) 1.当社グループは「カーブス事業」の単一セグメントであります。
2.上記の金額には、消費税は含まれておりません。
c.受注の実績
該当事項はありません。
d.販売の実績
(注) 1.当社グループは「カーブス事業」の単一セグメントであります。
2.上記の金額には、消費税は含まれておりません。
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日時点において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載しております。
(繰延税金資産)
繰延税金資産は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を十分に検討し、回収可能見込額を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、課税所得が減少した場合、繰延税金資産が取り崩され、税金費用を計上する可能性があります。
(固定資産の減損処理)
減損の兆候のある資産又は資産グループについて、回収可能価額に基づき減損の判定を行っております。回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のいずれか高い方により測定しております。回収可能価額は、事業計画や市場環境の変化により、その見積り金額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、追加の減損処理が必要になる可能性があります。見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高250億82百万円、営業利益11億67百万円、経常利益11億65百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7億64百万円となりました。
当連結会計年度における売上高及び営業利益の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりで
あります。
また、連結ROA(総資産経常利益率)は3.3%、経常利益成長率は77.8%の減少となりました。これは、
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成
績等の状況の概要」に記載の通り、コロナショックの影響による売上高の減収及び長期的な観点から戦略的な投
資を行ったことによるものであります。
③ 当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金、設備資金については、主に自己資金を充当しております。なお、コロナショックの
長期化に備え、50億円の借入を実施し、キャッシュポジションの向上を図っております。
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は95億33百万円となっており、将来に向けて十分な財源と流動
性を確保しております。
(注) 上記については、株式会社カーブスジャパンは契約締結先より、加盟金、フィットネス機器代金、広告分担金、ロイヤルティ等を対価として受取っております。
(注) 上記については、株式会社カーブスジャパンは契約締結先より権利の対価を受取っております。また、契約締結先に対して、契約対象地区内のカーブスフランチャイジー各事業者から受取った対価のうちその一部を支払っております。
(注) 上記については、Curves International, Inc.は契約締結先より、ロイヤルティ等を対価として受取ってお
ります。
(注) 上記については、Curves International, Inc.は契約締結先より、ロイヤルティ等を対価として受取ってお
ります。
(注)1.上記については株式会社カーブスジャパン、株式会社ハイ・スタンダード、Curves International, Inc.が
連帯保証人となっております。
2.主な借入人の義務は下記となっております。
イ.借入人の決算書類を提出する義務
ロ.本契約において許容される場合を除き、書面による事前承諾なく第三者のために担保提供を行わないこと
ハ.財務制限条項を遵守すること
財務制限条項の主な内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結貸借対照表関係」に記載しております。ただし、本書提出日時点において、財務制限条項の⑤(本契約上の全ての債務の履行を完了するまで、多数貸付人及びエージェントが書面により事前に承諾しない限り、株式会社コシダカホールディングスをして借入人に対する議決権割合を67%以上に維持する)は撤廃されております。
(注) 上記については、株式会社カーブスジャパンは契約締結先へ、プロテインの仕入対価を支払っております。
(注) 上記については、Curves Europe B.V.は契約締結先より、店舗オープン時における加盟金と一時金、会費収入
に対するロイヤルティを対価として受取っております。
(注)1.上記については株式会社カーブスジャパン、株式会社ハイ・スタンダード、Curves International, Inc.が
連帯保証人となっております。
2.主な借入人の義務は下記となっております。
イ.借入人の決算書類を提出する義務
ロ.本契約において許容される場合を除き、書面による事前承諾なく第三者のために担保提供を行わないことハ.財務制限条項を遵守すること
財務制限条項の主な内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結貸借対照表関係」に記載しております。
(注)1.上記については株式会社カーブスジャパンが連帯保証人となっております。
2.主な借入人の義務は下記となっております。
イ.借入人の決算書類を提出する義務
ロ.本契約において許容される場合を除き、書面による事前承諾なく第三者のために担保提供を行わないこと
ハ.財務制限条項を遵守すること
財務制限条項の主な内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結貸借対照表関係」に記載しております。
当社グループは、国立大学等の研究機関と共同で健康や運動による脳機能への効果測定などを行っております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、
第12期連結会計年度における主な共同研究結果は下記のとおりであります。

(注)検査名
抑制能力検査名:ストループ
活力気分検査名:活気・活力尺度(POMS-Ⅱ)
補足:変化量とは、介入後の得点から介入前の得点を引いて算出しました。
変化量は、得点が高いほど良いことを示します。エラーバーは標準誤差です。
カーブスサーキットトレーニングによる効果検証研究の背景
超高齢社会に突入した日本において認知症は非常に重要な健康問題です。2012年の段階で、約462万人、65歳以上の約7人に1人が認知症であると推計され、2025年には730万人まで増加し65歳以上の約5人に1人が認知症を発症すると推定されています。(認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~の概要(厚生労働省)より)今後も認知症を有する高齢者が増え続けることは想像に難くなく、身近な疾患となりつつある状況下において、認知症に対する関心は益々高まっています。
高齢になるとともに認知機能は低下し、基本的な日常活動を実行する上で困難を生じさせます。近年の高齢者は、健康ブームから、サーキットトレーニングに取り組む方が増えていますが、サーキットトレーニングは、30分という短時間でできることから高齢者でも取り組みやすく、筋力向上や生活習慣病の改善などの効果が得られることがわかっています。
従来の研究では、運動は1回実施しただけも即時効果があることや、高齢者がサーキットトレーニングを4週間実施した場合、認知機能が向上するという研究はありましたが、サーキットトレーニングの即時効果については、ほとんど研究が行われていませんでした。そこでこのたび、30分のサーキットトレーニングを1回実施するだけで認知機能と気分に及ぼす即時効果を検証することを目的に、無作為比較対象試験を用いて東北大学加齢医学研究所と共同研究を実施しました。
今回の成果より、30分のサーキットトレーニングを1回だけ実施することで「認知機能(抑制能力)」や「活力」が即時的に向上することが初めて明らかになりました。今回のサーキットトレーニングは、中程度の運動負荷(最大心拍の約70%)であることから、中高年者でも取り組みやすく、運動習慣のない方の運動を始めるきっかけや、運動を継続するモチベーションが高まることが期待されます。