第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末の財政状態の分析は、以下のとおりであります。

 

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は967,047千円となり、前連結会計年度末に比べ51,457千円減少いたしました。これは主に現金及び預金の減少94,554千円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加26,194千円によるものであります。固定資産は149,624千円となり、前連結会計年度末に比べ8,820千円減少いたしました。これは主に有形固定資産の減少2,903千円、投資その他の資産その他に含まれる繰延税金資産の減少5,007千円によるものであります。

 この結果、総資産は1,116,671千円となり、前連結会計年度末に比べ60,277千円減少いたしました。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は555,335千円となり、前連結会計年度末に比べ223千円増加いたしました。これは主に買掛金の増加10,481千円、未払費用の減少9,339千円によるものであります。固定負債は162,120千円となり、前連結会計年度末に比べ20,001千円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少20,568千円によるものであります。

 この結果、負債合計は717,455千円となり、前連結会計年度末に比べ19,777千円減少いたしました。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は399,215千円となり、前連結会計年度末に比べ40,499千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上42,103千円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は35.4%(前連結会計年度末は37.1%)となりました。

 

② 経営成績の状況

 当社が属するインターネット業界の動向は、政府のDX推進や働き方改革推進により、ITインフラの整備やSaaSの活用など、企業のIT投資が堅調な推移が継続しており、インターネット附随サービス業においても様々なニーズが生まれてきております。

 一方、当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、インバウンド需要の回復などによる宿泊・飲食サービスの好調や幅広い業種における製品・サービスへの価格転嫁の進展など、景況感の一部に改善がみられ、緩やかに回復しつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢の影響等から原材料の高騰や、為替の影響により物価上昇、世界的な金融引締めに伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、今後の金融市場の変動等に注意が必要な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループでは、「つながりを常によろこびに(Delight in Every Connection)」というミッションを掲げ、デジタルエコノミー(注1)に特化したカスタマーサクセス(注2)ソリューション・プロバイダーとして、カスタマーに関する課題を解決するためのサービスとして、カスタマーサクセス総合支援、ソーシャルアプリサポート、インターネットモニタリングを提供する「グロース支援サービス」と、デジタルエコノミーに適応するうえでの課題を解決するためのサービスとして、スクールガーディアン、フロントサポート、システムプロダクトを提供する「アダプション(注3)支援サービス」を展開しております。

 前連結会計年度においては、人材の積極的な採用等による先行投資や、一部子会社の不採算化、大型案件の一部解約、サービス開始時期の延期などにより収益に影響を受けておりましたが、当四半期連結会計期間においては、人材先行投資の回収と合わせ、不採算の課題解消を順次推進しております。

 この結果、売上高880,831千円(前年同四半期比0.3%増)、営業損失32,717千円(前年同四半期は43,336千円の営業損失)、経常損失33,310千円(前年同四半期は41,579千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失42,103千円(前年同四半期は32,775千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 なお、当社グループはカスタマーリレーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(注)1.「デジタルエコノミー」とは、デジタルテクノロジーやデータを活用した経済活動のことであります。

2.「カスタマーサクセス」とは、顧客(カスタマー)が成功出来るよう顧客に寄添い、顧客の成功とはなにかということを深め続ける取組みのことであります。

3.「アダプション」とは、顧客が製品やサービスを導入したあとに本格的に活用し、定着させていく段階のことであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,684千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。