第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化や賃金の上昇による個人消費の持ち直しの動き、インバウンド拡大により、景気は緩やかな回復傾向が見られる一方、地政学リスクの長期化や円安の進行及び物価上昇により、引き続き先行きは不透明な状況となっております。

このような状況の中、当社では「人の可能性を照らせ。」のコーポレートスローガンのもと、新波長の小型可視レーザや箱型モジュール・多波長集積光源、半導体検査用超高速DFBレーザ及び次世代アイウェアの開発、既存製品やレーザ網膜投影機器の新製品の販売拡大並びに眼の健康チェックサービス事業の展開を進めてまいりました。

当社に関連する主な市場の状況について、レーザデバイス事業の分野では売上高は前年同期から増加しました。製品別ではDFBレーザ、量子ドットレーザ、高出力レーザが前年同期から増収となりましたが、バイオ検査装置用小型可視レーザが前年同期から減収となりました。レーザアイウェア事業の分野では、網膜投影式ビューファインダであるRETISSA NEOVIWERが北米販売、また眼の健康チェックツールであるRETISSA MEOCHECKの販売増加や眼の健康チェックサービス販売増加等により前年同期から増収となりました。

 

この結果、当第2四半期累計期間の売上高は638,195千円(前年同期比33.7%増)、レーザアイウェア事業立ち上げ途上のために依然として販売費及び一般管理費が売上総利益を上回り、営業損失は243,330千円(前年同期は営業損失288,349千円)、経常損失は248,611千円(前年同期は経常損失267,915千円)、四半期純損失は250,801千円(前年同期は四半期純損失269,754千円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次の通りであります。

 

a.レーザデバイス事業

当第2四半期累計期間におきましては、DFBレーザが半導体検査用途向けの販売増加により、量子ドットレーザが量産出荷や開発用途向け販売増加により、高出力レーザが半導体工場を始め各種センサ用途需要の増加によりそれぞれ売上高が前年同期から増加した一方、バイオ検査装置用小型可視レーザが顧客生産計画の変更等により売上高が前年同期から減少しましたが、全体として売上高は前年同期から増加しました。

この結果、当第2四半期累計期間の売上高は451,666千円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は46,060千円(前年同期比3.2%増)となりました。

 

b.レーザアイウェア事業

当第2四半期累計期間におきましては、網膜投影ビューファインダであるRETISSA NEOVIEWERの北米販売、眼の健康チェックツールであるRETISSA MEOCHECKの販売増加及び眼の健康チェックサービスの販売増加等により売上高が前年同期から増加しました。

この結果、当第2四半期累計期間の売上高は186,529千円(前年同期比386.9%増)、セグメント損失は146,932千円(前年同期はセグメント損失184,551千円)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第2四半期会計期間末における総資産は前事業年度末から1,510,174千円増加し、6,428,573千円となりました。流動資産は6,131,171千円となり、前事業年度末から1,513,658千円増加しております。これは主に新株予約権行使により現金及び預金が1,454,561千円、売上増により売掛金が25,376千円、網膜投影製品の今後の販売に向けた部材調達や製品生産により商品および製品が45,457千円、原材料及び貯蔵品が22,024千円増加した一方、消費税の還付により未収入金が35,279千円減少したこと等によるものであります。固定資産は297,401千円となり、前事業年度末から3,484千円減少しております。これは主に減価償却によるものであります。

 

(負債)

当第2四半期会計期間末における負債は前事業年度末から56,011千円減少し、422,580千円となりました。流動負債は385,753千円となり、前事業年度末から50,620千円減少しております。これは主に設備代金決済により未払金が65,703千円、納税により未払法人税等が29,500千円減少した一方、仕入増により買掛金が17,636千円、その他流動負債が20,385千円増加したこと等によるものであります。固定負債は36,827千円となり、前事業年度末から5,390千円減少しております。これは主に長期借入金が返済及び1年内返済予定の長期借入金への振替により3,335千円、資産除去債務が流動負債への振替等により3,494千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当第2四半期会計期間末における純資産は前事業年度末から1,566,185千円増加し、6,005,993千円となりました。これは主に新株予約権の行使及び無償減資を行った結果により資本剰余金が470,747千円、利益剰余金が四半期純損失の計上及び無償減資を行った結果等により4,341,068千円増加した一方、新株予約権の行使及び無償減資を行った結果により資本金が3,243,415千円減少したこと等によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、5,035,596千円(前事業年度末比1,454,561千円の増加)となりました。

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期累計期間における営業活動の結果減少した資金は254,049千円(前年同期は116,267千円の減少)となりました。主な資金増加要因は減価償却費45,537千円、その他の流動資産の減少21,945千円であり、主な資金減少要因は税引前四半期純損失248,611千円、棚卸資産の増加67,664千円、売上債権の増加25,376千円、その他の流動負債の減少6,367千円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期累計期間における投資活動の結果減少した資金は82,388千円(前年同期は6,690千円の増加)となりました。主な資金減少要因は有形固定資産の取得による支出94,358千円、短期貸付金の貸付けによる支出11,970千円であり、主な資金増加要因は短期貸付金の回収による収入23,940千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期累計期間における財務活動の結果増加した資金は1,789,664千円(前年同期は37,352千円の減少)となりました。主な資金増加要因は株式の発行による収入1,793,488千円であり、主な資金減少要因は長期借入金の返済による支出3,335千円であります。

 

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、68,671千円(前年同期比38.6%減)です。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動について2023年6月27日提出の有価証券報告書「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載の内容から重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。