第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。なお、当社は「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 平成30年3月30日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 平成30年3月30日)を第1四半期会計期間の期首から適用しております。このため、以下に記載の前事業年度との増減比較数値は、当該会計基準適用前の前事業年度に関する金額と当該会計基準を適用した後の当第3四半期会計期間末の金額を比較した数値となっております。詳細は、「第4 経理の状況 1四半期財務諸表 注記事項 会計方針の変更」をご参照ください。

 

(1) 経営成績の状況

当社は、再生医療・細胞治療を目的とした、「さい帯血」や「さい帯」等の周産期組織由来の細胞のバンキング事業及び、それらの細胞を利用した、新たな治療法、再生医療等製品の開発、そしてこれらの事業基盤をベースにした再生医療・不妊治療領域等での投資等の事業展開を行っております。

当第3四半期累計期間においては、引き続き、新型コロナウイルス感染症による社会・経済活動への影響が継続致しましたが、当社におきましては、昨年度より実施している、デジタル・マーケティング活動の強化、そして、本年4月より新たに開始した、日本初の「さい帯保管サービス」が寄与し、12月度において過去最高の月次売上高を計上、第3四半期累計期間においても、過去最高の売上高を計上致しております。

再生医療分野での研究開発につきましては、日本国内においては、高知大学医学部附属病院や大阪市立大学附属病院等における「さい帯血」による、小児神経疾患を対象とした臨床研究が、また米国においては、デューク大学での第Ⅱ相臨床研究の成果を受け、さい帯血により、脳性麻痺等の治療を行う専門クリニックの設立が進められる等、大きく進展しております。

また、引き続き、東京大学医科学研究所及び東京大学医学部附属病院との小児形態異常等の先天性疾患に対する「さい帯」を用いた治療法の開発、大阪大学大学院医学系研究科との「さい帯」を用いた新たな半月板治療法の開発等、再生医療分野でのアカデミアとの共同研究にも注力しております。

当社は、既に現在の3倍の規模に対応できる細胞処理センターを整備済みであり、マーケティング活動の強化及びさい帯血などの細胞を用いた再生医療の普及に努める事により、保管検体数を増加させ、売上高総利益率の向上を図り、3年程度で営業利益率を当面の目標である25%まで高めてまいります。

そして、現在の細胞バンク事業を成長させながら、当社のネットワークを活用し、AIなどの新しい技術を利用したデータサイエンス(先制医療)分野や、幹細胞を利用した新たなプロダクトの開発等の事業展開を、M&Aも含め検討を進めております。

これらの活動の結果、当第3四半期累計期間の売上高は、過去最高の1,316,683千円(前年同期比23.7%増)、営業利益は168,267千円(前年同期比85.5%増)となりました。また、当社は、2021年6月25日に東京証券取引所マザーズ市場に上場し公募増資を行いました。それに伴い株式交付費6,219千円、株式公開費用9,378千円を営業外費用に計上した結果、経常利益は153,514千円(前年同期比60.0%増)、四半期純利益は97,590千円(前年同期比60.5%増)となっております。

なお、当社は、単一セグメントのため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期会計期間末における資産合計は4,987,423千円となり、前事業年度末に比べ1,028,930千円増加いたしました。流動資産は3,966,522千円となり、前事業年度末に比べ816,211千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が666,602千円、売掛金が212,562千円増加したことによるものであります。固定資産は1,020,900千円となり、前事業年度末に比べ212,718千円増加いたしました。

 

(負債)

 当第3四半期会計期間末における負債合計は2,919,576千円となり、前事業年度末に比べ283,292千円増加いたしました。流動負債は2,860,528千円となり、前事業年度末に比べ271,626千円増加いたしました。これは主に前受金が260,537千円増加したことによるものであります。固定負債は59,048千円となり、前事業年度末に比べ11,666千円増加いたしました。

 

(純資産)

 当第3四半期会計期間末における純資産合計は2,067,846千円となり、前事業年度末に比べ745,637千円増加いたしました。これは主に東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う公募増資により資本金及び資本準備金が増加、四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は6,849千円であります。

なお、当第3四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 主要な設備

当第3四半期累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

 当社は、細胞保管センターを新設しており建物附属設備が69,100千円増加しております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。