当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、依然として厳しい状況にある中、持ち直しの動きがみられています。日本経済においては、ワクチン接種が開始されるなど、各種施策の効果が期待されるものの、感染症の収束時期の見通しが未だたたないことから、先行きの不透明な状況は依然として継続しております。加えて、日本企業は、グローバル化、戦略実現のスピードアップ、イノベーション創発、企業間連携の促進、生産性の向上、また、それらを実現するためのテクノロジーの活用といったテーマに直面し、激しく変化する市場環境における経営のあり方そのものの見直しを迫られております。
特に大手企業を中心に、デジタルトランスフォーメーション(DX)(注1)に強い関心が寄せられており、既存のビジネスモデルや業界構造を大きく変化させる新たなデジタル化の流れに注目が集まっております。企業は顧客により高い付加価値を提供するため、クラウド等のプラットフォーム、スマートフォンやIoT等の新たなデバイス、AIやブロックチェーン等の新たなテクノロジーを組み合わせたサービスの開発が進められております。
このような事業環境の中で、当社グループは、顧客企業を利用するユーザーの根本的なニーズに基づいたユーザーエクスペリエンス(UX)を実現し、顧客企業が提供するサービスに期待される価値の創造を支援し、最適なデザインを設計するサービスであるデザインパートナー事業、そして、自社サービスである「Goodpatch Anywhere」、「ReDesigner」、「Strap」、「Prott」及び「Athena」などのサービスで構成されるデザインプラットフォーム事業を主要事業と位置づけ、相互にシナジーを創出することに注力しながら推進してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,026,988千円(前年同期比25.9%増)、営業利益は338,181千円(前年同期比105.0%増)、経常利益は328,031千円(前年同期比105.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は261,169千円(前年同期比56.7%増)となりました。
報告セグメント別の業績の状況は以下のとおりであります。
① デザインパートナー事業
デザインパートナー事業は、顧客企業のもつ本質的な価値を発見し、その要素を紐解きながら、顧客企業のユーザーが持つ価値観に即して、その価値が適切に伝わるように顧客企業の戦略やブランディング、ビジネスプロセス等も踏まえてデザインを実装していきます。その際に、当社のUXデザイナー及びUIデザイナーが中心となり、顧客企業のプロジェクトチームと一体となって、デザインプロジェクトをリードします。
主にWebサイトやアプリケーション等のデジタルプロダクトのデザイン開発を進めたい顧客企業に対しては、顧客企業が必要とするUI/UXデザイン(注2)の実現を支援します。さらにそのようなデジタルプロダクトの実装や開発まで希望する顧客企業に対しては、当社のエンジニアによりアプリケーションの開発を行います。そのような過程において、顧客企業は既存ビジネスプロセスをデジタル化し、イノベーションの創出を図ることが可能です。また、顧客起点の新たな価値創出のための変革を図りたい顧客企業に対しては、新規事業の検証やアイデアを創出するための支援についても行っております。
近年デジタルトランスフォーメーション(DX)が注目を集め、企業がデジタル領域において変革を求められる状況において、デザインの持つ役割の重要性は増々高まっており、当社グループにおいても当事業への問い合わせが前年同期比で80%以上増加する等(日本国内において)、需要の増加が顕著な状況となります。そのような状況の中、当社グループとしては数多くのデジタルデザイン支援の知見を集約し、経験豊富なデザイナーを集め、育成することで、より多くの企業に対して、高品質なデザイン支援を行うことが可能になります。そのため、当社グループはデザイナーの採用活動を積極的に行い、提供リソース(デザイナー人員)を拡大するとともに、より幅広い業種業態の顧客企業に対してデザイン支援プロジェクトを実施してまいりました。
当第3四半期連結累計期間においては、デジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズの高まりを受け、月平均プロジェクト単価は5,515千円(前年同期比5.0%増。また当第1四半期連結会計期間は5,443千円、当第2四半期連結会計期間は5,382千円、当第3四半期連結会計期間は5,720千円)となりました。また月平均プロジェクト件数は堅調に推移し、27.3件(前年同期比17.1%増。また当第1四半期連結会計期間は26.0件、当第2四半期連結会計期間は28.0件、当第3四半期連結会計期間は28.0件)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるデザインパートナー事業の売上高は1,465,881千円(前年同期比24.2%増)、営業利益は274,378千円(前年同期比91.2%増)となりました。
② デザインプラットフォーム事業
デザインプラットフォーム事業は、デザインパートナー事業によって行われるUI/UXデザイン支援を様々な側面からサポートするサービスを提供しております。具体的には、登録した外部デザイナー人材によるフルリモートでUI/UXデザインプロジェクトを実施する「Goodpatch Anywhere」、自社で構築したデザイン人材プールを活用したデザイナー採用支援サービス「ReDesigner」、2020年9月1日に正式リリースしたクラウドワークスペース「Strap」、デザインパートナー事業で培ったナレッジの蓄積をもとにしたプロトタイピングツール(注3)「Prott」及びVR(Virtual Reality:仮想現実)/AR(Augmented Reality:拡張現実)(注4)を活用したデザインツール「Athena」で構成され、それぞれのシナジーを創出し、デザインに関連したビジネスの拡大を行うものとなります。
当第3四半期連結累計期間において、「Goodpatch Anywhere」は外部デザイナー人材の登録者数が増加しております。「ReDesigner」は、契約企業数や内定者数が増加し、採用支援実績を積み上げております。「Strap」並びに「Prott」におきましては、「Prott」のリソースを有効に活用し、「Strap」の機能開発を強化しております。また「Athena」は、カーデザインをVR環境で行うことができるソフトウェアの開発を連結子会社Goodpatch GmbHにて進め、機能拡充を図っております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるデザインプラットフォーム事業の売上高は561,106千円(前年同期比30.2%増)、営業利益は63,803千円(前年同期比197.9%増)となりました。
(注)1.デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、Digital Transformationの略語で、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客企業や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること、を意味しています。
2.UI(User Interface/ユーザーインターフェース)とは、「ユーザーがPCやスマートフォン等のデバイスとやり取りをする際の入力や表示方法などの仕組み」を意味します。またUX(User Experience/ユーザーエクスペリエンス)は「サービスなどによって得られるユーザー体験」のことを指します。
3.プロトタイピングとは、最終成果物の試作品を早い段階から作り、改善を繰り返す手法のことを意味します。
4.VRとは、Virtual Reality(仮想現実)の略であり、現物・実物(オリジナル)ではない機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザーの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術及びその体系を意味します。またARとは、Augmented Reality(拡張現実)の略であり、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張するという技術を意味します。
(2) 財政状態に関する分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,718,361千円増加し、2,936,984千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加1,670,592千円、売掛金の増加24,971千円及び前払費用の増加17,472千円であります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて19,977千円増加し、312,635千円となりました。主な要因は、投資有価証券の増加43,804千円、使用権資産の減少12,257千円、繰延税金資産の減少19,324千円及び長期前払費用の増加によるその他固定資産の増加9,598千円であります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,738,339千円増加し、3,249,620千円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ25,146千円増加し、406,850千円となりました。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金の増加22,749千円、賞与引当金の増加10,789千円、前受金の増加10,634千円及び未払消費税等の減少20,287千円であります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ161,694千円増加し、352,777千円となりました。主な要因は、長期借入金の増加175,016千円及びリース債務の減少12,833千円であります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて186,841千円増加し、759,628千円となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べ1,551,497千円増加し、2,489,991千円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上に伴う利益剰余金の増加261,169千円、2021年1月15日を払込期日とする譲渡制限付株式報酬としての新株発行による資本金の増加9,698千円及び資本準備金の増加9,698千円、第6回新株予約権(第三者割当による行使価額修正条項付新株予約権)の行使に伴う新株発行による資本金の増加632,448千円及び資本準備金の増加632,448千円であります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。