当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している以下の主要なリスクが発生しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
・M&Aにおけるのれん等の減損リスク
当社グループは、企業買収により株式を取得しており、のれん(取得原価の配分が完了していないため、暫定的に算定された金額)を計上しておりますが、今後、事業環境や競合状況の急激な変化等により関係会社の業績が当初の想定を下回り、想定していた超過収益力が低下した場合、当該のれんについて減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感染防止対策やワクチン接種が促進されるなどを背景に改善の傾向がみられる一方、変異株の流行に伴う感染の再拡大などにより、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。このような情勢下、世界のデジタル化の進展が加速するとともに、新しい生活様式の浸透により、世界各地の企業が新たな環境に適応した持続可能なビジネスを構築する動きが見られております。さらに、日本企業は、日本市場が長期にわたり低成長にとどまる中、グローバル化、戦略実現のスピードアップ、イノベーション創発、企業間連携の促進、生産性の向上、また、それらを実現するためのテクノロジーの活用といったテーマに直面し、激しく変化する市場環境における経営のあり方そのものの見直しを迫られております。
特に大手企業を中心に「デジタルトランスフォーメーション(DX)(注1)」に強い関心が寄せられており、既存のビジネスモデルや業界構造を大きく変化させる新たなデジタル化の流れが、引き続き力強いものとなっております。企業は顧客により高い付加価値を提供するため、クラウド等のプラットフォーム、スマートフォンやIoT等の新たなデバイス、AIやブロックチェーン等の新たなテクノロジーを組み合わせたサービスの開発が進められております。
このような事業環境の中で、当社グループは「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンのもと、「デザインの力を証明する」というミッションを掲げ、顧客企業が提供するサービスに期待される価値の創造を支援し、最適なデザインを設計するデザインパートナー事業、そして、自社サービスである「Goodpatch Anywhere」、「ReDesigner」、「Strap」、「Prott」及び「Athena」などのサービスで構成されるデザインプラットフォーム事業を主要事業と位置づけ、相互にシナジーを創出することに注力しながら推進してまいりました。また、デザイン領域における総合力を高めるため、2021年12月22日に株式会社スタジオディテイルズの全株式を取得いたしました。今後、当社の強みである戦略デザインやUI/UXデザインと、株式会社スタジオディテイルズの強みである質の高いクリエイティブとブランディングを融合し、顧客企業のさらなる期待に応えられるデザイン支援を提供できるよう、企業価値向上に取り組んでおります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,857,168千円(前年同期比38.2%増)、営業利益は342,409千円(前年同期比42.7%増)、経常利益は341,459千円(前年同期比47.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は218,142千円(前年同期比16.4%増)となりました。
報告セグメント別の業績の状況は以下のとおりであります。
① デザインパートナー事業
デザインパートナー事業は、顧客企業の持つ本質的な価値を発見し、その要素を紐解きながら、顧客企業のユーザーが持つ価値観に則して、その価値が適切に伝わるように顧客企業の戦略やブランディング、ビジネスプロセス等も踏まえてデザインを実装していきます。その際に、当社のUXデザイナー及びUIデザイナーが中心となり、顧客企業のプロジェクトチームと一体となって、デザインプロジェクトをリードします。
主にWebサイトやアプリケーション等のデジタルプロダクトのデザイン開発を進めたい顧客企業に対しては、顧客企業が必要とするUI/UXデザイン(注2)の実現を支援します。さらにそのようなデジタルプロダクトの実装や開発まで希望する顧客企業に対しては、当社のエンジニアによりアプリケーション開発を行います。そのような過程において、顧客企業は既存ビジネスプロセスをデジタル化し、イノベーションの創出を図ることが可能です。また、顧客起点の新たな価値創出のための変革を図りたい顧客企業に対しては新規事業の検証やアイデアを創出するための支援についても行っております。
近年デジタルトランスフォーメーション(DX)が注目を集め、企業がデジタル領域において変革を求められる状況の中で、デザインの持つ役割の重要性は益々高まっており、当社グループにおいても、日本国内を主として、当事業への問い合わせが増加する等、需要の増加が顕著な状況となります。そのような状況の中、当社グループとしては数多くのデジタルデザイン支援の知見を集約し、経験豊富なデザイナーを集め、育成することで、より多くの企業に対して、高品質なデザイン支援を行うことが可能になります。そのため、当社グループはデザイナーの採用活動を積極的に行い、提供リソースであるデザイナー人員を拡大するとともに、より幅広い業種業態の顧客企業に対してデザイン支援プロジェクトを実施してまいりました。
当第2四半期連結累計期間においては、デジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズの高まりを受け、顧客社数(注3)は29.3社(前年同期は24.0社、前年同期比22.2%増)、月額平均顧客単価(注4)は6,383千円(前年同期は6,407千円、前年同期比0.4%減)となりました。また、社内デザイン組織のデザイナーの採用が順調に進み、当第2四半期連結会計期間末において128名(前年同期比14.3%増)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間におけるデザインパートナー事業の売上高は1,250,586千円(前年同期比30.9%増)、営業利益は224,171千円(前年同期比23.8%増)となりました。なお、デザインパートナー事業における主なKPIの推移は下記表のとおりであります。
(デザインパートナー事業のKPI推移)
※事業の拡大等に伴い、より当社グループの事業の実態を把握しやすくするため、当連結会計年度よりデザインパートナー事業のKPIの項目を再編しております。新KPIでは、月平均プロジェクト件数を顧客社数へ、月平均プロジェクト単価を月額平均顧客単価へ変更しております。
② デザインプラットフォーム事業
デザインプラットフォーム事業は、デザインパートナー事業によって行われるUI/UXデザイン支援を様々な側面からサポートするサービスを提供しております。具体的には、登録した外部デザイナー人材によるフルリモートでUI/UXデザインプロジェクトを実施する「Goodpatch Anywhere」、自社で構築したデザイン人材プールを活用したデザイナー採用支援サービス「ReDesigner」、2020年9月1日に正式リリースしたオンラインホワイトボード「Strap」、デザインパートナー事業で培ったナレッジの蓄積をもとにしたプロトタイピングツール(注5)「Prott」及びVR(Virtual Reality:仮想現実) /AR(Augmented Reality:拡張現実)(注6)を活用したデザインツール「Athena」で構成され、それぞれのシナジーを創出し、デザインに関連したビジネスの拡大を行うものとなります。
当第2四半期連結累計期間においては、「Goodpatch Anywhere」は、外部デザイナー人材の登録者数が増加しております。「ReDesigner」は、契約企業数や内定者数が増加し、採用支援実績を積み上げております。「Strap」並びに「Prott」においては、「Prott」のリソースを有効に活用し、「Strap」の機能開発を強化しております。また「Athena」は、カーデザインをVR環境で行うことができるソフトウェアの開発を連結子会社Goodpatch GmbHにて進め、機能拡充を図っております。
この結果、当第2四半期連結累計期間におけるデザインプラットフォーム事業の売上高は606,581千円(前年同期比56.2%増)、営業利益は118,237千円(前年同期比100.9%増)となりました。
(注)1.デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、Digital Transformationの略語で、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること、を意味します。
2.UI(User Interface/ユーザーインターフェース)とは、「ユーザーがPCやスマートフォン等のデバイスとやり取りをする際の入力や表示方法などの仕組み」を意味します。また、UX(User Experience/ユーザーエクスペリエンス)は「サービスなどによって得られるユーザー体験」のことを指します。
3.顧客社数とは、デザインパートナー事業において、当社グループとデザインプロジェクトを進めるために契約した顧客企業の社数を指しており、1か月にデザイン支援を提供した顧客社数の3か月の平均値を示しています。一方、月平均プロジェクト件数とは、デザインパートナー事業において、顧客企業のプロジェクトチームと一体となって、当社デザイナーがリードしたデザインプロジェクトの件数を指しており、1か月に稼働したプロジェクト件数の3か月の平均値を示しています。
4.月額平均顧客単価とは、(1か月にデザイン支援を提供した顧客社数の売上総額 / 1か月にデザイン支援を提供した顧客社数)の3か月の平均値を示しています。一方、月平均プロジェクト単価は(1か月に稼働したプロジェクトの総額 / 1か月に稼働したプロジェクト数)の3か月の平均値を示しています。
5.プロトタイピングとは、最終成果物の試作品を早い段階から作り、改善を繰り返す手法のことを意味します。
6.VRとは、Virtual Reality(仮想現実)の略であり、現物・実物(オリジナル)ではない機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザーの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術及びその体系を意味します。またARとは、Augmented Reality(拡張現実)の略であり、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張するという技術を意味します。
(2) 財政状態に関する分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて144,455千円増加し、3,280,961千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加4,359千円、前払費用の増加14,754千円及び売上高が伸長したこと等による売掛金及び契約資産の増加145,153千円等があった一方で、当第2四半期連結会計期間においてデザインパートナー事業や「Goodpatch Anywhere」における請負契約案件が減少したことによる仕掛品の減少20,164千円等があったこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて649,992千円増加し、953,122千円となりました。主な要因は、株式会社スタジオディテイルズの買収に伴うのれんの増加619,728千円、株式会社スタジオディテイルズの買収等による建物の増加17,920千円、デザインパートナー投資の実行等による投資有価証券の増加33,727千円、在外連結子会社における使用権資産の減少11,425千円及び税務上の繰越欠損金の減少等による繰延税金資産の減少12,573千円であります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて794,448千円増加し、4,234,083千円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ33,240千円増加し、584,403千円となりました。主な要因は、未払法人税等の増加87,242千円、業務委託費等の増加による買掛金の増加25,558千円及び1年内返済予定の長期借入金の増加11,832千円等があった一方で、2021年8月期期末賞与支給等による未払金の減少16,814千円、顧客企業から契約期間分の料金を一括で受領した前受金の役務提供に伴う取り崩し等による契約負債の減少39,456千円(前連結会計年度は前受金及び前受収益)及びその他の減少33,160千円等があったこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ86千円増加し、317,295千円となりました。主な要因は、在外連結子会社におけるリース債務の減少12,008千円及び資産除去債務の増加11,552千円によるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて33,327千円増加し、901,699千円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べて761,120千円増加し、3,332,384千円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上等に伴う利益剰余金の増加226,128千円及び2021年2月9日に発行した第7回新株予約権(第三者割当による行使価額修正条項付新株予約権)等の行使による資本金の増加267,735千円及び資本準備金の増加267,735千円であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,359千円増加し、2,784,433千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは163,670千円の収入(前年同期は184,223千円の収入)となりました。これは主に、デザインパートナー事業及びデザインプラットフォーム事業の売上高増加に伴う売上債権の増加78,564千円や法人税等の支払額37,822千円及び顧客企業から契約期間分の料金を一括で受領した前受金の役務提供に伴う取り崩し等による前受金の減少26,647千円の減少要因があったものの、デザインパートナー事業及びデザインプラットフォーム事業が相互にシナジーを創出することに注力しながら各事業を推進してきたことの成果としての税金等調整前四半期純利益の計上341,459千円、業務用PC及び事務所内装費用等にかかる減価償却費21,905千円等の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは621,388千円の支出(前年同期は54,667千円の支出)となりました。これは主に、株式会社スタジオディテイルズの買収による連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出582,259千円や「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンの実現を目指し、スタートアップへ出資し、デザインに関する知見を提供することで出資先企業の成長をサポートするデザインパートナー投資の実行等に伴う投資有価証券の取得による支出34,000千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは462,296千円の収入(前年同期は941,586千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出56,662千円や在外連結子会社におけるリース債務の返済による支出11,082千円の減少要因があったものの、将来の買収及び戦略的投資のための資金を資金使途として2021年2月9日に発行した第7回新株予約権(第三者割当による行使価額修正条項付新株予約権)等の行使による株式発行による収入530,041千円の増加要因があったことによるものであります。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
(株式取得による完全子会社化)
当社は、2021年12月15日開催の当社取締役会において、株式会社スタジオディテイルズの全株式を取得することを決議し、それに基づき2021年12月22日に株式譲渡契約を締結し、同日付で当該全株式を取得しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。