第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 2021年度からスタートした当社中期経営計画では、これまで築いてきた基盤を発展させ、当社グループが目指す「スペシャリティファーマを基盤としたトータルヘルスケアカンパニー」の実現にむけて、本中計期間の最終年度にあたる2025年度目標である売上高700億円、営業利益率8%、自己資本当期純利益率(ROE)8%の達成に取り組んでおります。

 

 (1) 経営成績

当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症による影響からの回復に伴い、経済活動の正常化がいっそう進展したものの、依然として不安定な国際情勢の中、原材料価格やエネルギー価格の高止まりや円安を背景とした物価上昇など、経済動向は依然として不透明な情勢のまま推移しておりますが、このような状況下においても、当社グループの事業は前年度に引き続き、堅調に推移しております。

 

  当第2四半期連結累計期間における当社経営成績は以下のとおりであります。

 

前第2四半期

連結累計期間

(百万円)

当第2四半期

連結累計期間

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高

30,172

31,648

1,475

4.9%

営業利益

2,879

3,055

176

6.1%

経常利益

2,987

3,096

108

3.6%

親会社株主に帰属する

四半期純利益

2,346

4,129

1,783

76.0%

 

 

セグメント業績は次のとおりであります。

 

① 医薬品事業

 内科、産婦人科、泌尿器科の3分野に注力している医薬品事業は、毎年の薬価改定の影響を受けつつも全般的に

堅調に推移しました。製品別にみると、産婦人科領域において子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「レルミナ」が5,186百

万円(前年同期比14.6%増)と順調に伸長したほか、2022年6月から販売を開始した月経困難症治療剤「ドロエチ」が2,909百万円(同127.4%増)と前年に続き大きく増加しました。さらに内科領域の主力品である甲状腺ホルモン製剤「チラーヂン」が4,000百万円(同2.0%増)、難吸収性リファマイシン系抗菌薬「リフキシマ」も2,997百万円(同8.7%増)と着実に伸長しました。泌尿器科領域ではLH-RH誘導体マイクロカプセル型徐放性製剤「リュープロレリン」が2,321百万円(同11.4%減)となりました。

 以上の結果、セグメント売上高は28,404百万円(同5.8%増)、セグメント利益は3,658百万円(同16.5%増)となりました。

 

② アニマルヘルス事業

 動物用医薬品、飼料添加物等の製品を販売しているアニマルヘルス事業においては、畜産用薬品や飼料添加物を中心に売上高は3,162百万円(前年同期比2.2%減)とほぼ前年並みとなりました。一方で、原材料等のコスト上昇による影響を受け、セグメント利益は44百万円(同80.6%減)となりました。

 

③ その他事業

 臨床検査、医療機器等の事業を展開しているその他事業については、売上高は80百万円(前年同期比6.6%減)、セグメント損失は61百万円(前年同期は20百万円の損失)となりました。

 

 

(2) 財政状態

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4,782百万円増加し、91,920百万円となりました。これは主に、現金及び預金および売掛金などが増加したためであります。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ694百万円増加し、33,299百万円となりました。これは主に、長期借入金および短期借入金が減少しましたが、買掛金、未払法人税等および電子記録債務が増加したためであります。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,087百万円増加し、58,621百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。

 その結果、自己資本比率は前連結会計年度末から1.2ポイント上昇し63.8%となっております。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,940百万円増加し、19,446百万円となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動におけるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果増加した資金は、3,097百万円(前年同期は1,666百万円の増加)となりました。これは主に、売上債権の増加はありましたが、税金等調整前四半期純利益の計上、仕入債務の増加及び減価償却費の計上によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果増加した資金は、1,382百万円(前年同期は199百万円の減少)となりました。これは、投資有価証券の売却によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果減少した資金は、2,539百万円(前年同期は1,346百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済によるものであります。

 

 (4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 (5) 研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における研究開発費総額は、2,410百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

技術導入契約

契約会社名

相手方の名称

国名

契約品目

契約内容

契約期間

あすか製薬株式会社

サスメド

株式会社

日本

産婦人科領域における治療用アプリ

日本における共同研究開発及び独占的販売権

アプリ上市年から10事業年度が経過する日まで