当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあり、回復基調にあります。一方で、不安定な国際情勢を背景とする原材料価格の高止まりは継続しており、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループは「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness 私たちは、“美しく革新的な方法”で、“幸せの連鎖”があふれる社会の実現に挑戦し続けます。」をMISSIONに掲げ、「ブランド創出力」「OMO」「IPTOS」を強みとして、独自の商品・ブランド開発モデルによって、積極的な新商品開発、マーケティング、市場開拓、海外展開を進めてまいりました。
また、当社グループは、持続可能な社会を実現することを目的とした様々な取り組みを行っております。2023年3月に設立した「一般財団法人BOTANIST財団」では、2024年6月に、財団の目的や想いに共感してくださる団体と協働し、環境保全と自然体験機会の創出に共に取り組む「一般財団法人BOTANIST財団 助成プログラム」を開始しました。今後も事業とESG推進を両立し、事業活動を通じて環境や社会に対してより良い影響を与えるような活動に引き続き取り組んでまいります。
セグメントの業績は、のとおりです。
(国内事業)
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。
国内事業では、持続的な成長に向けて、当社が強みを持つヘアケア系、美容家電、スキンケア他のカテゴリーの継続的な投資及び新たなトレンド発掘に注力しました。
BOTANISTブランドにおいては、2024年5月に、厳選した香りの「フレグランスコレクションシリーズ」より、夏限定商品「アイスピーチティーの香り」を発売しました。本体ボトルには環境に配慮したバイオマス容器を採用するとともに、アップサイクル原料である国産ピーチを配合し、貴重な成分を無駄にすることなく活用しております。また、同年6月に「ボタニカルボディーソープ」がZOZOCOSME AWARDS 2024 上半期 カテゴリー大賞を初受賞しました。
SALONIAブランドにおいては、2023年10月に発売開始した高機能プレミアムラインの第2弾として、「スムースシャインドライヤー」を2024年6月に発売しました。また、ピュアブライトスチーマーやEMSリフトブラシなどにおいても、積極的なマーケティング投資により好調に推移し、売上高の伸長に寄与しました。
ナイトケアビューティーブランドYOLUは、2024年5月に初の夏限定品である「ナイトチュベローズシリーズ」を発売しました。定番品「カームナイトリペアシリーズ」を筆頭に複数商品の成長を継続させ、売上高の伸長に寄与しました。また、ナイトリペアシャンプー&トリートメントセット(カーム/リラックス)・ナイトリペアヘアマスク(カーム/リラックス)の2製品において、同年6月にZOZOCOSME AWARDS 2024 上半期 カテゴリー大賞を初受賞しました。
以上のことから、当中間連結会計期間の売上高は19,631百万円(前年同期比3.5%増)、営業利益は3,743百万円(前年同期比26.9%増)となりました。
(海外事業)
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店、ドラッグストアへの卸売販売であります。
中国においてはアリババグループの越境ECであるTmall Global(天猫国際)や、ライブコマース施策を通じたBOTANISTブランド及びYOLUブランドの販売に取り組み、香港、台湾、東南アジアにおいては同国内に多数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組みました。
艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、Tmall.com(天猫)やDouyin(抖音)といったプラットフォームを活用したオンラインでの販売にて、BOTANISTブランド及びSALONIAブランドの販売に取り組みました。
以上のことから、当中間連結会計期間の売上高は679百万円(前年同期比22.5%増)、営業損失は474百万円(前年同期は営業損失235百万円)となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は20,311百万円(前年同期比4.1%増)となりました。また、営業利益は2,034百万円(前年同期比6.0%増)、経常利益は2,143百万円(前年同期比12.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,241百万円(前年同期比58.8%減、前年同期は関係会社株式売却益2,992百万円の特別利益計上)となりました。
② 財政状態
(流動資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は、18,517百万円となり、前連結会計年度末よりも1,713百万円減少いたしました。その主な内訳は、商品が384百万円、売掛金が249百万円、前渡金が193百万円それぞれ増加したことに対し、現金及び預金が3,080百万円減少したことによるものです。
(固定資産)
当中間連結会計期間末における固定資産は、2,654百万円となり、前連結会計年度末よりも22百万円減少いたしました。その主な内訳は、有形固定資産が172百万円増加したことに対し、無形固定資産が100百万円、投資その他の資産が93百万円それぞれ減少したことによるものです。
(流動負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は、6,360百万円となり、前連結会計年度末よりも2,152百万円減少いたしました。その主な内訳は、買掛金が570百万円増加したことに対し、未払法人税等が1,572百万円、返金負債が343百万円、未払金が324百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定負債)
当中間連結会計期間末における固定負債は、43百万円となり、前連結会計年度末よりも19百万円減少いたしました。その主な内訳は、長期借入金が20百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、14,767百万円となり、前連結会計年度末よりも436百万円増加いたしました。その主な内訳は、親会社株主に帰属する中間純利益1,241百万円及び剰余金の配当231百万円により利益剰余金が1,010百万円、自己株式の取得により自己株式が493百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)につきましては、前連結会計年度末に比べ3,108百万円減少し、5,242百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は1,525百万円(前年同期は530百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益2,098百万円、法人税等の支払額2,272百万円、未収又は未払消費税等の増減額583百万円、仕入債務の増加額552百万円、棚卸資産の増加額375百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は847百万円(前年同期は2,797百万円の獲得)となりました。これは主に、貸付による支出500百万円、有形固定資産の取得による支出277百万円、無形固定資産の取得による支出30百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は744百万円(前年同期は103百万円の使用)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出494百万円、配当金の支払額230百万円によるものであります。
(3)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は90百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。