当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当中間連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度末との比較・分析にあたっては暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、インバウンド増加、国内需要の回復等による社会経済活動の正常化が進み緩やかな回復傾向となる一方で、原材料価格の高騰による物価の上昇、不安定な為替の動向により、先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループが事業展開するインターネット広告市場においては前年に続く社会のデジタル化を背景に、2023年は前年比7.8%増の3兆3,330億円(※1)となりました。また、インターネット広告費のうち、インターネット広告媒体費は、動画サービスにおける利用者数・利用時間が増加したことで、前年比8.3%増の2兆6,870億円(※1)となり、引き続き拡大を続けております。
このような事業環境の中で、当社グループは、「創造によって世界中のエモーショナルを刺激する」というパーパスの実現に向けて、ビジョンに「Digital Well-Being」を掲げ、インターネットを通じて人々の心を豊かにするサービスを創造し続けることによって企業価値の持続的な向上を図っております。当中間連結会計期間におきましては、メディア事業においてリリースまでの開発期間の遅延による配信タイトル数の減少と、新規ジャンルへの先行投資によるコスト増により、売上高が減少し、営業損失となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は27億71百万円(前中間連結会計期間比7.3%減)、営業損失は2億11百万円(前中間連結会計期間は営業損失30百万円)、経常損失は88百万円(前中間連結会計期間は経常損失56百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は1億58百万円(前中間連結会計期間は親会社株主に帰属する中間純損失87百万円)、EBITDA(営業利益+のれん償却費+減価償却費)は△16百万(前中間会計期間はEBITDA1億32百万円)となりました。
(※1)出所 株式会社電通「2023年 日本の広告費」
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
メディア事業の当中間連結会計期間におきましては、既存事業であるカジュアルゲームやハイパーカジュアルゲームにおいてタイトルリリースを継続的に行っている一方で、新規タイトルのリリースまでの遅延及び事業拡大を目的としたハイブリッドカジュアルゲーム領域の開発費・テストマーケティング費用の発生によって売上高とセグメント利益が減少いたしました。なお、重要指標である運用本数(※2)は240本となりました。
また、2023年12月1日に連結子会社化した株式会社テトラクローマについては、画像メーカーサービス「Picrew(ピクルー)」のアプリ版の提供を開始し、収益に貢献しております。
以上の結果、売上高は15億97百万円(前中間連結会計期間比18.8%減)、セグメント利益は80百万円(同60.0%減)、EBITDA(営業利益+のれん償却費+減価償却費)は1億13百万円(同44.7%減)となりました。
(※2)運用本数とは、広告出稿による運用を伴うすべてのスマートフォンアプリの本数(月平均)としております。
プラットフォーム事業の当中間連結会計期間におきましては、「電話占いカリス」において、第1四半期連結会計期間における鑑定師の稼働率及び相談回数に一時的な落ち込みが生じましたが、鑑定師の就業環境の再整備と、マーケティング戦略の見直しを行った結果、直近の状況は改善傾向にあります。
また、2023年4月に株式会社サイバーエージェントから事業譲受した「SATORI電話占い」、昨年リリースした新規サービスの「恋愛相談METHOD」についても順調に成長を続けております。なお、重要指標である当中間連結会計期間における相談回数は、143千回となりました。
推し活×メッセージアプリ「B4ND(ビヨンド)」については、複数名の著名なアーティストが参画したことで、会員数の拡大に繋がっております。
以上の結果、売上高は10億49百万円(前中間連結会計期間比2.9%増)、セグメント利益は76百万円(同11.4%減)、EBITDA(営業利益+のれん償却費+減価償却費)は2億32百万円(同3.3%減)となりました。
その他の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントでありますが、メタバース事業、デジタルサイネージ事業、人材紹介事業、投資事業及び新規事業開発等に取り組んでおります。
新規事業としてアイドル・アーティストの公式ファンクラブの運営、イベント開催、ECによる実績を着実に積み上げており、著名アーティストの引き合いが増加しております。
以上の結果、売上高は1億25百万円(前中間連結会計期間比4,432.9%増)、セグメント損失は1億1百万円(前中間連結会計期間はセグメント損失79百万円)となりました。
当中間連結会計期間末における財政状態は、資産が42億8百万円(前期末比15.7%減)、負債が31億84百万円(同2.0%減)、純資産は10億24百万円(同41.3%減)となりました。
資産の主な減少要因は、現金及び預金が4億68百万円減少、償却によりのれん、商標権及び顧客関連資産が1億72百万円減少したことによるものであります。
負債の主な増減要因は、未払金が1億47百万円減少、短期借入金が2億75百万円増加、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が1億61百万円減少したことによるものであります。
純資産の主な減少要因は、非支配株主持分が5億71百万円減少及び親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が1億58百万円減少したことによるものであります。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億68百万円減少の9億67百万円となりました。当中間期における各キャッシュ・フローの状況と主な内容は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動の結果、4百万円の資金流出となりました。これは主に、減価償却費及びのれん償却額が1億94百万円あった一方、税金等調整前中間純損失68百万円及び法人税等の支払額94百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動の結果、80百万円の資金流入となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入1億8百万円及び無形固定資産の取得による支出32百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動の結果、5億47百万円の資金流出となりました。これは主に、非支配株主への分配金の支払額による支出6億66百万円、短期借入金の純増額2億75百万円、長期借入金の返済による支出2億10百万円があったことによるものであります。
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当社は、2024年5月16日開催の取締役会において、新たに金銭消費貸借契約を締結することを決議し、以下のとおり実行いたしました。
(1)契約先 株式会社りそな銀行
(2)契約日 2024年6月18日
(3)借入金額 300百万円
(4)契約条件 基準金利+スプレッド
(5)契約期限 2025年5月30日
(6)担保等の有無 無担保・無保証
(7)資金使途 運転資金