第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。なお、当社では従来より感染症流行による影響を事業展開上のリスクとして認識しております。今般の新型コロナウイルスの感染拡大は、現在のところ当社の事業へ大きな影響を与えておりませんが、感染拡大による影響が長期化した場合、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性もあるため、特に国内における感染拡大の推移状況を注視してまいります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令、延長や蔓延防止等重点措置の発令により、再び経済活動の制限が課されました。政府や中央銀行による追加政策支援や新型コロナウイルスワクチンへの期待感、巣篭り需要による一部業界の業績好調にも後押しされ、一時は日経平均株価もバブル崩壊後の高値を更新しましたが、国内の新たな感染拡大にも見舞われました。その後、新規感染者数の減少等により、9月30日をもって全都道府県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置は解除され、経済活動の正常化に向けて、手探りで進み始めましたが、先行き不透明な状況が続いています。

 一方、世界経済においても、同様に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に歯止めがかからず、特に欧州ではロックダウンによって経済の停滞が見られていたものの、新型コロナワクチン接種が先行する国では行動制限が緩和されました。しかし、デルタ株の流行により、再び多くの国で移動制限、活動制限が実施され、輸出入、企業活動、個人消費などの経済活動全般に停滞が見られ、現在も国によって再流行が発生するなど、世界経済は予断を許さない状況にあります。

 介護業界におきましては、高齢化がさらに進むことで介護サービスの需要は高まっているものの、2020年度の介護事業所の倒産件数は過去最高となり、厳しい状況が伺えます。またサービスを担う人材の十分な確保が難しく、引き続き、人材確保が介護事業者の大きな経営課題になっております。当社は「介護職員等特定処遇改善加算」を活用し、事業所の管理者を中心とした還元の強化と、職員からの紹介手当の拡充を実施し、人材確保と定着のための環境を整備することに努めてまいりました。

 このような状況の下、当社グループは当第3四半期連結累計期間において引き続き内部管理体制を強化し、経営基盤の構築に努めるとともに、8月に「アンジェス神照」「アンジェスみよし」の2棟88室を新規開設しました。

 2021年9月末時点の運営状況につきましては、当第3四半期連結累計期間において、緊急事態宣言下にあった中でも、26棟834室の全社稼働率は91.5%、オープン1年経過後拠点に限っては稼働率が96.7%となっており、高い稼働率を維持しております。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は23億66百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は73百万円(同17.2%減)、経常利益は66百万円(同43.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は38百万円(同53.4%減)となりました。

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

①介護事業

 当事業におきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は20億78百万円、セグメント利益は56百万円となりました。これは前第4四半期連結会計期間以降、アンジェス嵯峨広沢、アンジェス相模原、アンジェスみよし及びアンジェス神照がオープンしたことに加え、既存の事業拠点の売上が堅調に推移したことによるものです。

 ただし、売上高は前第3四半期連結累計期間と比較して2億98百万円(前年同期比16.8%増)の増収となったことに対し、拠点増加による人件費、運営費用の増加等により、セグメント利益は50百万円(同47.0%減)の減益となりました。

 

②不動産事業

 当事業におきましては、当第3四半期連結累計期間の売上高は2億88百万円、セグメント利益は71百万円となりました。これは当第3四半期連結累計期間において、自社保有物件「アンジェス彦根」のオーナーチェンジのための不動産販売を実施したことにより増益となった一方で、工事売上高が減少し減収となったためです。

 その結果、売上高は前第3四半期連結累計期間と比較して1億75百万円(前年同期比37.8%減)の減収となりました。ただし、「アンジェス彦根」の販売等による利益が寄与したことで、セグメント利益は49百万円(同229.1%増)の増益となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は27億29百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億72百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が4億29百万円、建物及び構築物が1億70百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は19億1百万円となり、前連結会計年度末に比べて82百万円増加しました。これは主に、前受金が41百万円、流動負債その他が26百万円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は8億27百万円となり、前連結会計年度末に比べて5億90百万円増加しました。これは、資本金が2億76百万円、資本剰余金が2億76百万円増加したこと、親会社株主に帰属する四半期純利益38百万円により利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更又は発生はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6)主要な設備

 前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメント

の名称

設備の内容

取得価額

(千円)

資金調達方法

完了年月

株式会社

北山住宅販売

アンジェス神照

(滋賀県長浜市)

不動産事業

土地、建物等

191,561

自己資金及び借入金

2021年7月

株式会社

T.S.I

アンジェス浜松佐鳴台

(浜松市中区)

介護事業

建物等

177,836

自己資金及び

借入金

2021年9月

(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。

2.アンジェス浜松佐鳴台は、当社が建物を保有することとなりますが、当社グループでは基本的には株式会社北山住宅販売で建物を保有する方針であり、例外的な対応であります。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約及び解約した重要な契約は以下のとおりです。

 2021年7月22日付で、当社と日本管理センター株式会社との間で「アンジェスみよし」の土地建物賃貸借契約を締結しております。