第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第83期

第84期

第85期

第86期

第87期

決算年月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

2024年3月

2025年3月

売上高

(千円)

100,038,478

98,867,615

105,539,124

106,516,142

108,912,144

経常利益

(千円)

3,308,332

3,356,501

1,745,919

4,394,400

4,191,314

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

2,590,793

1,866,397

430,590

2,828,966

2,587,971

包括利益

(千円)

5,388,916

1,658,169

31,343

5,758,646

2,483,671

純資産額

(千円)

8,884,386

14,182,065

13,839,090

19,201,341

21,268,223

総資産額

(千円)

55,451,831

63,514,018

63,750,682

70,992,400

72,406,549

1株当たり純資産額

(円)

448.89

607.38

591.35

821.16

908.81

1株当たり当期純利益

(円)

134.88

82.36

18.86

123.92

113.36

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

15.5

21.8

21.2

26.4

28.7

自己資本利益率

(%)

42.9

16.6

3.1

17.5

13.1

株価収益率

(倍)

13.78

52.97

10.13

9.44

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

5,799,683

133,670

897,083

5,520,836

3,862,928

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

533,338

871,768

1,419,886

867,947

1,967,388

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

4,637,028

4,049,372

745,369

2,585,476

1,961,902

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

4,265,073

7,633,941

6,395,020

8,527,497

8,707,529

従業員数

(人)

2,664

2,686

2,581

2,554

2,545

(外、平均臨時雇用者数)

(1,301)

(1,298)

(1,309)

(1,350)

(1,360)

(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.第83期の株価収益率については、当社株式は非上場でありましたので記載しておりません。

3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

就業人員には、当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含んでおります。また、臨時雇用者数はパートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工等の年平均人数を表しております。

4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第84期の期首から適用しており、第84期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

5.在外子会社等の収益及び費用は、従来、各社の決算日の直物為替相場により円貨に換算しておりましたが、第87期より期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。当該会計方針の変更は遡及適用され、第83期から第86期は遡及適用後の数値となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第83期

第84期

第85期

第86期

第87期

決算年月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

2024年3月

2025年3月

売上高

(千円)

49,101,881

48,079,696

48,908,963

48,789,044

48,657,938

経常利益

(千円)

2,071,176

1,587,051

445,765

2,268,441

1,729,282

当期純利益又は

当期純損失(△)

(千円)

1,846,973

767,737

191,078

1,779,962

1,234,179

資本金

(千円)

4,425,800

6,368,788

6,368,788

6,368,788

6,368,788

発行済株式総数

(株)

19,208,181

22,829,781

22,829,781

22,829,781

22,829,781

純資産額

(千円)

7,516,716

11,848,854

11,324,664

12,876,567

13,773,169

総資産額

(千円)

37,532,547

42,893,760

42,528,970

44,950,801

44,115,808

1株当たり純資産額

(円)

391.33

519.01

496.05

564.03

603.30

1株当たり配当額

(円)

12.00

15.00

16.00

17.00

20.00

(うち1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

(円)

96.16

33.88

8.37

77.97

54.06

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

20.0

27.6

26.6

28.6

31.2

自己資本利益率

(%)

28.1

7.9

14.7

9.3

株価収益率

(倍)

33.50

16.10

19.79

配当性向

(%)

12.5

44.3

21.8

37.0

従業員数

(人)

1,052

1,044

1,037

986

992

(外、平均臨時雇用者数)

(480)

(486)

(465)

(475)

(484)

株主総利回り

(%)

89.4

113.5

110.8

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(-)

(-)

(105.8)

(149.6)

(139.2)

最高株価

(円)

2,150

1,165

1,299

1,289

最低株価

(円)

895

861

966

1,038

(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

2.第85期の自己資本利益率については、当期純損失であるため記載しておりません。

3.第83期の株価収益率については、当社株式は非上場でありましたので記載しておりません。第85期の株価収益率については、1株当たり当期純損失のため記載しておりません。

4.第85期の配当性向については、1株当たり当期純損失のため記載しておりません。

5.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は(  )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

就業人員には、当社からの社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含んでおります。また、臨時雇用者数はパートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工等の年平均人数を表しております。

6.第83期及び第84期の株主総利回り及び比較指標については、2021年4月13日に東京証券取引所市場第一部に上場したため記載しておりません。また、第85期の株主総利回り及び比較指標については、2022年3月末を基準日として算定しております。

7.最高株価及び最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所プライム市場におけるものであり、それ以前については東京証券取引所市場第一部におけるものであります。ただし、当社株式は2021年4月13日から東京証券取引所市場第一部に上場されており、それ以前の株価については該当事項がありません。

8.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第84期の期首から適用しており、第84期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

9.当社は、2025年1月1日を効力発生日として、当社を吸収合併存続会社とし、当社完全子会社である㈱北食を吸収合併消滅会社として吸収合併を行っております。第87期の主要な経営指標については、吸収合併後の数値であります。

 

2【沿革】

当社の前身は、保芦 邦人が1938年6月に、東京の八丁堀に「山形屋米店」を個人創業にて開店したことに始まります。その後築地場外に「紀伊国屋果物店」を開店、後に店名を「紀文」と改名、1941年には築地場外にて海産物卸売業に進出、戦争中の休業をはさんで、1945年11月に築地場外にて「紀文商店」として海産物卸売業を再開いたしました。

スリミ製品の製造は、1947年に戦後の再建支援を目的として、山久蒲鉾㈱(後に釜文蒲鉾㈱へ商号変更)へ出資したことに始まります。1957年11月には、製販一体での事業展開を目的として、海産物の卸売を営む㈱紀文商店と、スリミ製品の製造を営む釜文蒲鉾㈱の両社の新設合併により、㈱紀文を設立いたしました。

その後、株式の額面変更を目的として、1976年3月に当社子会社興業資源㈱を㈱紀文に商号変更し、同社を存続会社として1977年9月に吸収合併しております。したがって、実質的には㈱紀文商店の事業が継続されていることから、合併期日以前の会社の沿革については、実質上の存続会社について記載しております。

年月

事項

1948年5月

水産物類の製造・加工及び販売を目的として、㈱紀文商店を東京都中央区に設立

1952年2月

松坂屋銀座店(名店街)に出店

1957年11月

釜文蒲鉾㈱と新設合併し、㈱紀文を東京都中央区に設立

1959年3月

大阪市西区に大阪出張所を開設(現 関西支社)

1961年11月

名古屋市中村区に名古屋出張所を開設(現 中部支社)

1962年12月

本社を東京都中央区東都水ビルに移転

1963年10月

横浜市戸塚区に横浜工場を建設

1968年2月

宮城県仙台市(現 仙台市青葉区)に仙台駐在所を開設(現 東北支社)

1970年6月

静岡県島田市に静岡工場を建設

1970年6月

北海道札幌市(現 札幌市西区)に㈱札幌紀文を設立(現 北海道支社)

1970年10月

福岡県福岡市(現 福岡市中央区)に九州支店を開設(現 中四国・九州支社)

1970年11月

北海道札幌市(現 札幌市西区)に札幌工場を建設

1977年9月

旧㈱紀文の株式の額面変更を目的に、新㈱紀文を存続会社とした吸収合併を実施

1977年11月

豆乳を発売し、飲料事業に参入

1978年10月

千葉県船橋市に船橋工場を建設

1978年11月

北米におけるスリミ製品の販売を目的として、アメリカにHOSHO AMERICA,INC.(現 KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.)を設立(現連結子会社)

1982年3月

本社を東京都中央区日交銀座ビルに移転

1982年3月

アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITEDを設立(現 連結子会社)

1982年6月

アジア圏でのスリミ製品の販売を目的として、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.を設立(現 連結子会社)

1982年6月

海外における生産の拠点として、タイにHOSHO BANGKOK CO.,LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.)を設立(現 連結子会社)

1982年9月

佐賀県鳥栖市に佐賀工場を建設

1982年12月

大阪府泉佐野市に大阪工場を建設

1985年1月

コーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用

 

 

年月

事項

1992年4月

㈱紀文食品に商号変更

1993年1月

物流と情報処理インフラの複合ロジスティクス業務を目的として、東京都大田区に㈱紀文フレッシュシステムを設立(現 連結子会社)

1993年4月

タイに、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ向けの生産工場建設

1993年12月

グループ内の飲食事業、リース事業等を集約し、東京都中央区に㈱豊珠興産(現 ㈱紀文ビジネスクリエイト)を設立(現 連結子会社)

1995年3月

札幌工場を閉鎖し、北海道恵庭市に恵庭工場を建設

1997年1月

珍味事業進出を目的として、㈱北食を買収し子会社化

1997年8月

千葉県印旛郡栄町に東京工場を建設

2005年1月

農畜水産物の販売及び輸出入等を目的として、東京都中央区に㈱紀文産業を設立(現 連結子会社)し、食品の卸売事業開始

2007年4月

大阪工場及び佐賀工場を集約して、岡山県総社市に岡山総社工場を建設

2007年7月

本店を東京都中央区南海東京ビルディングに移転すると共に、本社事務所ビルを日の出オフィスとして東京都港区住友不動産竹芝ビルに移転(現 野村不動産海岸ビル)

2012年2月

㈱豊珠興産から保険事業部門を分離し、東京都港区に㈱豊珠保険サービス(現 ㈱紀文BC保険サービス)を設立(現 連結子会社)

2012年12月

韓国でのスリミ製品の製造販売を目的として、韓国にKIBUN KOREA INC.を設立(現 連結子会社)

2013年7月

豆乳を中心とするチルド飲料拡売を目的として、キッコーマンデイリー㈱に出資し、当社チルド飲料販売機能を同社に移管(2015年11月キッコーマン飲料㈱に株式を譲渡)

2015年11月

西日本地域におけるスリミ製品、惣菜の製造・販売を目的として、大阪市西区に㈱紀文西日本を設立、2016年4月に当社の会社分割により、西日本地域での食品の製造・販売事業を継承

2016年8月

食品の安全衛生検査事業を目的として、千葉県船橋市に㈱紀文安全食品センターを設立(現 連結子会社)

2018年2月

欧州におけるスリミ製品の販売を目的として、オランダにKIBUN EUROPE B.V.を設立(現 連結子会社)

2019年6月

中国におけるスリミ製品の販売を目的として、中国にKIBUN CHINA CO.,LTD.を設立(現 連結子会社)

2021年4月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

2024年3月

国内市場及び海外市場での協業による成長を目的として、マルハニチロと資本業務提携契約を締結

2024年5月

創業100周年に向け、当社グループのビジョン・ミッション・バリューを定義するとともに、コーポレートブランドメッセージ「すこやかなおいしさ、日本から」を策定

2025年1月

国内事業再編のため、当社を存続会社として㈱北食を吸収合併

2025年4月

国内事業再編のため、当社を存続会社として㈱紀文西日本を吸収合併

 

3【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社13社(国内6社、海外7社)、非連結子会社1社(国内1社)、持分法適用関連会社3社(国内1社、海外2社)で構成され、スリミ製品(※)・惣菜・水産珍味の食品の製造・販売と、食品の仕入販売を主たる業務としております。非連結子会社を除く当社グループの主な事業内容と各事業における当社グループ各社の位置付けは次のとおりであります。

なお、以下の3事業部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(1)国内食品事業・・・日本国内でのスリミ製品・惣菜・水産珍味類等の食品の製造・販売、

すり身等の水産品や水産加工品、農畜産品等の輸出入と国内仕入販売

(2)海外食品事業・・・海外でのスリミ製品等の食品の製造・販売

スリミ製品や農畜水産品の輸出入及び仕入販売

(3)食品関連事業・・・チルド食品のロジスティクス、情報サービス、広告宣伝・販売促進、

オフィスサービス、フードサービス、食品衛生検査分析の受託

 

※ スリミ製品:当社では、従来、蒲鉾・竹輪・はんぺん・さつま揚など日本ならではの練りものを総称し、「水産練り製品」としておりました。しかし海外では、カニカマや独自に発展した練りものが「SURIMI」と呼ばれ、日本発のヘルシーフードとして人気を得ております。当社は日本の練りもの文化を次世代に継承すべく、世界で愛される「SURIMI」の魅力に再注目し、2025年2月に発売する商品の展開と共に「水産練り製品」「スリミ(SURIMI)製品」と呼称し、そのおいしさと魅力を広く発信する取り組みを開始いたします。

 

上記の、各セグメントの概要は以下のとおりです。

 

(1)国内食品事業

日本国内においてスリミ製品・惣菜・水産珍味等の食品の製造・販売、及びスリミ製品の原材料となる“すり身”等の水産品、水産加工品、農畜産品等の輸出入と国内仕入販売を行っております。

国内食品事業におけるスリミ製品・惣菜等の食品の製造・販売は、当社及び㈱紀文西日本、関連会社の海洋食品㈱にて行っております。当社は「恵庭工場(北海道)」「東京工場(千葉県)」「船橋工場(千葉県)」「横浜工場(神奈川県)」「静岡工場(静岡県)」を有しており、また、当社子会社の㈱紀文西日本の「岡山総社工場(岡山県)」、関連会社である海洋食品㈱(沖縄県)を合わせることで、日本全国に製品を安定供給できる体制を整えております。また、水産珍味の主な製品は海産物を使用した塩辛等の珍味であり、当社の「函館工場(北海道)」で製造・加工し、当社及び㈱紀文西日本が販売しております。

食品の輸出入・国内仕入販売は㈱紀文産業が行っております。取扱商品は、すり身・冷凍魚等の水産品、スリミ製品等の水産加工品、卵・穀物・大豆・胡麻等の農畜産物に分かれ、当社をはじめとする食品メーカーと食品商社に供給しております。このほか、㈱紀文産業では、包装資材や物流資材、食品衛生資材の仕入販売等も行っております。

なお当社は、2025年4月1日を効力発生日として、㈱紀文西日本を吸収合併しております。

 

(2)海外食品事業

海外においてスリミ製品等の食品の製造販売、スリミ製品やすり身等の農畜水産品の輸出入及び仕入販売を行っております。

このうち、食品の製造・販売は当社子会社のKIBUN(THAILAND)CO.,LTD.(タイ王国)及び関連会社のYILIN KIBUN CORPORATION(台湾)並びにPULMUONE-KIBUN CO.,LTD.(韓国)にて行っております。主な製品は、カニカマを中心としたスリミ製品であり、大半を北中米、アジア、オセアニア、欧州に供給しております。

食品の輸出入及び仕入販売は、子会社のKIBUN FOODS (U.S.A.),INC.(米国)が、すり身・魚介類、穀物・大豆等の農産物、スリミ製品、惣菜を主に取扱商品としております。このうち、アラスカ産のスケソウダラのすり身等は同社が調達し、当社グループのスリミ製品の生産拠点がある日本及びアジアに供給しております。また、その他の商品は主に北中米にて輸出入及び販売を行っております。

このほか、KIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED(香港)、KIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.(シンガポール)においても、所在国及び周辺地域にて主に当社グループ会社から仕入れたスリミ製品等の輸入販売を行っております。また、KIBUN EUROPE B.V.(オランダ)は、EU域内において、当社グループ会社から仕入れたスリミ製品の販売や農産加工品等の輸出入を行っており、KIBUN CHINA CO.,LTD.(中国)は、中国において、当社グループ会社から仕入れた紀文ブランドのスリミ製品等の輸入販売を行っております。

KIBUN KOREA INC.(韓国)は、同国内のPULMUONE-KIBUN CO.,LTD.の経営管理業務を行っております。

 

(3)食品関連事業

食品関連事業の主たるものはロジスティクス事業であり、㈱紀文フレッシュシステムが行っております。

当社グループのチルド食品の国内物流を核に、荷主から物流を一貫して請け負う3PL(サードパーティ・ロジスティクス)ビジネス及び複数の顧客と車両を共有して配送する共同配送事業等を行っております。また、同社は情報システム事業も行っており、チルド物流に関する情報と全国に配置した物流センターによるネットワークを連携させることで、当社グループの国内取引先への確実な配送を可能にしているほか、物流の現場の課題解決に密接に結び付いた物流関連システムの開発・販売等も行っております。

他の事業としては、㈱紀文ビジネスクリエイトが当社グループ内の生産設備・自動車等のリース事業・飲食事業・広告宣伝事業・オフィスサービス事業を行っており、㈱紀文BC保険サービスは当社グループ内における損害保険・生命保険の代理業を行っております。

また、食品の安全衛生検査受託事業は、㈱紀文安全食品センターが行っております。

 

 

 

[事業系統図]

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱紀文西日本

(注)4

大阪市西区

 

250,000

 

国内食品事業

 

100.0

 

当社と製品等の販売又は仕入があります。当社に管理業務を委託しております。

また、当社との資金貸借及び当社による債務保証があります

役員の兼任 3名

㈱紀文産業

(注)5

東京都港区

 

100,000

 

国内食品事業

 

100.0

 

当社へ原材料を販売しております。

当社賃借建物を賃借しております。

当社による債務保証があります。

役員の兼任 1名

KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.

タイ王国

サムットサコーン県

420,000千

バーツ

海外食品事業

100.0

当社へ原材料を販売しております。

当社による債務保証があります。

役員の兼任 1名

KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.

アメリカ合衆国

ワシントン州

498千

ドル

海外食品事業

100.0

当社から製品を仕入れ米国地区において販売しております。

当社へ原材料等を販売しております。

当社による債務保証があります。

役員の兼任 1名

KIBUN HONG KONG COMPANY LIMITED

中華人民共和国

香港特別行政区

7,290千

香港ドル

海外食品事業

100.0

当社から製品を仕入れ香港地区において販売しております。

当社による債務保証があります。

KIBUN FOODS SINGAPORE

PTE.,LTD.

シンガポール共和国

550千

シンガポール

ドル

海外食品事業

100.0

当社から製品を仕入れシンガポール国内及びオセアニア地区において販売しております。

KIBUN KOREA INC.

(注)8

大韓民国

ソウル特別市

1,582百万

ウォン

海外食品事業

100.0

当社による債務保証があります。

KIBUN EUROPE B.V.

オランダ王国

アムステルダム市

740千

ユーロ

海外食品事業

100.0

当社から製品を仕入れEU域内において販売しております。

当社による債務保証があります。

役員の兼任 1名

KIBUN CHINA CO.,LTD.

(注)3

中華人民共和国

上海市

4,200千

人民元

海外食品事業

100.0

(100.0)

当社から製品を仕入れ中華人民共和国内において販売しております。

㈱紀文フレッシュシステム

(注)6

東京都大田区

 

332,000

 

食品関連事業

 

85.0

 

当社の物流、情報処理、ソフトウエア等開発業務を受託しております。

当社建物及び当社賃借建物を賃借しております。

また、当社との資金貸借があります。

役員の兼任 2名

㈱紀文ビジネスクリエイト

(注)7

東京都中央区

90,000

食品関連事業

100.0

当社の広告宣伝等を受託しております。

当社賃借建物を賃借しております。

当社に土地の一部を賃貸しております。

当社による債務保証があります。

また、当社との資金貸借があります。

役員の兼任 1名

 

 

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

㈱紀文BC保険サービス

(注)3,7

東京都港区

 

3,000

 

食品関連事業

100.0

(100.0)

㈱紀文安全食品センター

千葉県船橋市

30,000

食品関連事業

100.0

当社の検査分析業務を受託しております。

当社建物を賃借しております。

役員の兼任 2名

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

海洋食品㈱

沖縄県浦添市

90,000

国内食品事業

50.0

役員の兼任 1名

YILIN KIBUN CORPORATION

台湾 雲林県

67,950千

台湾ドル

海外食品事業

32.0

当社から製品を仕入れ台湾地区において販売しております。

PULMUONE-KIBUN CO.,LTD.

(注)3

大韓民国 慶尚南道

ウリョン郡

4,145百万

ウォン

海外食品事業

34.0

(34.0)

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

3.「議決権の所有割合又は被所有割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数であります。

4.㈱紀文西日本については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等(連結会社相互間の内部取引消去前)

(1) 売上高          13,348,391千円

(2) 経常利益           378,425千円

(3) 当期純利益         290,170千円

(4) 純資産額         1,009,724千円

(5) 総資産額         5,777,124千円

また、同社は2025年4月1日付にて、㈱紀文食品に吸収合併されております。

5.㈱紀文産業については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等(連結会社相互間の内部取引消去前)

(1) 売上高          40,737,320千円

(2) 経常利益           703,630千円

(3) 当期純利益         458,370千円

(4) 純資産額           962,482千円

(5) 総資産額        11,700,092千円

6.㈱紀文フレッシュシステムについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、セグメント情報の売上高に占める割合が90%を超えておりますので、記載を省略しております。

7.㈱紀文ビジネスクリエイトは、2024年7月に㈱豊珠興産より社名を変更したものです。また、㈱紀文BC保険サービスは、同じく2024年7月に㈱豊珠保険サービスより社名を変更したものです。

8.当社の連結子会社であるKIBUN KOREA INC.の議決権比率は、2024年12月20日付で連結子会社KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.が保有していた同社の株式を親会社である㈱紀文食品が全株式取得したことにより、議決権比率が100.0%になっております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2025年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

国内食品事業

1,272

(644)

海外食品事業

840

(10)

食品関連事業

433

(706)

合計

2,545

(1,360)

(注)従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2025年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

992

(484)

40.2

16.5

5,183

(注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.提出会社は国内食品事業セグメントのみに属しているため、セグメント情報についての記載は省略しております。

 

(3)労働組合の状況

当社グループには、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

 (注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1.3.

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

5.0

57.1

73.3

74.4

80.5

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.当事業年度における「労働者の男女の賃金の差異(%)」として、正規雇用労働者の区分において25.6ポイントの差異が生じておりますが、当社の給与体系は性別により賃金格差が生じる体系とはしておらず、「管理職に占める女性労働者の割合(%)」が主な理由であると考えております。そのため、上記「労働者の男女の賃金の差異(%)」の解消にもつながるものとして、経営目標の一つに「女性管理職比率の向上」を掲げております。その参考となる、当事業年度における指標(正規雇用労働者のみ)は以下のとおりです。なお、「パート・有期労働者」の区分における「労働者の男女の賃金の差異(%)」の要因としては、主に雇用契約における所定労働時間数の差によるものと考えております。

 

 

名称

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

男性労働者

女性労働者

男性労働者

女性労働者

提出会社

42.3

35.1

18.3

12.0

 

 

②主要な連結子会社

「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき「事業主行動計画」を策定・公表等を実施している連結子会社2社を対象としております。

当事業年度

補足説明

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

 (注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱紀文フレッシュシステム

4.4

100.0

71.8

76.8

89.6

 

㈱紀文西日本

4.1

0.0

65.5

68.0

81.3

(注)3.

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出しております。

3.当社は、㈱紀文西日本を、2025年4月1日を効力発生日として吸収合併しております。

 

上記「労働者の男女の賃金の差異」の参考となる、当事業年度における指標(正規雇用労働者のみ)は以下のとおりです。

名称

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

男性労働者

女性労働者

男性労働者

女性労働者

㈱紀文フレッシュシステム

42.7

35.2

18.6

11.4

㈱紀文西日本

42.1

32.5

18.7

9.5