当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間の我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和等により、社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な世界情勢の長期化を受けた資源価格の高騰等、世界経済の下振れリスクは解消しておらず、国内経済も円安、物価高等インフレ基調が見られ、依然として先行きが不透明な状況が継続しております。
このような状況の下、当社グループにおいては企業の求人意欲の継続を背景に、当第1四半期連結累計期間においてもビズリーチ事業がグループ全体の業績をけん引する結果となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の実績は、売上高は16,057百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益は4,955百万円(同33.8%増)、経常利益は5,189百万円(同37.2%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,487百万円(同37.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。(売上高は外部顧客への売上高を記載しております。)
HR Techセグメントは『ビズリーチ』、『HRMOS』及びその他のHR Techサービスで構成されています。
ビズリーチ事業においては、引き続きプロフェッショナル人材領域の人材需要の強さや、積極的な広告宣伝活動の結果として、当第1四半期末時点で、累計導入企業数(注1)は27,500社以上(前連結会計年度末26,200社以上)、利用ヘッドハンター数(注2)は6,800人以上(同6,600人以上)、スカウト可能会員数(注3)は227万人以上(同214万人以上)となりました。すべての指標について、前連結会計年度末比で成長し、ビズリーチ事業の売上高は14,092百万円(前年同期比21.3%増)、管理部門経費配賦前の営業利益(注4)は6,158百万円(同9.4%増)となりました。
HRMOS事業においては、新規機能の開発のためのプロダクト投資を継続しつつ、利用顧客の拡大のための営業活動等を行っております。2023年10月には、HRMOSタレントマネジメントの新機能として、人的資本や人と組織の課題を可視化・分析することができる「ダッシュボード」の機能をリリースしております。
HRMOS採用およびHRMOSタレントマネジメント両モジュール合算のKPIについては、ARR(注5)は前年同期末比28.8%増の2,273百万円、利用中企業数(注6)は同27.4%増の1,631社、ARPU(注7)は同1.1%増の116,155円となり、12か月平均であるChurn rate(注8)は0.56%となりました。
この結果、HRMOS事業の売上高は831百万円(前年同期比71.3%増)、管理部門経費配賦前の営業損失(注4)は277百万円(前年同期は582百万円の管理部門経費配賦前の営業損失)となりました。
これらの結果、HR Techセグメントの当第1四半期連結累計期間のセグメント売上高は15,336百万円(前年同期比20.9%増)、セグメント利益は5,377百万円(同21.5%増)となりました。
(注)1.ビズリーチを導入した累計企業数、ヘッドハンターを除く
2.株式会社ビズリーチによる審査を経たヘッドハンター数
3.ビズリーチ会員のうち、「採用企業への職務経歴書公開設定」を公開にしている、または、「ヘッド
ハンターへの職務経歴書公開設定」を公開にしている会員数
4.経理、法務、人事機能等の経営管理に携わる人件費や付随する外注費等の費用及び、情報システム部
門やデザイン部門のうち直接製品に費用を賦課することの出来ない人件費や付随する外注費等の費用
を事業に負担させる前の事業の営業利益又は損失
5.Annual Recurring Revenueの略称。各四半期末の月末のMRR(Monthly Recurring Revenueの略)を12
倍して算出。MRRは、対象月末時点における継続課金企業に係る月額料金の合計額(一時収益は含まな
い)
6.HRMOS採用およびHRMOSタレントマネジメントのサービスを利用するユニークな有料課金ユーザー企業数
7.Average Revenue Per Userの略称。月末時点のMRR÷利用中企業数
8.当月の解約により減少したMRR÷前月末のMRRを単月Churn rateとし、その直近12ヵ月平均
Incubationセグメントは『トラボックス』、『M&Aサクシード』、『BizHint』、『yamory(ヤモリ―)』、『Assured(アシュアード)』等で構成されています。
Incubationセグメントの各事業については、HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で人材投資、新規プロダクト開発、広告宣伝活動等を行っており、当第1四半期連結累計期間のセグメント売上高は689百万円(前年同期比39.3%増)、セグメント損失は184百万円(前年同期は456百万円のセグメント損失)となりました。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は59,341百万円で、前連結会計年度末に比べ1,467百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が1,487百万円増加し、42,657百万円となったこと、売上高が伸長したことにより売掛金が446百万円増加し、5,597百万円となったこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は16,706百万円で、前連結会計年度末に比べ2,037百万円の減少となりました。これは主に、ビズリーチ事業において、利用企業数が伸長したこと等により未経過分の契約負債が500百万円増加し、7,359百万円となったこと、未払法人税等が1,575百万円減少し、1,484百万円となったこと、賞与引当金が467百万円減少し、566百万円となったこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は42,634百万円で、前連結会計年度末に比べ3,505百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が3,487百万円増加したこと等によるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等の重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は7百万円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。