第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績及び財政状態の状況

当中間連結会計期間における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュフローの状況は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

  当中間連結会計期間における世界経済は、米国政府発の関税政策による混迷が続き、中国においても不動産市場の調整、消費の低迷が続き、成長を続けながらも減速傾向が鮮明になり、地政学的なリスクも含み先行きは不透明な状況が継続しております。

 その中で、当社グループが属しております半導体業界におきましては、エレクトロニクス製品等の世界的な消費停滞が継続しており、特に中国市場においては、ここ数年間の成熟世代半導体向け新規設備投資増強の影響もあり、ファウンドリの設備稼働率は停滞しております。一方、メモリーにおいては、DRAM及びNANDフラッシュの価格が緩やかに上昇傾向に転じ、AIサーバー向けGPUとHBMの需要は継続して旺盛であり、投資も継続しております。

 このような経営環境のなか、当社グループにおきましては、韓国メモリーメーカー向け、新規市場である米国向け洗浄装置は計画通りであったものの、中国ファウンドリ向け及び新規市場である日本向け洗浄装置の売上遅延等により減収となり、利益につきましても、中国市場にて国産メーカーと競合の上受注した案件、カスタマイズ要素の多い新規案件など利益率の低い装置を計上し、加えて製品の棚卸評価損等の計上により営業利益、経常利益は前回予想を大きく下回り、親会社株主に帰属する中間純利益については、繰延税金資産の取り崩しに伴う法人税等調整額の計上等も加わり、当中間連結会計期間の業績としては厳しい結果となりました。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における連結業績は、売上高72億80百万円(前年同期比73.0%)、営業損失16億37百万円(前年同期は営業利益5億87百万円)、経常損失17億5百万円(前年同期は経常利益5億20百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失24億50百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益2億97百万円)となりました。

なお、当社グループにおける報告セグメントは半導体事業のみであり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

②財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における流動資産は207億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億73百万円減少しました。これは主に「商品及び製品」「仕掛品」「原材料及び貯蔵品」の減少によるものであります。

有形固定資産は8億円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円減少しました。

無形固定資産は1億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ6百万円増加しました。

投資その他の資産は1億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億16百万円減少しました。これは主に「繰延税金資産」の減少によるものであります。

これらの結果、当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ37億14百万円減少し、217億76百万円となりました。

(負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は75億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億45百万円減少しました。これは主に「短期借入金」の減少によるものであります。

固定負債は43億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ81百万円減少しました。これは主に「長期借入金」の減少によるものであります。

これらの結果、当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ11億26百万円減少し、118億95百万円となりました。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ25億88百万円減少し、98億81百万円となりました。これは主に「利益剰余金」の減少によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億38百万円増加し、23億57百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は21億円(前年同期は8億31百万円の使用)となりました。これは主に「棚卸資産」の減少による増加と「前受金」の増加によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果獲得した資金は5百万円(前年同期は1億98百万円の使用)となりました。これは主に「有形固定資産」の取得の減少と「定期預金」の回収による収入であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は18億29百万円(前年同期は17億24百万円の獲得)となりました。これは主に「短期借入金」の減少によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は2億93百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)従業員数

当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数に著しい増加又は減少はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

当社グループは、市場の変化に柔軟に対応して生産活動を行っており、生産の実績は販売の実績と傾向が類似しているため、記載を省略しております。受注の実績については、短期の受注動向が顧客の投資動向により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。

販売の実績については「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績及び財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

(8)主要な設備

①主要な設備の状況

当中間連結会計期間において、当社グループの主要な設備に著しい変動はありません。

②設備の新設、除却等の計画

当中間連結会計期間において、前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等の計画について、以下のとおり変更しました。

事業所名

(所在地)

セグメントの

名称

設備の内容

投資予定額

資金調達方法

着手及び

完了予定年月

完成後の

増加能力

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

着手

完了

既存本社工場

(岡山県浅口郡

里庄町)

半導体事業

研究開発設備

3,000

自己資金及び借入金

2025年

12月

(注1)

2026年

12月

(注2)

(注3)

 

(注1)着手予定年月を変更しております。

(注2)完了予定年月を変更しております。

(注3)完成後の増加能力については、その測定が困難であるため、記載を省略しております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。