当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善し、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されている一方、米国の通商政策の影響や物価上昇・金融資本市場の変動等の影響が我が国の景気を下押しするリスクによって先行きが不透明な経営環境が続いております。
当社グループは、M&Aによる事業承継を通じて日本の中堅・中小製造業を世界に誇れる100年企業とするため、「M&A実行」「経営管理」「モノづくり」の3つの基盤からなる「モノづくり事業承継プラットフォーム」を構築し、事業承継のトータルソリューションカンパニーとして、プロ経営者の輩出と、「経営の近代化」を通じて経営革新をはかり、日本のモノづくりの未来を創造しております。併せて、中堅・中小企業への投資やフィナンシャル・アドバイザリーで、中堅・中小企業の円滑な事業承継と企業価値向上を実現するための「インベストメント事業」を展開しております。
当社グループの事業領域である「モノづくり」におきましては、米国の通商政策の影響は内在するものの、自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移しております。
このような状況のもと、当社グループは、社会環境や産業構造の急激な変化を敏感に察知して、時代にフィットする「経営の近代化」を実現するため、経営執行にコミットしたプロ経営者をチームで派遣し現場・財務・経営の見える化を徹底し、バックオフィスの生産性向上や製造現場での幅広いITの活用に取り組み、ムリ・ムダ・ムラの排除を実施してまいりました。
当社グループのもう一つの事業領域である中堅・中小企業の「事業承継」におきましては、中堅・中小企業の事業承継問題が深刻化する中で、事業承継手段としてのM&Aニーズ(譲渡ニーズ)が一段と増加しております。当中間連結会計期間にて、1件のグループインM&A(サーテックカリヤ・グループ)を実行しており、当中間連結会計期間末においては貸借対照表のみを連結しており、業績は第3四半期連結会計期間より連結損益計算書に取り込みます。
以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間の連結業績は、売上高は、前年同期に比べ9,494,732千円増加し、19,290,564千円(前年同期比96.9%増)、サーテックカリヤ・グループの株式取得関連費用262,538千円を計上したため営業利益699,555千円(前年同期比139.8%増)、経常利益585,971千円(前年同期比47.3%増)、M&A実行により発生した「負ののれん発生益」2,846,848千円等で、親会社株主に帰属する中間純利益は、3,064,992千円(前年同期比1,622.0%増)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(モノづくり事業)
当セグメントには、三井屋工業株式会社、ユニクレア株式会社、天竜精機株式会社、株式会社アペックス(※)、株式会社レディーバード、エクセル・グループ、株式会社トライシス(※)及びサーテックカリヤ・グループのモノづくり企業が含まれております。なお、前期に株式を取得し連結子会社化した株式会社イワヰ(現ユニクレア株式会社。2025年4月1日付で佐藤工業株式会社と合併)及びエクセル・グループの業績は、当中間連結会計期間においては、期首から取り込んでおります。
(※)株式会社アペックス及び株式会社トライシスは、2025年10月1日付で合併しております。
「オートモーティブサプライヤー(自動車内外装部品製造、自動車精密部品製造)」におきましては、米国の通商政策の影響は内在するものの、自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移しております。
「FA装置製造」におきましては、期初より主要顧客の設備投資が大幅に回復するまでには至っておらず、受注確定に遅れが生じております。
「試作品製作」におきましては、グループ間シナジーによる販路拡大等により、受注は順調に進捗しております。
「ビューティーテック」におきましては、大手サロンの倒産・再編が相次いでおり、個人サロン向けのマーケティング・営業活動を強化し、受注を獲得しております。
この結果、当セグメントの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は前年同期に比べ9,188,530千円増加し、18,276,749千円(前年同期比101.1%増)、セグメント利益は前年同期に比べ311,207千円増加し、631,421千円(前年同期比97.2%増)となりました。なお、サーテックカリヤ・グループの株式取得関連費用262,538千円は、当セグメントに計上しております。
(プロフェッショナル・ソリューション事業)
当セグメントには、当社、セレンディップ・テクノロジーズ株式会社及びセレンディップ・ロボクロス株式会社(※)が含まれております。
※2025年8月1日付で、セレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社から商号変更し、当社RX事業に係る業務をセレンディップ・ロボクロス株式会社に統合いたしました。
「コンサルティング」におきましては、事業承継課題や経営課題を抱える中堅・中小企業が今後益々増加していく社会的背景があり、中堅・中小モノづくり企業から事業承継案件、事業再生案件の当社への持ち込みが増加しております。また、基幹システムの再構築需要等により、ITコンサルティングのニーズが増加していることに伴い、当社コンサルティング事業部の売上は前期比64.1%増と伸長し、当セグメントの増収要因となりました。一方で、経営課題を抱える中堅・中小企業の課題解決・成長に更に寄与するための積極的な人材採用を継続的に実施しております。
「エンジニア派遣・受託開発」におきましては、中堅・中小企業の成長を支援するため、経営基盤の強化、エンジニアのリスキリング強化、当セグメントの成長に寄与するため当社コンサルティング事業部との連携による新しいIoTソリューションの開発とDXに注力しております。
この結果、当セグメントの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は前年同期に比べ370,777千円増加し、1,277,267千円(前年同期比40.9%増)、セグメント利益60,860千円(前年同期はセグメント損失39,630千円)となりました。
(インベストメント事業)
当セグメントには、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社が含まれております。
従来から、事業承継問題に機動的に対応すべく、案件の発掘・開拓に注力して参りました。モノづくり企業を中心とした再生型事業承継支援サービス、フィナンシャル・アドバイザリー等の企業経営サポートを積極的に進めております。また、2023年2月に組成した「日本ものづくり事業承継基金1号投資事業有限責任組合」からの管理業務に伴う報酬の受取も発生しております。
この結果、当セグメントの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は前年同期に比べ19,738千円増加し、114,670千円(前年同期比20.8%増)、セグメント利益6,811千円(前年同期比38.6%減)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産の部)
当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ10,871,880千円増加し、27,065,784千円となりました。これは主に、現金及び預金が5,768,089千円増加したことや受取手形、売掛金及び契約資産が3,423,996千円増加したことによるものであります。
当中間連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ11,937,418千円増加し、27,985,337千円となりました。これは主に、有形固定資産が11,139,021千円増加したことや投資有価証券が時価評価等により224,003千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は55,051,121千円となり、前連結会計年度末と比べ22,809,299千円の増加となりました。
(負債の部)
当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ10,053,508千円増加し、23,153,039千円となりました。これは主に、短期借入金が2,340,000千円増加したことや支払手形及び買掛金が3,947,900千円増加したこと、1年内返済予定の長期借入金が2,966,537千円増加したことによるものであります。
当中間連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ6,656,126千円増加し、17,666,390千円となりました。これは主に、長期借入金が5,455,355千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は40,819,429千円となり、前連結会計年度末に比べ16,709,635千円の増加となりました。
(純資産の部)
当中間連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ6,099,664千円増加し、14,231,691千円となりました。これは主に、利益剰余金が3,067,898千円増加したこと、非支配株主持分が3,002,936千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ5,553,060千円増加し、12,055,589千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、1,354,860千円となりました。(前年同期は300,641千円の獲得)
これは主に、税金等調整前中間純利益3,437,089千円、減価償却費の増加額783,030千円、負ののれん発生益2,846,848千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,170,209千円となりました。(前年同期は576,990千円の使用)
これは主に、「モノづくり事業」セグメントにおいて生産能力増強のため設備投資を行ったことによる有形固定資産の取得による支出1,875,789千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入700,956千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、5,781,272千円となりました。(前年同期は524,555千円の獲得)
これは主に、長期借入金の返済による支出1,132,306千円、短期借入金の純増額2,340,000千円、長期借入れによる収入3,900,000千円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は21,014千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(連結子会社間の合併)
当社は、2025年6月18日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるエクセル・グループの国内5社について、エクセル株式会社を存続会社、当社の連結子会社であるエクセルホールディングス株式会社、株式会社エクセル製作所、株式会社エクセルエンジニアリング及び株式会社エクセル・ロジスティクスを消滅会社とする吸収合併を行うことを決議し、同日付で合併契約を締結し、2025年8月1日付で吸収合併いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。
(株式取得による連結子会社化)
当社は、2025年5月13日開催の取締役会において、株式会社サーテックカリヤの全株式を新設するSPC(セレンディップSPC2号株式会社)を通じて取得し、子会社化とすることを決議いたしました。また、同日付で株式譲渡契約を締結いたしました。当該株式譲渡契約に基づき、当社は2025年7月1日付で株式会社サーテックカリヤの株式を取得し、連結子会社化いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。
(資金の借入)
当社は、中期経営計画「セレンディップ・チャレンジ500」を策定し、非連続的な成長を実現するためにM&A等を積極的に実行しております。M&A等の資金需要に対して安定的かつ機動的な資金調達体制を構築することを目的として金融機関から資金の借入を行いました。概要は以下のとおりです。
(セレンディップSPC2号株式会社)
|
住所 |
名古屋市中区錦一丁目5番11号 |
|
代表者 |
代表取締役 井村 尚也 |
|
契約締結日 |
2025年9月25日 |
|
借入先 |
株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行 |
|
期末残高 |
①2,500百万円 ②2,600百万円 |
|
借入期間 |
①9ヶ月間 ②8年間 |
|
担保の有無 |
有 |
|
財務制限条項 |
・セレンディップSPC2号株式会社及び当社に関する2026年3月期以降の各決算期末日の連結損益計算書上の経常損益の金額を、2期連続して、0円未満としない。 ・セレンディップSPC2号株式会社に関する2026年3月期以降の各決算期末日の連結貸借対照表における純資産の部の金額を、2期連続して、直前の決算期末日の連結貸借対照表における純資産の部の金額の75%未満としない。 ・当社に関する2026年3月期以降の各決算期末日の連結貸借対照表における純資産の部の金額を、2期連続して、2025年3月期又は直前の決算期末日の連結貸借対照表における純資産の部の金額のいずれか大きい方の金額の75%未満としない。 |