第3【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

グループ経営成績概要

 

財政状態計算書

2023年9月30日現在の資産合計は、前連結会計年度末と比較して24.4百万米ドル増加しました。この増加は、主に売掛金及びその他の債権が31.9百万米ドル増加したこと、及び非流動資産(その他の売上債権を除く)が6.3百万米ドル増加したことによるものですが、棚卸資産が13.2百万米ドル、現金及び現金同等物が0.6百万米ドル減少したことにより一部相殺されています。

棚卸資産の減少は、主に当第2四半期において経営陣が仕入れを管理し、手持ちの在庫を顧客に押し出したことによるものです。

売掛金及びその他の債権の増加は、主に前連結会計年度末時点と比較して、当第2四半期末時点での回収時期の違いと、当第2四半期(2023年7月から9月の3か月間)の売上収益(88.6百万米ドル)が、2023年3月期第4四半期(2023年1月から3月の3か月間)の売上収益(67.1百万米ドル)より増加したことによるものです。

現金及び現金同等物の減少については、主に運転資金への現金支出を前連結会計年度末時点と比較して、増加させたことによるものです。

負債合計は、前連結会計年度末と比較して、20.0百万米ドル増加しました。この増加は、主に買掛金及びその他の債務(非流動負債のその他の債務を含む)が24.9百万米ドル増加したことによるものですが、有利子負債が4.4百万米ドル減少したこと、未払税金が0.5百万ドル減少したこと及び繰延税金負債が0.04百万米ドル減少したことにより一部相殺されています。

買掛金及びその他の債務の増加は、主に前連結会計年度末時点と比較して、当第2四半期末時点での仕入高の増加及び支払時期の違いによるものです。

有利子負債の減少は、主に当第2四半期末の貿易金融の減少によるものです。

資本合計は、前連結会計年度末の70.7百万米ドルから4.4百万米ドル増加し、75.1百万米ドルとなりました。増加の主な要因は、当第2四半期の黒字化による利益剰余金が4.8百万米ドル増加したこと、及び2023年9月に実施した配当金の支払い1.9百万米ドルによるものです。

 

損益計算書

当第2四半期連結累計期間の売上収益は、155.7百万米ドルとなり前年同期比13.0%の減収となりました。ウクライナ紛争の継続と世界的なインフレ率の高さにより、市場心理が冷え込み、これが原因で減収につながりました。売上収益は減収となりましたが、売上総利益率は、13.0%と前年同期の12.8%から微増となりました。

売上総利益は、前年同期の22.9百万米ドルに対し、当第2四半期では20.3百万米ドルとなりました。四半期利益は、前年同期の7.6百万米ドルから6.7百万米ドルへ減益となりました。四半期利益の減益は、主に金融費用の増加によるものです。

営業費用(販売費、管理費及びその他の営業費用を含む)は、売上収益の減収により、前年同期の12.8百万米ドルから1.1百万米ドル(8.8%)減少し、11.6百万米ドルとなりました。

金融費用は、2.0百万米ドルとなり、前年同期の1.2百万米ドルから69.4%の増加となりました。この増加は、主にシンガポールにおける銀行金利の上昇及び銀行の貿易金融枠の利用増加によるものです。

その他の収益は、前年同期の0.3百万米ドルより0.4百万米ドル(105.9%)増加して0.7百万米ドルとなりましたが、この増加は、主に当第2四半期における設備廃棄によるものです。

税金費用は、前年同期の1.8百万米ドルより54.0%減少して0.8百万米ドルとなりました。この減少は、主に当期において利益に対する税制優遇措置が適用されたこと(前年同期では税制優遇措置は非適用)、繰延税金資産の認識額が増加したこと及び税金費用の過大計上の戻入によるものです。

 

キャッシュ・フロー計算書

2023年9月30日現在における現金及び現金同等物は、前年同期末の27.7百万米ドルから0.9百万米ドル増加し、28.6百万米ドルとなりました。また、2023年9月30日現在の定期預金額は、3.7百万米ドルとなりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は、7.0百万米ドルとなりました。運転資本増減考慮前営業利益は、10.5百万米ドルとなり、2.2百万米ドルの運転資本のマイナス変動と1.4百万米ドルの法人所得税の支払いにより一部相殺されました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による支出は、0.01百万米ドルとなりました。この主な内訳は、有形固定資産の取得に0.5百万米ドル、関連会社への投資に0.4百万米ドルとなりましたが、これらは有形固定資産の処分による収入0.5百万米ドル及び子会社の取得0.4百万米ドルにより一部相殺されました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当期における財務活動の結果、7.1百万米ドルの支出となりました。これは主に、銀行借入の返済3.4百万米ドルによるものですが、配当金の支払い1.9百万米ドル及び利息の支払い1.7百万米ドルにより一部相殺されました。

 

 

生産、受注及び販売の実績

当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績については、著しい変動はありませんでした。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結累計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありませんでした。