当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
グループ経営成績概要
財政状態計算書
資産合計は、前連結会計年度末と比較して57.3百万米ドル増加しました。この増加は、主に売掛金及びその他の債権(その他の売上債権を含む)が14.5百万米ドル、非流動資産が12.3百万米ドル、棚卸資産が17.0百万米ドル、現金及び現金同等物が13.5百万米ドル増加したことによるものです。
売掛金及びその他の債権の増加は、主に前連結会計年度末時点と比較して、回収時期の影響があることと、さらに2024年3月期第2四半期の売上収益(88.6百万米ドル)と比較して、当第2四半期の売上収益(98.8百万米ドル)が増加したことによるものです。
棚卸資産の増加は、主に販売計画の拡大によるものであり、一部は当第1四半期の子会社買収によるものです。
現金及び現金同等物の増加は、主に財務活動によるキャッシュ・フローが増加したことによるものです。これは、新規の有利子負債による収入が主な要因であり、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローの減少と相殺されています。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して、46.1百万米ドル増加しました。この増加は、主に買掛金及びその他の債務が4.1百万米ドル、有利子負債が41.2百万米ドル及び未払税金が0.7百万米ドル増加したことによるものです。
買掛金及びその他の債務の増加は、主に前連結会計年度末時点と比較して、当中間期末時点での支払時期の違いによるものです。有利子負債の増加は、貿易金融の増加と当中間期に取得した2件の新規タームローンによるものです。これらは主にキングジョージアベニューでの不動産購入資金、及びKyoei DS Pte Ltdの買収のためのM&Aローンの引き出しに充てられています。なお、当社グループは買収後もローンの引き出しが認められています。
資本合計は、前連結会計年度末の75.7百万米ドルから11.2百万米ドル増加し、86.9百万米ドルとなりました。この増加は、主に当中間期の利益剰余金が11.2百万米ドル増加したことによるものであり、1.9百万米ドルの配当金の支払いにより一部相殺されています。
損益計算書
当中間連結会計期間の売上収益は、198.3百万米ドルとなり前年同期比27.3%の増収となりました。この増収は、主に顧客需要の増加と新たに買収した子会社のInternational Material Supplier Co., Ltd及びその子会社(「IMSグループ」)の売上収益が17.5百万米ドル寄与したことによるものです。売上総利益率は14.4%と前年同期の13.0%から上昇しました。これは、主に高価格戦略によるものです。
売上総利益は、前年同期の20.3百万米ドルに対し、当中間期では28.4百万米ドルとなりました。中間利益は、前年同期の6.7百万米ドルから11.8百万米ドルとなりました。中間利益の増加は、主に売上総利益の増加とその他の営業費用の減少が販売費、金融費用及び税金費用の増加と部分的に相殺されたことによるものです。
営業費用(販売費、管理費及びその他の営業費用)は、前年同期の11.6百万米ドルから1.9百万米ドル(16.2%)増加して、13.5百万米ドルとなりました。
金融費用は、3.0百万米ドルとなり、前年同期の2.0百万米ドルから52.1%の増加となりました。この増加は、主にシンガポールにおける銀行金利の上昇、2件の新規タームローンの取得、及び銀行の貿易金融枠の利用増加によるものです。
その他の収益は、前年同期の0.7百万米ドルから2.1百万米ドル(315.1%)増加し、2.8百万米ドルとなりました。これは主に、当中間期にFRBによる利下げ後、マレーシアリンギット(MYR)及びインドネシアルピア(IDR)が米ドルに対して上昇したことによる為替差益によるものです。
税金費用は、前年同期の0.8百万米ドルから209.3%増加して2.6百万米ドルとなりました。これは主に、2024年度にシンガポール政府による税制優遇措置が終了したため、当中間期の利益実績に対して税制優遇措置が適用されなかったことによるものです。
キャッシュ・フロー計算書
2024年9月30日現在における現金及び現金同等物は、前年同期末の28.6百万米ドルから46.9百万米ドル増加し、75.5百万米ドルとなりました。また、2024年9月30日現在の定期預金額は、4.9百万米ドルです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、3.5百万米ドルの支出となりました。運転資本増減考
慮前営業利益は、20.1百万米ドルとなりましたが、21.6百万米ドルの運転資本のマイナス変動
と1.9百万米ドルの法人所得税の支払により一部相殺されました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、9.1百万米ドルの支出となりました。その主な内訳は、
有形固定資産の取得による支出が5.5百万米ドル、子会社取得による支出が4.1百万米ドルです。
これらは当中間期に受け取った利息の受取額0.6百万米ドルにより一部相殺されました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、24.3百万米ドルの収入となりました。これは主に、有
利子負債による収入が30.4百万米ドルである一方、配当金の支払1.9百万米ドル、利息の支払
2.8百万米ドル、担保に供されている定期預金の増減額1.2百万米ドル、及びリース負債の支払
0.2百万米ドルによって一部相殺されました。
生産、受注及び販売の実績
当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売の実績については、著しい変動はありませんでした。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありませんでした。