第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当中間連結会計期間(2025年1月1日から2025年6月30日まで)のわが国の経済は、物価高を受けて消費者マインドの改善に足踏みがみられる等、一部に弱い動きもみられますが、雇用情勢や設備投資を中心に緩やかに回復しております。

 当社グループを取り巻く環境につきましては、都道府県内外移動者数(総務省統計局 2025年「住民基本台帳人口移動報告」国勢調査(総務省))によると、2024年の1月~6月の全国の移動者数が約303万人に対し、2025年1月~6月の全国の移動者数は約302万人となりました。全国の都道府県内外移動者に若干の減少がみられたものの、当社が移転者へ提供するサポート件数については順調に進捗しております。

 このような状況の下、当社グループは、法人企業向けサービス及び不動産会社向けサービスの新規契約の獲得に注力してまいりました。法人企業向けサービスにおいては、前年大手クライアントの契約があった影響で獲得戸数は前年を下回りましたが、不動産会社向けサービスにおいては、大手クライアントとの新規取引が計画通りに開始し契約数が順調に進捗しております。引越会社向けサービスにおいては、「HAKO-Tec(ハコテク)」の契約数が順調に増加しております。

 この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高が2,471,803千円(前年同期比16.0%増)、営業利益は552,554千円(前年同期比4.4%減)、経常利益は553,501千円(前年同期比4.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は364,484千円(前年同期比7.7%減)となりました。

 なお、当社グループは、移転者サポート事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は4,957,744千円となり、前連結会計年度末に比べ791,024千円増加しました。これは主に現金及び預金が146,182千円増加し、「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱い増加により売掛金が285,031千円、前渡金が334,112千円、流動資産「その他」が26,062千円増加したこと等によるものであります。また、当中間連結会計期間末における固定資産は2,030,651千円となり、前連結会計年度末に比べ370,540千円増加しました。これは主に賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い敷金及び保証金が317,743千円、投資その他の資産「その他」が45,079千円増加したこと等によるものであります。

 この結果、総資産は6,988,396千円となり、前連結会計年度末に比べ1,161,564千円増加しました。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は2,825,768千円となり、前連結会計年度末に比べ512,585千円増加しました。これは主に「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱いの増加により買掛金が184,906千円、前受金が295,732千円、未払法人税等が90,226千円増加し、流動負債「その他」が58,280千円減少したことによるものであります。また、当中間連結会計期間末における固定負債は1,711,629千円となり、前連結会計年度末に比べ449,314千円増加しました。これは主に賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い預り敷金及び保証金が227,515千円、長期預り金が218,562千円増加したこと等によるものであります。

 この結果、負債合計は4,537,398千円となり、前連結会計年度末に比べ961,900千円増加しました。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は2,450,997千円となり、前連結会計年度末に比べ199,664千円増加しました。これは、利益剰余金が189,550千円増加したこと等によるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)の期末残高は、前連結会計年度末に比べ146,182千円増加し、2,060,571千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金の増加は、526,416千円(前年同期は594,763千円の増加)となりました。これは主に、当中間連結会計期間において税金等調整前中間純利益が553,501千円計上されたこと、「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱いの増加及び賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い売上債権が278,491千円、前渡金が334,112千円増加した一方で、仕入債務が183,106千円、前受金が289,062千円増加したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金の減少は、266,962千円(前年同期は180,226千円の減少)となりました。これは主に、敷金及び保証金の差入による支出320,992千円があったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金の減少は、152,728千円(前年同期は304,767千円の増加)となりました。これは主に、配当金の支払による支出157,008千円によるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当社グループでは、さらなるサービス拡充のための社内システム開発に資する研究開発を実施しております。

 当中間連結会計期間における研究開発費の総額は6,434千円であり、各開発プロジェクトにアサインされた人件費によるものであります。

 なお、当社グループは移転者サポート事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。