当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
当第2四半期会計期間末の財政状態は、前事業年度末に比べて、四半期純利益の計上により純資産が214,654千円増加し、財政状態は良好な状態で推移しております。
資産、負債、純資産別の財政状態は以下のとおりです。
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べて185,482千円増加し2,561,812千円となりました。これは主に売掛金の回収による現金及び預金の増加122,641千円、譲渡制限付株式の交付による前払費用の増加28,746千円及び、設備投資による工具、器具及び備品の増加16,740千円等によるものです。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べて29,171千円減少し411,014千円となりました。これは主に賞与引当金の増加63,305千円、買掛金の増加18,729千円、賞与の支給に伴う未払費用の減少100,826千円及びその他流動負債の減少23,668千円等によるものです。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べて214,654千円増加し2,150,798千円となりました。これは四半期純利益の計上による利益剰余金の増加184,155千円及び譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による増加30,498千円によるものです。
(2)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、経済活動が正常化に向かう一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源価格の上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社は「SaaS事業成長」「顧客価値向上」に向け、積極的に取組みを行いました。
当第2四半期累計期間におきましても、引き続き次のような提供サービスの拡充を行っております。
・SMS配信サービス「Cuenote SMS」
2023年4月に双方向SMS機能をご利用いただく際に、携帯4社の共通番号(共通ショートコード)に対応を行い提供開始しております。これまで、企業と個人がSMSを送受信する場合には、企業側が携帯4社の利用者向けにそれぞれ個別の番号を用意する必要がありましたが、携帯4社の共通番号に対応することで、1つの番号で本人認証、重要な通知、業務連絡、プロモーションなどのSMSを送受信できます。また、共通番号は携帯4社が企業単位で発行する番号であり、企業の番号が認識しやすくなることから、送信者のなりすましやフィッシング詐欺を抑制し、企業と個人間における安心・安全なメッセージングサービスの利用にも繋がります。
2023年6月にWebhook対応の配信結果コールバック機能を追加するほか、利便性の向上を目的に同サービスの機能を追加し、提供を開始しております。これまで、APIを用いてCuenote SMSから送信したSMSの配信結果を得るためには、定期的に配信結果を取得する必要がありましたが、今回、追加したWebhook対応の配信結果コールバック機能を利用することで、SMSの配信結果をリアルタイムに受け取ることが可能になります。
・Webアンケート・フォームシステム「Cuenote Survey」
2023年5月にGoogleが提供するタグ管理システム「Google タグマネージャー」(以下GTM)に対応した最新版の提供を開始しております。GTMは、Googleが提供するタグ管理システムで、Webサイトの効果測定や分析などに欠かせないタグの管理を効率的に行うことができるシステムです。この対応により、アンケートやフォームの効果測定や分析を効率的に実施、管理できるようになります。
サービス提供種別の売上高の概況は以下のとおりであります。
・ストック型収益:Cuenote SaaSのサブスクリプション(サービス利用)売上並びにソフトウエア保守売上が含まれます。当第2四半期累計期間はエンタープライズ企業への導入が進んだことに加え、引き続き配信数を増加できたことからストック型収益は1,107,831千円(前年同期比2.9%増)、当第2四半期末定期契約額は190,033千円(前年同期比10.8%減)となりました。
・スポット型収益:Cuenote SaaSの初期売上(初期利用登録、カスタマイズ、セキュリティ証明書などの取得代行)並びにソフトウエアライセンス売上(オンプレミス)が含まれます。当第2四半期累計期間の売上高はSaaSの新規受注が堅調に推移したことから、24,446千円(前年同期比5.6%増)となりました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高は1,132,278千円、営業利益は269,662千円、経常利益は269,668千円、四半期純利益は186,096千円となりました。
なお、当社はメッセージングソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前事業年度末に比べて122,641千円増加し、1,843,845千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は149,466千円となりました。収入の主な内訳は、税引前四半期純利益269,668千円、賞与引当金の増減額63,305千円、減価償却費36,586千円、株式報酬費用6,018千円等であり、支出の主な内訳は、未払費用の増減額100,826千円、法人税等の支払額104,547千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は26,824千円となりました。これはデータセンター用機材などの有形固定資産の取得による支出26,534千円等により資金が減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
該当事項はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。