当第2四半連結期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果により景気は緩やかに回復しております。しかしながら、世界的な金融引き締めに伴う中国経済の先行き懸念、物価の高騰や金融資本市場の変動等の影響に注意が必要な状況であります。
当社グループが属する事業環境においては、サプライチェーンマネジメントの整備やESG投資・SDGs推進を考慮したリスクマネジメントへの取組みが進む等、GRC及びセキュリティ領域への対応に関心が高まる状況となりました。
このような環境の中、当社グループは、持続的な企業成長を支えていくため「進化に、加速を。」をミッション、「世の中を、テクノロジーでシンプルに。」をビジョンに掲げ、複雑に変化し続ける世の中で直面する多種多様なリスクへ敏感に迅速に対処するために常に新しいことに挑戦し、進化し続け社会的価値の向上に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間においては、GRCセキュリティ事業では、外部委託管理が重要視されている保険業界へ外部委託先リスクマネジメント支援ツール「Supplier Risk MT」を導入し、委託先管理業務の効率化を支援いたしました。生成AIの活用促進と導入によるリスクの最小化等をサポートする「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービス」、AIによる自動ペネトレーション(侵入)テストツールの提供を開始し、複数の問い合わせを受けております。また、岩手県盛岡市で「地域活性化企業人」に着任し、地方行政におけるDXならびにセキュリティ対策の推進を支援してまいりました。フィナンシャルテクノロジー事業では、売切り型ライセンスを販売し売上高及び利益が増加いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,616,210千円(前年同期比18.3%増)、売上総利益571,017千円(同65.5%増)、営業利益30,865千円(前年同期は営業損失125,937千円)、経常利益17,868千円(前年同期は経常損失131,002千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,823千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失160,578千円)となりました。
なお、当社グループはGRCソリューション事業の単一セグメントであり、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ264,306千円増加し1,698,736千円となりました。
売切り型ライセンスを販売したことに伴い、売掛金及び契約資産が85,578千円増加いたしました。また、前連結会計年度に実施したフィナンシャルテクノロジーの事業譲渡に関して、取得対価に含めていなかった400,000千円のうち200,000千円の支払条件が充足され、のれんの計上等により無形固定資産が140,272千円増加いたしました。
これらが主な要因となり、資産合計が増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ190,845千円増加し1,407,156千円となりました。
売上高増加に伴うプロダクトのライセンス料等の契約負債が119,246千円増加、従業員へのインセンティブとして賞与引当金が45,953千円増加いたしました。
これらが主な要因となり、負債合計が増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ73,461千円増加し291,579千円となりました。
第三者割当増資を行ったことにより、資本金が59,994千円増加、資本準備金が59,928千円増加、連結子会社株式の追加取得を行い株式会社バリュレイトが完全子会社化したことに伴い、非支配株主持分が45,213千円減少したことによるものであります。
これらが主な要因となり、純資産合計が増加いたしました。
以上の結果、自己資本比率は16.6%(前連結会計年度末12.1%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、608,029千円となり、前連結会計年度末残高に比べ3,429千円減少いたしました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は195,193千円(前年同期は118,390千円の支出)となりました。
資金の主な増加要因は、プロダクトの販売によるサブスクリプション収入の契約負債の増加額119,246千円、フィナンシャルテクノロジーの事業譲受によるのれん償却額59,783千円、税金等調整前四半期純利益17,868千円であります。
資金の主な減少要因は、売切り型ライセンスを販売したことに伴う売上債権の増加額85,578千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は209,701千円(前年同期は156,464千円の支出)となりました。
これは主に、フィナンシャルテクノロジーの事業譲受による支出200,000千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は12,032千円(前年同期は190,765千円の収入)となりました。
これは主に、事業譲受対価やM&A等に柔軟に対応することを目的とした第三者割当増資を行い、株式の発行による収入114,332千円、資金効率を高めることを目的とした借換を行い、長期借入れによる収入150,000千円、短期借入金の純減額100,000千円であります。加えて、約定返済となる長期借入金の返済による支出85,582千円、連結子会社株式の追加取得を行い、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出58,800千円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。