当中間連結会計期間において、本半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)連結経営成績に関する定性的情報
当社グループの当中間連結会計期間における経営成績は、売上収益は47,457千米ドル(6,873百万円)と前年同期に比べ5,546千米ドル(803百万円、13.2%)の増収となりました。営業利益は2,870千米ドル(416百万円)と前年同期比と比べ1,170千米ドル(169百万円、68.8%)の増益となりました。親会社の所有者に帰属する中間利益は、プリンシパル投資事業パーソナルケア領域として展開していた株式会社SOLIAの株式を2024年12月に第三者へ譲渡した影響により、1,226千米ドル(178百万円)と前年同期と比べ886千米ドル(128百万円、42.0%)の減益となりましたが、中間包括利益については、前年同期と比較して円安の影響が軽減したことにより税引後その他の中間包括利益4,401米ドル(637百万円)を計上し、5,762千米ドル(834百万円)の利益となりました。
当中間連結会計期間における報告セグメントごとの業績は、以下の通りです。
(マネジメントサービス事業)
マネジメントサービス事業は、当社グループの中核事業であり、2025年6月30日現在でアジアを中心とする世界20拠点にて約480名のプロフェッショナルが、M&AやDX導入などの企業変革実現に向けた現場常駐型(PMO型)での経営支援サービスを国内外で展開しております。
当事業においては、主要な地域の中で、リーダーシップ強化を実施し案件獲得が順調に進展した日本地域で1,101千米ドル(159百万円、21.5%)の増収、経済成長が続くベトナムを中心に案件獲得が堅調に推移した東南アジア地域で1,133千米ドル(164百万円、29.4%)の増収、2024年4月に買収したShenkuoBusinessPartnersLimitedの貢献が大きかったグレーターチャイナ地域で586千米ドル(85百万円、27.6%)の増収となりました。インド地域においても引き続き安定した受注状況が続いておりますが、事業の一部をプロフェッショナルソリューション事業のデジタルトランスフォーメーション領域に移管した影響で845千米ドル(122百万円、13.1%)の減収となっております。その結果、当中間連結会計期間のセグメント売上収益は20,418千米ドル(2,957百万円、前年同期は18,281千米ドル(2,647百万円))(セグメント間収益含む)、セグメント利益は3,246千米ドル(470百万円、前年同期は2,870千米ドル(416百万円))で、増収増益となりました。
マネジメントサービス事業における、当中間連結会計期間及び前年同期の地域別売上収益の内訳は以下の通りです。
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(地域別売上収益の内訳) |
当中間連結会計期間 |
前中間連結会計期間 |
||
|
千米ドル |
百万円 |
千米ドル |
百万円 |
|
|
日本 |
6,232 |
903 |
5,131 |
743 |
|
東南アジア |
4,989 |
723 |
3,856 |
558 |
|
グレーターチャイナ |
2,715 |
393 |
2,129 |
308 |
|
インド |
5,581 |
808 |
6,426 |
931 |
|
欧州 |
1,209 |
175 |
816 |
118 |
|
北米 |
508 |
74 |
645 |
93 |
|
グループ間取引消去 |
△1,341 |
△194 |
△1,285 |
△186 |
|
合計 |
19,893 |
2,881 |
17,718 |
2,566 |
|
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(参考:現地通貨の売上推移) |
当中間連結会計期間 |
前中間連結会計期間 |
|
日本(百万円) |
1,489 |
1,113 |
|
グレーターチャイナ(千人民元) |
23,947 |
17,880 |
|
インド(百万インドルピー) |
553 |
533 |
|
|
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(注)上記は現地法人ごとの売上収益を現地通貨で表示したものであり、各法人内に複数の事業セグメントが含まれている場合があるため、米ドル建ての地域別売上収益を単純に現地通貨に換算した数値とは一致しません。また、その他の地域については、原則として米ドルで計上しているか、少額のため割愛しております。
(プロフェッショナルソリューション事業)
プロフェッショナルソリューション事業は、マネジメントサービス事業を通じて集積した知見やネットワークを活用し、特定の領域に特化した専門的なサービスを提供しております。現在は、デジタルトランスフォーメーション(DX)、インタラクティブソリューション、サプライチェーンソリューション、サステナビリティソリューションの4領域でサービスを展開しております。
前中間連結会計期間においては、サプライチェーンソリューション領域、デジタルトランスフォーメーション領域及びインタラクティブソリューション領域の3領域において報告を行っておりましたが、その後、2024年10月に株式会社Green Impact Labsを連結子会社化したことにより、前第4四半期連結会計期間以降はサステナビリティソリューション領域を加えた全4領域で報告を行っております。
当事業においては、サプライチェーンソリューション領域で人員及び拠点の整理を実施し、2025年4月~5月の収益が一時的に悪化した影響により632千米ドル(92百万円)の減収となったものの、他の3領域はいずれも堅調に推移し、デジタルトランスフォーメーション領域で2,251千米ドル(326百万円)、インタラクティブソリューション領域で359千米ドル(52百万円)の増収となったほか、サステナビリティソリューション領域において新たに1,363千米ドル(197百万円)の売上収益を創出しました。その結果、当中間連結会計期間のセグメント売上収益は9,636千米ドル(1,395百万円)、セグメント利益は1,843千米ドル(267百万円)で、増収増益となりました。
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(プロフェッショナルソリューション事業における領域別売上収益の内訳) |
当中間連結会計期間 |
前中間連結会計期間 |
||
|
千米ドル |
百万円 |
千米ドル |
百万円 |
|
|
デジタルトランスフォーメーション |
3,922 |
568 |
1,671 |
242 |
|
インタラクティブソリューション |
1,300 |
188 |
941 |
136 |
|
サプライチェーンソリューション |
2,892 |
419 |
3,524 |
510 |
|
サステナビリティソリューション |
1,363 |
197 |
- |
- |
|
グループ間取引消去 |
△7 |
△1 |
- |
- |
|
合計 |
9,470 |
1,371 |
6,136 |
889 |
|
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(プリンシパル投資事業)
プリンシパル投資事業は、マネジメントサービス事業を通じて培った経営人材のプラットフォームを活用し、中小/新興企業に対して当社グループ自らの資金を投下する他、ゼロから事業立ち上げを伴うインキュベーションにも積極的に取り組んでおります。これまでの投資活動の結果、現在では、ペットケア領域を重点領域と定め長期的な投資を継続しております。また、将来の重点領域となるべきビジネスシーズに対する投資も、戦略投資領域として積極的に投資を行っております。
ペットケア領域は、主要な連結子会社である株式会社LVGを通じて、動物病院運営を中心に事業を展開しています。
当領域においては、健康診断や予防接種等により需要が高まる4~6月にかけて既存の各病院の運営が堅調に推移したことにより、前年同期比で289千米ドル(42百万円)の増収となりました。その結果、当中間連結会計期間のセグメント売上収益は9,910千米ドル(1,435百万円、前年同期は9,621千米ドル(1,393百万円))、セグメント利益は491千米ドル(71百万円、前年同期は534千米ドル(77百万円))となりました。
戦略投資領域は、将来の重点領域となるべきビジネスシーズに対する投資として、主にアジア各国における飲食事業やシニア向けサービスといった事業に投資を行っております。
当領域においては、中国の景気低迷により中国及びシンガポールでの飲食事業が軟調に推移した影響及び同地域内の複数の店舗で休業を伴うリニューアル等を実施した影響により、前年同期比で254千米ドル(37百万円)の減収となりました。その結果、当中間連結会計期間のセグメント売上収益は8,366千米ドル(1,212百万円、前年同期は8,620千米ドル(1,248百万円))、セグメント利益は228千米ドル(33百万円)の損失(前年同期は175千米ドル(25百万円)の利益)となりました。
以上の当社グループの売上収益をまとめると以下の通りです。
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(グループの売上収益の内訳) |
当中間連結会計期間 |
前中間連結会計期間 |
||
|
千米ドル |
百万円 |
千米ドル |
百万円 |
|
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マネジメントサービス事業 |
20,418 |
2,957 |
18,281 |
2,647 |
|
プロフェッショナル ソリューション事業 |
9,636 |
1,395 |
6,274 |
909 |
|
プリンシパル投資事業 |
18,276 |
2,647 |
18,241 |
2,642 |
|
(内訳) |
||||
|
ペットケア領域 |
9,910 |
1,435 |
9,621 |
1,393 |
|
戦略投資領域 |
8,366 |
1,212 |
8,620 |
1,248 |
|
グループ間取引消去 |
△873 |
△126 |
△885 |
△128 |
|
合計 |
47,457 |
6,873 |
41,911 |
6,070 |
|
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(2)連結財政状態に関する定性的情報
(資産)
当中間連結会計期間末の資産合計は146,812千米ドル(21,261百万円、前連結会計年度末は136,015千米ドル(19,698百万円))となり、前連結会計年度比10,797千米ドル(1,564百万円)増加となりました。これは主に、複数の拠点でオフィスの移転を実施したことにより有形固定資産が2,779千米ドル(403百万円)、使用権資産が3,382千米ドル(490百万円)増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末の負債合計は50,390千米ドル(7,297百万円、前連結会計年度末は45,706千米ドル(6,619百万円))となり、前連結会計年度比4,684千米ドル(678百万円)増加となりました。これは主に、リース負債が3,232千米ドル(468百万円)増加したことによるものであります。
(資本)
当中間連結会計期間末の純資産合計は96,422千米ドル(13,964百万円、前連結会計年度末は90,309千米ドル(13,079百万円))となり、前連結会計年度末比6,113千米ドル(885百万円)増加となりました。これは主に、在外営業活動体の換算差額3,987千米ドル(577百万円)を計上したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より157千米ドル(23百万円)増加し、43,438千米ドル(6,291百万円)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動による資金の増加は、2,538千米ドル(368百万円、前中間連結会計期間は697千米ドル(101百万円)の増加)となりました。これは主に、各事業セグメントの業績が堅調に推移したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動による資金の減少は、3,166千米ドル(459百万円、前中間連結会計期間は4,303千米ドル(623百万円)の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,922千米ドル(423百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動による資金の減少は、2,268千米ドル(328百万円、前中間連結会計期間は2,480千米ドル(359百万円)の減少)となりました。これは主に、借入金の返済による支出3,748千米ドル(543百万円)によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
該当事項はありません。