当中間連結会計期間において、子会社であるRePath株式会社の有料職業紹介事業等の事業譲り受けに伴い、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している以下の主要なリスクを追加しております。
なお、文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
①コメディカル人材紹介事業に関する法的規制について
当社グループが行う人材紹介は、職業安定法第30条の1に基づく有料職業紹介事業許可を受け、許可の有効期間は2025年3月1日から2028年2月29日までとされております。
現時点において、許可の取り消しや停止に係る事実はありませんが、今後何らかの理由により許可が取り消され、または、業務の全部若しくは一部の停止が命ぜられた場合、若しくは著しく不利な法改正が実施された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
②のれんの減損について
子会社であるRePath株式会社の有料職業紹介事業等の事業譲り受けに伴いのれんを無形固定資産に計上しておりますが、事業環境の変化に伴い、業績計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出せない場合には、減損損失の認識の必要性が生じる可能性があります。その場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、当社は、前中間連結会計期間及び前連結会計年度については連結財務諸表を作成していないため、前中間連結会計期間及び前連結会計年度との比較分析は行っておりません。
当中間連結会計期間における我が国経済は、緩やかな回復基調を維持したものの、消費者物価の高止まりや為替変動要因などにより、民間消費の伸び悩みが見られ、先行きには不透明感が残る状況となりました。加えて、米国政府の関税強化に伴う世界経済の減速懸念や地政学的リスクの高まりも企業活動に影響を及ぼしました。
一方で、当社グループが属する訪問看護業界においては、団塊ジュニア世代が全員65歳以上に達することで高齢者数がピークを迎え、医療・介護費の負担の増加が拡大する2040年問題を見据えて、高齢者の病気や障害があっても安心できる高度な医療・介護へのニーズ、また住み慣れた地域で暮らしたいという在宅医療へのニーズに応えることができる体制を構築することが急務となっております。
このような状況のもと、当社グループは『もう一人のあたたかい家族』を理念に掲げて、『在宅医療領域で最大限に時間を活かす仕組みを提供し、チームで”いきいき”と働く人を増やす』ことを目指しております。また、この理念の下で、ご利用者様に寄り添った訪問看護をより多くの方に享受いただけるよう、人材確保と新規拠点開設に取り組んでおります。
当中間連結会計期間においては、収益性の向上、人材確保に注力し、2025年4月、6月に大田区に新規拠点を開設しました。
この結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高1,227,235千円となりました。営業利益は62,482千円、経常利益は66,128千円となり、親会社株主に帰属する中間純利益は30,851千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
当社グループは、従来「訪問看護サービス事業」の単一セグメントとしておりましたが、当中間連結会計期間より、当社子会社であるRePath株式会社が、株式会社clutch communicationより、同社が営む有料職業紹介事業等を譲り受けたことに伴い、業務管理区分の見直しを行い、単一セグメントから「訪問看護サービス事業」「コメディカル人材紹介事業」の2区分に変更いたしました。
(訪問看護サービス事業)
過去の出店および効率的な運営の取り組みにより、売上高は1,196,307千円、セグメント利益は327,728千円となりました。
(コメディカル人材紹介事業)
2025年3月7日の株式会社clutch communicationからの事業譲り受けにより、売上高は30,927千円、セグメント損失は13,928千円となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は1,296,041千円となりました。
流動資産は1,133,681千円となり、その主な内訳は、現金及び預金592,575千円、売掛金469,131千円であります。
固定資産は162,359千円となり、その内訳は、有形固定資産9,097千円、無形固定資産78,099千円、投資その他の資産75,162千円であります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は552,126千円となりました。
流動負債は360,970千円となり、その主な内訳は、未払費用124,379千円、未払金57,235千円、未払法人税等53,741千円、賞与引当金48,157千円であります。
固定負債は191,155千円となり、その主な内訳は長期借入金156,671千円であります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、743,914千円となりました。
その主な内訳は、資本金203,544千円、資本剰余金189,544千円、利益剰余金407,281千円であります。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、592,575千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは5,290千円の収入となりました。
主な増加要因は、税金等調整前中間純利益66,128千円、賞与引当金の増加48,157千円であります。
主な減少要因は、売上債権の増加49,732千円、法人税等の支払額43,022千円、預り金の減少12,701千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、68,771千円の支出となりました。
主な増加要因は、短期貸付金の返済による収入21,700千円であります。
主な減少要因は、事業譲受による支出79,994千円、有形固定資産の取得による支出4,974千円、差入保証金の差入による支出5,868千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは146,677千円の収入となりました。
主な増加要因は、長期借入れによる収入200,000千円によるものであります。
主な減少要因は、自己株式取得のための預け金の増加33,454千円、自己株式の取得による支出16,534千円であります。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、研究開発活動について特記すべき事項はありません。
当社グループの従業員数(正社員数)は、訪問看護サービス事業の拡大及び子会社であるRePath株式会社を連結範囲に含めたことにより、前事業年度末と比べ53名増加し、333名となりました。
(事業の譲受)
当社は、2025年2月17日開催の取締役会において、当社子会社であるRePath株式会社が株式会社clutch communicationより、同社が営む有料職業紹介事業等を譲り受ける事業譲受契約の締結を決議し、同日付で事業譲受契約を締結いたしました。当契約に基づき、2025年3月7日に当該事業譲受を行いました。
詳細は「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりです。