第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)業績の状況

 当第1四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年6月30日)における世界経済は、コロナ感染症対策が定着化し、経済社会活動の正常化が進む中で、持ち直しの動きが見られるものの、ウクライナ危機の長期化は資源価格高騰をもたらすこととなりました。また、中国のゼロコロナ政策がサプライチェーンの機能低下に波及し世界経済に影響を与えることになりました。ウクライナ危機は世界の政治・経済面において分断化のリスクを高めることとなり、世界経済の先行きは不透明な状況にあります。

 一方で当社グループが主に事業を行う出版流通業界におけるコミック市場の概況は、公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2021年のコミック市場(紙と電子合計)は推計6,759億円と発表されており、2018年の1.9%増から、2019年は12.7%増、2020年は23.0%増、2021年は10.3%増と前年をピークに増加率は下がったものの2年連続で過去最高を更新しております。当社グループの主力サービスが属する紙コミックス市場(コミック誌を除く)も、2018年の△4.6%と中長期的な減少傾向にあった市場が、2019年は「鬼滅の刃」のブームの発生により4.8%と増加傾向に転じ、2020年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のための在宅勤務や外出自粛に伴って生じた、いわゆる「巣ごもり需要」と「鬼滅の刃」のブームの双方の後押しもあり24.9%と増加率はピークを迎えたものの、2021年も「呪術廻戦」「東京卍リベンジャーズ」等の継続的なヒットの発生もあり、0.4%増の2,087億円と、増加の勢いを持続しております。

 

当第1四半期連結累計期間の経営環境については、前連結会計年度の当社グループの大幅な売上・利益の拡大要因になった「巣ごもり消費」による特需要因はピークアウトを迎え、特需はゆるやかに減速しているものと想定されつつも、引き続き前年を上回る需要の持続を期待しておりましたが、残念ながら当第1四半期連結累計期間はコミック全巻セットの販売を基幹サービスとするECサービスにおいては、前年同四半期の売上水準を下回る結果となりました。

主力サービスの成長減速の要因としては、コロナ感染症対策の行動制限の緩和と共に人の動きが活発化し、前期にあった「巣ごもり消費」の特需的な要素が想定以上に失われたと考えられる事、また漫画を原作とする各種メディアコンテンツの展開が今期も持続的に発生し、当第1四半期連結累計期間も「SPY×FAMILY」等のヒットは発生しましたが、ヒット作品の数や規模が例年よりも小規模であった事、当社グループにおける積極的なサービス認知度の拡大施策がまだ十分に効果を発揮できていない事等が減速の要因となったと考えております。

また当社グループが成長サービスとして位置付けるイベントサービスについては、当第1四半期連結累計期間におきましては、行動制限が緩和されリアルイベントが徐々に復調する中で、2022年3月に名古屋に新規店舗をオープンした事での売上の拡大と、ECの活用による自社製造のイベントグッズ販売の拡大により順調な売上成長となりました。

 

上記の施策の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,106,716千円、営業利益は30,463千円、経常利益は30,351千円、四半期純利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は20,137千円となりました。

 

注.当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の業績の状況については記載しておりません。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産の部)

当第1四半期連結会計期間末の総資産は1,790,860千円(前連結会計年度末比139,416千円減)となりました。総資産の内訳は、流動資産が1,630,956千円(前連結会計年度末比136,732千円減)、固定資産が159,904千円(前連結会計年度末比2,684千円減)であります。主な変動要因は、前連結会計年度末に比べ、流動資産は、取引の減少等に伴い、現金及び預金が94,038千円減少、売掛金が107,167千円減少したこと、一方で第2四半期以降の需要増加に向けた在庫準備で商品が67,644千円増加したこと等によるものであります。

また、固定資産は、自社サービス関連の開発活動の実施でソフトウェア仮勘定等が増加したことにより、無形固定資産が8,209千円増加した一方で、繰延税金資産等が減少したことにより、投資その他の資産が8,579千円減少しました。

 

 (負債の部)

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は664,165千円(前連結会計年度末比194,743千円減)となりました。負債の内訳は、流動負債が518,328千円(前連結会計年度比187,975千円減)、固定負債は145,837千円(前連結会計年度末比6,768千円減)であります。主な変動要因は、前連結会計年度末に比べ、流動負債は、取引の減少により買掛金が70,407千円減少したことと、納税の実施により未払法人税等が76,929千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産の部)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,126,694千円(前連結会計年度末比55,327千円増)となりました。主な変動要因は、2022年4月20日を払込期日とする有償第三者割当(オーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資)による増資により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ17,595千円増加したことや、親会社株主に帰属する四半期純利益等の計上に伴い利益剰余金が20,137千円増加したことによるものであります。

以上の結果、財務指標としては、流動比率が314.7%、自己資本比率が62.8%になっております。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。