第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

2023年12月

2024年12月

売上高

(千円)

495,131

738,063

905,951

680,837

1,141,098

経常利益

(千円)

46,800

145,951

214,755

34,917

159,325

当期純利益

(千円)

30,996

104,179

155,942

24,674

116,768

持分法を適用した
場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

185,017

193,185

318,483

343,737

355,628

発行済株式総数

(株)

 

 

 

 

 

普通株式

1,173,587

2,512,322

2,744,322

8,385,129

8,472,339

甲種類株式

318,000

492,000

492,000

1,476,000

1,476,000

純資産額

(千円)

351,604

474,096

867,686

642,885

813,428

総資産額

(千円)

497,126

651,791

1,044,124

789,563

1,063,703

1株当たり純資産額

(円)

34.65

48.54

86.94

66.70

83.68

1株当たり配当額

(円)

(1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益金額

(円)

3.57

11.59

16.45

2.54

12.44

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額

(円)

15.26

2.44

11.99

自己資本比率

(%)

68.5

70.8

83.1

81.4

76.5

自己資本利益率

(%)

10.4

26.0

23.5

3.3

16.0

株価収益率

(倍)

31.0

220.7

26.4

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

89,685

53,569

159,635

191,067

155,655

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

30,722

84,152

107,075

10,421

25,256

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

22,089

8,394

229,040

281,303

23,221

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

202,484

180,295

461,896

361,239

514,859

従業員数

(名)

24

35

39

44

60

株主総利回り

(%)

110.1

64.6

(比較指標:東証グロース市場250指数)

(%)

(-)

(-)

(-)

(78.7)

(71.8)

最高株価

(円)

4,590

733

(1,589)

890

最低株価

(円)

1,334

388

(1,094)

282

 

 

(注) 1.当社は、連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等は記載しておりません。

2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第6期の期首から適用しており、第6期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

3.持分法を適用した場合の投資利益については、当社は関連会社を有していないため記載しておりません。

4.第5期及び第6期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式はあるものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

5.当社は2022年4月4日に東京証券取引所グロース市場に上場したため、第7期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額は、新規上場日から第7期末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

6.第5期及び第6期については、当社株式は非上場であったため株価収益率を記載しておりません。

7.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

8.従業員数は就業人員数であります。なお、臨時従業員数は、従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

9.当社は2023年10月13日付で普通株式及び甲種類株式1株につき3株の株式分割を行っております。第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。

10. 第5期から第7期の株主総利回り及び比較指標は、2022年4月4日に東京証券取引所グロース市場に上場したため、記載しておりません。

11. 最高株価及び最低株価は、東京証券取引所グロース市場におけるものであります。

  ただし、当社株式は2022年4月4日から東京証券取引所グロース市場に上場されており、それ以前の株価については該当事項がありません。

12.2023年10月13日付で普通株式及び甲種類株式1株につき3株の株式分割を行っておりますが、第8期の株価については株式分割後の最高株価及び最低株価を記載しており、( )内に株式分割前の最高株価及び最低株価を記載しております。

13.2023年12月22日開催の臨時株主総会決議により、決算期を3月31日から1231日に変更しました。従って、第8期は2023年4月1日から20231231日の9か月間となっております。

 

2 【沿革】

年月

概要

2016年6月

セカンドサイト株式会社(資本金100百万円)を設立

本社所在地:東京都千代田区外神田三丁目12番8号

2017年7月

AIプロダクトである機械学習の自動化プラットフォーム「SkyFox」の提供を開始

2017年10月

株式会社協和エクシオ(現 エクシオグループ株式会社)と共に、アナリティクス・ソリューションの開発・提供分野で戦略的協業を開始

2018年3月

人工知能(AI)を既存システムと連携するためのAI実行プラットフォーム「R2Engine」の提供を開始

2018年4月

新生銀行(現 SBI新生銀行)グループの顧客統計データやオープンデータを活用し、個人の金融ニーズやリスクを予測する「SXスコア」の提供を開始

2019年1月

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得

2019年6月

株式会社協和エクシオ(現 エクシオグループ株式会社)及びSBペイメントサービス株式会社と資本・業務提携を開始

2020年6月

本社を東京都中央区日本橋本町三丁目2番11号に移転

2020年10月

TIS株式会社及び株式会社セブン銀行と資本・業務提携を開始

2020年11月

「R2Engine」を基に、クレジットカード不正検知を行う「不正検知エンジン」の提供を開始

2020年12月

「SXスコア」の基礎技術となる「モデル構築システム、情報処理システムおよびプログラム」について特許を取得

2021年8月

株式会社ミロク情報サービスと資本・業務提携を、三井住友海上火災保険株式会社と業務提携を開始

2021年12月

商号をセカンドサイトアナリティカ株式会社に変更

2022年4月

東京証券取引所グロース市場に上場

2022年11月

本社を東京都千代田区神田西福田町3番地に移転

2023年7月

「不正検知エンジン」の基礎技術となる「情報処理システムおよび情報処理方法」について特許を取得

2023年8月

エントリーシートをAIにより自動解析・評価する「SkyFoxHR」の基礎技術となる「情報処理装置および情報処理方法」について特許を取得

2023年12月

決算期(事業年度の末日)を3月31日から12月31日に変更

 

 

 

3 【事業の内容】

当社は、「データから、新たな価値を。」を経営理念として、アナリティクス・AIサービスを提供しております。経営理念には、「データから価値を創造し、顧客企業のビジネスを加速させる。そして日本をデータ活用先進国にしていきたい」という思いが込められております。

当社の事業は、アナリティクスコンサルティングとAIプロダクトから構成されており、ワンストップでアナリティクス・AIの開発・導入・活用・運用のサービスを提供する「アナリティクスを活用したビジネス価値創造企業」として事業を展開しております。

 

(1) 事業の概要

当社の事業は、機械学習を活用して個々のビジネス課題を解決するアナリティクスコンサルティング事業と、そのアナリティクスコンサルティングを通じて培われたノウハウ、市場のニーズの理解及び先端の機械学習技術を適用して、汎用的に利用できるシステムを開発し、提供するAIプロダクト事業とによって構成され、その両輪により事業を拡大させていくモデルとなっております。

 


 

アナリティクスコンサルティング事業は、顧客の特定のビジネス課題を解決するために、データ分析及び機械学習モデルの構築を支援することで、アナリティクスを基礎としたコンサルティングを提供しております。当社が構築した機械学習モデルを有効に利用し続けるためには、複雑かつ高度な技術や知識が必要であり、当社によるメンテナンス及び運用サポートのニーズが高く、多くの顧客で継続的な関与をしております。

AIプロダクト事業は、アナリティクスコンサルティングを通じて開発された自動化のプログラム及び機械学習モデル構築のノウハウを基に、顧客ニーズに合致した汎用性の高い製品を開発し、自社による販売及び事業パートナーを通じた販売を行っています。

当社は両事業を展開することで、クライアントの様々な経営課題を解決するためのAIサービスをワンストップで提供しております。当社の事業は、データ分析コンサルティングなどのアナリティクスコンサルティングがビジネスの起点となり、フロー売上を主軸とした顧客個別対応型事業で知見を集積し、それをAIプロダクトの開発に応用しています。各事業内においても、フロー型ビジネスをストック型ビジネスへとシフトさせる構造を構築しています。

 


当社は、データアナリティクス・AI(機械学習)、データエンジニアリング及び経営課題解決を三位一体で対応しており、アカデミックなアプローチとものづくり(技術者)の視点、ビジネス目線アプローチの融合を追求しています。先端技術を積極的に導入しつつ、実践に則した課題解決支援策を提供する独自のポジションを追求いたします。

 


(2) 展開するサービス及びソリューション

① アナリティクスコンサルティング事業

アナリティクスコンサルティング事業は、機械学習モデルを構築・活用したデータ分析により、アナリティクスに特化した付加価値の高いコンサルティングサービスを提供するビジネスです。

当社は、コンサルティング力を強みとして顧客の様々な経営課題に対するきめ細やかなサービスを展開しており、独自開発の機械学習アルゴリズムに加え、公表されている論文等を取り入れた機械学習アルゴリズムを活用することで、顧客の業務効率や精度の向上に寄与しております。

 

② AIプロダクト事業

AIプロダクト事業における主な製品として、個別カスタムが発生し易い大型パッケージ製品である「R2Engine」、「StrategyDesigner」、「アナリティクスプラットフォーム」から、個別カスタムが比較的不要な拡販型AI製品である「Object Recognition」、「SXスコア」、「SkyFox」まで、バランスよく展開しています。いずれも初期導入時のフロー収入と保守・運用等のストック収入で構成されるビジネスモデルです。


 

(3) 事業系統図


(用語の説明)

当社の事業に関わる用語の定義は以下のとおりです。

用語

定義

アナリティクス

統計学やAI技術を用いたデータ分析の総称

AI(人工知能)

Artificial Intelligenceの略で、コンピュータープログラムを用いて人間の知能の持つ機能を実現するための技術やシステム

機械学習

AIの中核的な技術。データから反復的に学習し、そこに潜むパターンを見つけ出すことで予測・判断を行うための手法・技術

アルゴリズム

コンピュータープログラムにおいて問題を解くための計算方法や手順

 

 

 

4 【関係会社の状況】

該当事項はありません。

 

5 【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

 

 

 

 2024年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

60

34.8

2.5

7,000

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であります。

2.臨時従業員数は、従業員の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

3.受入出向者については、従業員数には含めておりますが、平均年齢、平均勤続年数及び平均年間給与の算定には含めておりません。

4.平均年間給与は、賞与及び時間外賃金を含んでおります。

5.当社はアナリティクス・AIサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

6.前事業年度末に比べ従業員数が16名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

(2) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません。

 

(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(平成27年法律第64号)」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成3年法律第76号)」の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。