第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

 当中間会計期間末における流動資産は18,776,555千円となり、前事業年度末に比べ4,853,342千円減少いたしました。これは主に現金及び預金が5,299,140千円減少したこと等によるものであります。固定資産は3,328,513千円となり、前事業年度末に比べ1,881,594千円増加いたしました。これは主に建物が1,238,443千円、工具、器具及び備品が827,052千円増加したこと等によるものであります。

 この結果、総資産は、22,105,068千円となり、前事業年度末に比べ2,971,747千円減少いたしました。

 

(負債)

 当中間会計期間末における流動負債は5,053,304千円となり、前事業年度末に比べ261,613千円減少いたしました。これは主に流動負債その他が199,583千円、未払法人税等が182,785千円減少したこと等によるものであります。固定負債は0円となり、前事業年度末に比べ45,000千円減少いたしました。これは長期借入金の減少によるものであります。

 この結果、負債合計は、5,053,304千円となり、前事業年度末に比べ306,613千円減少いたしました。

 

(純資産)

 当中間会計期間末における純資産合計は17,051,764千円となり、前事業年度末に比べ2,665,133千円減少いたしました。これは主に中間純利益4,681,775千円の計上により利益剰余金が増加した一方、市場買付により自己株式が7,499,974千円増加したこと等によるものであります。なお、2024年7月24日付で自己株式の消却を行い、利益剰余金及び自己株式がそれぞれ10,000,192千円減少いたしました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「現金」という。)は、前事業年度末と比べて5,299,140千円減少し、10,992,203千円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況及び主な増減要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は3,898,770千円(前年同期は3,549,327千円の獲得)となりました。

 これは主に、税引前中間純利益6,751,343千円、法人税等の支払額2,233,753千円、棚卸資産の増加額583,629千円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は1,782,285千円(前年同期は49,635千円の支出)となりました。

 これは主に、有形固定資産の取得による支出1,732,636千円、無形固定資産の取得による支出49,608千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果支出した資金は7,415,629千円(前年同期は65,135千円の獲得)となりました。

 これは主に、自己株式の取得による支出7,511,976千円、株式の発行による収入153,067千円によるものであります。

 

(3)経営成績の状況

 当社は「魔法のような、新体験を。」というコーポレート・ミッションのもと、新しいエンターテイメントを提供する会社として、VTuberグループ「にじさんじ」の運営を主軸としたエンターテイメント領域での事業展開を行っております。当社のVTuberビジネスは、主にYouTubeにおけるライブ配信動画を中心とした動画配信活動によるライブストリーミング領域、当社がIPを有するVTuberのオリジナルグッズや音声を録音したデジタル商品の販売を行うコマース領域、当社所属のVTuberが出演する、音楽をはじめとしたイベントを主催するイベント領域、企業からのタイアップ広告、IPライセンス、メディア出演等の案件であるプロモーション領域の4領域で構成されております。

 VTuberグループ「にじさんじ」及び「NIJISANJI EN」に所属するVTuber数は166人(前年同期比8名増加)となりました。また、「にじさんじオフィシャルストア」や「にじさんじFAN CLUB」等の利用の際に必要となるIDであるANYCOLOR IDは1,440千ID(前年同期比30.9%増)となりました。

 以上の結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高17,341,475千円(前年同期比12.0%増)、営業利益6,761,401千円(前年同期比4.3%増)、経常利益6,751,343千円(前年同期比4.3%増)、中間純利益4,681,775千円(前年同期比4.1%増)となりました。

 なお、当社は動画コンテンツ関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。