文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されたことに伴い、社会経済活動を維持しながら感染拡大に対応する段階へと移ったことで、景気は緩やかに持ち直しへと向かいました。一方、終結の見通しが立たないロシア・ウクライナ情勢や急激な為替相場の変動による世界的なエネルギー・原材料価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社の関連する介護及び医療環境につきましては、団塊の世代が全て75歳以上の高齢者となる2025年に向けて、高齢者が要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)への取り組みが進められています。地域に関わらず適切な医療・介護が受けられる体制が求められ、質の高い在宅医療・訪問看護の確保が重要となってきています。さらに指定難病においてはその専門性を有することから、専門病院や専門介護のニーズが今後ますます高まっていくものと考えております。
このような環境のもと、当社は、パーキンソン病専門施設である「PDハウス」の全国展開を加速させてきました。パーキンソン病患者の方のニーズに応えるべく、2023年4月にPDハウス港南台(神奈川県横浜市)及びPDハウス城東(大阪府大阪市)を新規開設、2023年6月にPDハウス板橋(東京都板橋区)を増床いたしました。既存施設を含めた各施設の稼働率はいずれも順調に推移しており、新型コロナウイルス感染拡大による影響は、限定的となっております。
以上により、当第1四半期累計期間における売上高は4,391百万円(前年同期比162.0%)、営業利益は400百万円(同434.5%)、経常利益は310百万円(同1181.3%)、四半期純利益については161百万円(前年同期は四半期純損失15百万円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第1四半期会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は以下のとおりです。
(資産)
当第1四半期会計期間末の資産合計は20,726百万円となり、前事業年度末から1,514百万円増加しました。これは主に、新規施設の開設等により建物が550百万円、リース資産が376百万円、売掛金が549百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第1四半期会計期間末の負債合計は16,061百万円となり、前事業年度末から1,455百万円増加しました。これは主に、新規施設の開設等によりリース債務が428百万円、長期借入金が757百万円、短期借入金が150百万円増加したことによるものです。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産合計は4,664百万円となり、前事業年度末から58百万円増加しました。これは主に、四半期純利益の計上により利益剰余金が161百万円増加した一方で、配当金支払いにより129百万円減少したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期累計期間における当社の研究開発費の総額は4百万円であります。
(6)主要な設備
前事業年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第1四半期累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
|
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
取得価額 (百万円) |
資金調達方法 |
引渡日 |
|
PDハウス板橋(増設) (東京都板橋区) |
PDハウスの建物(注)2 |
464 |
自己資金 |
2023年4月 |
|
PDハウス八王子 (東京都八王子市) |
PDハウスの建物 |
583 |
自己資金及び借入金 |
2023年5月 |
(注)1.当社は、介護事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
2.PDハウスの建物取得は、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産の取得によるものであります。