第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当社は、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンに掲げ、人々のライフスタイルが豊かになるサービスの提供を行っております。主軸の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」に加え、家具・家電を購入前にレンタルできるメーカー様公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall」を展開しております。これらのサービス展開においてはモノの出荷だけではなく、返却、メンテナンスといったオペレーションが重要となるため、当社はこれまで循環型の物流プラットフォームの改善、磨きこみを継続してまいりました。

今後は、既存事業に加え、物流プラットフォームを活用した都度課金型の新しい取り組みである「Disney FASHION CLOSET」の拡大を図ります。また、更なる成長を目的とし、強みであるプラットフォームの活用を推進してまいります。

 

当第1四半期累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行等による人流の増加、経済活動の正常化が進む一方、世界における情勢不安、資源価格の高騰や為替変動による物価の上昇など、依然として経済活動の完全な再開への先行きについては不透明な状況が続いています。

ファッション市場においても、インバウンドを含む人流の増加に伴い回復基調が認められるものの、当社サービスのメインターゲットである30~40代女性のリモートワークは引き続き継続傾向にあります。また、当第1四半期は記録的な残暑の影響を受ける期間となりました。

このような状況の中、当社サービスにおいては、6ヶ月を超えて継続してサービスを利用しているロイヤル会員数の堅調な推移、長期契約コースの拡充等による継続率の改善等により、安定した会員数の伸びを実現しております。

当社は、情報量が爆発的に増加し、個人の時間価値が相対的に高まっていく現代社会において、パーソナルスタイリングの要素を強みとしてファッションレンタルサービスのパイオニアとしてのポジションを維持し、市場を牽引する立場として成長を続けております。

また、当社はサステナビリティの観点から転換が求められるファッション業界において、サーキュラーエコノミーを実現する企業としても事業推進を行っております。2022年には自社サービス内における衣服の廃棄ゼロを実現しています。加えて、2023年9月には、アパレル販売員向け衣服シェアリングの取り組みの本格始動や、レンタル提供を終了した洋服を販売するサステナブルな販売会「エコセール」を企業連携企画に拡大するなどの動きを行っております。

 

これらの結果、当第1四半期累計期間の業績は、売上高950,336千円(前年同四半期比12.1%増)、EBITDA(営業利益+レンタル用資産償却費+減価償却費)132,259千円(前年同四半期比202.5%増)、営業利益7,795千円(前年同四半期は29,805千円の営業損失)、経常利益3,778千円(前年同四半期は57,811千円の経常損失)、四半期純利益3,645千円(前年同四半期は105,969千円の四半期純損失)となりました。

なお、当社は、パーソナルスタイリング事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

(資産)

当第1四半期会計期間末における流動資産は1,922,476千円となり、前事業年度末に比べ16,850千円増加しました。これは主に、売上規模の堅調な推移に伴う現金及び預金の増加39,900千円によるものであります。固定資産は662,344千円となり、前事業年度末に比べ63,748千円増加しました。これは主に、月額会員数の増加に応じて、必要在庫数が増加したことに伴いレンタル用資産が49,752千円増加したことによります。

この結果、総資産は2,584,820千円となり、前事業年度末に比ベ80,599千円増加しました。

 

(負債)

当第1四半期会計期間末における流動負債は1,036,102千円となり、前事業年度末に比ベ76,692千円増加しました。これは主に、レンタル用資産の仕入等により買掛金が61,412千円増加したことによります。固定負債は986,781千円となり、前事業年度末に比ベ115千円減少しました。

この結果、負債合計は2,022,883千円となり、前事業年度末に比べ76,576千円増加しました。

 

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産は561,937千円となり、前事業年度末に比べ4,022千円増加しました。これは、主に四半期純利益計上による利益剰余金の増加3,645千円によるものであります。

この結果、自己資本比率は21.7%となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。