第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

  文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。

(1)経営環境

当社の経営を取り巻く環境のうち重要なテーマは大別して、生命保険業界の市場規模の変化、社会保険制度の変更に伴う新たな顧客のファイナンシャルプランニングの必要性の高まり、IT技術の進化に伴う新しいサービスの登場、保険代理店の業務管理体制強化の必要性の高まりの4点と考えます。

1点目として、生命保険業界の市場規模は、少子高齢化の影響により将来的に縮小傾向にあると予想されます。市場ニーズは、高齢化に伴う病気やケガ、介護への備え、老後生活資金準備などの必要性の増加を背景とした、いわゆる「長生きリスク」が増大していることにより、医療、年金、介護など生前給付型保険商品へのニーズが高まりつつあると言えます。一方、社会一般では少子高齢化が及ぼす社会保険制度への影響、とりわけ年金保険制度は受給年齢引き上げや定年延長議論などにおよび、すべての国民の生活に関わる課題となっております。

2点目として、老後生活必要資金と公的年金予想受給額の差額を補う資金の確保はできる限り早期から計画的に自力で行うことが必要となります。この課題対応は長期間を要するため、理想的には教育資金の貯蓄、住宅ローン利用の時期と重複する現役世代から始める必要が生じると考えますが、一生涯にわたる長期計画の作成と適切な商品選択は顧客個人の独力では困難な場合が多く、こうした社会保険制度の変更に伴う自助努力の必要性から新たな金融サービスニーズが生じると想定します。これらの対処、解決のために専門知識をもって顧客を支援するファイナンシャルプランナーが必要とされると考えます。

その他生活に及ぼす影響は、新型コロナウイルス禍のような不測の事態への対策、景気後退による就業継続の安定性懸念、万が一の失業状態・就業不能時に対する緊急予備資金の確保など複合的な課題が想定されます。これらの課題全体の対策として顧客ごとにカスタマイズした保険を活用したリスク回避や計画的な資金計画が必要と考えられます。

3点目として、金融とIT技術の親和性から顧客利便性を持った新たなデバイスや、アプリなどの登場が予想され、この流れはますます加速すると考えます。保険加入方法は、生命保険会社の営業社員、通信販売、乗合保険代理店の来店型保険ショップや訪問型代理店などと加入チャネルの複数化が進んでまいりました。営業社員に提案された保険商品を検討する従来のスタイルから、顧客自らが主体となり、複数の商品の中から意向に合った商品を選択するオーダーメイドスタイルが支持され、商品選択の方法の適切なアドバイスをする保険・金融知識を持った営業社員が求められるように変化いたしました。一方、金融業界ではフィンテックを活用した金融の新規プレイヤーの登場により資金決済の簡便化やデータの可視化が進み、顧客の利便性の向上を実現しつつあります。さらに、デバイス機能の発達は多量のデータの瞬時の取得を可能とすることから、今後の保険加入相談や金融商品選択の際の顧客対応の姿は、IT技術を活用した形態で進化するものと想定します。最近の新型コロナウイルス感染症対策として活用されたオンラインによる非対面面談の実現も保険募集におけるIT技術活用の一例と考えており、当社においては2020年5月のオンライン面談開始以降は面談総数が増加し、月平均で40%超がオンライン面談となっております。

4点目として、2016年の改正保険業法の施行に伴う代理店運営の負荷の増大とそれに伴う代理店数の減少があります。それまでは法令上の体制整備義務は主に保険会社に対して課されており、代理店等の体制整備は保険会社の教育・管理・指導の下で行う仕組となっておりました。現在は「保険募集人の体制整備に関するガイドライン」に則り、代理店が主体的に業務の規模・特性に応じた体制整備を行うことが義務付けられたものです。

結果として、中小規模代理店及び企業内代理店などを中心に、改正保険業法で求められる顧客管理体制や説明義務などを実践し、運営維持することが困難になっていることも代理店減少の一因と考えられます。当社においては改正保険業法の施行にいち早く対応して体制整備を進めたことにより、顧客に信頼して頂き、社員が安心して働くことのできる環境を整えることが出来ました。また、全国47都道府県の全てに拠点展開を行うことで、あらゆる地域への訪問が可能な営業基盤を構築いたしました。その波及効果として、廃業する代理店の顧客の受け皿として当社への契約移管の申出を頂くケースや、他代理店から当社への転職が増加いたしました。契約移管に関しては2021年2月から2022年5月までの期間に23社から23,495件の契約を移管頂いております。

 

以上の4つの重要テーマにおいて、当社の特長である全国拠点網に所属する約1,800名の営業社員とデジタルマーケティングに関する知見及びシステムの自社開発を活用しております。

また、経営者による現状の認識として、新型コロナウイルス感染症が経営環境に与える影響は当社においては決してマイナスではなく、強みを活かす機会と捉えております。上記の重要テーマの2点目でも述べている通り、顧客に対してこのような不足な事態への備えとしての保険を活用したリスク回避の提案や資金計画の相談の機会となると考えております。その他、3点目で述べておりますオンライン面談への対応は新型コロナウイルス感染拡大を契機とした生活スタイルの変化への対応によるものであり、当社においては顧客との面談機会の創出に繋がりました。これらのことから、今後の感染規模が更に拡大したとしても当社においてはマイナスの影響は生じないと考えております。

 

(2)経営方針

当社の経営理念は、「私たちは『本来あるべき保険業』を追求し、本気で取り組み、お客様の大切な人生を保険で守り続けます。」です。その経営理念を実現するための「本来あるべき保険営業の姿」とは、営業社員が顧客とご家族の一生涯を保障で守り、安心に満ちた豊かな人生の時間を顧客と共有することであると考え、商品ご加入の時から始まる一生涯の関係だと考えます。そのために、「営業社員の質の向上」が必要であり、当社は社員を「人としての魅力に溢れ、生涯を通じて顧客の人生を守ることができる高度な知識と技術を持った金融・保険のプロフェッショナル」に育成したいと考えております。創業来、私たちは顧客の保険相談のご希望を受け、全国47都道府県のあらゆる市区町村を訪問してまいりました。私たちはこれからも変わらずに「顧客の保険相談のお役に立つこと」に徹してまいります。

この経営理念のもと2022年11月期の経営方針として以下の3項目を掲げております。

・顧客本位の業務運営方針の実行

・社員の質の向上

・ガバナンスの強化

顧客本位の業務運営方針の取組みについて、2018年7月23日に当社ホームページにて公表しております。この方針に基づき、当社はFP相談サービスを受けた顧客にWeb満足度アンケートを実施し、顧客のご意見を収集しております。アンケート結果は営業社員別に集計し、年間を通じて好評価の多かった営業社員を「マナーマイスター」として表彰し自己研鑽の目標としております。

社内研修として、2019年から保険相談に関する説明義務の実行と顧客対応マナースキルの習得・向上を目的した「ロールプレイング大会」を実施しており全社員が顧客満足とは何かを考え、学び、業務品質レベルアップの機会としております。

さらに全社員に経営理念、コンプライアンス基本方針、顧客本位の業務運営方針等を記載した「CREDO」を配布し、社内浸透を図っております。

当社においては中期経営計画を3か年のローリング方式で策定しております。これは当社の主たる事業である生命保険業の業界を取り巻く環境が常に変化をしていることからであり、その変化への対応のためには適時に柔軟な経営判断が必要と考え、常に事業成長性を検討し、ビジネス機会の見究め・投資効果検証が必要と考えためであります。

2022年11月期を始めとする中期経営計画においては、上記の経営方針に則り、以下に掲げる経営戦略をもって計画を遂行してまいります。

 

(3)経営戦略

保険営業における重要な業務は顧客開拓であり、保険の加入相談の意向を持つ顧客(見込み顧客)を開拓し、集客することが業績に直結します。これに対して当社は、会社と営業社員の業務の分業体制という発想の下で、会社が顧客開拓を行い、営業社員は販売に専念する環境をビジネスモデルとして構築しました。この組織的な分業体制下で当社は見込み顧客数の量的確保と、顧客属性の選定を継続的に試行し、質の高い顧客マーケット創造を実現してまいりました。

 

近年の顧客の自助努力による資産形成のニーズに対して、当社は顧客の一生涯という時間軸でファイナンシャルプランニング相談を承り、顧客の課題について、保険をはじめとした金融商品の提案によるベストソリューションを提供する企業を目指しております。多くの顧客はリスクマネジメントに有効な保険選びと、保険だけではまかなえない資産形成、さらに老後生活のための計画的な資産の取崩しプランなどと複合的な課題に直面します。

その対策として当社は、保険と保険以外の金融商品やサービスの提案が可能で、顧客利益の最大化を図る販売体制の構築が必要であると考えております。

こうした背景から今後の当社の経営戦略は本業である保険代理業を主軸とした派生分野への進出と強化を想定しております。具体的テーマとしては投資信託商品の販売、住宅ローンのご紹介や取次サービス、相続対策に特化した専門部署の稼働と士業ネットワークとのアライアンス推進となります。その結果、当社は変化するファイナンシャルニーズにおいて複数の金融商品の検討や購入をワンストップで可能にすると共に、より高度な専門性を必要とする課題も対応可能な販売体制の構築を実現いたします。最初に保険によるリスクマネジメントや住宅ローン、教育資金の検討と準備、次に老後生活に向けた資産形成のステージで資金を増やし、最後に顧客が築いた財産の円滑な相続対策というように一生涯のファイナンシャルプランのすべてを当社で準備することが可能となります。一方、当社の保有保険契約は件数ベースで約98万件(2021年11月末時点)に及びます。既顧客のアフターフォローの更なる充実のために、現在、顧客データを活用した顧客アプローチスキームの構築を検討しております。IT技術を活用した金融サービスの利便性向上やインターネット商取引の拡大による購買様式の変化、当社のメイン顧客層は自ずとデジタルネイティブ世代に変化することを背景に次の戦略を計画しております。最初に顧客属性の明確化による購買嗜好の分析を通じた、顧客対応から「個客」対応へ。これは保険加入を検討する周期、支払保険料の多寡、家族構成、相談申し込み手段の選好傾向の分析により顧客にとって最も快適なサービスを試みるものです。このような顧客アプローチの適切な時期の推定や商品選択の仮説把握を目的とした顧客マーケティング戦略とデータプラットフォーム構築・情報のデータベース化を計画しております。次にスマートフォンアプリによる顧客コミュニケーションの刷新計画について、顧客アプローチは、従来から当社営業社員から行うことを基本としておりましたが、当アプリを使用して簡便・迅速に顧客が望むタイミングで面談予約可能な環境作りを図ります。顧客が自らファイナンシャルプランニングを体験できるサービスは現在、基本サービスの一部をリリースしております。これらのユーザーエクスペリエンス(UX)による既存顧客の潜在ニーズ発掘を実施して行きます。

既存顧客のアフターフォローは顧客本位の業務運営のメインコンセプトであり、その一環として新商品情報やサービスのご案内を提供する必要があると考えます。当社は「金融サービスの提供に関する法律」にある「金融サービス仲介業」のような金融商品の横断的な取扱いイメージを持ち、前出の顧客マーケティングとシステム開発による全顧客向けに複層的なサービスの提供を通じた事業領域の拡大を考えております。

これらのデジタル戦略を通じた顧客データベース活用による最適なアフターフォロー体制構築を進める中で、データ利活用の事業化は将来的に経営戦略の主たるテーマになると考えております。

また、前出の経営環境における4点の重要なテーマのうち、代理店数の減少と集約化の潮流を事業機会と認識し、顧客移管の受け皿、保険募集人の転職先企業として存在感を増大させます。当社は全国に拠点を持っていることや顧客のフォロー体制が充実していることを評価して頂いている代理店と継続して折衝を行っており、今後も案件を精査した上で顧客移管を引き受けていく方針であります。

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標等

当社は事業拡大と企業価値の向上のために、売上高及び営業利益を重要な指標にしております。

 

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

 

①システムリスクへの課題意識と対応状況

顧客情報管理を自社サーバーにて行っており、情報への不正アクセスやデータの盗難など想定されるリスクに対するセキュリティ対策を実施しております。しかしながら、企業の極秘情報を保護する目的のセキュリティ網において巧妙で新たな手法による不正アクセス事例が生じており、完全な防御策は存在しないという事実があります。こうした事象への防御のために当社はセキュリティのアップデートと定期的なパトロールを実施して不正行為の脅威に対する予防策を講じております。また大規模災害発生時などの顧客情報の滅失リスクやデータ破壊、漏洩、システムダウンの防衛策としてセキュリティレベルが高く世界的に信頼性のあるアマゾンウェブサービス(AWS)を採用し、データ保管場所の分散と定期的なバックアップを実施しております。こうした包括的なリスクマネジメントの運用強化・適切性確保のために2019年11月にISMS認証(情報セキュリティマネジメントシステムの略で国際規格)を取得し、継続更新しております。当社は今後も引き続きシステムの安全性の確保と強化を継続してまいります。

 

②募集関連行為従事者の管理について

 保険販売においては募集関連行為従事者が保険相談希望者を募り、その取得した情報を保険募集人等に提供し、保険募集人が保険販売を行う場合があり、当社はこれにより提供を受けた情報を利用して保険契約見込み顧客を得ております。利用上の注意点は、当該募集関連行為従事者において保険募集行為がないことや顧客誤認のない状態を担保することであります。

当社は適切な管理監督責任を果たすため、当該募集関連行為従事者との取引開始時には反社チェックを必ず行い、それに加えて、不適切な募集行為のないことを確認するためのチェックシートを2019年7月に新設し、業務品質部が運用しております。

チェックシートの項目は、

・保険募集や特別利益の提供に該当するような行為の禁止に関する規定がされていること

・法令違反、契約違反の場合及び是正指導に応じない場合における契約解除について規定されていること

・上記禁止事項が順守されているかのチェック及び結果の報告について規定されていることの三点です。

チェックシートを使用した初動調査はマーケット開拓の主管部署としてマーケット推進部やマーケティング室が行い、その内容を業務品質部が確認しております。具体的には、取引前審査を当社所定の手順で実施したのち、取引開始5ヶ月後、10ヶ月後にモニタリングを行い、基準を満たすことを契約の更新条件としております。

 2020年11月期からは、内部監査部が業務品質部による当モニタリングシートの内容確認状況及び運用方法の適切性を判断し、監査の実施を以て、当該募集関連行為者の管理の適切性に加えて他に確認事項に疎漏がないことを監査しております。

 

③労働実態の把握と対応

 適正な労働管理と職場環境の提供は、重要な経営課題であると認識しております。社員の健康面を配慮して有給休暇の完全取得を推奨し、社員に当取得残日数と期限の明示を行っております。また、残業時間が蓄積された社員(注)に対しては個別に上司面談及び希望による産業医面談を用意しております。このように当社社員の良好な健康状態と雇用管理における遵法の確保体制を構築しており、今後も継続して実施してまいります。

(注)上司面談と産業医との面談実施を行なう残業時間の基準は、単月80時間以上としております。また、80時間の前段階として3ヶ月累計150時間以上且つ単月45時間以上の場合は、上司面談を実施の上で本人及び上司記入の報告書を人事課へ提出し、人事課にて報告内容を確認した上で産業医面談の実施有無を判断するとしております。

 

 

④新規事業について

 新規事業に関して当社の本業である保険代理業を基軸とした派生分野への展開と強化を図ってまいります。

2020年11月には金融商品仲介業(IFA/Independent Financial Advisor)の登録が完了いたしました。これにより顧客は当社サービスの利用を通じて生命保険・損害保険商品以外の金融商品の検討や購入がワンストップで可能になります。

 コールセンター室は現在東京・札幌・大阪、沖縄に拠点があり、全国でのアウトバウンドコールオペレーターは2021年11月末時点で28人体制となりました。陣容として50名体制を計画しております。まずは、オペレーターの増員により運営体制構築とセンター長の研修によるオペレーターの技能のレベルアップを図る予定であります。

 現状では売上に占める新規事業の割合は僅少となっており、今後も急激な事業拡大は見込んでおらず、金融サービスの一環として徐々に広げていくことを考えております。

 

⑤適切な保険募集について

 保険募集においては顧客のニーズ喚起・意向把握・適切な商品の提案等が必要であり、これらが正しく行われることで顧客のニーズを満たした最適な保障の提供が実現すると考えております。そのため営業社員がこのような適切な保険募集を行うことが出来るように、保険業法等関連法令の理解と継続的な商品及び周辺知識のアップデートを目的とした研修を実施しております。

 研修実施に際しては、各種法令等を含めたコンプライアンス研修は業務品質部、商品及び周辺知識は営業支援部が中心となり、継続的な研修を実施することで営業社員の理解を深めております。

 当社は引き続き、教育体制の一層の充実を図り、営業社員が適切な保険募集を行うように指導してまいります。

 

⑥財務上の課題

当社は、自社ビル購入による金融機関からの借り入れはあるものの、その他の資金需要は自己資金及び営業キャッシュ・フローを源泉とした財務基盤によるため、優先的に対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の成長戦略に基づく事業拡大に備え、内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質を強化するとともに、株式市場からの必要な資金の獲得や、銀行からの融資等により多様な資金調達を図ってまいります。

 

2 【事業等のリスク】

以下につきましては、当社の将来的な事業展開その他に関し、リスク要因の可能性があると考えられている主な事項を記載しております。当社はこれらのリスク発生の可能性を確認した上で、発生の回避及び発生した場合の早期対応に努める方針であります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとして当社内にリスクマネジメント委員会を設置し対応いたします。詳しくは「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ②会社の機関の内容 eリスクマネジメント委員会」をご参照ください。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

Ⅰ.事業環境に由来するリスク

 

①法的規制・自主規制について (顕在化可能性:小 / 影響度:大)

当社は、生命保険及び損害保険代理店として「保険業法」に基づく登録を行っており、同法及びその関係法令並びにそれに基づく関係当局の監督等による規制、さらには一般社団法人生命保険協会及び一般社団法人日本損害保険協会の定める各種ガイドラインに則った保険会社の指導等を受けて、サービス活動及び保険募集を行っております。保険業法に基づく保険代理店及び保険募集人としての登録の有効期限は特に定められておりませんが、同法第306条(業務改善命令)、及び第307条(登録の取消等)に該当した場合、内閣総理大臣は代理店登録の取り消し、業務の全部又は一部の停止、業務改善命令の発令等の行政処分を行うことができると定められております。

仮に当社が上記行政処分を受けた場合には保険販売事業における営業活動が困難となり、当社の財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。

特に代理店登録の取り消しに至った場合においては、当該事業による収益を失うこととなり、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性が有ります。

 

その他、保険募集に際しては、「金融サービスの提供に関する法律」(金融サービス提供法)、「消費者契約法」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(犯罪収益移転防止法)、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)等の関係法令を遵守する必要があります。

 

しかしながら、保険契約者、関係当局その他の第三者から、当社のサービス活動及び保険募集の方法等が、「保険業法」、「金融サービス提供法」、「消費者契約法」又はその他の関係法令等に抵触すると判断された場合には、保険契約者による保険契約の申し込みの撤回、保険契約の取消し若しくは解約等による保険契約数の減少や保険契約者その他の第三者からの損害賠償請求等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

また今後、保険業法等の関係法令、関係当局の解釈、自主規制等の制定、改廃等があった場合には、サービス活動及び保険募集の際に遵守すべきルール、保険契約者の権利等が明確化され、サービス活動及び保険募集のための環境が整備されますが、当社のサービス活動及び保険募集の方法等が制限を受ける可能性があります。

従来のサービス活動及び保険募集の方法等に制限が課され、又は保険料率が変更されること等により、新規保険契約数の減少、利益率の減少等を招来し、当社の財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。

これらのリスクが顕在化する可能性は低いと考えており、当社では、本書提出日現在において当該登録の取消事由に該当する事象及び行政処分の対象となる事象はないものと認識しております。

また、2016年5月29日に施行となった改正保険業法により、保険募集人に対して情報提供義務、意向把握義務及び体制整備義務等が課されることとなったため、当社では保険募集の方法等に関する社内管理体制の整備を既に終えており、リスクの軽減化が図れております。

今後、関係法令等の変更が有った場合においても、当社はその都度、適合する形でのサービス活動及び保険募集を行うことで対応できると考えております。

なお、当社の事業等に影響を与える可能性がある法規制等は以下の通りです。

 

法令等名

監督官庁

法的規制の内容

保険業法

金融庁

保険業全般に関する基本的な法律。保険業を行う者及び保険募集人の健全で適切な運営や、保険募集に関する規制その他公正な保険募集を確保する措置等について定めたもの。

保険業法施行令

金融庁

保険業法における「政令で定める場合」の事項を定めたもの。

保険業法施行規則

金融庁

保険業法における「内閣府令で定める場合」の事項を定めたもの。

保険会社向けの

総合的な監督指針

金融庁

金融庁の保険会社に対する監督事務に関し、基本的な考え方、評価項目、事務処理上の留意点等を整理したもの。

保険会社に係る

検査マニュアル

金融庁

金融庁が、保険会社や募集代理店の検査を適切に実施するために使用する手引書であり、被監査者への監査内容の告知書である。

金融分野における個人情報保護に関するガイドライン

金融庁

個人情報保護法遵守について、金融庁管轄分野における個人情報取扱業者の適切かつ有効な取扱措置確保を図るための指針。

 

金融分野における個人情報保護に関するガイドラインの安全管理措置等についての実務指針

金融庁

金融分野における個人情報保護に関するガイドラインが定める「安全管理措置」、「従業者の監督」及び「委託先の監督」の実施に関する細則的指針。

保険募集人の体制整備に関するガイドライン

生命保険協会

保険業法で乗合代理店向けに規定された「保険募集人の体制整備義務」に関して、保険会社が該当する保険募集人へ適切な指導を行う際の参考として作成されたもの(内容的には損害保険でも利用可能)。

生命保険商品に関する

適正表示ガイドライン

生命保険協会

生命保険商品に関する表示を行う際の参考となるように作成されたもの(「不当景品類及び不当表示防止法」対応)。

生命保険商品の募集用の資料等の審査等の体制に関するガイドライン

生命保険協会

生命保険商品の募集用の資料等の体制を整備する際の参考とするため作成されたもの(「不当景品類及び不当表示防止法」対応。)

消費者契約法

消費者庁

消費者が事業者と契約をするとき、両者の間には持っている情報の質・量や交渉力に格差がある。このような状況を踏まえて消費者の利益を守るため、平成13年4月1日に消費者契約法が施行された。同法は、消費者契約について、不当な勧誘による契約の取消しと不当な契約条項の無効等を規定している。

 

 

金融サービス提供法

金融庁

金融商品の販売等に係る勧誘の適正の確保のための措置について定めるとともに、金融サービス仲介業を行う者について登録制度を実施し、その業務の健全かつ適切な運営を確保することにより、金融サービスの提供を受ける顧客の保護を図り、国民経済の健全な発展に資することを目的とする。

個人情報の保護に関する法律

個人情報保護委員会

事業者が個人情報の適正な取扱いの確保に関して行う活動を支援すること、及び当該支援により事業者が講ずる措置が適切かつ有効に実施されることを目的として定められたもの。

金融商品取引法

金融庁

投資性の強い金融商品を対象とする利用者保護法制。

募集文書等の表示に係るガイドライン

日本損害保険協会

保険商品の販売に関わる募集文書及びマス媒体による広告の環境整備に資すること、並びに、一般消費者の保険商品に対する理解促進を図るために作成されたもの。

 

また、主だった許認可とその取消事由は以下のようになっております。

取得・

登録者名

取得年月・許認可等の

名称及び所管官庁等

許認可等の内容

及び有効期限

法令違反の要件及び

主な許認可取消事由

当社

2010年2月5日

生命保険代理店

関東財務局

生命保険代理店

04EJHHE001316

有効期限 なし

保険業法第307条

・破産者で復権を得ないもの又は外国の法令上これと同様に取り扱われている者

・禁錮以上の刑(これに相当する外国の法令による刑を含む)に処せられ、その刑の執行を終わり、又は刑の執行を受けることがなくなった日から三年を経過しない者

・この法律又はこの法律に基づく内閣総理大臣の処分に違反したとき、その他保険募集に関し著しく不適当な行為をしたと認められるとき。

2013年12月25日

損害保険代理店

関東財務局

 

損害保険代理店

092522918

有効期限 なし

 

同上

 

2020年11月5日

金融商品仲介業

関東財務局

関東財務局長(金仲)第917号

有効期限 なし

金融商品取引法第66条の20

・法令又は法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき等

2022年2月16日

銀行代理業者許可

関東財務局

関東財務局長(銀代)第427号

有効期限 なし

銀行法 第52条の56

・法令又は法令に基づく内閣総理大臣の処分に違反したとき等

 

 

 

②競合及び保険業界の市場規模について (顕在化可能性:中 / 影響度:中)

当社は、訪問型乗合代理店として保険代理業を行っておりますが、保険業界には有力な競合会社が複数存在しております。訪問型乗合代理店をはじめ、来店型ショップによる保険代理業を行っている保険代理店や異業種からの新規参入も増加しており、競争が激化しております。

当社は、保険代理店設立当初から訪問型に特化した営業を行ってきた結果、この分野における経験やノウハウを蓄積してまいりました。保険だけに限らず顧客の一生涯にわたるファイナンシャルプランニングを提供することにより他社との差別化を図っていく方針でありますが、競争の激化、競合企業の躍進、加入チャネルの変化等により顧客が減少した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

加えて、人口減少等の影響により、保険業界全体の市場規模は縮小傾向にあるため、業界全体の縮小傾向が継続する場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと捉えておりますが、顕在化した場合の影響も軽微では無いため、設立当初からの訪問型に特化した営業による当分野における経験やノウハウの蓄積及び保険に限定されない顧客の一生涯にわたるファイナンシャルプランニングの提供による他社との差別化を行うことで優位性を確保できると認識しております。

また、人口減少等の影響については、高齢化に伴う病気やケガの増加、老後の生活に必要な資金の増加など医療、年金、介護など生前給付型の商品や資産形成商品に対するニーズは高まっているため、当社としてはその動きを確実に捉え、顧客の意向に基づいたコンサルティング営業を行うことで対応できると考えております。

 

③保険会社との関係について (顕在化可能性:小 / 影響度:中)

当社の保険代理業ビジネスは「保険業法」に基づく登録事業であります。取引保険会社による審査基準の強化等に伴って保険契約の成約率が低下する可能性、又は取引保険会社の営業政策の変更等の理由により代理店手数料率やその他の報酬体系が見直される可能性は否定できません。その他、取引保険会社の財政状態が悪化した場合、又は破綻し生命保険契約者保護機構の運用に則った場合には、当該保険会社に係る当社の保有保険契約が失効・解約されること等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性もあります。

当該リスクが顕在化する可能性は低いと予想しておりますが、法令等の変更に対しては、定期的な観測と情報収集を行っております。それに加えて想定の限り予防策の準備をすることによりリスクの軽減を図っております。

 

 

④税務当局による保険商品の税務取り扱いの見直しについて (顕在化可能性:高 / 影響度:小)

税務当局が特定の保険商品における税務上の取り扱いを見直す可能性があり、そのような事態が発生した場合には、顧客ニーズの変化や商品の競争力変化等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクについては過去にも同様の税務見直しがあったことから、顕在化する可能性はあると認識しております。しかしながら、税制について常に動向を確認し、顧客ニーズに最も適したソリューションの提供に努めることでこれまでも対応をしており、今後も同様の対応を行うことでリスクを軽減できると考えております。

 

 

⑤中期事業計画を策定する上での様々な前提が想定通りにならないリスク (顕在化可能性:中 / 影響度:小)

当社は、原則として中期事業計画を一年毎に更新しております。しかしながら必要な情報を全て収集できるとは限らないことや、事業環境の変化その他様々な要因等により、前提条件が想定通りにならず、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクについては常に事業環境が変化をしていることから顕在化する可能性はあると認識しておりますが、中期事業計画の策定においては、そもそも多くの不確定要素があるため、策定時において適切と考えられる情報収集及び分析等に基づき、様々な前提条件を設定しております。また、一年毎の更新としていることで柔軟な計画変更が可能なため、リスクの軽減を図ることが出来ると考えております。

 

⑥資金使途について (顕在化可能性:中 / 影響度:小)

当社が計画している新規株式公開に伴う公募増資による調達資金の資金使途は、(1)保有顧客向けCDP(カスタマーデータプラットフォーム)の構築による商品の販売時期・商品選択のほか、顧客の購買傾向と営業社員の専門分野を合致させる顧客向けフォローシステムの開発、(2)顧客の資産状況ごとに精緻な家計のキャッシュ・フローを算出、可視化し、必要な準備手段の検討資料を作成するファイナンシャルプランニングのためのコンサルティングツール開発、(3)ご契約者向け加入状況の確認、担当社員とのFP相談予約機能や保険・金融商品情報を提供するスマートフォン向けアプリの開発、(4)借入金返済、(5)人員拡大に伴うオフィス拡大のための自社ビルの建て替えに使用する予定です。しかしながら、外部環境の変化にともなう将来の事業計画に変更が生じ、資金使途が変更になる可能性や当初予定していた資金使途を実行した場合でも想定された効果が得られない可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
 当該リスクが顕在化する可能性は低くないと認識しておりますが、常に事業環境の変化を確実に捉え、取締役会等の会議体の中で十分な投資効果が期待できる投資先の選別を図ることで対応してまいります。

 

Ⅱ.事業内容に由来するリスク

 

①個人情報保護について (顕在化可能性:中 / 影響度:大)

保険商品の販売において個人情報の取得は必須です。個人情報の漏洩等の事象は当社の信頼、ブランドイメージに大きな影響を及ぼし、業績、収益の低下につながる重大項目であると認識しております。しかしながら、今後、個人情報の一部が当社若しくは外部委託会社から漏洩する等、何らかの理由によって、個人情報が社外に漏出した場合には、当該取引先からの損害賠償請求若しくはブランドイメージの毀損等により、当社の財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は、以下の取り組みを行っていることでリスクの低減が図られております。

・個人情報保護について

当社は全ての顧客の個人情報の保護を、重要な社会的責務であると認識しており、個人情報の保護に関する法律その他の規範を遵守するため、「個人情報保護取扱基本規程」を始めとする諸規程を作成して、役職員に遵守させております。

・個人情報の収集について 

当社は、顧客ご本人の同意なく顧客の個人情報を第三者に提供することを禁止しております。また、個人情報については保護方針を明示し、その範囲に関して事前に顧客や取引先の書面にて承諾をとっております。

・個人情報に係るセキュリティについて

当社では、個人情報に対する不正なアクセスを防止するために三つの施策を講じております。①マネージドファイアウォール(注1)を導入し、且つ、ウィルスによる不審なアクセスの振る舞い検知(注2)による24時間監視等をしております。②VPNを導入しており社外ネットワークに対して、社内情報へのアクセスを排他的に設定し、強固なセキュリティ体制を整えております。③MDM(注3)の導入により、社外で活動する営業社員の所持するすべてのラップトップパソコンとスマートフォンの情報を遠隔操作により消去できるため、紛失・置き引き等の万が一のケースでも情報漏洩を防ぐ管理体制を整えております。

当社はプライバシーマーク(Pマーク)を取得し、更新しております。

また、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を取得し、「保険代理店業務に関わるシステム開発、保守及び運用」を認証範囲としての適用を受けております。

 その他、個人情報の取扱いについては役職員に対して定期的に注意喚起を実施して、情報保護の適切な運営体制に取り組んでおります。

 

(注1)セキュリティ向上に資するファイアウォールの構築支援、運用管理などを一括して行うサービスです。

(注2)一般的な名称で、「不審な動きをしている」といった正常なプログラムには見られないウィルス特有の動き を見つけ出すことで、ウィルスを検知するもので、予測できないウィルスにも対応できるものを指します。

(注3)Mobile Device Managementの略。ビジネスで使用するスマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスを統合的・効率的に管理できるシステムのことです。

 

②広告宣伝活動について (顕在化可能性:中 / 影響度:中)

当社は、『マネードクター』の事業拡大のためのブランド認知度向上を目的として、テレビCMを中心とした広告宣伝を積極的に行っており、それによる顧客獲得効果を見込んでおります。しかし、今後広告宣伝費の増加等により費用対効果が見込めない場合や、当初想定した認知度向上や顧客獲得効果が達成できない可能性は否定できません。このような場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと認識しており、広告宣伝活動の実施媒体、実施時期、実施期間、実施方法等を定期的に検討し対策を講ずることでリスクの軽減を図っております。

 

③新規事業に係るリスク (顕在化可能性:中 / 影響度:中)

新規事業展開の方針として、当社の本業である保険代理業を基軸とした派生分野への進出を開始しております。将来の新規事業の展開は当社ブランド価値の向上に好影響を与え、主軸事業である保険代理業の伸展につながると考えます。しかしながら、計画通りに新規事業展開ができない場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと認識しておりますが、新規事業については段階的な進出・展開を行うことで効果を測定しながら進めており、中期事業計画に則った柔軟な計画変更によりリスクの軽減が可能と考えております。

 

  ④知的財産権について (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社は、2020年1月7日の『FPパートナー』の当社商号や2021年1月14日の『マネードクター』をはじめ13件の商標権を登録しました。

2021年7月12日にボードゲーム「マネー&ハピネス」の商標権を出願し、現在登録査定待ちの状況です。

第三者の知的財産権を完全に把握することは困難であることから、今後知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起される可能性は否定できません。そのような事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えており、現段階において当社による第三者への知的財産権侵害は存在していないものと認識しております。今後についても、申請済の商標権以外にも新規事業や新サービスの提供を開始する場合には商標権等を積極的に取得することでリスクの軽減を図ってまいります。

Ⅲ.その他のリスク

 

①人材の確保について (顕在化可能性:中 / 影響度:大)

当社の事業は人材が重要であり、特に営業社員の確保は最も重要な経営課題のひとつであります。しかしながら、人員計画通りの採用ができず営業社員数の確保が困難になる可能性や退職者の増加により営業社員を維持することができない可能性があります。その場合、保険代理業において営業社員が不足し財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと認識しており、営業社員数は毎年順調に増加しております。雇用情勢や市場環境の注視と併せて、従業員のエンゲージメント向上のための社内環境を整備することでリスクの軽減を図っております。

 

②大規模自然災害、戦争や感染症の流行について (顕在化可能性:小~大 / 影響度:小~大)

近年多発している台風・大雨による水害、風害、土砂崩れ等、地震による家屋倒壊、津波、火災等、戦争その他の動乱、感染症の流行によるもの等、あらゆる被害で顧客との面談機会が減少し当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症が流行した場合、顧客訪問による面談を行う機会が減少し、当社の営業活動に影響を及ばす可能性があります。当社では現在実施している「オンラインFP相談」により顧客及び営業社員の安全を確保したサービス体制を構築しておりますが、訪問面談数の減少を補うだけの効果が発揮できない場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクについては事象によって顕在化する可能性や影響度合いに差が有りますが、既に感染が拡大している新型コロナウイルスへの対応においては内勤社員のテレワーク環境の構築や「オンラインFP相談」見込顧客の開拓の推進により影響を抑えることが出来ました。これは他の事象への対応においてもリスクの低減に有効に機能すると考えております。

 

③ブランド価値毀損について (顕在化可能性:中 / 影響度:大)

当社では、多大なコストと時間をかけてブランド価値を確立してきました。しかしながら正確な情報に基づかないソーシャルネットワーク上の誹謗・中傷、役職員の起こす事故・事件、情報漏洩に代表されるような法令違反や不祥事は完全に予測することができず、それに起因するブランド価値毀損発生の可能性を完全に否定することはできません。そのような場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、ブランド価値の毀損が起こらないよう、継続的な社員への研修や意識づけ、内部管理体制の強化などを実施しております。あわせて、企業理念の深い浸透、コンプライアンスの遵守を常に意識させるため、毎週実施している代表取締役社長による朝礼の講話、支社長会議、新入社員研修等により徹底を図っております。加えて有事の際に広報対応としてどのように対応するかを定めた「危機管理広報マニュアル」、「SNSリスク対応マニュアル」を策定いたしております。このような複合的な対策を行うことによりリスクの低減を図っております。

 

 

④役職員の不祥事に係るリスクについて (顕在化可能性:中 / 影響度:中)

当社役職員の業務全般に関しては保険業法をはじめ、関連法令等を遵守して業務に当たる姿勢が求められます。また、業務外においても適切でない商取引などに関与することの無いように注意を払う必要が有ります。しかしながら、これらに関する各人の意識欠如が役職員の不祥事等に繋がり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性をより低減するために、業務全般に関してはコンプライアンス研修とテストを実施し法令遵守の周知徹底を図っております。また、お客様の声の報告と記録は、社内システムを使用して即時対応が可能であり、集計したお客様の声は月次で分析・社内公表し、全社員への周知とともに各支社の営業社員の研修資料として活用しております。当社はこのような体制を用いて、役職員への法令遵守体制の強化と維持をしております。また、業務外においても就業規則及び社会一般通念上の規範遵守はもちろんのこと、適切性の疑わしい事案などへの関与が無いように社内研修を通じて注意喚起し、周知しておりますので、リスクの低減は実現可能と考えております。

 

  ⑤減損等のリスクについて (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社は、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。また、当社は合弁等により他社の有価証券を所有しております。当社が保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価値の下落等により、減損損失が発生し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えておりますが、固定資産の減損に係る会計基準等に従い、定期的に保有資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し減損損失の認識・測定を行うことでリスクの軽減を図っております。

 

⑥特定人物への依存について (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社代表取締役社長である黒木勉は、創業者として企業文化の創造、経営方針、戦略の決定等に重要な役割を果たしてまいりました。そのため、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合、精神的支柱を失い、当社の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えており、現在は経営に関する重要事項の意思決定、判断は取締役会が行っているため、顕在化した場合の影響度も低減できると考えております。

 

⑦訴訟のリスクについて (顕在化可能性:中 / 影響度:小)

当社はその事業活動を遂行する過程において、当社の顧客若しくは取引先との取引上のトラブル、従業員との労働契約上のトラブルなど想定外の訴訟を受ける可能性があります。

実際に、過去の当社の賃金規定に起因した訴訟は現在までに16件の訴訟(うち2件は労働審判)が発生しましたが、全て和解解決を行っております。

2014年1月に金融庁が「保険会社向けの総合的な監督指針」等を一部改正したことにより、当社では営業社員との契約を2014年12月に業務委託契約から雇用契約に変更し、この際に新たに賃金規程を制定したことが背景にあり、業務委託契約時の内容を踏襲した賃金規程であったことと従来と同様な運用を行っていたことが訴訟発生の原因と考えられます。当時は営業社員の約2割の社員が賃金額より控除額が上回っており、この賃金規程に基づく、賃金の控除、控除に関する合意の有無、控除額が賃金額を上回った場合の請求など、賃金の計算方法が訴訟の主訴となっておりました。

当社は、こうした過去の事象を真摯に受け止め、弁護士や専門家の意見をもとに2017年12月に営業社員の賃金規程の改定を行ない、賃金の計算方法を改めました。同時に、組織体制や管理体制、営業社員への教育体制も見直し、営業社員を含めた従業員の働く環境整備にも努めてまいりました。この賃金規程改定以降は、同種同類の訴訟は発生しておりません。また、賃金規程改定以降、2年以上経過しており「賃金の消滅時効期間」を過ぎていることから訴訟の提起がなされた場合であっても請求が認められる可能性は低いと認識しております。

訴訟になった場合、状況によっては裁判が長期化することや、和解、敗訴に応じることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えており、営業社員のコンプライアンス研修等の推進、取引先との定例ミーティングを行うことで対外的なトラブルの防止・抑制を図っております。また、社内においても体制整備とエンゲージメントの向上を推進することでリスクの発生防止に努めております。

 

 

⑧配当政策について (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社は、株主への利益還元を経営の重要課題のひとつと位置付けており、業績の推移、財務状況、今後の事業計画等を勘案し利益処分を継続的に行っていくことを基本方針としております。しかしながら、創業以来、事業の拡大に資する投資を優先してきましたので配当は実施しておらず、今後の実施時期についても未定です。

 

⑨ストック・オプションについて (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社は、新株予約権によるストック・オプション制度を採用しております。本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は700,000株であり、発行済株式総数の7.0%に相当しております。今後も、優秀な人材の獲得及び確保を主たる目的としてストック・オプションの付与を継続する方針でありますが、これらストック・オプションの行使がなされた場合、当社株式上場後の株価動向によっては需給バランスに変動が生じ、適正な株価形成に影響を与える可能性があります。

 

⑩支配株主との関係について (顕在化可能性:小 / 影響度:小)

当社の支配株主である黒木勉は、当社の創業者であり代表取締役であります。

黒木勉と自身の資産管理会社である合同会社FPコンサルティング及び配偶者である黒木真澄を含めると、本書提出日現在で発行済株式総数の100%を所有しております。

黒木勉及び合同会社FPコンサルティングは、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しておりますが、双方の意見が必ずしも一致するわけではないため、支配株主の利益追求により当社の少数株主利害を害される利益相反のリスクの可能性があります。

 

⑪当社株式の流動性について

当社の株主構成は代表取締役社長、代表取締役の配偶者、代表取締役社長の資産管理会社により議決権の過半数を所有されている会社となっており、本公募及び売出しによって当社株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、㈱東京証券取引所の定める流通株式比率は新規上場時において26.1%にとどまる見込みです。上場直後においても代表取締役社長、代表取締役の配偶者、代表取締役の資産管理会社の合計持ち株比率が70.0%以上となりますが、今後は段階的に売り出しを行い、3年後を目途に流動株式比率を35.0%以上とすることで更なる流動性の確保を行います。

上記株主は安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。

また、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、上記株主への一部売出しの要請、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、一層の流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概況

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

第12期事業年度(自 2020年12月1日 至 2021年11月30日)

[経営環境]

当事業年度(2020年12月1日~2021年11月30日)のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による継続的な緊急事態宣言等の発出の影響から経済活動が停滞し、厳しい状況となりました。2021年10月の緊急事態宣言解除後からはワクチン接種の進捗に伴い、飲食・旅行関連業種をはじめ、人の動きが戻り、今後はコロナ経口薬開発、GoToキャンペーン実施など経済活動に好影響とみられるテーマを控え、個人消費の回復期待が高まりつつあると考えます。

当業界においては、生命保険会社全42社の新契約年換算保険料が前年同期比32.5%増の8,874億円となり、コロナ前の水準に回復しつつあると言えます(㈳生命保険協会「生命保険事業概況 四半期統計(2021年4月~9月期)」より算出)これは各社においてWebを活用した非対面営業活動やオンラインセミナー、手続きのオンライン化などへの積極的な取り組みを実施したことで、顧客との接点をこれまで以上に持つ機会を得られたことが要因となっております。

しかしながら依然として先行き不透明感は継続していることから、さらなる経済環境の変化にも柔軟に対応できる体制の整備が求められております。当社においてもライフプランや資金計画を見直す必要が生じた顧客から保険以外も含めたお金に関する相談が今まで以上に寄せられており、家計・保障の見直し、資産運用の検討といった金融サービスに対するニーズは高まりを見せると考えられます。

上述の通り、経済環境及び生活環境の変化によって顧客のニーズは変化しやすく、また、ライフステージの変化に応じて資金計画や保障の見直しの必要が生じます。そのため、当社の主要事業であるファイナンシャルプランニングや保険商品の販売においても、より顧客ごとにカスタマイズされたマネープランの検討や有益情報の提供が求められております。

このような事業環境のもと、当社は、経営方針として「顧客本位の業務運営方針の実行」、「保険募集事業の配信件数強化」、「社員教育のさらなる充実」、「新規事業の開発と事業化への取組み」、「内部管理体制のさらなる強化と教育の実行」を掲げて実行して参りました。併せて業務品質の向上のために全社員の意識を高位平準化すべく、今期より全社スローガンとして『Quality Focus』を掲げ、営業社員一人当たりの売上生産性向上、アッパーミドル顧客層の保険相談案件発掘による販売効率向上、内勤基幹社員の獲得による内部管理体制のさらなる強化と精緻化を目指して実行しております。

 

コロナ禍における業務対応として、前期に内勤社員におけるテレワーク体制の整備やオンラインでの通常業務遂行を実現しており、当事業年度においても顧客の利便性を確保しながら、今後、不測の事態が生じても事業継続が可能な体制を構築しております。

 

 

営業部門においては、急増しておりますオンラインFP相談サービスへのニーズと多様化する幅広い年齢層からのニーズに対応するため、2021年11月より新たなサービスとして『マネードクタープレミア』の提供を開始し、同時にコンセプトショップを開店いたしました。『マネードクタープレミア』はライフプランの作成から、資産形成のアドバイス、老後資金や相続といった「お金の終活」まで、お金に関するあらゆる相談ができる「お金の総合サービス」です。コンセプトショップでは「お客さまの大切なお金のことを安心してお話しいただける上質な空間」をコンセプトに、完全個室、オンラインミーティングルームを完備し、顧客がリラックスしてお話しいただける空間を演出し、ワンランク上の「お金の総合サービス」を提供いたします。

 「マネードクター」ブランドに関しては2020年5月の新CMリリース及びWebサイトの全面リニューアル以降順調に浸透しており、一層のブランド認知の向上と潜在的顧客の発掘を図るため2021年11月16日よりCMのリニューアルを実施いたしました。この結果当社の認知度は、2020年5月の22.3%(㈱博報堂調べ)から2021年4月には39.1%(㈱電通調べ)と向上しており、TVCM、Web広告等経由の相談申し込み件数は2022年5月単月で1,155件と上昇しております。保険だけではないお金の相談相手として「マネードクター」のコンセプトに良い感想をいただいており、今後も「マネードクター」のブランディング強化策を積極的に継続実施してまいります。

 

[当期の業績]

当社の顧客開拓における基盤のひとつであるリーズ(保険契約見込み顧客)獲得数に関してはブランド認知の向上効果もあり、コロナ禍にも拘らず対前年比23.2%増と大幅に伸展し、コロナ前である2019年11月期(2018年12月1日~2019年11月30日)と比較しても11.0%増と伸展をいたしました。

また、当事業年度において、提携企業からの集客件数は109,435件、自社集客からの集客件数は8,682件となっており、顧客数としては当事業年度で新規契約いただいた顧客数が92,467名(新契約年換算保険料約196億円)となり、総顧客数は2021年11月末で425,558名(前期末356,621名)と安定して顧客数の拡大を継続しております。更に当社は営業社員(外交員)の積極採用を継続して行い2021年11期末1,858名(前期末1,737名)と121名増加いたしました。

当事業年度の売上高は20,919,827千円と、緊急事態宣言やまん延防止重点措置が断続的に続くなか売上高計画値を達成し、前期比20.9%増と前年実績を上回り、創業以来継続した売上高成長を実現いたしました。

売上原価に関しては外交員報酬及び法定福利費が計画通り増加したため14,757,388千円(前期比14.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は新CMの展開等で広告宣伝費が計画通り増加したため4,427,279千円(前期比19.1%増)となりました。これにより営業利益は1,735,159千円(前期比152.2%増)、経常利益は1,814,394千円(前期比152.4%増)、当期純利益は1,224,741千円(前期比188.4%増)となりました。

 

第13期第2四半期累計期間(自 2021年12月1日 至 2022年5月31日)

[経営環境]

 当第2四半期累計期間(2021年12月1日~2022年5月31日)におけるわが国の経済は依然として新型コロナウイルス感染症の影響を受けており、2021年12月に一時的に減少していた新規感染者数は再び増加に転じ、飲食業・旅行業等においては再度経済活動の制限を余儀なくされておりました。

景気の先行きにつきましては、各種政策効果やワクチン接種が進み海外を中心に経済が持ち直していくことが期待されるものの、感染再拡大による国内外経済の下振れリスクなどを注視する必要があります。一方、主要各国では物価上昇や金融引き締めに対する懸念に加え、ロシアのウクライナ侵攻によりリスク回避の動きが見られ、主要株価指数は大幅に下落することとなりました。

生命保険業界においては回復傾向が表れており、生命保険会社全42社の2021年度(2021年4月~2022年3月)決算における新契約年換算保険料は1兆8,408億円と前年同期比15.4%増となっております。(㈳生命保険協会「生命保険事業概況」より算出)

当社においても引き続き感染拡大防止に努めながらの営業活動となりましたが、営業社員・内勤社員ともにオンラインFP相談やテレワークなどのコロナ禍対応の体制を構築してきたことで、大きな影響を受けることはありませんでした。

また、ライフプランや資金計画を見直す必要が生じた顧客から保険を含めたお金に関する相談は多く寄せられており、今後も家計・保障の見直し、資産運用の検討といった金融サービスに対するニーズは高まりを見せると考えられます。

 そのような中、以下の取組から当社の業績は堅調に推移いたしました。

 

 

① 「マネードクター」ブランド認知度の向上

2022年4月より、これまで放映していたCMの続編として新CMの放映を開始いたしました。2021年11月より継続してCM放映を行った効果もあり、2022年4月に(株)電通が実施した保険代理店社名認知度調査において「マネードクター」の認知度は47.1%となり、前年同期比8.0Pt上昇いたしました。

当社Webサイトからの相談申込はCMとの相乗効果によって大幅に増加し、前年同期比71.7%増の4,546件と伸展いたしました。

 

② 保険契約見込顧客状況

前事業年度からの回復基調が継続し、当第2四半期累計期間の保険契約見込顧客数はコロナ禍にも関わらず前年同期比13.4%増の65,827件と伸展しております。当第2四半期累計期間は前述の当社サービスサイトを経由した集客が前年同期比71.7%増の4,546件と牽引し保険見込顧客数の増加に繋がりました。

 

③ 販売動向

老後の生活資金準備など資産形成ニーズの高まりを受け、貯蓄性・投資性商品を中心に販売量が増加しました。当第2四半期累計期間における生命保険の新契約件数は前年同期比15.8%増の77,833件、新契約年換算保険料も前年同期比17.1%増の9,719,461千円となりました。特に投資性商品である変額保険は引き続き堅調に推移しており、販売件数上位2商品合計の新契約件数が前年同期比25.3%増の19,930件、新契約年換算保険料では前年同期比33.6%増の3,971,447千円となりました。

また、コロナ禍からニーズの高まりを見せていた第三分野商品(医療保険、がん保険)においても、前々事業年度以降に新たに取り扱いを開始した生命保険会社の商品を中心に販売量が増加し、当第2四半期累計期間における新契約件数は前年同期比13.7%増の38,436件、新契約年換算保険料で前年同期比3.6%増の1,949,051千円となりました。2022年5月末時点で生命保険会社22社、損害保険会社10社の計32社の取り扱いがあり、顧客のニーズを充足できる商品ラインナップとなっております。

 

④ 「マネードクタープレミア」店舗集客の好状況

2021年11月12日の「マネードクタープレミア コレド日本橋店」オープンを皮切りに、2022年3月18日に「マネードクタープレミア ララガーデン長町」、同年4月28日に「マネードクタープレミア 東武池袋店」をオープンいたしました。CMとの相乗効果もあり、当第2四半期累計期間においては3店舗合計370件の来店予約を頂き、コレド日本橋店オープンと同時に開始したプレミアオンラインFP相談の申込も311件と堅調に推移しております。

プレミア店舗で実施したヒアリングでは相談内容の48%が「資産形成・老後の生活」であり、半数近くの顧客が当初からライフプランの作成による継続的なサービスを希望しております。このことから「マネードクタープレミア」店舗ではより多くの顧客との長期的な関係性の構築が期待できます。

 

上記の取組に加え、当第2四半期累計期間における新規入社者数(258名、前年同期比20.0%増)、営業社員1名当たりの月平均販売単価(新契約年換算保険料935千円、前年同期比13.7%増)も堅調に推移し業績の下支えとなっておりますので、引き続き業績向上に取り組んでまいります。

その結果、当第2四半期累計期間の売上高は12,203,332千円となりました。

 

 

(売上原価及び売上総利益)

当第2四半期累計期間の売上原価は、7,819,705千円となりました。これは主に、外交員報酬6,291,142千円、外交員法定福利費787,327千円、リーズ取得関連費719,634千円等によるものであります。この結果、売上総利益は4,383,627千円となりました。

 

(販売費及び一般管理費及び営業利益)

当第2四半期累計期間の販売費及び一般管理費は、2,344,537千円となりました。これは主に、広告宣伝費630,286千円、給料手当603,499千円等によるものであります。この結果、営業利益は2,039,089千円となりました。

 

(営業外損益及び経常利益)

当第2四半期累計期間において、受取家賃9,052千円、受取賃貸料5,288千円等により営業外収益が15,405千円、固定資産除却損6,445千円、支払利息4,066千円等により営業外費用が11,512千円発生しております。この結果、経常利益は2,042,983千円となりました。

 

(特別損益、法人税等及び四半期純利益)

当第2四半期累計期間において、特別利益及び特別損失の発生はありませんでした。法人税等は865,033千円となり、この結果、四半期純利益は1,177,949千円となりました。

 

 

a.財政状態

当事業年度における財政状態は次のとおりであります。

(資産)

当事業年度における総資産は、前事業年度と比べ1,669,349千円増加し7,878,799千円となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上等により現金及び預金が1,065,384千円増加したことによるものです。

(負債)

当事業年度における負債は、前事業年度と比べ444,608千円増加し5,176,553千円となりました。これは主に、決算賞与の計上等により未払金が422,069千円、課税所得の増加により未払法人税等が624,461千円増加したこと及び返済により短期借入金が500,000千円、長期借入金が117,636千円減少したことによるものです。

(純資産)

当事業年度における純資産は、前事業年度と比べ1,224,741千円増加し2,702,245千円となりました。これは当期純利益の計上により利益剰余金が1,224,741千円増加したことによるものです。

 

第13期第2四半期累計期間(自 2021年12月1日 至 2022年5月31日)

 

(流動資産)

   当第2四半期会計期間末における流動資産の残高は、5,178,389千円(前事業年度末は4,058,095千円)となり、

  1,120,293千円増加しました。その主な要因は、税引前当期純利益の計上等により現金及び預金が増加したこと等によるものです。

 

  (固定資産)

   当第2四半期会計期間末における固定資産の残高は、3,852,242千円(前事業年度末は3,820,703千円)となり、

  31,538千円増加しました。その主な要因は、差入により敷金及び保証金が増加したこと等によるものです。

 

  (流動負債)

   当第2四半期会計期間末における流動負債の残高は、3,463,718千円(前事業年度末は3,438,824千円)となり、

  24,894千円増加しました。その主な要因は、課税所得の増加により未払法人税等が増加したこと等によるものです。

 

  (固定負債)

   当第2四半期会計期間末における固定負債の残高は、1,686,718千円(前事業年度末は1,737,729千円)となり、

  51,011千円減少しました。その主な要因は、返済により長期借入金が減少したこと等によるものです。

 

  (純資産)

   当第2四半期会計期間末における純資産の残高は、3,880,195千円(前事業年度末は2,702,245千円)となり、

  1,177,949千円増加しました。その主な要因は、四半期純利益を計上したことによるものです。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

 第12期事業年度(自 2020年12月1日 至 2021年11月30日)

当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,065,384千円増加し、3,086,367千円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)  

 営業活動の結果得られた資金は1,940,346千円(前期は82,905千円の支出)となりました。これは主に、その他資産の増加211,138千円により資金が減少した一方で、税引前当期純利益の計上1,814,394千円、その他負債の増加260,948千円により資金が増加したこと等によるものであります。

 

 

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動の結果使用した資金は257,326千円(前期は101,498千円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出237,627千円、敷金及び保証金の差入による支出35,646千円等によるものであります。


 (財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果使用した資金は617,636千円(前期は53,286千円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の借入による収入1,900,000千円、短期借入金の返済による支出2,400,000千円等によるものであります。

 

第13期第2四半期累計期間(自 2021年12月1日 至 2022年5月31日)

 

  当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物は、4,241,307千円となりました。

  当第2四半期累計期間末における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りです。

 

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

   営業活動によるキャッシュ・フローは1,323,750千円の収入となりました。その主な要因は、税引前四半期純利益

   2,042,983千円の計上、法人税等の支払664,343千円等によるものです。

 

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

   投資活動によるキャッシュ・フローは109,992千円の支出となりました。その主な要因は、固定資産の取得による

  支出69,778千円等によるものです。

 

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

   財務活動によるキャッシュ・フローは58,818千円の支出となりました。その主な要因は、長期借入金の返済によ 

  る支出58,818千円によるものです。

 

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

  当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

b.受注実績

  当社は受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

  c.販売実績

  当社は「保険代理業」の単一セグメントであるため、事業ごとの販売実績を記載いたします

 

サービスの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

生命保険代理店業

20,025,003

120.0

損害保険代理店業

880,605

144.0

その他の事業

14,218

合計

20,919,827

120.9

 

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下の通りです。

相手先

前事業年度

(自 2019年12月1日

至 2020年11月30日)

当事業年度

(自 2020年12月1日

至 2021年11月30日)

第13期第2四半期累計期間

(自 2021年12月1日

至 2022年5月31日)

売上高(千円)

百分比(%)

売上高(千円)

百分比(%)

売上高(千円)

百分比(%)

アクサ生命保険株式会社

3,450,947

19.9

5,702,208

27.2

3,278,414

26.9

東京海上日動あんしん生命保険株式会社

3,417,467

19.7

3,209,382

15.3

2,720,282

22.3

メットライフ生命保険株式会社

2,823,125

16.3

2,937,536

14.0

1,402,522

11.5

 

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

  当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。そ

 の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える

 見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、

 実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

  また、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財

 務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであり、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務

 諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載の翌事業年度の財務諸表に与える影響は、翌事業年度以降において

 も同様に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 a.財政状態の分析

 当社の財政状態の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。

 

 

 b.経営成績の分析

第12期事業年度(自 202012月1日 至 20211130日)

 (売上高)

当社の売上高については、リーズ(保険契約見込み顧客)獲得数の伸展と営業社員数の純増により、20,919,827千円(前期比20.9%増)となりました。

 

 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)

当事業年度の売上原価は、外交員報酬の増加等により、14,757,388千円(前期比14.4%増)となりました。また、当事業年度の販売費及び一般管理費は、広告宣伝費が前事業年度に比べ295,695千円増加したこと等により、4,427,279千円(前期比19.1%増)となりました。

この結果、当事業年度の営業利益は、1,735,159千円(前期比152.2%増)となりました。

 

 (営業外損益、経常利益)

当事業年度の営業外収益は、前事業年度に比べ30,025千円増加し、92,216千円(前期比48.3%増)となりました。また、営業外費用は、前事業年度に比べ18,440千円減少し、12,981千円(前期比58.7%減)となりました。

この結果、当事業年度の経常利益は、1,814,394千円(前期比152.4%増)となりました。

 

 (当期純利益)

   当事業年度は特別利益、特別損失は発生しておりませんが、法人税等(法人税等調整額を含む)589,653

  千円を(前期比122.4%増)を計上した結果、当期純利益は1,224,741千円(前期比188.4%増)となりまし   

  た。

 

第13期第2四半期累計期間(自 2021年12月1日 至 2022年5月31日)

(売上高)

当第2四半期累計期間の売上高は12,203,332千円となりました。

 

  (売上原価及び売上総利益)

当第2四半期累計期間の売上原価は、7,819,705千円となりました。これは主に、外交員報酬6,291,142千円、外交員法定福利費787,327千円、リーズ取得関連費719,634千円等によるものであります。

  この結果、売上総利益は4,383,627千円となりました。

 

  (販売費及び一般管理費及び営業利益)

当第2四半期累計期間の販売費及び一般管理費は、2,344,537千円となりました。これは主に、広告宣伝費630,286千円、給料手当603,499千円等によるものであります。

  この結果、営業利益は2,039,089千円となりました。

 

 (営業外損益及び経常利益)

当第2四半期累計期間において、受取家賃9,052千円、受取賃貸料5,288千円等により営業外収益が15,405千円、固定資産除却損6,445千円、支払利息4,066千円等により営業外費用が11,512千円発生しております。

この結果、経常利益は2,042,983千円となりました。

 

 (特別損益、法人税等及び四半期純利益)

当第2四半期累計期間において、特別利益及び特別損失の発生はありませんでした。法人税等は865,033千円となり、この結果、四半期純利益は1,177,949千円となりました。

 

 

 c.キャッシュ・フローの分析

当社のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

 d.資本の財源及び資金の流動性

当社の運転資金需要につきましては、外交員報酬、リーズ取得関連費等の売上原価並びに広告宣伝費等の販売費及び一般管理費等の営業費用であります。

運転資金につきましては、保険手数料収入等の営業活動により調達した資金にて対応しております。

今後も収益構造の強化と成長性の維持のため継続的な設備投資が必要となりますので、安定的な自己資金の確保を目指していきます。また、主に設備投資等の突発的な資金需要に対しても機動的に資金を調達できるよう、金融機関との間で総額20.5億円のコミットメントライン契約及び当座貸越契約を締結しており、流動性リスクに備えております。

 

 e.経営戦略の現状と見通し

当社が今後も持続的に成長していくためには、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載した課題に対応していくことが必要であると認識しております。経営者は外部環境の変化についての情報入手及び分析を継続的に行い、適切な対応策を策定し実施していく方針であります。

 

 f.経営成績に重要な影響を与える要因について

当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

 g.目標とする経営指標

当社は売上高及び営業利益を重要な指標としております。それぞれの経営指標は、月次でPDCAサイクルを回して進捗状況をレポートし、毎月15日までの取締役会にて月次業績報告書として分析結果を報告しております。当事業年度の売上高及び営業利益については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.経営成績の分析」をご参照ください。

 

 h.経営者の問題意識と今後の方針について

経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

4 【経営上の重要な契約等】

(1) 代理店業務委託契約

①生命保険会社

代理店業務委託契約を締結している生命保険会社は次の通りです。契約の概要は、保険募集の媒介を行い、締結に至ったものにつき代理店手数料を受けるというものです。

生命保険会社(22社)

アクサ生命保険株式会社

アクサダイレクト生命保険株式会社

アフラック生命保険株式会社

エヌエヌ生命保険株式会社

FWD生命保険株式会社

オリックス生命保険株式会社

ジブラルタ生命保険株式会社

ソニー生命保険株式会社

SOMPOひまわり生命保険株式会社

第一フロンティア生命保険株式会社

チューリッヒ生命保険株式会社

東京海上日動あんしん生命保険株式会社

なないろ生命保険株式会社

ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社

日本生命保険相互会社

ネオファースト生命保険株式会社

はなさく生命保険株式会社

マニュライフ生命保険株式会社

三井住友海上あいおい生命保険株式会社

メットライフ生命保険株式会社

メディケア生命保険株式会社

ライフネット生命保険株式会社

 

上記各契約の大層は、有効期間を1年間とし、事前に当事者から何等の申出がない場合にはさらに1年間自動更新され、以降も同様です。

 

②損害保険会社

代理店業務委託契約を締結している損害保険会社は次のとおりです。当該契約の概要は、保険募集の代理等を行い、契約締結に至ったものにつき代理店手数料を受けるというものです。

損害保険会社(10社)

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

AIG損害保険株式会社

セコム損害保険株式会社

ソニー損害保険株式会社

損害保険ジャパン株式会社

Chubb損害保険株式会社

東京海上日動火災保険株式会社

三井住友海上火災保険株式会社

楽天損害保険株式会社

三井ダイレクト損害保険株式会社

 

 

 

上記各契約の有効期限は無期限若しくは1年間であり、当事者の双方の同意若しくは、当事者の一方の申出により解除することができます。有効期間が1年間の契約は、事前に当事者から何等の申出がない場合にはさらに1年間自動更新され、以降も同様です。
 

(2) 合弁契約

当社は、au経済圏における顧客の家計見直し相談サービスの面談予約紹介数の拡大とauグループの顧客の利益を最大化することを目的に、auアセットマネジメント株式会社と合弁にてauフィナンシャルパートナー株式会社を設立する契約を締結しました。

契約締結日は、2019年10月1日で有効期間は、2023年3月31日までとし、本契約期間満了6ケ月前までに当事者から何等の申出がない場合にはさらに1年間延長され、以降も同様です。

 

(3)業務委託契約

①金融商品仲介業

 金融商品仲介業に係る業務委託契約を締結している証券会社等は次の通りです。当該契約の概要は、金融商品の売買の媒介を行い、契約締結に至ったものにつき手数料を受けるというものです。

PWM日本証券株式会社

株式会社SBI証券

 

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。